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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ニュー・シネマ・パラダイス オリジナル版は初期の興行不評でこの映画は結末を含め大分カットされているそうですが、それでもラストが良かったです。何故かしらないけれど涙が溢れてきました。遺品の温もり、気のきいた皮肉、抑圧からの解放、本来の美しさ、意外性等々が重なって琴線に触れたのかもしれません。ストーリー自体は大人になった主人公のいささか身勝手にも思える行動に違和感が残りましたが、全体を通して共感できるところがたくさん入っているいい映画でした。感涙に満点をつけたい作品です。[CS・衛星(字幕)] 10点(2014-08-17 13:13:08)(良:1票) 2. 太陽がいっぱい ラストシーンのネタバレで緊張感も半減ですが、初見を振り返っての評価です。何度か見ていると、サスペンス本来のハラハラより、完全犯罪遂行のための小細工の稚拙さにドキドキしてしまいます。殆ど地で演じているのではないかと思わせるアラン・ドロンの卑しさが見事です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-10-04 22:42:56) 3. ひまわり(1970) 《ネタバレ》 主演ソフィア・ローレン程度の予備知識しかなかったが、冒頭から画面いっぱいに咲きほこるひまわりと聞き覚えのある悲しげなテーマ曲に、まだ物語が始まっていないのになにやら切なさが込み上げてくる。チャランポランでコミカルな前半、当時を思い起こさせるロケ映像の数々、そしてラストの別れのシーン、それぞれがなかなかの出来映えだとは思うけど、やっぱりこの映画は情熱的で行動的な主人公がやっと探し当てた夫と再会するシーンに尽きるのでは。列車から降りてきたアントニオが現地妻と話すのを遠くから見守るジョバンニ、耐えきれずに言葉も交わさず今来た列車に飛び乗るヒロイン。たくましさが際立っていただけにあまりにも切なく健気な姿に感情移入100%。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-12-16 14:11:40) 4. 炎の戦線エル・アラメイン イタリア映画ならではの脳の深層部分を刺激するような人間臭い作りになっています。実際の兵士の心理状態は知る由もありませんが。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-08-23 18:09:13) 5. ヒトラー 最期の12日間 《ネタバレ》 負け戦をボロボロになりながらも秩序を保とうとするゲルマン魂、もはやこれまでと我が子たちを毒殺する帝国の母、描き方は違うけどまるで「日本のいちばん長い日(1976)」を見ているような緊張感と凄味が伝わってくる。ラストで「語り部」である元秘書が吐露するホロコーストやアウシュビッツに対する大甘な言葉に、違和感と同時に自己否定を避けようとする人間の本質を感じてしまう。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-06 00:46:16) 6. ライフ・イズ・ビューティフル 予備知識なしで観ました。序盤からの溢れ出す違和感をコメディだからと抑えながら観ていましたが、観終わると涙が溢れていました。「ニュー・シネマ・パラダイス」もそうですがイタリア映画はラストで泣かせてくれます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-26 21:23:18) 7. 夕陽のガンマン イタリア人の感性は日本人のそれに通ずるものがあるのでしょうか、男の美意識がビシビシ伝わってきました。音楽もマッチしています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-29 21:52:13) 8. 鉄道員(1956) モノクロの単調な画面にも拘らず豊かな色彩のイメージが膨らむ映画でした。一昔前の家族の有様を考えると、欧米の中でもアングロサクソンとは一味違うイタリアに親近感を覚えます。そういえば古代ローマは多神教国家であり公衆浴場もいたるところにあったそうですね。さり気ない感動シーンが随所に見られるいい作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-22 21:06:03)(良:1票) 9. クィーン 女王をはじめまだ存命の方々が登場する実話に基づいた作品ですが、王室に対して好意的でない内容も含む映画が当然のように上映されることに日本人として嫉妬しますね。内容も違和感がなく説得力もあって面白かったです。それにしてもジェームズ・クロムウエルは長身ですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-06 20:35:59) 10. ラストエンペラー 一般的に知られている溥儀の生涯から、それなりの人物像をイメージしていましたが、大分違いますね。もっとも、この作品の見どころは波乱万丈の細かい中身よりそのスケールの大きさだと思います。壮大さに圧倒されます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-28 23:00:49) 11. 父/パードレ・パドローネ 地中海サルデーニャ島の羊飼い一家の物語で、小学校にもろくに行かせてもらえず文盲になってしまった息子が、暴力で支配しようとする父親に抵抗しながら言語学者にまでなっていくお話です。敗戦間もないイタリアの片田舎の価値観や羊との生活はなかなかインパクトがあります。当時の厳しい家長制度の中で自分の世界を築いていった原作者の精神力と知力に感服させられます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-29 00:59:12) 12. サン★ロレンツォの夜 第二次世界大戦末期のイタリアの片田舎が舞台で、当時6歳だった女の子の体験を基にした戦争ドラマです。占領軍のドイツの手先となって同胞に危害を加える者、パルチザンとして抗戦する者、アメリカ軍を頼って脱出する一団と教会に集まって不本意ながら留まる一団。のどかな田園風景と可憐で無邪気な女の子に和みますが、顔見知り同士が殺し合う残酷さや切なさが伝わってきます。生理的欲求や安全の欲求といったマズローの自己実現理論を思い起こさせる映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-31 16:01:15) 13. ウエスタン 《ネタバレ》 オープニングのならず者皆殺しから開拓者一家抹殺までの十数分間のじれったい緊張感が印象的です。本作以前のレオーネ作品と比べて結構制作費もかかっているようで、鉄道シーンや町並み映像も見応えがあります。マカロニスタイルに加え、伝統的な西部劇の雰囲気も伝わってきます。含みを持たせるような間の取り方や顔のクローズアップに味わい深い可笑しさがこみ上げてきます。物語の展開とキャスティングの意外性、謎めいたブロンソンの渋い雰囲気もよかったです。いまいち響かないストーリーと悪役になりきれていないように映ってしまうヘンリー・フォンダが物足りなかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-08 20:28:27)《改行有》 14. ドクトル・ジバゴ(1965) ロシア人の耐寒性に対する強さと共産主義の原点が感じられる映画です。長い大作ですがストーリーも面白く主人公を始めとする男女間の心情にも共感できます。退屈することなく最後までしっかり観賞できました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-16 23:42:47)《改行有》 15. 群盗荒野を裂く 意外性十分のラストが良かったです。そこにナショナリズムを感じてしまうのは過剰でしょうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-12 18:02:10) 16. ニキータ 話の展開や人物の感情表現に違和感を感じる部分もありますが、結構面白い映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-12 17:59:57) 17. NINE(2009) 感動した「シカゴ」のロブ・マーシャルと豪華な女優陣に期待して鑑賞しました。映画をストーリー重視に捉えてしまう傾向にあるので物足りなさを感じますが、歌と踊りとチャランポリーノが存分に楽しめる映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-06 12:29:04) 18. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 渋くてダンディな映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-30 15:19:54) 19. ソウル・キッチン ストーリーの展開も面白く楽しい映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-18 21:03:04) 20. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 《ネタバレ》 パートナーの気持ちに寄り添うより自分の欲求を満たすことが優先されてしまう子供っぽい海の男。こういう男が子育てや結婚に向いていないと感じながらも、夢とロマンに生きるみたいな男と幸せ家族の両方を追い求めようとするヒロイン。実社会でも自信に満ちた人が欲張って両方を失ってしまうよくあるパターン、ヒロインよりイルカの方がかわいく思えてくるのは主人公のロマンが伝わってきたのかな?[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-10 00:12:06)
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