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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  山猫 貴族出身のヴィスコンティによる貴族のいやらしさと崩壊を描いた傑作だと思う。ヴィスコンティの作品は貴族の退廃といいますか、貴族の内幕モノという印象があります。アラン・ドロンがクラウディア・カルデナーレに婚約指輪を贈る、大喜びする彼女。けれど平民の娘である彼女にはそれなりの指輪を選んでいるのね。同じ貴族に「安物ですよ」と囁くドロン、貴族のいやらしさがうまく描かれていたシーンだと思う。細かな演出、特にバート・ランカスターの気品ある振る舞い所作など見事です。豪華絢爛、これぞ映画を観た!と堪能できる作品。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-12-06 23:57:02)

2.  太陽がいっぱい 私の洋画人生の原点といっていい作品です。初見は6~7才のころだったと思う。字幕、ノーカットで観たのはずーっとあとになってからです。 親の財産で遊んで暮らす放蕩息子、友達といいながらトムを決して対等の友達とは扱っていないフィリップ。魚料理を食べる時のトムのナイフの持ち方をわざわざ指摘する情の無さ。このような数々のエピソードが語られることによって単なる物欲ではないことが理解でき切なさ、悲哀が増す。原作とはこのあたりが違うみたいですね、非常にうまく脚色したと思います。アラン・ドロンのあの美貌とハングリーな目もなくてはならなかったでしょうね。そしてニーノ・ロータのあの音楽、生涯私のベストワンです。[地上波(字幕)] 10点(2003-12-10 21:59:32)《改行有》

3.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 これサスペンスかなあ、たぶんハリウッド製サスペンスに慣れてしまっているのかもしれない。 これがヨーロッパ映画のサスペンスなんですよね。 顔のない依頼人なんていうわりには登場早すぎで、気難しく偏屈なヴァージルになぜかまわりは親切で良き理解者ばっかりだし、押して引いて引いて押すというようによくある恋愛マニュアル本に書いてあるような展開で、ヴィラに行くたびに進展していくし。なんかおっかしいなーとは思ってたんですよ。 カフェの小さい人はどこでからんでくるのかそれが気になりました。 もうほんと悲惨なラストなんですが、ヴァージルが気の毒とか同情の気持ちは湧いてこなかったです。 だって彼の秘蔵コレクションの入手方法もどうよって感じだし、本物なのに贋作とか言ってるし。騙すってことをしてるわけで。だから警察に被害届を出したくてもためらいがありますよね。 あの時点でクレアだけは戻ってくるかもなんて一筋の希望はまだあったみたいだし。それも見越した用意周到な計画だったわけです。ヴィラの管理人までも。。。 とにかくビリーもロバートもヴァージルのことが大嫌いだったんですね、でも表に出さずそれなりにやり過ごすことのできる人っていうのがヴァージルには有り得ないことで二人には自分の情報筒抜けなのよ。ここんとこはなんか自分も気を付けなきゃなんて思ったのでした。 主人公ヴァージルの人物描写と演じたジェフリー・ラッシュの演技は秀逸で、セットも映像も美しくて素晴らしい。でも情け容赦のない内容でココが余計に格式高い作品になったのかもね。 ひっさびさにトルナトーレ監督の映画を堪能しました、面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-02 18:39:15)《改行有》

4.  ベニスに死す ヴィスコンティ作品というのはあんまり若い時に観るもんじゃないね。わかんないのよ、やっぱり。これは初見は高校生の時でした。ダーク・ボガードがいつもイライラと怒っているのを見てこっちもイライラ。美少年を追いかけるのが気持ち悪かった。たしかビョルン・アンドレセンは公開当時、日本でも話題になり来日までしちゃったのよね。マーク・レスターかアンドレセンか、そんな感じ。再見したのは2,3年前かなぁ、全体を覆う気だるさが心地よかったです。冴えない中年男の視線に気づき、それを弄ぶようなアンドレセンが小憎らしい。あれだけ嫌悪していたにもかかわらず、髪を染め化粧をするアッシェンバッハ。傍目には醜いしまるでピエロだ、でもそうせずにはいられない心情が、なんとなくわかる気がするようになっていました。死に際の汗まで髪を染めた染料が混ざって黒いのよね、あそこまで演出するなんて・・・キツイなあ。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-12-11 14:25:27)

5.  ひまわり(1970) イタリア映画の名作でありますな。でも前半はあんまり好きじゃないの。戦争で引き裂かれた二人、男の帰りを待ち続ける健気なソフィア・ローレン。後半は胸が痛いです。しかしですねソフィア・ローレンのあの迫力を見ていると「大丈夫、あなたはひとりでも強くしっかり生きていける人よ」と思わずにはいられない。ちょっとしょぼくれた感じのマストロヤンニがいいですね。そうなのよ、私はソフィア・ローレンではなくマストロヤンニに感銘を受けました。あの一面のひまわり畑にはたくさんの戦死者が眠っていると昔なにかで読んだ記憶があります(記憶ちがいだったらすんません)極寒の中で息絶え、そして夏のシンボルであるひまわりが太陽に向かって咲き誇っている、ひまわりの一本一本が戦死者の生まれ変わりのように思え、やはり胸が痛くなります。9点(2004-08-19 21:37:45)

6.  薔薇の名前 いいですねえ、あのオドロオドロした雰囲気に次から次へと出るわ、出るわ妖怪のような修道士たち。ワクワクと小躍りしてしまいます。 連続殺人の動機がまた中世らしくてうれしい。この時代のサスペンスというのはなかなかないのね。思いだしては観直している作品のひとつです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-12-15 22:04:23)《改行有》

7.  ニュー・シネマ・パラダイス こういうのやっぱり弱いです、ノスタルジックな雰囲気の中での近所のおじさんと少年の交流。私がいつも思うのは外国映画の場合、子どもに対して妙に不自然に理解ある大人が出てこないのがいい。 途中で退屈になったところもあったけど、あのラストにはやられた。全てはこのラストシーンのためにあったんだと思いました。 なんだろう、とても言葉では言い尽くせないです。感動、驚き、釘付け、言葉が出ないラストシーンといったらまずコレです。ほんとにやられた、フィルムを見ながらワンワン泣きました。なんであんなに泣けたのか、アルフレードという人とその想いに感激したのかなぁ。 中盤退屈でだらけた私、人生の途中でだらけていたトト、しかしあのラストのフィルムで目が覚める、忘れてしまっていた何かが蘇る、そんな感じもあるかな。 不器用でもあり控えめ、でもいつも黙って見ていてくれる、そんなアルフレードのトトへの想い、愛情を感じます。[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-11-27 22:37:33)(良:1票) 《改行有》

8.  ゴスフォード・パーク アルトマンの群像劇は大好きです。賛否が分かれることが多いですが私はいつもすんなり受け入れられます。一回目、人物と名前を覚えるのに必死でした。二回目、落ち着いてゆったり観られました。上の階の貴族たちと下の階にいる使用人たち。気位は高いけれど欲深な貴族。表面は忠実、けれどそんな貴族をバカにし、ゴシップネタで楽しくお喋りしている使用人。主人が可愛がっている犬まで嫌われているのが可笑しい。だれが犯人でもおかしくない状況で殺人事件が起きるわけですが、真相解明よりも、その怪しく複雑な人間関係が楽しいブラック・コメディ。伝統的な英国の恥部ということかしら。なんといっても英国俳優総出演というようなキャスティングが嬉しい。マギー・スミスの演じたトレンサム婦人は最高ね。ひと言ひと言が意地悪、まわりの人間を見下した態度だけどその見下している人間に完璧に依存して生きているばあ様。クライヴ・オーウェンが男っぽくていいわ。エミリー・ワトソンが意外に大女だということを発見。スティーヴン・フライのあの警部もひょっとしたら貴族出身なのかもね。マイケル・ガンボン、クリスティン・スコット・トーマスはハマリ役でした。ライアン・フィリップはがんばってたけどやっぱりあの中では浮いちゃいますね。劇中、実はハリウッドの俳優で執事役を勉強するために来たことになってたけど「この子が執事役?」とそれさえも疑問に感じたのでした。[DVD(字幕)] 9点(2003-11-20 23:38:42)(良:1票)

9.  クィーン 《ネタバレ》 もうどこから見ても女王という品格のヘレン・ミレン、コーギーが好きなのね。 劇中「生きていても死んでも厄介者」とは確かマーガレット王女が電話で言っていたということだったと思うけど、実際王室ではそうだったんでしょう。 立場を考えたら言わなくてもいいことまでインタビューで言っちゃう人で、逆にそういうとこが大衆に絶大にウケる理由のひとつだったのかもね。 ダイアナを追いかけまわしたマスコミ、ロンドンの裏通りのような場所で突撃インタビュワーみたいな人の前でワンワン泣き出したダイアナの映像を見たことがあります、通りすがりの一般人が「放っておいてあげなさいよ!!」とダイアナを擁護してたっけ。 あのような事故死をしたとなったら今度は王室批判を書き立てるマスコミなんですね。 しかしこのような映画が制作できてしまう英国と英国王室って大人で懐が深いなと思いますよ、素晴らしい。 王室ものとしてはリアルで重いテーマなんですが、誰かに肩入れするわけでもなく、美化するわけでもなく、 大袈裟にもならず描かれていて、結果的にはエリザベス女王の君主としての偉大さ寛容さがわかるという具合の映画になっていると思います。 ハリー王子は母親似なのかしらね。先日ニューヨークへ渡った彼の方もパパラッチの標的になっているようだけど大丈夫かな?[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-18 16:09:50)《改行有》

10.  おみおくりの作法 《ネタバレ》 う~~ん、そうですねぇ邦題がちょっとね、原題そのままのほうがよかったと思います。 孤独なジョン・メイが孤独死した人たちを葬る仕事をしてるんですが、観ているうちにいつか来るであろうジョン・メイの最期が不安になってくるという心情になってました。 ケリーのような遺族に巡り合うことはほんとに稀なんだろうな、それがジョン・メイにとって仕事に対するやりがい、幸福感になるのかもね、なにかとても切ないけど、こういう人生もアリだなと納得してしまう映画でした、ジョン・メイ役の俳優さん、最近よく見かけますが、この作品の主人公としてハマってます。ラストのあれはあんまり好きじゃないです、それまでの流れとかスタイルがちょっとくずれちゃったわね。全体としてはどこかかすかにクスっとできる演出があってそこは秀逸。 ジョン・メイの質素だけど整理された清潔な部屋のシーン、ショットがいい、静物画のようでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-08-17 20:27:16)《改行有》

11.  理想の女 《ネタバレ》 まずなんといってもウィットに富むセリフが良いです、特に男たちの男同士の会話が粋ですね、サラリと嫌味を感じさせず悪態を言ってのける、全てを知っているのは彼らじゃないかな、達人たちだ(笑) スカーレットの衣装がこれまた良いです、私の好み。スカート丈がひざ丈なら夏の外出着に揃えたいわね。 内容ですが、ロバートがアーリン夫人にあれほどの大金を頻繁に与える根拠とかアーリン夫人があの夫婦に近づいたその本心のところがすっきりしない、はっきりとしないけれど、その分ロバートとアーリン夫人のちょっとしたしぐさが「あ?あれ?!」というところが随所にあって想像力を掻き立てられる。 特にメグとアーリン夫人が偶然遭遇するシーン、メグを追うあの目は愛人が何も知らない正妻を見る目じゃありません。 でもねあんな目の演技ができるヘレン・ハントは凄い女優なんですが、この役はやっぱりちょっとね。老けたからじゃなく昔から水分不足、油分不足といいますか艶っぽさがないんですよ、真っ赤なルージュが見事に似合わない、ほんとに厚化粧が痛々しい。まさかそれを狙ってのキャスティングでしょうか?でもできればシャロン・ストーンまではいかないにしてもアネット・ベニングとかダイアン・レインあたりに出てきていただきたかったです。 収まるところへ収まったラスト、ひとまず一件落着っていう感じ?扇よりもあのドレスですね、意味ありげなのは。ドレスを見てメグが言うセリフがいちばん印象的でした。男女って、例え夫婦といえども何もかも全てを明白に見せる、見たがる、知りたがる、追求するって破たんを招くことですね。なかなか勉強になる映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-03 11:41:03)《改行有》

12.  愛の嵐 ずいぶん前から知っていた映画で、批評やあらすじを読むことも多く、そのせいか私にとっては禁断の映画になってました、でもついに観てしまいました。 まず「嵐」ではないですね、残念な邦題です。愛を表現、語っているとも思えませんでした。愛とひとことでいっても色々ありますけどね。 「猫のようなルチア」もうコレしかないです、いつでも逃げられる体制をとりながらこっちをじーっと見てる、お腹がすいてるのに媚びない猫、アレなんですよ。 サディスティックで優位に見せながらどんどん溺れていくのは男で、だんだん冷静になっていくのは女、そんなことも思いました。「僕の天使」なんて言うあたりが子供ぽく、はしゃいでるみたいだ。 今だからそう感じるのかもしれないけど、性描写は衝撃というよりも観てるこっちが色々想像を掻き立てられる、背徳的な気分にさせられ、それがなんかイイ気分なんです。 映画としては、そうですねーカメラワークがあんまり良くないかな、だから淡々というよりダラダラ感になっちゃうような気がします。 なんといってもダーク・ボガードとシャーロット・ランプリングを得たことが大きいと思う。 もうこの二人、存在そのものが淫靡で耽美、ウィーンの街は退廃的、そして密室。体が覚えてしまった刻まれてしまった感覚、生か死かといったら死。エロティシズムだわー観てよかったです。[DVD(字幕)] 8点(2009-08-15 13:18:14)《改行有》

13.  イン・ザ・スープ 《ネタバレ》 あーびっくりしたー投稿ページが変わったんですね。これはかなり前に観たなぁ、最近になってまた注目されてるのかな?こういう映画、すごく好きです。ギリギリのところでふんばってるみたいな感覚ね。前半がかなりよかったという記憶があります。ラストは「あっ!えっ?!」という予想外の展開でしばらくポカ~ンとしたっけ。スティーヴ・ブシェミがわざと窓が開かないようにするとこが最高によかったです。思惑どおりにならなくて「here we go」とつぶやいたんじゃなかったかなあ。ジェニファー・ビールスはいつもイライラとヒステリックなキャラだったけど、なぜか不快感はなかったです。モノクロの映像もよかった。たぶんビデオに録画してあると思うので探して再見してみようかな。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-10 20:13:35)

14.  嘆きのテレーズ 《ネタバレ》 あの旦那と姑に挟まれていてはねえ。女は一度心が離れてしまった男には冷酷なものですよ、実際。「あんたは悪くない」と言える人がひとりも出てこないのだけど、二人を脅迫したあの水兵さんですよ、まったく。やっぱり罪は罪なんだなとも思えるのだけど、あまりにも皮肉といいますか、不幸な偶然、運命から逃れられなかったことが不憫だなあと。ラスト、何も知らず言いつけどおりに手紙を出しに歩いていくホテルのメイドだったかな?「あ~その手紙、ポストに入れないで~~」と懇願した次第です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-31 00:12:44)

15.  ラストコンサート 「カサンドラ・クロス」と一緒に上映されてました。生き別れた父を探して旅をする若い女の子が主人公。ひょんなことから落ちぶれたピアニストのおじさんが彼女に巻き込まれ一緒に旅をする。けれど彼女は白血病をかかえている、という悲恋ものです。中学生だった私はボロボロと泣きました。主人公の女優さんはパメラ・ピロレージというのね。イタリア人にしてはあっさりとした感じで品がよくてきれいな人なの。多感なころにワンワン泣かされた映画というのは何年たっても忘れないのね。♪ラララ・ランララ・ララララ~・ララララララ~というメロディと季節外れの海辺のシーンがきれいでした。ハミングが入るところもあったよね。映画館であんなに泣いたのはこれが初めてだったと思う。この点数は当時の素直な気持ちです。8点(2004-08-15 22:58:49)

16.  カサンドラ・クロス わあ、懐かしいなあ。オールスターキャストのお正月映画でした。私は中学生で友人3~4人と初詣の帰りに見ました。レイモンド・ラブロックは甘いルックスのハンサム君、今ごろどうしているのでしょう。えーっとあれは誰でしたっけ、確か黒人だったと思うけど撃たれて死んじゃうのよ。あの人には死んでほしくなかったです。そしてあのラストは怖かったです。まだ中学生の私は大人の世界ってこういうものなのかと驚きました。機会があればもう一回見たいわね。これでハラハラし、同時上映の「ラスト・コンサート」で涙を搾り取られた年の初めでした。8点(2004-08-14 23:31:17)

17.  昼顔(1967) 《ネタバレ》 なんともいえないこの雰囲気。私としては映画に酔える作品のひとつ。イヴ・サンローランの衣装を身に着けたドヌーヴの美しさは言うまでもないですが、他の女優たちもいいですねえ。大人の女です。特にマダム・アナイスがクール。セヴリーヌの妄想の世界がかなり理解できてしまう私って・・・現実はきっちりと悲惨な結果を用意しているところがブニュエルらしいわ。フランス映画が最も華やかだったころのシュールリアリズムを代表する作品ね。 何か月か前に有料チャンネルでやっていて何年かぶりで再見。 少し書き足してみようかと セブリーヌにとって子供の頃のあの体験は初めての官能体験でそれが忘れられないんじゃないかと。 不感症じゃなくてノーマルでお行儀のいいセックスじゃ感じない人、でもそれを旦那さんに要求できないっていうのはわかります。お互い品行方正な部分しか見てない知らないみたいだし。 でも妄想に留まらずほんとに娼婦になっちゃうんだからマジですね。 今回ラストで思ったことは、現実かどうかは別として、デリケートで壊れ物みたいに思ってたセブリーヌが実は・・・てことがわかり、旦那さんは失望するどころかタガが外れて気楽になったんじゃないかと。しかしびっくりする展開です。 最後は鈴の音はしない馬車でFIN、もう妄想の必要はなくなったってことかな? やっぱりコレ好きですー。[ビデオ(字幕)] 8点(2004-05-04 11:51:34)《改行有》

18.  天使の分け前 《ネタバレ》 このタイトルだけ見た時はギャング同士のやったやられたのハードボイルド系なのかと。 意味を知った時は洒落た言い方だなとすごく気に入りました。 でも本作では「天使の分け前」の意味がちょっと違う解釈のようで、そこがポイントかもね。 まず根底は階級社会であるということで前科者じゃなくても何か特別才能でもないとなかなか這い上がれない現実。ハリーとウイスキーとの出会いと息子の誕生がロビーにとっての転機のチャンスで、繊細で鋭い嗅覚がロビーの生まれ持った才能ということかな。 ウイスキーの樽ひとつに1億円以上払える人がいる、でも味の違いはわからないようで(この金持ちがアメリカ人てとこが笑える) つまりは金持ちの自己満足の道楽、独り占めですね。方法は拍手喝采とは言えないけど分け前があってもいいんじゃないのと思ってしまいました。半分ダメになるあたりは天使の罰かな、でも報酬は4人で分ける。そしてチャンスをくれたハリーへの分け前にもなる。 被害者との対面は重要なシーンで、ロビーは何も語らずもちろん赦しを請うこともしません、例え死んでお詫びすると言ったところで一生赦されることではないけれど、被害者と家族の痛みを自分に置きかえられるようになり(これも分け前かな)死ぬまで罪の意識と贖罪の気持ちを持ち続けることが大事なのではと感じました、そうなるには更生し立ち直ることが先でそのためにチャンスを与えることはやはり必要だなと思えた作品でした。本音を言えば犯罪にも色々あってそんなふうに思えないこともあるけどね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-24 09:47:30)(良:1票) 《改行有》

19.  アパートメント(1996) ずいぶん前にハリウッドリメイク版を観て、オリジナルとそのキャストを知って「観たい!」で、この度やっと観賞しました。 大まかなあらすじは同じだけど見せ方が違うのね、フランス映画はやっぱりこうでなきゃいけない。 男女4人がすれ違ったり絡み合ったり、けれどアリス以外の三人は完全にアリスを語るために存在しているキャラと言ってよく、だから特にマックスは道化そのものという感じ。ここがリメイク版と大きく違う部分かな。 エゴと欲ですね、自己愛と保身もかな。どれもあって当たり前、でもそのバランスが悪いと厄介。リザに電話でカフェでマックスに語るとこなんて甘えとしか思えず、その上リザのあの結末を見ればアリスのしたことは許されないでしょ。結局成就しなかったのも仕方ないことです。私にとってはアリスのような人間は「ナシ」だわね、共感も切なさも感じませんでした。 なんといってもモニカ・ベルッチの美しさに参りました。黄色のニットの色目や風合いと着こなしに注目しました、こういうとこもやっぱりフランス映画のよいところです。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-29 18:48:59)(良:1票) 《改行有》

20.  スウェプト・アウェイ たぶん40代前半~半ばのころのマドンナだと思うけど、なんだか老けっぷりを顕著に感じたのは私だけでしょうか、しかし凄い筋肉です。 未見ですが、かなり前に「流されて」というのがあって、これはそのリメイクなんですね?前半はどことなくコミカルでした。 どうなんでしょう、オリジナルが公開された当時より「今」のほうがより多くの男性から支持されるんじゃないかなんて思ってしまいました。あの女王様マドンナだし。「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」のその女王様ぶりからは想像もできないですね、タコやら洗濯物を鷲掴みにしてバンバンやってるところは感動すらしました、やっぱりマドンナは只者じゃないですw こういう話嫌いじゃないです、むしろ好き。ただ私、大自然相手のサバイバルは大の苦手なので、できれば無人島じゃなく都会の片隅の密室なんていうほうが感情移入できたかも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-25 00:27:08)《改行有》

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