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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 星降る夜のリストランテ 《ネタバレ》 何ともお洒落なタイトルに惹かれて観たのですが、その期待を裏切らない素晴らしいものでした。初めはロバート・アルトマンのような群像劇を連想させ、ちょっと身構えてしまったのですが、実際はレストランに集う人々全体の一つの話だったので混乱せずに分かり易く観ることが出来ました。まずは何と言ってもレストランという所の目の付け所が良い!自分もよくファミリーレストランに行くとどうしても横や斜めにいる客が気になってしまうので、そこをネタにしたかーと唸ってしまいました。それから本当かどうか分からないけど劇中の台詞でファニー・アルダンが50歳って…本当ですか?いやはや、お美しい…と映画とは関係の無いところで驚いてしまいました。そしてラストの余韻がこれまた素晴らしい。本編でやたら必要以上にゲームボーイの画面が映し出されていたのはこういう訳ですか。「特別な一日」なんかもそうだけど、エットーレ・スコラ監督の作品には職人性を感じさせる作りがありもっと評価されても良いと思います。[地上波(字幕)] 6点(2006-01-17 10:54:28) 2. ボイス・オブ・ムーン これは何とも素敵な遺作だと思います、ひたすらフェリーニの世界に酔う。たとえ監視されているとしても、それが月になら一向に構わない。花火シーンの驚異的な美しさには感動!今夜からは夜空を見る目も変わるでしょう。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-27 18:02:50) 3. ボッカチオ'70 《ネタバレ》 ここまでボリュームのあるオムニバス映画は初めて観ました。まず第一話目は何やら慌しい男女間の恋物語、二人揃って会社を辞めるところにはスッキリ。いかにもイタリア的なほのぼのとした結婚騒動劇、個人的にはこれが一番好きです。二話目は気味と言うか気色が悪い…、しかしこの面白さは流石。看板の絵が変わるところはもはや「世にも怪奇な物語」の世界に入っています。小悪魔的なアニタ・エクバーグのキャラクターも良い。三話目は巨匠ヴィスコンティ、はっきり言ってただ喋っているだけでそれほど面白くない。ある意味ではこれが一番期待していたんだけどなぁ、猫のシーンには癒されました。最後はネオリアリズム、ヴィットリオ・デ・シーカ。見るからに陽気そうなお祭りの雰囲気、しかしその裏側では…というお話。歌って踊るソフィア・ローレンが可愛い。以上これらの有名監督たちのコラボレーションが楽しめる何とも贅沢な時間でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-06 19:27:15) 4. ぼくは怖くない 《ネタバレ》 音がホラー(笑)。まさか村全体が関与していたとはね・・・、頼れる存在のはずの大人たちが信用できなくなるという世界観は確かに怖い。お母さんの「大人になったらこの村を出て行くと約束して」という言葉が印象的。宣伝では”『スタンド・バイ・ミー』に匹敵するノスタルジックさ”みたいなことが書いてあったけど、これで子供時代を思い出せって言われてもな~、とちょっと複雑な気持ちです。それにしても子供対大人という構図はやっぱり面白いね。子供の方が非力な分、圧倒的に立場が悪いんだけど、それでも最後はホッとしました。僕も皆様方のように冴えたレビューを書きたいんだけど、何分最初は軽い気持ちで観ていて途中から「こんな話だったの!?」と面を食らってしまったので、もうちょっと早くから物語に入り込めていればなぁという感じです。一面に広がる麦畑と青い空はまさに息を呑む美しさ。7点(2004-08-11 17:57:54)
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