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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ヘヴン 《ネタバレ》 トム・ティクヴァ作品で見たことがあるのは「ランローララン」のみで、それがノリは良いけど薄っぺらい印象でした。なのでキェシロフスキ脚本を監督するの~?と思っていたのですが、実際は素晴らしい映画でした。 静かで美しい。精神的にも視覚的にもシンプルになっていく二人の行き着く先が空、というのは納得しました。 しかしケイト・ブランシェットは本当に表現力のある女優ですね。[DVD(字幕)] 9点(2006-05-26 23:26:13)《改行有》 2. 美しき運命の傷痕 《ネタバレ》 なんて見事な映画なんだろう。終映後まずそう思いました。 托卵のシーンからやられました。初めは「狡賢に生きる」ことの象徴かと思いましたが、「家族の崩壊と破壊者」の象徴の気がします。 夫の浮気が切っ掛けで崩壊する3つの家族。それに関わる女性描写がものすごく見事でした。特に長女と次女の心情に共感できたので、この映画すごく楽しめました。 母親と長女が夫の裏切りを知った時にとった行動の違い、長じて破壊者となる三女、おそらく父を死に追いやった罪悪感を抱えているために自己評価の低い次女、全てを拒絶する母親。どの人物にもリアリティがあり、最後の母親のセリフにも説得力がある。 その中でも長女は立派でした。私もああいう行動が取れるようになりたいです。 運命と偶然、王女メディアの例えなどイマイチ理解できない部分もありましたが、ずっと心に残る映画になりそうです。 ただ女性に比べて、男性描写がないのは残念でした。またキェシロフスキの映画が好きな私には、演出過多でした。サスペンス調な演出や音楽はこの脚本を損なっていると思います。なので-1点。プレイスネルの厳しくも透明感のある音楽とキェシロフスキの淡々とした映像で見たかった~と心から叫びます。 [映画館(字幕)] 9点(2006-05-17 12:41:12)《改行有》 3. ヴェニスの商人 《ネタバレ》 アル・パチーノとジェレミー・アイアンズの演技が素晴らしく、裁判のシーンが見所だった。ただそれ以外はシーンも登場人物も平凡。求婚のシーンなどもたいして面白くなく、長く続くので飽きてしまった。女優たちの印象も薄い。 シャイロックに同情しながら見ていたので後味はとても悪かった。最後の指輪が云々のシーンなど、どうでもよいのでイライラしながら見ていた。原作もこんなにイライラする話なのか?そのうち読んでみようと思う。[映画館(字幕)] 6点(2006-04-06 00:26:29)《改行有》 4. WATARIDORI IMAXシアターで見たので、この映画非常に楽しみました。ただビデオでみるとどうかなぁ?と思います。なにしろ延々と鳥が飛んでいるだけなので。鳥の映像も見事ですが、それよりも世界中の風景が鳥瞰して映し出されるのが素晴らしかったです。砂漠あり、草原あり、山脈あり、見たことも無い風景が次々と映されて圧倒されました。ただBGMが少し違和感があったのを覚えています。8点(2004-08-13 00:09:06) 5. 太陽と月に背いて ディカプリオのランボーは良し。けれどもシューリスは・・・ホモの人たちを見るのが好きなわけではないので、それなりに見た目が美しくないと辛い。公開時のコピーが、「私は妻の体よりもランボーの才能に欲情した」というもので凄く印象に残っていたのだが、映画を見ると体にも結構欲情していて笑ってしまった。見た目で判断するのは良くないのかも知れないけれど、正直シューリスをめぐってディカプリオとボーランジェが綱引きをするのは説得力が無い。5点(2004-05-05 00:20:02) 6. ソドムの市(1975) 同監督の「奇跡の丘」をみて感動したため、何の予備知識も無く「アポロンの地獄」と二本立てで見に行きました。直前に見た「アポロンの地獄」が吹っ飛ぶほどの衝撃。上映中何度も席を立とうと思いましたが、もう二度と見ることは無いだろうし、逆にここで逃げたら後悔するかも・・・と頑張って見終わりましたが評価変わらず。というか評価できない。分からない。ただ一般的に禁忌とされていることを笑い要素なしでやりまくった事はすごいと思いました。内容に嫌悪感を抱く自分に安心しながらもその価値観さえも絶対的ではないと思わせられたことに5点。5点(2004-01-05 16:20:37)
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