みんなのシネマレビュー
よしのぶさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 823
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

21.  地獄に堕ちた勇者ども 《ネタバレ》 【相関図】ヨアヒム=当主、社長。コンスタンチン=当主の甥か次男、突撃隊。ギュンター=コンスタンチンの真面目息子。ソフィ=当主の長男(戦争死)の未亡人。マルティン=ソフィの馬鹿息子。フリードリヒ=ソフィの愛人、重役。エリザベート:当主の姪の娘。ヘルベルト=エリザベートの婿、重役、反ナチ。アッシェンバッハ=当主の遠縁、親衛隊。【歴史】1933年1月=ヒトラー内閣発足。2月=国会議事堂放火事件。1934年6月=長いナイフの夜事件(突撃隊粛清)【突撃隊】1921年発足、ナチ党と党員を防衛する組織、300万人。国防軍(10万人)に代わり正規軍になることを画策し、軍・親衛隊と対立。同性愛者集団という悪評あり。【H・バーガー】幼少より女装癖あり。ヴィスコンティ監督と愛人関係。【感想】ナチ台頭という歴史に翻弄される鋼鉄財閥一族の骨肉の争いと精神的堕落が破綻無く描かれる。財閥もナチスも内部に矛盾を抱えており、両者があいまって、それが一気に噴出。ただ女装ショー、乱痴気パーティ、少女への偏愛などが必要以上に長く、以下のカットされた部分が見たかった。①当主殺害容疑で海外逃亡したヘルベルトの逃亡生活と帰宅後の顛末。②エリザベートの強制収容所での死。③フリードリヒが当主を射殺。④マルティンが少女を犯す。⑤憎しみのとりことなったギュンターの顛末。⑥夫婦はどうして死を選んだのか。◆総じて権謀術策がお粗末。逆転が無いし、皆あきらめが早すぎる。人間の醜さを描くなら、もっとどろどろした権力闘争を。フリードリヒが粛清に参加して、コンスタンチンを射殺するのは無理がある。粛清シーンは撃たれても血が出ず、誰も抵抗しないので迫力不足。◆マルティンは父親を早くに亡くし母親の愛を得られず育つ。母親は他の男に愛を与え、息子を甘やかしつつ拘束し続けた。彼は独立心を得られず、臆病で、女装趣味、幼児偏愛の性癖、遂には近親相姦に。母親への復讐が心の解放となり、独立心を持つが、それはナチスに操作されていることであり、将来の破滅を意味する。結局母親が一番罪が重いのか。◆フリードリヒに人間の弱さと、人生の天国と地獄を見た。しかし彼が当主殺害に至るまでの心の葛藤が詳細に描かれていないので、軽い人物にしか見えない。彼は自分の手を黒く染めてしまったのだが、そうする必要があったのだろうか。財閥一家崩壊の発端となる重要な事件で、この部分に時間を割いてほしかった。[DVD(字幕)] 7点(2010-12-23 19:23:40)

22.  カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 病原菌拡散の恐怖と国家の陰謀を盛り込んだパニック映画。事件に巻き込まれる群像劇が丁寧に描かれていて、見ごたえがありました。国家権力側は一切顔を出さず、不気味を煽ります。マッケンジー大佐も女医も抹殺されるであろうことを予感させるラストも秀逸。最も印象に残ったのは、カプランのキャラ作り。ヤノフの収容所で妻子を亡くしたトラウマを持つ老人。自販機の釣り銭を出したり、時計やライターを売ろうとしたり、スリの手際を見せ付けたり、電車から逃げ出して撃たれたり、やたら目立ってました。さらにカサンドラ鉄橋の危うさを指摘し、列車も爆破させます。脚本上、魅力的な人物です。兵器製造者夫人と愛人ナバロのカップルも面白い。ナバロは登山家で麻薬密輸人。それを追うニセ神父刑事。ちょっと作りすぎでしょうか。愛犬ヤーゴも大活躍。チャンバレン医師は、暴露本を出版しようとする元妻との間に愛情が戻る話に。こういう人生ドラマが描かれているので、見ていて飽きません。医師夫婦が胸のすくような活躍をしますが、他の人にももうちょっとがんばってほしかった気がします。気になること:①テロリストの目的が不明。②テロリストがあの列車に乗っていると分かる根拠が薄い。彼のドラマも描くべき。③感染による死者が少なすぎる。回復も早く、恐怖が伝わらない。④鉄橋が危険であるという確証が薄い。あれだけでは反乱を起こさせる確固たるものがほしい。⑤列車の軍人はどうやって上司と連絡をとっていたのか?無線機ぐらいあるはず。⑥ヘリでの追跡を続行すべき。⑦ナバロは電車の屋根を歩けばいいのに。「上にも兵士がいる」と言い訳していたが、いなかった。ビビっただけなのか?ナバロを感染させないほうがすっきりした。⑧ニセ神父の刑事は間抜けすぎ。⑨チェンバレン医者が不用意に患者に触りすぎ。⑩元妻は、愛情を取り戻したくて追いかけてきたのでしょうか?暴露本は脅し?[DVD(字幕)] 7点(2009-10-07 12:22:47)

23.  王妃マルゴ 《ネタバレ》 16世紀の仏国、カトリック対ユグノーの宗教対立を緩和すべく挙行された王妃マルゴとナバル王アンリの政略結婚とその直後に発生した「サン・バルテルミの虐殺」を題材にしている。 宗教戦争と王家の権謀術策を扱っているので、ある程度の流血場面は予想していたが、常識を越えた血なまぐさい場面の連続には辟易させられた。国王シャルルがヒ素を盛られて血の汗を流すが、ありえないことだ。陰影に富んだ絢爛な映像が見られるだけに残念だ。 史実では、結婚時の年齢はマルゴ19歳、アンリ18歳で、役者の実年齢と大きく隔たる。史実に忠実に描くのではなく、小説「王妃マルゴ」に忠実に描くという姿勢だ。 現代と中世では倫理観が違うのは承知だが、あまりに乱れているので感情移入ができない。最終場面はマルゴが、処刑された恋人ラ・モールの首を抱えて馬車に乗り込むという哀切凄愴たる場面だ。だが向かう先は夫の元なのだ。マルゴは性的に奔放で、新婚初夜に夫を避けて恋人ギーズ公アンリを寝床に呼ぶが去られ、ほてった体を持て余して町に出て男を漁る。その相手がラ・モールだ。他に愛人は沢山おり、兄弟達とも近親相姦の関係にある。「淫婦マルゴ」を強調しすぎている。そんなマルゴとラ・モールの関係を純愛として描いても純愛には見えない。ラ・モールの売った本が偶然に母后の手に渡り、暗殺の道具として使わるなど偶然すぎる。 同じく新婚初夜に、男爵夫人シャルロットがアンリを誘惑するなど、理解に苦しむ行動が多い。主要登場人物の誰もが異常といっていい。倫理や正義の中核となって他者を鏡として映し出す人物が不在なのだ。だから外国のゆがんだ夢物語としか思えず、現実感がないのだ。描く視点が定まっていない映画では感情浄化が得られない。 [DVD(字幕)] 6点(2014-12-05 03:21:31)《改行有》

24.  暗黒街のふたり 《ネタバレ》 前科のある男が出所し社会復帰をめざすが、刑事のストーカー紛いの干渉と不運が重なって殺人を犯し、死刑になるという不条理な話。だがその不条理よりも、一貫性のないストーリー構成に不条理を感じてしまう。思うに死刑という結末ありきで、悲運と不条理を訴えたい場合、次のような設定にすれば理解されやすい。①男が過去の罪を悔やみ、社会復帰しようと奮励している。②刑事が男を疑っており、監視し、生活に容喙する。③強盗仲間から執拗に誘われる。④職を得るのが難しいなど、社会復帰に困難が伴う。⑤妻とは深く愛しあっている。⑥保護観察司など一部の人からは信頼されている。⑥不幸な偶然が重なり殺人を犯してしまう。この中で②だけは成功している。誰もあの刑事には怒りを禁じ得ないだろう。しかし他の設定はゆるがせである。冒頭、刑務所の作業中に煙草を盗み吸う場面があるが、全く余計だ。更生している人とは思えないからだ。強盗仲間の勧誘は中途半端。新参者が男につっかかる場面があるが、その後登場せず、伏線が回収されない憾みがある。そして社会復帰があまりに簡単に行き過ぎる。経営者からは共同経営を持ちかけられるほど信頼され、刑事より多額の給料では恵まれ過ぎている。妻が事故死してしまうが、これもいただけない。男の不運を強調するのが企図だろうが、すぐに恋人が出来てしまうのでは効果が薄い。観客の同情も、妻と恋人の二人に分散してしまう。一貫して深い夫婦愛を描いた方が、より感情移入しやすかっただろう。脚本の意図としては、恋人を銀行員にして、刑事に銀行強盗を匂わせたかったのだろうが、失敗している。保護司との関係だが、二人にどういう因縁があるのかはっきりしない。のみならず、刑事との因縁もよくわからない。刑事が男をあれほどまでに警戒する理由を示してほしい。さらに言えば、男の家族が一切登場しないので、男の人物像はよくわからないままだ。殺人だが、あっさりしすぎている。短気を起こして刑事を殺すのでは同情が得られない。もっと殺すに十分な理由が必要だし、あるいは偶発的な事が重なって冤罪に近い形で殺してしまうというような展開が望ましいかった。最後にこれは最大の欠点と思うが、それは不用意なナレーションにより、結末が判ってしまうこと。法廷場面で、男が死刑になるのは明らかなので緊張感がない。男が淡々と運命を受け入れ、陳述もしないのは奇異に感じる。[DVD(字幕)] 6点(2012-07-04 01:06:53)

25.  薔薇の名前 《ネタバレ》 時代考証を重ねて忠誠を忠実に再現しているのは好感が持てる。だがわざわざ欧州中の醜い顔の役者を集める必要があったか疑問だ。特殊メイクはなしという。まるで動物園のようで、悪趣味としかいいようがない。中世のキリスト教に恨みがあるのだろう。ヒロイン?の女性もしかり。がさつで下品で汚く撮っている。性愛場面は醜悪だ。あの場面はラストの題名の意味を明かす重要なパートにつながる甘美な想い出でなければならない。青い体験描写として失敗。そもそも女はどうして少年修道士を強姦したのか?その背景が描けていない。食料を求めて侵入した筈だが。◆ミステリーとして弱い。黙示録の予言通りに殺人が進む、というのはフェイクで終わってみればただの偶然。何のために血を貯める大壺があるのか疑問だ。まぎらわしく風呂で溺死するなと言いたい。最初のは殺人ではなく飛び降り自殺。理由は禁書を見せてもらう見返りの男色行為を恥じたから。納得ずくの筈だし、自殺は重い罪なのだが。しかも嵐の夜に塔から飛び降りるというややこしい死に方。◆犯人は盲目の長老で、禁書に毒を塗っておいただけ。それを二人が盗み見して死んだ。盲目なのにどうやって秘密の迷宮図書館に独りで出入りできるのか疑問です。また何しに図書館に行くのか?また禁書は焚書にすれば済むわけで、どうして収蔵しておくのか?理由がさっぱりわからない。笑うことが罪だというオチに笑ってしまう。◆事件を裁くべくやってきた異端審問官だが、一目みてどういう人物が分るので意外性がない。暗愚で、杓子定規。主人公との対決も肩透かし。この人物は民衆に崖から馬車ごと突き落とされるが、そんなに悪人だろうか?民衆がこの人物をどれだけ知っていたというのか?自らの信念に則って異端審問しただけだ。一方的に悪者にされる理由もないだろう。女には火をつけなかったのだし。修道院が火事なったら逃げだしたのも腑に落ちない。◆主人公はどうやってあの炎の中から脱出できたのか?あんなに諦め顔だったのに。知恵を絞り秘密の抜け穴を見つけ出すのが筋だと思うが、何も描かれていない。又修道院長や長老の姿が見えないのはどういうわけだろうか?主人公が真実を説明し、修道院長らが感謝したり謝ったりする場面があって当然ではないか?◆欧州と日本ではヒットしたがアメリカでは酷評で終わった。理由は上記に説明した通り、話がすっきりしないからだろう。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-12 15:15:38)(笑:1票) (良:2票)

26.  勝利への脱出 《ネタバレ》 ◆全体的に緊迫感が足りない。冒頭場面では脱出者が銃で撃たれた。これは厳しい収容所だなと思っていたが、あとはゆるゆる。ハッチ(スタローン)が脱出する場面はうまくいきすぎ。何度か気づかれそうになるが何とか切り抜けるという演出を何故しない。それからハッチは一度収容所に戻るように説得される。ここの葛藤も描かれていない。同じく腕を骨折させられる選手の人間性がどれだけ描かれていたか?上辺をなぞっているだけだ。そして最大のクエスチョンは、ハーフタイムで脱出するのを選手たちが拒否する場面。それまで選手たちのサッカーに対する思い入れが語られてはいない。だから彼らの思いが伝わってこないのだ。このあたりの演出の不首尾が映画全体としてのドラマ性の希薄につながっている。演出上のタメがなく、なにもかもあっさりと進みすぎる。 ◆恋愛部分にしてもしかり。子持ちの未亡人じゃヒロインにはなれない。せめて彼女の悲惨なバックグランドが語られていたら反戦映画になれたのに。女性レジスタントという魅力的なキャラがもったいない。 ◆捕虜にハングリーさが感じられないのも残念。顔や眼にぎらぎらするものがほしい。彼らはただ安穏と生活しているように見える。 ◆サッカーの試合が決まったとき、コルビーコーチは各収容所から有名選手を集める。これは明らかに間違い。あの収容所のメンバーで試合することが大切なのだ。素人が一丸となって我武者羅に練習し、チームワークにより、奇跡的に勝利するという筋書きが一番感動できる。寄せ集めチームじゃ感情移入できない。 ◆サッカー場面はそこそこ見れたが、不満要素も多い。もっと華麗なプレーが見たかったし、スローやアングルにも工夫が欲しい。実際のサッカー選手を使っているのだからもっと魅せることはできたはず。ハッチのキーパーは全くの素人で見どころがない。最後ももっとぎりぎりのところでセーブすべきだろう。ところで同点の場合は延長戦があるはずだが、アメリカ人は知らないのだろうか。 ◆最後のどんでん返しは賞賛できる。なだれこんだ観衆と共に脱出というアイデアにはしびれた。脱帽です。ドイツ軍将校が紳士的なのにも好感。同点で終わらせたのも気遣い?サッカーファン、脱出ものファンなら楽しめる作品には仕上がっています。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-07 03:40:49)(良:1票) 《改行有》

27.  モモ 《ネタバレ》 冒険・幻想部分が少なくファンタジーとしては物足らない。悪者がさほど悪そうではなく、哀れにおもえてきました。ホラ先生のいる時間の国の描写に華がないですね。美的センスが欠如しているというか、やっつけ仕事でしょう。時間の国に限らず、全てのセットが安っぽく、舞台の芝居を見ているよう。セットが変わるごとに時間がとぎれとぎれになってしまっているようで、ファンタジーに没頭できません。芝居もヘタですね。ジジはスターになるのですが、コンサートの様子もありません。手抜きです。人々の話をよく聞いて心を癒す不思議な少女モモの魅力もあまり伝わってきません。子供が見ても、モモと遊びたいとか、モモに話を聞いてもらいたいとはさほど思わないでしょう。演出がまずいですね。一方で、時間泥棒、時間貯蓄銀行、時間の花、時間の花を氷らす、時間の花で葉巻を作る、などの概念は斬新で面白いですね。ゆっくり歩けば速く移動する通路や、後ろ向きに歩かないと進めない通路などもひねりが効いていて面白い。亀のカシオペイアが想像以上に活躍するのには脱帽です。哲学的な内容を含んでおり、原作の勝利です。原作も理屈っぽくて少々退屈なのですが、映画ではその部分を映像の力で面白く描写すべきでした。監督の才能の無さを感じます。それはともかく、スローライフを理想と考えている人にとっては見ておくべき映画です。[DVD(字幕)] 6点(2010-03-01 13:43:46)

28.  天使と悪魔 《ネタバレ》 反物質を作る計画があり、それを知ったヴァチカンの偉い人、カメルレンゴはそのような神に反抗するような行為はやめさせるべきと思いましたが、教皇は支持。激怒したカメルレンゴは教皇を自然死に見せかけて毒殺、殺し屋を雇って反物質を盗み出し、さらにイルミナティの仕業にみせかけ、教皇候補の四人を誘拐、一時間ごとに殺してゆき、最後は反物質を爆発させるという計画をたてる。流れからいうと3人死んで、四人目に阻止されるなと予想していると、予想はあたった。あの殺し屋はどうやって警備が厳重な実験室に入ったのか?どうやって実験が成功したのを知ったのか?どうやって教皇候補を誘拐したのか?何故ラングトン教授を殺さずに、俺の雇い主はヴァチカン関係者などと親切に教えたのか?殺し屋を殺した実行犯は誰か?カメルレンゴは何故ヘリを操縦でき、かつパラシュートもつけていたのか?そもそもヴァチカンを爆発させても意味がないわけで、反物質をどうするつもりだったのか?教皇になるつもりだったにしては計画に無理がないか?そもそも資格がないのだから。殺し屋がたった一人というのに無理がないだろうか?ランゴトン教授はどうしてラテン語も読めないのか?これらのことが気にならなければ、楽しめる映画です。いきなり謎が次々に提示され、すばやく展開し、ぐいぐい観客を引き込む手法はたいしたものです。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-06 01:00:05)

29.  赤い影 《ネタバレ》 怖くも面白くもなく、楽しめませんでした。ジョンとローラの夫婦の物語。赤い服を着た娘が、池で水死する。ジョンは教会の修復の仕事でベネチアに来ており、妻も同行。妻は盲目の霊媒師と出会い、亡き娘とのコンタクトに成功。霊の世界で元気にしていることを知り、娘の死のショックから立ち直る。霊媒師が言うには、ジョンに危険が迫っているのでベネチアから立ち去りなさいと亡き娘が警告しているとのこと。ジョンはそれを信じない。一方周囲で不思議なことが起る。赤い服の影が現れては消え、連続殺人が発生。寄宿学校の息子が怪我をして妻は帰国。ジョンは修復作業中、空中物見台から落下しそうになる。その後いない筈の妻が霊媒師と一緒にいるのを目撃。警察に依頼して探すが、結局人違いと判明。妻は戻ってくる。ジョンは警察にいた霊媒師に謝罪し、家まで送る。ジョンが帰ると霊媒師は急変し、「彼を行かせてはだめ」などと叫ぶ。そこへローラ登場。ジョンを探す。ジョンは赤い服を来た人物を発見し、追跡する。追い詰めるジョン。向き直った人物は気味悪い老婆の顔。刺殺。◆解釈。ジョンに自覚はないが、未来を見る能力があった。書斎でスライドに無い筈の血があるのを見て、娘の死を予感。その血は自らの死ともつながっていた。ではジョンを死に至らしめたものは何か?赤い服の人物の正体は?連続殺人と関係があるのか?妻の幻の意味は?何の説明もないまま物語は終る。細かいが、ジョンが赤い影追跡中、わざわざ門の鍵を閉めるシーンがある。これによって妻が追跡できなくなるのだが、どう解釈するか。無意識に妻を守ったのか、無意識に助けを遮断したのか。いずれにせよ妻は鍵を開けようと思えば開けれたわけだし、追跡の最中にわざわざ鍵をかけないだろうと揶揄する意見もある。ジョンは妻がいるのを知らなかったのだし。◆オカルトものとは知らずに観るとがっかり。霊媒師はフェイクで、牧師が連続殺人の黒幕と思っていた。演出は趣味が悪い。意味無く長いベッドシーンや水中から引き上げる死体然大音量と共にくどいフラッシュバックの大袈裟さ。登場人物をみな薄気味悪く見える。唯一良かったのはジョンが空中物見台にいるときに材木が落ちてきてぶつかるシーン。これは迫力があった。衝撃のラスト?一目で血糊と分るんですが。帰国せず、ベネチアで葬儀を上げるのも解せないなあ。[DVD(字幕)] 4点(2011-02-13 00:18:11)

30.  じゃじゃ馬ならし(1967) 《ネタバレ》 ドタバタの舞台の演出をそのまま映画でやっても大仰すぎてつまらない。オチが、妻はどんな場合にも夫に従っていればよいという女性蔑視ともとれる内容になっており、気後れがする。また男勝りの女性が、従順になってゆく過程がぶっとんでいて理解できない。とんでもないあばずれ娘なので、夫の家でも暴れるのを観たかった。夫の方が理不尽に暴れており、不幸な家庭としか思えない。そもそも常識的に女性の顔も知らずに、持参金目的だけで結婚を決めた結果がうまくいきはずがない。そこをもっともっとユーモアのある演出で補うべきだった。雨に打たれ、池に落ち、食事も抜かれ、妹の結婚式に着てゆくドレスや帽子も破かれては、カタリーナがかわいそうに思えてしまう。映画の意図としては失敗だろう。また全体を通して、シェイクスピアが見たら目をそむけるであろうような下品さと猥雑さに満ち満ちている。ドリフのコント以下であろう。頑張っている主役二人が哀れである。[DVD(字幕)] 4点(2009-09-24 17:48:40)

31.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 まあなんていうか、ジェイソンがなぜ不死身なのか分かりませんが…。フレディが夢の次元での生物(悪霊?)なので勝負がつくわけもなく。むごたらしいシーンを延々並べているだけですね。 二人と対決する人物が弱すぎるのだ。体格も、度胸も、知恵もない。薬を取りに侵入した病院でマリファナ吸ってどうする?よそ者の警官が唯一頼りがいがありそうだったが、あっさりやられてしまった。 企画物としては成功したほうだろう。[DVD(字幕)] 4点(2009-02-01 23:19:02)《改行有》

32.  そして誰もいなくなった(1974) 《ネタバレ》 豪華なディナーを食べたり、ワイン飲んだり、連続殺人事件が起きているのにみんな妙に落ち着いているのが気になる。最初が毒殺なのにみんな飲み食い平気なんだね。みんなが同じ部屋に集まって監視し合えばよいのに。銃殺が起これば手の硝煙反応調べるとか、ピストルは誰も使えないようにどこかへ置いておくとか、それくらいの事はしてほしい。死体もどう処置したのやら。謎解きもお粗末。最後毒をどうやっていれたの?「そして誰もいなくなったと」という原作は、そして誰もいなくなるから面白いのに、そして誰もいなくならないこの映画、これを観て面白いと思う人は、そして誰もいなくなった。 追記:この映画は戯曲版を元にしているようだ。戯曲版では最後はインディアンの寓話は「首をくくる」ではなく「結婚する」となる。発売当初の原題は「Ten Little Niggers」で米国では差別用語であったため「And Then There Were None」と改題され、やがて原作者もそう改題した。戯曲版を書くにあたり、生存者を残すことにした。原作者にとっては、全員がいなくなる事が重要ではなく、寓話に基づいて殺人が起こることを重要視していた事がわかる。以上の事が判ったからといって映画が面白くなるわけでもない。監督がどうして小説ではなく戯曲を元にして映画を作ったかを理解するものは、そして誰もいなくなった。[地上波(吹替)] 2点(2011-09-25 05:32:05)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS