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1. わが青春のフロレンス
《ネタバレ》 よく見ると、かなり目まぐるしい展開をぎゅうぎゅうに押し込んでいるのだが(特に前半)、慌ただしさや薄さを感じさせないのは、閉塞した息苦しいトーンで全体をきちんと統一しているから。壁や高い構造物を随所でフレームに取り入れ、視界を遮るような撮り方をしているのも、その作品の色彩に貢献している。また、割と節操のない主人公の恋愛問題(妻を徹夜で働かせて隣家の人妻と浮気だなんて、ほとんど悪質ヒモ状態だ・・・)なんかも入れ込みつつも、先の見えない労働争議運動という底流を大事にしてそこから離れていないので、作品が一本の筋と確かな一体性を確保している。また、求婚されても冷静沈着に対応し、結婚後の修羅場も取り乱さず乗り切るエルシリアのキャラクターは、今見ても斬新だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2018-11-14 02:49:47)
2. ワーテルロー
いくら大量のエキストラを動員して、大量の馬だの砲弾だのを投入しても、そのシーンを撮ることが目的になってしまっており、肝心のナポレオンの(あるいはこの対戦の)何を表現したかったのかが最後まで不明なため、見ていて少しも面白くないのです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-28 01:23:33)
3. 若者のすべて
日常の生活の1つ1つの中に、着実なすれ違いと静かな破綻の予感を感じさせる前半は、なかなか良かったのです(冒頭の駅到着の場面だけで、すでにこの家族はこの後も上手くいかないであろう雰囲気満載です)。ところが後半、ストーリーが好き勝手に動き出してしまったというか、現実感の部分が薄れて、あらかじめ定められたポイントに向けて話が進んだような感じになってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-10 12:58:06)
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