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【製作国 : チェコスロバキア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 地下室の怪 子供時代とは、世界には自分の知らない顔があり、自分とは違う他者的な存在を認知する時期でもある。 人種や文化、世代は違えど、そうした子供の頃に垣間見る世界の不思議や他者の恐怖というものに対する感じ方は普遍的なものという事がよく表現されている。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-20 16:13:25)《改行有》 2. ドン・ファン(1970) 「ファウスト」の前身である「ドン・ファン」。あの操り人形たちは完全に命を持っちゃってます。確実です。本物の人間に見つめられるよりも視線に力を感じます。まさにシュヴァンクマイエルマジック。8点(2004-10-11 01:45:23) 3. アリス(1988) ルイスキャロルとシュヴァンクマイエル。これほど相性が良い二人もいないでしょう。まさにシュールレアリズムの極致。特に「不思議の国のアリス」の不条理な世界観には、シュヴァンクマイエルの持つ不安感、強迫観念を内包した作品世界とも共通する部分が多い。グロテスクでありながら、どこかユーモラス、そして残酷な「子供の夢の世界」に遊びながら、自己との対話を果たす、そんな大人のための映画。ただ惜しむらくは、間延びするシーンが多い点。もう少し原作のエピソードを増やし、テンポを良くすれば極上の一品になっただけに残念。[DVD(字幕)] 9点(2003-08-28 10:18:46) 4. フード 《ネタバレ》 DVDを買ってしまった。それくらい魅力的。 ちょっと単調かな、と思う部分もあるけど、あのシュヴァンクマイエル監督の醸し出す独創的な世界観は最高。 彼の「食べ物」に対する執着的な視点は、チェコの政治体制下におけるストレスや食糧事情によるものなのだろう。 特に印象的なのは、お互いが食べ物の自動販売機(?)になる作品。結局、食べた物をお互いで食べ合ってるなんて、色々と深読みが出来る。[DVD(字幕)] 9点(2003-07-03 03:05:16)《改行有》
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