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1. サイレントヒル
《ネタバレ》 映像美術に力を入れるあまり、コスチュームまで気が回らなかったのか?
お母さんがブーツとミニスカで走り回ってるのが、変…。いや、お母さんはミニスカ着ちゃイカンと言いたいのではなく、キャラに合っていないのに、「この役はこのコスチュームね」って言われて無理して着てるような、不自然さを感じました。(つまり、似合っていないのです…)
ストーリーも展開も意味不明なのですが、「そーゆうゲームの映画化なんです!」と言われれば、はぁそうなんですかと納得するしかなく。
ゲームへの愛はわかるのですが、作品への思い入れ度と、ストーリーの作りの粗さが、なんともバランスが悪い。
そういえば、諸外国(米、欧州)は、養子に激しく思い入れする母親、という構図をよく描きますが、そーゆう感覚が一般的だからなのか、それとも珍しいから描かれるのか、気になるトコロです。
そして、そーゆう母子モノに出てくる父親の存在はないに等しく、あったとしても、母親の行動を阻止しようとする邪魔者的存在だったりする。
この映画では、見事にゼロでした。
邪魔もしないけど、役にもたたんという。なんでわざわざショーン・ビーンを使ったのでしょう?勿体ない配役です。
それでも5点を献上したのは、描かれた「サイレントヒル」の世界がすごくよかったから。素晴らしく完成された映像でした。
サイレンが鳴るたび、人間味や可愛気を1ミクロンも感じさせない圧倒的な暴力と殺気で、恐怖と生命の危機をつきつけてくるクリーチャー。
宗教で頭が狂った街の人間たちによる、問答無用のオソロシイ処刑。
観賞中に「あの、こわいんですけど!」と思わず抗議の声を上げたのは、この映画が初めてかもしれません。
ホラーな怖さではなく、生命を脅かされることに対する、動物としての本能からの恐怖というか。
そこは、本当に大したものだと思いました。
最後、オタク心をくすぐるエンドロールでしたね。
悪くはナイし、魅力がナイとは言いませんが、一般の人には「妙に凝ってるな~」と思われるだけかも。
ワタシはゲームはあまりしませんが、感覚がオタク寄りなんで、「おお、このエンドロールが一番いいね!」と思いました。
ストーリーはイマイチなのですが、あの世界をもう一度体感してみたい…と思わせる魅力のある映画です。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-07 23:47:54)(良:1票) 《改行有》
2. 誘う女(1995・米)
雨の中に飛び出して「イヤォ!」とか叫んでミニスカートまくりながら踊るニコールが焼きついてます。可愛いっつーより、コワイ。にしても、ニコールの夢というか野望があまりにも「ちっちぇえ~!」って感じがする。アイドルになりたい日本の中高生レベル?局アナになりたい女子大生レベル?そんなのが幸せなのかね~?と悲しくなる。自分が現代という病におかされているのに気づかず、「これが自分の夢!」とか思い込んでいるニコールの分身は、日本にもそこかしこに大勢いるだろう。現代というか大都会というか文明の中で壊れちゃったような女の子たち。主役もそのひとり。なので彼女のやった事は悪事には違いないが、とても哀れに感じた。 それにしてもニコールは適役!彼女は美人には違いないが、マネキンくさいっつーか、整形くさいっつーか、とても人工的なので、この役はピッタリですね。最後に氷の下に沈められた彼女の顔がキレイなままなのも、現代の病を暗示しているような気がしてならない。6点(2004-03-21 04:11:28)(良:1票)
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