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【製作国 : チリ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ノック・ノック(2015) 《ネタバレ》 オリジナルは「発想は異様に突出していたが、手法が伴わなかった」の典型例だったので、リメイクしようという発想は当を得ている。はたして、いきなり危機に突入とかではなく、じわじわせり上がってくる序盤部分などは、オリジナルよりも数段上を行っている。ただ、中盤以降は基本的にはオリジナル同様で、そっちには新鮮味があまりありませんでした。あの変なメイクはない方がよかったと思いますし、もっと知能的に(?)メンタルを削ってくるような戦法を見たいところでした。ラストは上手い落とし方でしたけどね。[DVD(字幕)] 5点(2023-08-09 00:23:32)(良:1票) 2. ネルーダ 大いなる愛の逃亡者 《ネタバレ》 チリの詩人にして政治リーダー、パブロ・ネルーダの伝記作品です。さてはどんなにドラマチックでかつ文学的な人生が、と思っていたら、全然そうはなりませんでした。政治的な活動のあれこれに彼が作った詩をかぶせる、というのが趣向のようなのですが、ほとんどはひたすら逃げている描写と、それを割とのんびり追いかけている警官の描写で、結局何をしていたのかよく分かりません。また、詩というかそれっぽいナレーションについても、いろんな人が発言して視点がぶれぶれなのは、途中までずっと自分の見間違いかと思っていました。やはり、文芸人の描写は、その創作がどこからどのように湧いて出たのかという難易度の高さに挑まないと、ただ表層をなぞっただけになってしまうのですよ。[DVD(字幕)] 4点(2021-02-10 01:35:30) 3. ナチュラルウーマン 《ネタバレ》 主人公のトランスジェンダーという設定に溺れることなく、周囲の人物たちの素朴な反応、そしてその空気感のようなものまで、じわじわと生々しく描き出している。主人公は自分の内面をことさら説明することもしないし、突然超人的に活躍することもない。何かをいつもきっぱり言えるわけでもなく、理不尽さに押し切られることもある。しかし、共通しているのは、常にまっすぐ前を向く視線、そして力強い足取りの歩調。だからこそ、心にすっと染み入るものになっている。もっとも、物語としては、最後はファンタジーっぽい感じで火葬に到達するとか、歌に活路を見いだしてめでたしめでたしみたいな感じになるというのは、着地点としては少しずれた方向に落ちた気がする。[DVD(字幕)] 6点(2019-10-27 23:42:48) 4. ハッスル!(2003) 《ネタバレ》 チリを代表する官能サスペンスというのがウリらしいのですが、エロティックなのは最初の約15分のストリップバーのシーンくらいのものです(後でもベッドシーンとかはありますが、ハリウッドでも日本でもその程度のはいくらでもあります)。で、話の興味は兄弟+マフィアのボス+ストリッパーの四角関係の方に移っていくわけですが、せっかくのそんな重層設定をしていながら、心理の綾も何もなく、それぞれでうじうじ考えているだけです。子供がどうのこうのという部分も、何かそこだけ別世界みたいで、話の文脈から浮いているんですよね・・・。[DVD(字幕)] 3点(2019-02-05 23:03:00) 5. グロリアの青春 人生の年季を経た登場人物が展開するロマンスとなれば、若者の場合とは違った円熟の魅力が発揮されるものと期待してしまうのですが、これは大きく外れでした。何よりも、肝心の主人公の思考や行動が、直情的で反射的で、およそ見識や落ち着きというものが感じられないのが良くない。むしろそれなら、あなたはそれだけ年食ってる間何やってたの、という気分になってしまいます。残念でした。[DVD(字幕)] 4点(2014-09-24 21:21:20) 6. モーターサイクル・ダイアリーズ 《ネタバレ》 素材としての目のつけどころは良いのですが、もっと良い作品になったのでは?という感じ。マチュピチュ遺跡とかチュキカマタ銅山などの美味しいところを回っていながら、ほとんど「ただ行っただけ」であっさりすまされている一方、ハンセン病診療所到着以降はえらくペースダウンしているのが気になりました。また、単なるロードムービーではない、後の革命家としての素養の発現という部分ももっと見たかった気がします(多少は描かれてるけど)。ただし、アルゼンチンのパンパやアタカマ砂漠なども含めた南米の各地の風景のショットはやはり強烈だったのと、ラストの「祭りの後」のほのかな倦怠感と虚脱感を滲ませた締め方は印象が良かったので+1点。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-04 01:57:47)
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