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1. ピアノ・レッスン
ヒット作、名作といわれるものにかぎって「私には合わない」ということが少なくありません。[ビデオ(字幕)] 5点(2004-08-22 02:37:24)
2. エンジェル・アット・マイ・テーブル
ジェーン・カンピオンを初めて知った作品。繊細でありながら骨太な女性監督の登場を、何よりも一番うれしく思ったものでした。カンピオン作品としては、私にとっての満足度は、「ピアノ・レッスン」よりも断然こちら。10年以上前に見たので、細部は実は忘れていますが、過酷な境遇を描きながら、監督の視線の温かさを常に感じ取れる作品だったということは覚えています。8点(2004-05-23 14:08:10)
3. ラスト サムライ
(「ダンスウィズウルブス」+「グローリー」+「渡辺謙」)÷3=「ラスト・サムライ」って感じでした。
アラ探しをすればいくらでもできちゃうけど、これは本物の日本ではなく、日本風ハリウッドファンタジー映画。
アボカドを巻いたお寿司もこれはこれでうまいじゃん、というお味でございました。
とはいえ、軽く見流したわけではありません。大変重厚でよいものを見せてもらったと思っています。
また、私は本作を好戦的な映画だとは受け止めませんでした。歴史の狭間で翻弄されていく哀れさはどの時代の人間も同じであるような気がします。
登場人物がみんな単にヒロイックな人間像として描かれるのではなく個性を持った個人個人として描かれていて(そこもさすがハリウッド! 日本の時代劇と大きく違う点ではないでしょうか)、彼らの内面にある精神性としての「サムライ・スピリッツ」がちゃんと感じられ、人間理解の深い作品だというふうに受け止めることが出来ました。
主役陣の殺陣もすばらしかったじゃありませんか。群像としての殺陣には若干不満もある(何だか「グローリー」を見てるみたいだった)し、真田さんだけ群を抜いて素晴らしく、ほかの人と差がありすぎたなど、不満も少しはありますが、ここは真田さんの素晴らしさのほうを買いたい。
自分の名誉ではなくこの映画が少しでもよくなることが本望、という彼の姿勢はまさに侍の精神と合致しているのではないでしょうか。
私はナショナリストじゃないし、最近の真田さんの作品には少し不満もありましたが、そんな私も涙が出そうでした。
製作資金が豊富にあったならば、これほどのものが邦画にも出来るのか、出来ないのか、というのが私の今の一番の関心事です。
〈余談ですが、ズウィック監督って、あの思い切りやりすぎの「アイ・アム・サム」のプロデューサーとは思えないほどの抑えた演出ぶりでしたねえ。監督としてのズウィックと、プロデューサーとしてのズウィックが違いすぎる! プロデューサーってただ儲かるように算段できればそれでいいってことなのかしら? もしそれがハリウッド・システムの常識なら、それはイヤだなあ・・。〉8点(2004-05-16 12:15:02)(良:1票) 《改行有》
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