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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 《ネタバレ》 なんだかんだ言ってもグレース・ケリーを演じられるのはやはりクールビューティ、ニコール・キッドマンしかいないんじゃないかな。 何をどうしなくても気品があって高貴な雰囲気といい見事だと思います。 ただ内容がさ、そこまで深くないというか公妃としての苦悩というものがなんかあんまりはっきりしないんですよね。 検問所へ差し入れに行ったり、マルシェでお手伝いしたり、舞踏会に到着し見物してる一般市民に自ら触れ合いに行くとか うん、やっぱり大衆のウケを狙う、味方につけるというのは今も昔も効果抜群なのは確かですね。 52歳という若さで運転中の脳梗塞からの事故死であっという間に去って行ってしまいました。 葬儀の時のレーニエ大公のこれ以上ないというほどの悲しみと憔悴しきった表情を今もおぼえています。[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-22 14:57:15)《改行有》

2.  クィーン 《ネタバレ》 もうどこから見ても女王という品格のヘレン・ミレン、コーギーが好きなのね。 劇中「生きていても死んでも厄介者」とは確かマーガレット王女が電話で言っていたということだったと思うけど、実際王室ではそうだったんでしょう。 立場を考えたら言わなくてもいいことまでインタビューで言っちゃう人で、逆にそういうとこが大衆に絶大にウケる理由のひとつだったのかもね。 ダイアナを追いかけまわしたマスコミ、ロンドンの裏通りのような場所で突撃インタビュワーみたいな人の前でワンワン泣き出したダイアナの映像を見たことがあります、通りすがりの一般人が「放っておいてあげなさいよ!!」とダイアナを擁護してたっけ。 あのような事故死をしたとなったら今度は王室批判を書き立てるマスコミなんですね。 しかしこのような映画が制作できてしまう英国と英国王室って大人で懐が深いなと思いますよ、素晴らしい。 王室ものとしてはリアルで重いテーマなんですが、誰かに肩入れするわけでもなく、美化するわけでもなく、 大袈裟にもならず描かれていて、結果的にはエリザベス女王の君主としての偉大さ寛容さがわかるという具合の映画になっていると思います。 ハリー王子は母親似なのかしらね。先日ニューヨークへ渡った彼の方もパパラッチの標的になっているようだけど大丈夫かな?[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-18 16:13:01)《改行有》

3.  みんな元気(2009) 《ネタバレ》 かなり前にオリジナルを観ました。何が違うかというとお父さんのキャラが全く違うように思うし、オリジナルは確か毎年帰省していた子供たちがその年だけひとりも帰ってこないという異変がきっかけだったと記憶してます。マストロヤンニのお父さんはまさに牛乳瓶の底といった具合の眼鏡をしていた。 デ・ニーロのお父さんはちょっと重いし個性がこれといって感じられないのね。デ・ニーロだけじゃなくサム・ロックウェルも俳優の持ち味、個性が全く感じられず肩透かしをくらった感じです。もっとはじけてほしかったです。 名優ロバート・デ・ニーロですから武骨で頭が硬い、しかしどこか憎めない愛嬌と愛情を感じる人物を見事に演じられるはずなのになんでこうなったんだろうとびっくりした。電車の窓から見える景色を「何が見える?」と相席になった人にけっこうしつこく答えさせるところでどういうタイプかわかるんですが、このお父さんの人物、描き方が成長した子どもたちが避けるのもしょうがないと思えるようにする必要はないと思います。 映画自体もほろ苦いヒューマン・コメディにはなっていないし、ロード・ムービーとしての映像美も見られない。 何が一番嫌だったかというと、麻薬絡みにしたところです。過剰摂取で死んだのと孤独や挫折感に耐えられずとではこれまた話が違ってくるのよ、リメイクなりの良さを感じるところがこれといってないのがとても残念です。 まあ、オリジナルは監督がイタリアの巨匠トルナトーレなので仕方ないかな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-10-21 13:29:11)《改行有》

4.  マーサの幸せレシピ 《ネタバレ》 いい映画でした。馴染みのない俳優さんばかりでしたけど、マーサはヘレン・ハントに似ていて、マリオはジャン・レノを丸くしたみたい。ドイツの女性ってあんなにかっこいい人ばかりなのかしら。すっきりシャープでみんな素敵。なにも食べようとしないリナに「全部食べるなよ」と言ってさりげなくパスタのお皿を渡すマリオ。いいシーンでした。大人たちが子どもに対してベタベタと接しないのがリアリティがあっていいわ。いつも曇って暗く寒いドイツと太陽サンサンの暖かそうなイタリアの対比もいいです。あの風景の違いを見て、イタリア人のマリオがいることの意味がよーくわかりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-12 13:18:14)

5.  赤いアモーレ 《ネタバレ》 カトリックで人口中絶も許されない(今は幾分緩やかになったのかな?)という一面もあるけど、陽気でポジティブで濃厚接触は日常の事という印象の強いイタリア人。 それにしてもティモーテオ、最初からイタリアのことを娼婦と思っただろうし、実際娼婦相手に隙間を埋めてる人なんですけど、このおっさんどうなのよ。 外科医になり才色兼備な奥さんがいて豪邸に住んでるけど、もともとは貧しい家庭に育っていて、「三つ子の魂百までも」といいますか、セレブな生活に馴染めないでいるのかしらね。 とことん堕ちるとこまで堕ちたという感じなんですが、これね奥さんのエルサが偉いっ!!あの状況で浮気してるに違いないとか、自分より好きになったであろう女の影を感じない奥さんがこの世にいるとは思えないのね。不安いっぱいの表情、でも何も言わないの、凄いよこの奥さん。旦那は娘が死にかけてやっとイタリアと決別できたんですね、そして娘の彼氏が上流のおぼっちゃんではないことに安心するんです。こういう話、好きな人はかなり感情移入して観ることになると思います。 私は、今から16年ほど前のペネロペ・クルス、顎とか口元とか現在と随分違うなあと思いながら観てた。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-04-20 16:19:37)《改行有》

6.  おみおくりの作法 《ネタバレ》 う~~ん、そうですねぇ邦題がちょっとね、原題そのままのほうがよかったと思います。 孤独なジョン・メイが孤独死した人たちを葬る仕事をしてるんですが、観ているうちにいつか来るであろうジョン・メイの最期が不安になってくるという心情になってました。 ケリーのような遺族に巡り合うことはほんとに稀なんだろうな、それがジョン・メイにとって仕事に対するやりがい、幸福感になるのかもね、なにかとても切ないけど、こういう人生もアリだなと納得してしまう映画でした、ジョン・メイ役の俳優さん、最近よく見かけますが、この作品の主人公としてハマってます。ラストのあれはあんまり好きじゃないです、それまでの流れとかスタイルがちょっとくずれちゃったわね。全体としてはどこかかすかにクスっとできる演出があってそこは秀逸。 ジョン・メイの質素だけど整理された清潔な部屋のシーン、ショットがいい、静物画のようでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-08-17 20:37:43)《改行有》

7.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 これサスペンスかなあ、たぶんハリウッド製サスペンスに慣れてしまっているのかもしれない。 これがヨーロッパ映画のサスペンスなんですよね。 顔のない依頼人なんていうわりには登場早すぎで、気難しく偏屈なヴァージルになぜかまわりは親切で良き理解者ばっかりだし、押して引いて引いて押すというようによくある恋愛マニュアル本に書いてあるような展開で、ヴィラに行くたびに進展していくし。なんかおっかしいなーとは思ってたんですよ。 カフェの小さい人はどこでからんでくるのかそれが気になりました。 もうほんと悲惨なラストなんですが、ヴァージルが気の毒とか同情の気持ちは湧いてこなかったです。 だって彼の秘蔵コレクションの入手方法もどうよって感じだし、本物なのに贋作とか言ってるし。騙すってことをしてるわけで。だから警察に被害届を出したくてもためらいがありますよね。 あの時点でクレアだけは戻ってくるかもなんて一筋の希望はまだあったみたいだし。それも見越した用意周到な計画だったわけです。ヴィラの管理人までも。。。 とにかくビリーもロバートもヴァージルのことが大嫌いだったんですね、でも表に出さずそれなりにやり過ごすことのできる人っていうのがヴァージルには有り得ないことで二人には自分の情報筒抜けなのよ。ここんとこはなんか自分も気を付けなきゃなんて思ったのでした。 主人公ヴァージルの人物描写と演じたジェフリー・ラッシュの演技は秀逸で、セットも映像も美しくて素晴らしい。でも情け容赦のない内容でココが余計に格式高い作品になったのかもね。 ひっさびさにトルナトーレ監督の映画を堪能しました、面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-02 19:01:54)《改行有》

8.  天使の分け前 《ネタバレ》 このタイトルだけ見た時はギャング同士のやったやられたのハードボイルド系なのかと。 意味を知った時は洒落た言い方だなとすごく気に入りました。 でも本作では「天使の分け前」の意味がちょっと違う解釈のようで、そこがポイントかもね。 まず根底は階級社会であるということで前科者じゃなくても何か特別才能でもないとなかなか這い上がれない現実。ハリーとウイスキーとの出会いと息子の誕生がロビーにとっての転機のチャンスで、繊細で鋭い嗅覚がロビーの生まれ持った才能ということかな。 ウイスキーの樽ひとつに1億円以上払える人がいる、でも味の違いはわからないようで(この金持ちがアメリカ人てとこが笑える) つまりは金持ちの自己満足の道楽、独り占めですね。方法は拍手喝采とは言えないけど分け前があってもいいんじゃないのと思ってしまいました。半分ダメになるあたりは天使の罰かな、でも報酬は4人で分ける。そしてチャンスをくれたハリーへの分け前にもなる。 被害者との対面は重要なシーンで、ロビーは何も語らずもちろん赦しを請うこともしません、例え死んでお詫びすると言ったところで一生赦されることではないけれど、被害者と家族の痛みを自分に置きかえられるようになり(これも分け前かな)死ぬまで罪の意識と贖罪の気持ちを持ち続けることが大事なのではと感じました、そうなるには更生し立ち直ることが先でそのためにチャンスを与えることはやはり必要だなと思えた作品でした。本音を言えば犯罪にも色々あってそんなふうに思えないこともあるけどね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-07 22:07:22)(良:1票) 《改行有》

9.  昼顔(1967) 《ネタバレ》 なんともいえないこの雰囲気。私としては映画に酔える作品のひとつ。イヴ・サンローランの衣装を身に着けたドヌーヴの美しさは言うまでもないですが、他の女優たちもいいですねえ。大人の女です。特にマダム・アナイスがクール。セヴリーヌの妄想の世界がかなり理解できてしまう私って・・・現実はきっちりと悲惨な結果を用意しているところがブニュエルらしいわ。フランス映画が最も華やかだったころのシュールリアリズムを代表する作品ね。 何か月か前に有料チャンネルでやっていて何年かぶりで再見。 少し書き足してみようかと セブリーヌにとって子供の頃のあの体験は初めての官能体験でそれが忘れられないんじゃないかと。 不感症じゃなくてノーマルでお行儀のいいセックスじゃ感じない人、でもそれを旦那さんに要求できないっていうのはわかります。お互い品行方正な部分しか見てない知らないみたいだし。 でも妄想に留まらずほんとに娼婦になっちゃうんだからマジですね。 今回ラストで思ったことは、現実かどうかは別として、デリケートで壊れ物みたいに思ってたセブリーヌが実は・・・てことがわかり、旦那さんは失望するどころかタガが外れて気楽になったんじゃないかと。しかしびっくりする展開です。 最後は鈴の音はしない馬車でFIN、もう妄想の必要はなくなったってことかな? やっぱりコレ好きですー。[ビデオ(字幕)] 8点(2014-09-15 23:38:51)《改行有》

10.  薔薇の名前 いいですねえ、あのオドロオドロした雰囲気に次から次へと出るわ、出るわ妖怪のような修道士たち。ワクワクと小躍りしてしまいます。 連続殺人の動機がまた中世らしくてうれしい。この時代のサスペンスというのはなかなかないのね。思いだしては観直している作品のひとつです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-27 15:27:21)《改行有》

11.  ニュー・シネマ・パラダイス こういうのやっぱり弱いです、ノスタルジックな雰囲気の中での近所のおじさんと少年の交流。私がいつも思うのは外国映画の場合、子どもに対して妙に不自然に理解ある大人が出てこないのがいい。 途中で退屈になったところもあったけど、あのラストにはやられた。全てはこのラストシーンのためにあったんだと思いました。 なんだろう、とても言葉では言い尽くせないです。感動、驚き、釘付け、言葉が出ないラストシーンといったらまずコレです。ほんとにやられた、フィルムを見ながらワンワン泣きました。なんであんなに泣けたのか、アルフレードという人とその想いに感激したのかなぁ。 中盤退屈でだらけた私、人生の途中でだらけていたトト、しかしあのラストのフィルムで目が覚める、忘れてしまっていた何かが蘇る、そんな感じもあるかな。 不器用でもあり控えめ、でもいつも黙って見ていてくれる、そんなアルフレードのトトへの想い、愛情を感じます。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-05 00:27:10)(良:1票) 《改行有》

12.  パリは霧にぬれて 映像も雰囲気も最高に好み、やっぱり巨匠ルネ・クレマン。フランス制サスペンスの醍醐味って感じの作品だと思う。 フェイ・ダナウェイの出演作を全て観てるわけじゃないけど本作の彼女は最高です。それまでのセクシー美人女優の認識を変えた人、アメリカンニューシネマと共に出るべくして出てきた女優という感じ。 精神的に不安定な状態、どちらかというとネガティブな人をさらに追い詰める。「ガス燈」や「レベッカ」もそうだったけど、ヒロインの弱い部分を無情非情に突いてくるのね、見ていて歯がゆくなんともいえない気分になります。でもその分一件落着、解決となった時の満足感、幸福感は大きい。お姉ちゃん、よくがんばりました。[地上波(吹替)] 7点(2010-02-17 15:40:16)《改行有》

13.  アパートメント(1996) ずいぶん前にハリウッドリメイク版を観て、オリジナルとそのキャストを知って「観たい!」で、この度やっと観賞しました。 大まかなあらすじは同じだけど見せ方が違うのね、フランス映画はやっぱりこうでなきゃいけない。 男女4人がすれ違ったり絡み合ったり、けれどアリス以外の三人は完全にアリスを語るために存在しているキャラと言ってよく、だから特にマックスは道化そのものという感じ。ここがリメイク版と大きく違う部分かな。 エゴと欲ですね、自己愛と保身もかな。どれもあって当たり前、でもそのバランスが悪いと厄介。リザに電話でカフェでマックスに語るとこなんて甘えとしか思えず、その上リザのあの結末を見ればアリスのしたことは許されないでしょ。結局成就しなかったのも仕方ないことです。私にとってはアリスのような人間は「ナシ」だわね、共感も切なさも感じませんでした。 なんといってもモニカ・ベルッチの美しさに参りました。黄色のニットの色目や風合いと着こなしに注目しました、こういうとこもやっぱりフランス映画のよいところです。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-29 18:48:59)(良:1票) 《改行有》

14.  理想の女 《ネタバレ》 まずなんといってもウィットに富むセリフが良いです、特に男たちの男同士の会話が粋ですね、サラリと嫌味を感じさせず悪態を言ってのける、全てを知っているのは彼らじゃないかな、達人たちだ(笑) スカーレットの衣装がこれまた良いです、私の好み。スカート丈がひざ丈なら夏の外出着に揃えたいわね。 内容ですが、ロバートがアーリン夫人にあれほどの大金を頻繁に与える根拠とかアーリン夫人があの夫婦に近づいたその本心のところがすっきりしない、はっきりとしないけれど、その分ロバートとアーリン夫人のちょっとしたしぐさが「あ?あれ?!」というところが随所にあって想像力を掻き立てられる。 特にメグとアーリン夫人が偶然遭遇するシーン、メグを追うあの目は愛人が何も知らない正妻を見る目じゃありません。 でもねあんな目の演技ができるヘレン・ハントは凄い女優なんですが、この役はやっぱりちょっとね。老けたからじゃなく昔から水分不足、油分不足といいますか艶っぽさがないんですよ、真っ赤なルージュが見事に似合わない、ほんとに厚化粧が痛々しい。まさかそれを狙ってのキャスティングでしょうか?でもできればシャロン・ストーンまではいかないにしてもアネット・ベニングとかダイアン・レインあたりに出てきていただきたかったです。 収まるところへ収まったラスト、ひとまず一件落着っていう感じ?扇よりもあのドレスですね、意味ありげなのは。ドレスを見てメグが言うセリフがいちばん印象的でした。男女って、例え夫婦といえども何もかも全てを明白に見せる、見たがる、知りたがる、追求するって破たんを招くことですね。なかなか勉強になる映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-03 12:00:11)《改行有》

15.  ニキータ 《ネタバレ》 もっと前のフィルムノワールとはまたちがっていいですね。当時のおふらんす映画はなんか小難しいようなダラダラした自分探し的な作品ばかりだったように記憶してます。そこへいいかげんにせんかい!みたいに「喝」をいれてくれたように感じました。ただし前半ね。ジャン・ユーグ・アングラードが登場する後半からつまらなくなった。頼りなげでさえない男に恋するニキータはここでは必要なかったように思う。だいたいですね、死刑執行にレストランでの最終テスト、あんな修羅場をくぐり抜け晴れて工作員となった人間がですよ、いともあっさりと一般人と恋に落ち、メソメソ泣いてばっかりて・・・ちょっと展開甘すぎです。過酷な代償とはいえプロフェッショナルに成りきれないニキータ、そこが人間らしいといえばそうなんだけど「だから女はさぁ・・・」て言われても文句言えないじゃん。 手のつけられない粗暴で荒んだジャンキー、何のためらいもなく至近距離から警官を撃ち殺したニキータ、うっかりボブの目にとまりみっちり殺し屋として教育されるも、恋愛した途端「もう人殺しはいやよ」「愛しているからこそ去る」とはいったいなんなんだ・・・極めて自己中心的です、困ったものです。私は女だから女には厳しいですわよ(笑)愛しているからこそ去るというよりも、愛しているからこそ逃がし守った男二人が美しいのだ。リュック・ベッソンはやはり男だから男の美学を描きたかったのかもしれない。それを語るためのニキータと思えばなんとなく納得。 私としてはチェッキー・カリョと任務か人間性かで葛藤する姿が見たかった。彼はニキータを女として愛していながら任務を優先するストイックでプロフェッショナルな男。これが私好みの映画の中のイイ男キャラなのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-03 13:30:08)《改行有》

16.  愛の嵐 ずいぶん前から知っていた映画で、批評やあらすじを読むことも多く、そのせいか私にとっては禁断の映画になってました、でもついに観てしまいました。 まず「嵐」ではないですね、残念な邦題です。愛を表現、語っているとも思えませんでした。愛とひとことでいっても色々ありますけどね。 「猫のようなルチア」もうコレしかないです、いつでも逃げられる体制をとりながらこっちをじーっと見てる、お腹がすいてるのに媚びない猫、アレなんですよ。 サディスティックで優位に見せながらどんどん溺れていくのは男で、だんだん冷静になっていくのは女、そんなことも思いました。「僕の天使」なんて言うあたりが子供ぽく、はしゃいでるみたいだ。 今だからそう感じるのかもしれないけど、性描写は衝撃というよりも観てるこっちが色々想像を掻き立てられる、背徳的な気分にさせられ、それがなんかイイ気分なんです。 映画としては、そうですねーカメラワークがあんまり良くないかな、だから淡々というよりダラダラ感になっちゃうような気がします。 なんといってもダーク・ボガードとシャーロット・ランプリングを得たことが大きいと思う。 もうこの二人、存在そのものが淫靡で耽美、ウィーンの街は退廃的、そして密室。体が覚えてしまった刻まれてしまった感覚、生か死かといったら死。エロティシズムだわー観てよかったです。[DVD(字幕)] 8点(2009-08-29 21:21:19)《改行有》

17.  スウェプト・アウェイ たぶん40代前半~半ばのころのマドンナだと思うけど、なんだか老けっぷりを顕著に感じたのは私だけでしょうか、しかし凄い筋肉です。 未見ですが、かなり前に「流されて」というのがあって、これはそのリメイクなんですね?前半はどことなくコミカルでした。 どうなんでしょう、オリジナルが公開された当時より「今」のほうがより多くの男性から支持されるんじゃないかなんて思ってしまいました。あの女王様マドンナだし。「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」のその女王様ぶりからは想像もできないですね、タコやら洗濯物を鷲掴みにしてバンバンやってるところは感動すらしました、やっぱりマドンナは只者じゃないですw こういう話嫌いじゃないです、むしろ好き。ただ私、大自然相手のサバイバルは大の苦手なので、できれば無人島じゃなく都会の片隅の密室なんていうほうが感情移入できたかも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-25 00:28:30)《改行有》

18.  太陽がいっぱい 私の洋画人生の原点といっていい作品です。初見は6~7才のころだったと思う。字幕、ノーカットで観たのはずーっとあとになってからです。 親の財産で遊んで暮らす放蕩息子、友達といいながらトムを決して対等の友達とは扱っていないフィリップ。魚料理を食べる時のトムのナイフの持ち方をわざわざ指摘する情の無さ。このような数々のエピソードが語られることによって単なる物欲ではないことが理解でき切なさ、悲哀が増す。原作とはこのあたりが違うみたいですね、非常にうまく脚色したと思います。アラン・ドロンのあの美貌とハングリーな目もなくてはならなかったでしょうね。そしてニーノ・ロータのあの音楽、生涯私のベストワンです。[地上波(字幕)] 10点(2008-11-25 13:02:32)《改行有》

19.  題名のない子守唄 《ネタバレ》 主人公イレーナにはまったく共感も同情もできない。根底にはウクライナの社会情勢とか「貧しさ」があるのだと思うけれど。 これが母性ですか?娘を想う気持ちではなく彼女の執着でしょう。何もかも無くした彼女が自分で産んだはずであろう娘を探し出し、近づくことを最後の生きる糧としたように感じた。これを母性とは私は認められません、イレーナのとった行動、手段はとにかく強引で乱暴であり、そのとばっちりを受けた罪のない人々のことはどうするのよ。 運命とは自分で招くことでもあるということもいえる。 そして合法でも非合法でも、いわゆる代理出産というものはその後がなにかと危惧されるものかもしれないとも思いました。 共感も感慨に浸ることもなかったけど、映画としては完成度は高いとは思います。 でもこの重いテーマ、しかしそのわりにはラストが甘いな~。 しかしトルナトーレ監督はいったいどうしたのでしょうか、こんな映画を手掛ける「何か」が身近であったんでしょうか、そっちのほうが気になってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-19 16:09:50)《改行有》

20.  ゴスフォード・パーク アルトマンの群像劇は大好きです。賛否が分かれることが多いですが私はいつもすんなり受け入れられます。一回目、人物と名前を覚えるのに必死でした。二回目、落ち着いてゆったり観られました。上の階の貴族たちと下の階にいる使用人たち。気位は高いけれど欲深な貴族。表面は忠実、けれどそんな貴族をバカにし、ゴシップネタで楽しくお喋りしている使用人。主人が可愛がっている犬まで嫌われているのが可笑しい。だれが犯人でもおかしくない状況で殺人事件が起きるわけですが、真相解明よりも、その怪しく複雑な人間関係が楽しいブラック・コメディ。伝統的な英国の恥部ということかしら。なんといっても英国俳優総出演というようなキャスティングが嬉しい。マギー・スミスの演じたトレンサム婦人は最高ね。ひと言ひと言が意地悪、まわりの人間を見下した態度だけどその見下している人間に完璧に依存して生きているばあ様。クライヴ・オーウェンが男っぽくていいわ。エミリー・ワトソンが意外に大女だということを発見。スティーヴン・フライのあの警部もひょっとしたら貴族出身なのかもね。マイケル・ガンボン、クリスティン・スコット・トーマスはハマリ役でした。ライアン・フィリップはがんばってたけどやっぱりあの中では浮いちゃいますね。劇中、実はハリウッドの俳優で執事役を勉強するために来たことになってたけど「この子が執事役?」とそれさえも疑問に感じたのでした。[DVD(字幕)] 9点(2007-12-19 00:15:56)(良:1票)

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