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1. リンゴ・キッド
《ネタバレ》 賞金稼ぎの主人公が、序盤で、対象の一味を殲滅するも、賞金がかかっていない一番若い末弟をあえて逃す。何とも意味ありげな導入で、不気味な映像の迫力も加わって、期待を高めさせます。ですが、その後が意外なほど広がらない。やたらストイックな保安官も絡んでくるのですが、これも主人公や敵とあまり響き合っておらず、あまり機能していない。やはり、敵役の末弟が、戦闘力ではなくて悪辣な頭脳ばかりで勝負するという設定なのがまずかったのでしょう。話が進めば進むほど妙な陰鬱感が垂れ込めてきて、脅迫によって町人が退去していく光景など、ウエスタンでそんなものは見たくなかったという気さえしてきます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-05 22:56:10)
2. 離愁(1973)
《ネタバレ》 終盤近くまで、息詰まるような列車内のシーンが続くが、ときおり外でのシークエンスも織り交ぜて、単調にならないように工夫している。で、一番秀逸なのは、病院での妻子との再会を描いていないこと。これによって、アンナが消えたことの「遮断効」を強烈に表すと同時に、主人公にとってより意味が深かったのはどっちだったのかを端的に示すことに成功している。また、ラストも、あれこれくっつけず、一番大事なこと(2人のふれあいと視線)だけをクローズアップして、取調官の本来なら重要な発言もノイズ扱い。だからこそ、列車内のシーンが重みをもって裏返ってきます。[映画館(字幕)] 8点(2018-01-29 03:10:09)
3. 理想の女
もっとどろどろしまくりの内容を期待していたのに、大半のシーンが半説明的な会話が繰り広げられるにとどまっており、心理の動きが観念的にしか描かれていない。スカーレット・ヨハンソンも、あまり表情が生きていないような・・・。[DVD(字幕)] 4点(2010-09-04 23:50:37)
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