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1. 聖なる酔っぱらいの伝説
《ネタバレ》 主人公の唯一の所持品である誇りを、神がかり的な助けに導かれながらも、しっかり堅持する様に圧倒されました。酔っ払いだが、高潔な主人公に対する温情が、至る場面ににじみ出ていると感じました。そして最後の「神よ 全ての酔っ払いに、美しい死を与え給え」のフレーズには製作者が、酔っ払いに対して慈悲だけではなく、到着点として死を用意している事に驚きました。底知れない愛情の中に、絶望を含有した稀な映画かな・・と思います。[DVD(字幕)] 9点(2005-02-05 03:41:01)
2. 暗殺の森
《ネタバレ》 ベルトルッチ最高の作品!!少年時代の忌まわしい体験から、周りから切り離された疎外感を感じる主人公。だからこそ、大衆に支持されるファシストに足を突っ込み、自分の疎外感を振り払おうとするが、やはりファシストにも成り切れず、一人車の中で身じろぎも出来ない。体制崩壊後にファシストの先導者に詰め寄る場面でも、大衆の行列が過ぎ去ると、先導者は意図せず流れの一部になるのに対し、主人公は一人取り残される事になる。自分の拠り所を確保するため、組織の一員であろうとするが、誰とも分かり合えない孤独な映画だと思います。[ビデオ(字幕)] 10点(2002-11-14 23:18:10)
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