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1. ロミオとジュリエット(1954)
クラシカルな衣装も歴史を感じさせる石づくりの重厚な建物のロケーションも中世の雰囲気を漂わせ、ジュリエットも清楚で気品があるし、というので古典そのままのような本作もなかなかいいです。
ただこの後作られたフランコ・ゼフィレッリの若々しく躍動感あふれるロミジュリを見ているとどうしてもこのおっとりさが物足りなく感じてしまう。年齢的に言っても若さゆえ思慮も浅く一目ぼれの恋に突き進むというのは、O・ハッセー&R・ホワイティング組の方が説得力がある。舞踏会の出会いの場、バルコニーのシーンから墓場のラストまで、主な場面はいつでも記憶で再生可能なほど焼きついてるこの決定版と比べるとどうしても分が悪くなってしまいます、、ということでごめんなさい。
7点(2004-11-16 21:49:56)《改行有》
2. ロミオとジュリエット(1968)
これより前の作品を見てないので、私にはこれが最高のロミオとジュリエットです。若い主演のオリビアとレナードの二人に、青春真っ盛りの女の子達はもう夢中でした。劇場はあふれんばかりの人だかりの立ち見で、美しさと悲恋にボロボロ泣きました。舞踏会のシーンで恋に落ちるときの歌(テーマ音楽)がまた哀切を帯びて素晴らしかった。ジュリエットの窓辺に行くのも木を登り積極的。忍び込んでベッドを共にするレナードの全裸シーンも物議をかもしたが、これも若ければありだろうと新鮮な演出とされた。古典のストーリーはそのままなぞり、新しい恋人たち、クラシックな衣装、スピード感あふれる映像を演出した監督のうまさが光る。10点(2003-06-01 22:16:08)(良:2票)
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