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プロフィール |
コメント数 |
1201 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
ないっす!!! |
年齢 |
60歳 |
自己紹介 |
客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。 別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。 もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…) 好きな言葉は「恋」 です。 |
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1. サマー・オブ・84
《ネタバレ》 犯人を特定した時点で「もうこれ絶対アンハッピーエンドだよ」と想像できる親切設計。
少年達が犯罪の匂いをかぎとって冒険をするノスタルジックな雰囲気の映画といえば、それこそスタンドバイミーをはじめ大量に存在するわけですが、手垢のついた題材を今作るとなると「少年が犯人を捕まえてヒーローになりました」も今更ないですから、まぁこのエンディングは想定内でしょう。
「連続殺人犯も誰かの隣人だ」という最後のセリフは、ものすごく当たり前の事を言ってるのですが、世の中の人が普段忘れてる事でもあります。
たとえば「不倫は絶対許せない」とか言ってる人の隣でその話を聞いている友人知人が不倫してる可能性はすごく高いのですが(それは不倫率から考えて当然の可能性なのですが)でも、そう力説してる当人はまさか自分のすぐ隣(あるいは向かい)にいる友人知人が不倫してるなんて思いませんよね。まさか親しい人間がそんな事してるなんて思ってないから力説するわけですが、でも身近な誰かはほぼ確実に不倫してます。日本だと各種調査で男女とも3人に1人前後は不倫経験がある事がわかってますから、確率的には知り合いに不倫してる人がいないなんてのは激レアって事になります。
もっと数が少ないだろう性犯罪者やら窃盗犯やらも当然身近にある程度の確率でいるはずです。わざわざ他人に言わないから身近な人は知らないだけです。
で、この映画のように連続殺人犯となると、めちゃくちゃ低い確率になりますが、でもやっぱりすぐそばにいる可能性はあるのです。あなたが知らないだけで。
そういう事を再確認させてくれるという意味では重要な教訓を与えてくれる映画なのかもしれません。
「常に危機感もって生きなはれ」です。
それにしてもアメリカのこの手の少年時代は、どの映画でもだいたい似たような空気感で描かれるので実際にこんな感じなんでしょうが、日本で子供時代を送った自分の感覚だとなんか根本的に違うんですよね。お国柄と言ってしまえばそれまでですが、実にアメリカ的で、こんな子供時代を送った人達とはそりゃ価値観とかちょっと違うよな…と思わざるをえません。
で、日本にはない重要キーワードが「ベビーシッターのお姉さん」。
この映画にも魅力的なベビーシッターのお姉さんが登場しますが、日本ではベビーシッターがいないのがいけないんじゃないでしょうか。
僕にも少年時代ベビーシッターの綺麗なお姉さんがいてくれてれば!!と思わざるをえません。
いや綺麗じゃなくてもいいからベビーシッターのお姉さんさえいてくれれば!!(←必死)
「いたらどうなんだよ」というツッコミをされても困りますが。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-11 04:22:52)《改行有》
2. 残酷で異常
《ネタバレ》 最近特に増えた感のある「死んでループ」系映画の一つなわけですが、この映画が斬新なのは「死んですぐループ」ではなく、そこに一つ「謎のグループセラピー」みたいな要素が挟まってるとこです。
そしてこの一見グループセラピーに見える物、実は全然セラピーじゃなく、その実態は「酷い事をした人がそのシーンを永遠にループ」させられるという、一種の「追体験型ループ地獄」である事です。
死んでループではなく、地獄での追体験なので基本的に参加者はループから脱出できません。まさに地獄。
そういう意味では「一見「死んでループ系」なんだけど実はその構造は全然違う」映画なわけですが、そこは地獄の超パワー。
なんと死んだ後に過去の出来事を変更できたり、関係ない人も送り込めたりするわけです。
すげーな地獄!
目隠シストさんはこの地獄システムを「バグ」と解釈してますが、あれはバグじゃなく「反省をしっかりして他人に助けてもらえると褒美でやり直しさせてもらえる」系のシステムじゃないか、と。
つまり自殺して戻った彼も、新しくきた新人に助けてもらって真のやり直しさせてもらえる、っていう意味を含んだラストなんじゃないかと思ったり。
序盤で最終的に自殺する木の事にふれていて、明らかなご近所さん伏線なわけですが、となるとあそこにいる人、実は全員わりとご近所さんでうまくすると関われる人単位で部屋にまとめられてんのかな、とか思うのです。
地獄にくる犯罪者の数としては圧倒的に少ないので、多分細かく地域単位でまとめられてるのかなぁ、と。
だからうまくかかわると脱出のチャンスがある、的なものかな、と個人的には思います。
なかなか上手にまとめてるとは思います…が、芥川の蜘蛛の糸じゃないですが、地獄脱出物はどうしても説教臭くなるのが玉に瑕ですな。[インターネット(字幕)] 7点(2020-11-18 13:41:50)(良:2票) 《改行有》
3. サイレント・ワールド2011
《ネタバレ》 低予算のオーストラリア映画で、実際映像的にも内容的にも大した事はありません。
一瞬で凍り付く女の子とかもはやギャグです。
「寒気」の恐怖を扱ってるわけですが、設定面での整合性のなさがひどく、同じような低温に襲われたときに室内で瞬間冷凍される人もいれば、一方ではセーターを着て「ちょっと寒いね」くらいでしのげてる人もいて、これじゃ危機感もなにもあったもんじゃありません。
とりあえず、いくらなんでも氷点下60度の寒気がきたくらいであんなに一瞬で人間は凍らない、とだけはお伝えしたいと思います。
とはいえ、ストーリー展開やキャラクター設定は定番のベタベタで誰もが想像する通りに最後まで話が進むので安心して観る事はできます。あと人が凍るシーンでは間抜けさに笑えたりもしますし、そういう意味では暇つぶしにはいいのではないでしょうか。[地上波(吹替)] 4点(2017-07-19 12:36:36)《改行有》
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