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1. 気狂いピエロ
可憐な映画だったなあ。十年くらい前に、一度鑑賞しているんだけれど、その時と覚えているシーンが全く違う不思議映画。さすがに、最後はきちんと覚えていたけれども。あったはずのシーンがなくて、それはおそらく他のゴダール映画のシーンだったわけだけれど、見終えた後、「いや、しかしあのシーンは、今回の鑑賞においては存在しなかったが、再び鑑賞すると存在しているに違いない」と確信し、ひいて観賞後三時間後には「あれはあった」と思い至り、なんと青春時代に見た記憶と寸分違わぬ状態に再び、戻るという不思議映画。映画は、一度記録されるとずっと変わらないなって、きっと嘘っぱちなんだよね。映画は、時間が進む度に、秋の空みたいに変わる。[DVD(字幕)] 5点(2013-06-25 22:53:47)
2. ぼくの伯父さん
何もトーキー映画だからって、サイレントのいいところを捨てる必要はないのである。ウディ・アレンは、『スリーパー』で、サイレントのドタバタ喜劇を演じるために、ロボットのふりをしたけれど、ユロ氏みたいな、しゃべらない人を描くだけで、ほら、サイレントへの原点回帰が完成。そうか、だから、Mr.ビーンはしゃべらないのだと、色々納得できることが多い映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 09:17:13)
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