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プロフィール |
コメント数 |
137 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://escargot1.exblog.jp/ |
年齢 |
50歳 |
自己紹介 |
ジャンルにはこだわらないかも。 泣けるのも笑えるのも考えちゃうのも好き。 テーマに関わらず丁寧にきちんと作られた映画には感動する。 安直なもの、偏ったもの、意味なく大げさなものには白ける。
映画と日常生活についてのブログ始めました。→http://escargot1.exblog.jp/ |
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1. ラスト サムライ
じわじわと感情がこみ上げて来る。何度もくぅと涙を堪えた。
この映画に限ったことじゃなく、武士道には同意できない点もある。刀なんか持ってたら危ないじゃないか、と思う。結局はその戦いも、自己擁護だろう?とも思う。それでも、ただただストイックに「パーフェクト」を求める生き方には、心揺さぶられ、胸が詰まった。理由はなくとも毅然と貫く信念の崇高さ、得がたさがまぶしい。それは貴重な、とても貴重な宝のような人生だ。
日本人の俳優をここまで美しく、格好よく、並々ならぬ存在感をもって描きあげた外国映画は初めて見た。歴史に残る秀作だと思う。
サムライと言えばイチローのイメージ、ということで詳しい感想はこちらのブログ記事で→ http://escargot1.exblog.jp/3377525/[映画館(字幕)] 9点(2003-12-15 20:21:24)(良:1票) 《改行有》
2. ロード・オブ・ザ・リング
ものすごく凹んでいるときに観た。
あまりに凹みすぎていて、ひとりでいられないので、友達夫婦の家に転がりこんで、「どうしたの?」と訊かれても答えることができずソファに埋もれて縮こまっていた。
ごはんを出されても口にできなかった。
ぐずぐずとその晩泊めてもらって、翌日ふたりが映画を観に行くからというのでくっついていった。
吉祥寺の映画館。
「ロードオブザリング」だなんて・・・というよりも、とても映画を観るような気分じゃなかった。それでも、映画を観ずにいられるような気分でさえなかった。
何をどうしていたって、きのうの失敗と後悔で頭も心もいっぱいだった。
それが、だ。
凹んでいるときって、感受性が特別強くなるんだろうか?
ごくごくありきたりの台詞だと思うのに、ガンダルフのある言葉が深く刺さってしまったのだ。
指輪を持ち出したために波乱を招いてしまったことを悔やむ主人公に対して、その老人はこう言った。
「つらい目にあうと皆そう思うが迷っても遅い。それより大切なのは今自分が何をすべきかを考えることだ」
本当は原文の意味とは違うのだそうだが、そんなことはどうでもいい。
普段の私なら、しゃらくさいと言ってしまったに違いないこの言葉が、あらゆる真実を含んでいる気がした。してしまった。
映画館を出て、帰り道、やっと私はいったい何があったのかを友達夫婦に話し始めることができた。
「あの台詞、なんか、ほんとにそうだなーと思った」と言ったら、友達も「君はそう思っているだろうと思った」と言った。
そのとき以来、何か心苦しんだり、悩むことがあったら、こう考えることにしている。
この世の悩みは二つに分けられる。取り返しのつかないことと、取り返しのつくこと。取り返しのつかないことはどうしたって取り返しがつかないのだから、悩むだけ無駄。取り返しのつくことは、取り返しがつかなくなる前に、一刻も早く取り返なさなければならない。自分が今、何をすべきかよく考えろ。
これでほとんどの悩みがシンプルになった。
8点(2003-11-23 00:29:06)(良:5票) 《改行有》
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