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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ピンクのルージュ 艶笑喜劇の国、イタリア映画らしい、基本的に女の強さやしたたかさと それに振り回される男のお話を8話詰め合わせた軽~いコメディ・パックといったところでしょうか。 4人の女優がそれぞれ2話ずつ登場する8話からなるオムニバスです。 エロティックというほどの作品でもなく、あえてそれらしいのはシルヴィア・クリステルの第1話くらいです。 ルイジ・ザンパという監督はなじみが無いのですが、 なぜか脚本には名だたる名監督達の作品の脚本を手がけてきたトニーノ・グエッラの名が。 グエッラさんにとっても息抜き的な作品だったのかもしれません。 4人の女優の中でも、パワフルなコメディエンヌぶりを存分に見せてくれたモニカ・ヴィッティの2話が面白い。 特にロベルト・ベニーニとしゃべくり合戦を繰り広げるお話が一番笑ったかな。 最後のラウラ・アントネッリのお話も面白かったです。軽く笑えて暇つぶしにはちょうどいい映画です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-14 16:44:20)《改行有》 2. ビッグ・ガン マフィアなど悪の組織から足を洗おうとするが上手くいかず・・・という男のドラマは映画としてはかなりよく見られる話であり、アラン・ドロン自身も「暗黒街のふたり」でも犯罪組織から足を洗おうともがき苦しむ男を演じています。本作は組織から足を洗おうとした結果妻子を失い、アラン・ドロンが復讐に燃える男を演じるという作品ですが、アラン・ドロンはやはり何かから追われる男の役が本当によく似合うし、感情を爆発させず心の内に秘めた何かを感じさせてくれる佇まいがまたいい。この復讐劇の結末、つまりドロン演じる男の運命はこれしかないというところに行き着きますが、基本的に何をやっても絵になる人であり、それは本作のラストもまた然り、なのです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-04 15:35:54)《改行有》 3. ヒトラー 最期の12日間 《ネタバレ》 ヒトラーの第三帝国崩壊前夜のベルリンでヒトラーと、その側近たちはいかにしてその崩壊の時を迎えたのかがドキュメンタリータッチで描かれる。作り手のヒトラーとその側近中の側近達への私情や人物評価を極力排し、恐らくはかなり正確にその人物像、最後の時の心境や姿を伝えようとしたのではないかと思う。抑揚が少なく非常に長い作品ですが、最後の時司令部で何が起こっていたのかがリアルに観る者に伝わってくる非常に重厚で丁寧に作り込まれた映画です。それにしても発狂したかのように側近にわめきちらす姿や、全てを諦めたかのようにうつむいた気弱な姿など、ブルーノ・ガンツの身も心もヒトラーに成り切ったかのようなまさに迫真の熱演は実に見応えがあった。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-18 23:06:22) 4. ひまわり(1970) オープニング、青空の下一面に咲くひまわりとマンシーニの音楽の美しさに心を奪われました。(ただ途中、マンシーニの音楽が壮大すぎてちょっと雰囲気と合ってないかな?という気もしましたが)そして物語の途中、その美しく力強く咲くひまわりに隠された悲しい秘密が語られます。エンドクレジットでもどこまでも続く一面に咲くひまわりが映し出され、この作品は終わります。エンドクレジットの最初にアップで映し出されるひまわりは観る我々に戦争の悲惨さを訴えかけているかのように感じました。戦争によって人生を大きく変えられてしまった男と女を演じるマストロヤンニとローレンの名コンビによる名演が実に見応えのあるメロドラマであると同時に反戦映画としても素晴らしい作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-22 11:47:42)(良:1票)
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