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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. カリギュラ 《ネタバレ》 P・オトゥールが出てる作品を制覇する目標のネックがまずこれ。 現在ふたつのレンタル屋さんの会員にはなっているものの、 ただでさえ困難な作品が多くネットDVDレンタルも利用しています。 このネットレンタルというのが意外と便利で、DVDボックス5枚組みのうちの一枚とかが 借りられるので「未知への飛行」「将軍たちの夜」はここで借りたのです。 この「カリギュラ」もそうです。レンタ屋には置いてない。R指定、置いてあったとしても聞けない。 というか(ポルノと知り)見たくなかったのですが、この谷を越えなきゃと決心(苦笑) ・・同じように全作品見れてない監督、俳優ももちろんいますが・・ なんでこんなジャンルによくまぁと思ったのだけれど、 うまくまるめこまれたらしいですね。ほとんどの出演者は知らずに真剣に演じ、 あとで関係のない映像を差し込まれたというから驚き。 しかもR指定になる前に劇場をまるごと借り切り大ヒットさせたとか・・ オトゥールさんは、まったくわかってなくて、監督がこの映画の意義を理解していない、 困ったものだったって・・主演は確信してたと思う。 あの、「時計じかけのオレンジ」の、アレックスことマルコムですから。 いや、映画の本質は時計じかけと近いものがあると思う。 でも一番激怒したのは、執事役?の俳優さんで、かなりな人です。 サーの称号を持つジョン・ギールグッド 氏。ていうかこの映画、俳優が豪華すぎ。 すごい投資してたんですね・・ ただね、この映画もしきちんと作ってくれてたらば、かなり私はいい評価をつけると思う。 この時代の残忍なシーンや奴隷の裸なんて、教科書や博物館でも目にするし。 巨額をかけたわりに舞台のようなセットとなぜか合う、豪華な舞台名優のオペラ調の演技。 マジうまいのですよ。この映画にこのひとらを、だまして使うのは悪いよなぁ・・ と思えるくらいエロ以外はまじめに作られていました。 ミュージカルは苦手だけれど、オペラや舞台劇は興味あるので残念。 [DVD(字幕)] 3点(2005-05-07 07:43:06)《改行有》 22. セルピコ このセルピコはまた見る価値がある映画だと思います。 サスペンスですのでオチがわかるともう普通は見ないのですが、 人間不信になりそうなときこの映画を観るのもいいんじゃないかな。 正義感ゆえ迫害され、見てるほうも一緒に嫌な気分を味わいます。 しかしそれでもいいんじゃないか。 後味が悪かろうと怒りでどうしようもなくなってしまおうと、 同じ境遇に立ったときに人は共感し考えるものです。 それがどう思われようと間違いじゃないと。 決して傷をなめあう映画でもありませんから、 人間不信で癒される映画を観たいと逃げ道を探す人には不向きです。 同じルメットの作品の「12人の怒れる男」を、 この作品のあとに見ることもオススメかな。 正義は必ず報われるんじゃない、でも報われなくても残るものがあるはず。 そう見ていただければこの作品だけでも十分です。 いっとき社会派や重いのばかり見ていたんですが、 このての作品は本当にルメット監督はうまい。映画を観るというよりも、 役者の演技と脚本を楽しむようなもの。 パチーノのこういう初期の暗い目が生かされる演技が好きです。 後半ではあまりの展開に泣いてしまいましたよ。 同情とか哀れみではなくて、悔しくてね。 暗くて後味が悪い映画なのに、妙に勇気がわいてきたりするんです。 そこがこの映画の不思議な魅力です。 自分はなにをすべきか、何にこの気持ちをぶつけようと。 どうにもならない奇妙な正義感さえわいてくる。 こういうのが好きな私は真面目すぎて面白くないなぁ・・ もっと柔軟にならないとなんて、 またテリー・ギニアムやデビッド・フィンチャーに走るのですが(苦笑 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 01:45:41)《改行有》 23. 映画に愛をこめて/アメリカの夜 《ネタバレ》 いい映画でした。長い小説を読んだ後のような後味です。 この監督の映画は見るのは2作目です。 映像が記憶に残り、物語を思い出せる映画。でも最初はたいくつで、 忍耐のいる話でした。やはりフランス映画=フランス語が苦手でして、 それなのに英語にせず(DVDでは選べます)身内話か・・と 時間の過ぎるのを待っていましたが、待ってよかったです! 最初のビンタのシーンでつかみはよく、それからの中だるみ(人物が多い) そして面白いと見だしたのが、ビゼット女子が出てきたあたり。 どうやらフランス語の苦手なようで、親近感みたいなもの(苦笑)を 覚えました。・・トリュフォーが、未知との遭遇に出てたときもそう思った。 ようやくフランス語の音に慣れてきたくらいには、 前半に苦痛と思っていた登場人物の名前や背景も思い出す。 すごいリアルな映像特典を見たような感じ(よくついてるやつ)なのに、 そのほとんどが映画のための演技なのかどうなのか・・ 映画を撮ってる映画を見る不思議・・大げさに言えば宇宙の外も宇宙(爆) 邦画で、小田和正が同じような映画を作りましたが、 見終わったあと面白くはなかった。アメリカの夜は、余韻がなんともいえない。 ちっちゃいレオ様ですか、気にいったので他の作品も見たい。 大人はわかってくれないを見てないので。たぶん2回見ればもっと面白いと思う映画。 この映画を見てて(わっアレに似てる)と思ったのは、 ○車の墜落シーン=たてに落ちる車の撮り方=激突!・・こちらは72年作・・ ○写真をめくるように見るシーン=ウ~ララ?とか言いながら・・ =バック・トゥ・ザ・フューチャー2・・マイケルJがフランス雑誌を見ながら、 年鑑と違うのにあきれてたアレです。 ○階段にいる男を後ろから撃つシーン=雪降ってたところ=フレンチコネクション なんというか、そういうのを探すのがいつもすきなんですが、映画っていいです。 この監督さんは本当に誠実に映画が好きなんでしょうね。 7点(2004-06-08 07:18:59)《改行有》 24. 勝利への脱出 スタローンはアクションと思ってますから、アクション苦手な私は、彼の出演作品で観た映画は、これとロッキーだけです。サッカーが好きですし、脱走ものは面白そうですから見ました。面白かったです。ペレが見えただけでも。スタローンのキーパー役を見ると、前のイタリア代表キーパーを思い出します。顔が似てるので・・パリュウカだったと思います。こういう映画は、かなり強引でも許します。なにせ、サッカーが好きなので。でも、アメリカでは、アメフトや野球なのよね。 6点(2003-12-07 13:25:57) 25. ライフ・イズ・ビューティフル 前に採点つけたときは、満点でしたが、どうもチャップリンを超えられないのに、泣け!笑え!と押し付けがましい脚本&演技に、この採点です。だから、映画って、何年かたつと、自己評価なんてひっくり返りますよ。そのときと現在の自分の変化、見方の違いもあるし、さらによい映画を観たりしたら違います。当時は感動し、共感までし、大いに泣きました。自己犠牲でハッピーエンドなメッセージ映画って、カルピス子供劇場によくある。あれは、アニメだからよい。個人的に、イタリア映画の趣は好きですが、戦争ものなら、(シンドラーのリスト)のほうが深刻でよい。ミュージカルではないが、ミュージカルっぽいノリが苦手。突然コメディ突然深刻、観てるほうは疲れる・・ 6点(2003-12-07 13:00:59) 26. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 《ネタバレ》 なんかよくわからないけど、漂流教室みたいで好きな脚本です。ラストが意味深で、子供心に心配しました。おいおい、燃料持つのかよ・・そして、ゾンビだらけのデパートは、これなら行ってみたいよなと共感。やっぱ、漂流教室の世界だ・・一番怖いのが、エレベーターのシーンですね。やはりあれは、勘弁してほしい。 6点(2003-12-07 12:26:25) 27. ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 完全版を観ました。これは、ラストがいいです。中だるみの感もありますが、これと同じ、中だるみが一気にラストで押し寄せてくるラストに、(リバー・ランズ・スルーイット)(追憶)などがあります。もっとも、この作品が一番、後味がよいのですが。いろんな感動の仕方がありますが、私にとっては、家族愛でしょう。会おうと思えば合える距離なのに、一番遠い故郷。帰ってきても、子供部屋のままで待っていた母。何も変わらないもの、変わっていくものたち。(海の上のピアニスト)も期待して見ましたが、裏切られました。ラストにすべてを壊しちゃいけない。ていうか、この作品が素晴らしすぎ。最後の映画館で流れる映画の切れ端は、その映画をリアルタイムで観た年代の方なら、さらに感動できると思う。この作品は、この監督そのものなのでは?観終わったあと、素直に泣けました。人生って悪くないよと、老人のように微笑んでいました。 10点(2003-12-07 11:38:47)(良:1票) 28. イングリッシュ・ペイシェント 《ネタバレ》 なんというか、フランク・ダラポン作をつまらなくしたような映画です。品のよい構成、長いけれど見せ所が忘れた頃にある小説のような感じ。アカデミー受けするいかにも賞タイプの作品。つまり、見てはいないけど、昔の戦争恋愛映画、ひまわりとかの種類と思います。苦手な部類なんですが、忍耐強く見てしまいました。というのはかなりストーリーが複雑で歴史背景や登場人物もわかりにくい、でも絵画のような映像と出だしからすごく品のいい感じでしたので・・シーツのうねる谷間は女性の体であり、その波は砂丘の模様となって中盤にまた現れます。脚本がわかりずらかったのに、洞窟から動かない愛する人を抱きあげ走る男に、わからんが悲しいぞ~!?と、泣いてしまった・・小説のような悲恋を見たい人、大河ドラマが好きな人、昔のヨーロッパ映画が好きな人にお勧め。 6点(2003-12-07 11:16:49) 29. 海の上のピアニスト 《ネタバレ》 死んで手が(こちらはピアノ、あちらは釣り)動かない残酷さは、リバーランズスルーイットと似ています。この海の上のピアニストは宣伝が気に入って、かなり期待して劇場へ行きました。なにせあの、ニューシネマパラダイスの監督です。忍耐の果ての感動とかまえてました。ところが最初からもう、涙腺が緩んでいました。ゴッドファーザーのような船上から見える自由の女神にです。これはすごいことになりそうだ。船で生まれた子供は伝説のピアニストとなった。これがティム・ロス。これもかなり期待した。シャインのジェフリー・ラッシュと知らない間に比べてた。確かにあの対決シーンは見事でした。そして恋愛の娯楽もありました。ナレーターは古物商に楽器を売りにきたかつての仲間。たぶん期待大の感動のラストを求めていたのでしょう。船が壊れるラストに、心の中にあった映画館が壊れる気がした。元は舞台劇で、一人芝居らしいです。あの最後のふたりのやりとりに、生々しさを感じてしまいやりきれなかった。ってことは、それだけうまいのでしょう。主人公に情が移ってしまってたから・・ 6点(2003-12-07 11:11:55)
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