みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ソウ ザ・ファイナル 3D 《ネタバレ》 『ソウ』シリーズは今までどの作品も高評価をつけていたのですが、最後の最後で期待を裏切られました。 今までのような精神的恐怖感はほとんどなく、あるのはただただスプラッタ映像ばかり。そこに『気持ち悪さ』はあっても、『痛さ』は感じません。 また、いつものように同時進行で起こるゲーム内外のストーリーがどちらもいまいち。前作の『人の命』を商売にしちゃう保険屋に比べ、今作のうそつき男はあまりにも小悪党。そんな人間まで的にかけちゃうなんて、ジグソウ一家、思っていたより器が小さい。 そしてホフマン側の、もう一つのストーリー。これが良くない。ジルは殺しちゃうし、いつの間にかゴードンが黒幕みたいになっているし。そもそもアマンダとは違うのです。、ゴードンはかなり悲惨な目にあっているわけです。足を犠牲にまでして、それでジグソウに加担するのであれば、それだけの説得力ある説明が必要だと思います。いつもだったらその辺の心理をじっくり見せてくれるのに、尺の関係か、説明は一切無し。『ゴードンは実は仲間でした。』その事実を見せるのみ。だったら最初からゴードンはただの復讐者として描いてくれたほうが良かったです。 また、なんだかんだ言っても『ゲーム』を主体に見ているファンにとっては、今作のようにゲームをしている人達が脇役感ばりばりだと、ソウの良さが半減です。 このシリーズのファンなだけに、ファイナルがこのクオリティというのは非常に残念。 これだったら前作のラストでジルがホフマンを処刑して完結しちゃったほうが、よほど後味が良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2017-08-07 12:32:47)(良:1票) 《改行有》 2. ソウ6 《ネタバレ》 今までのシリーズに負けず劣らずのショッキング映像でスタート。このシリーズのファンなら間違いなく満足できるレベルです。はっきり言って、6作目にきて、いまだ『痛さ』の形容がパワーダウンしないだけでも、非常に頑張っていると思います。 本編では、ジグソウならではのゲームが盛り沢山。今回のテーマは『命の選定』。悪質な保険会社にぴったりのテーマ。保険会社に煮え湯を飲まされた経験がある人ならば、むしろ爽快にすら感じるかもしれませんね。つまりは、今までの犠牲者と違い、同情の余地が極めて少ないのであります。 また、保険会社のウィリアムの回想シーンが非常にわかりやすくバックグラウンドを教えてくれるのが良い。 全滅パターンが多かったシリーズで、今作の『テーマ』と『ゲーム』の性質上、生存者が結構いるというのも大変興味深い。かなりテーマを反映したゲームとなっているのではないでしょうか。 そしていつもの『連続テレビドラマ』のパート。こちらはいつにも増して緊張感があって良かったですね。 生きていたペレーズ捜査官。追い詰められていくホフマン。これだけでも面白いのに、今作ではジル・タックの回想シーンがプラスされ、新たなる事実が次々と判明します。特に、アマンダに対する評価は、この作品を見ると180度変わること間違いありません。 相変わらず今までのシリーズを見ていることが大前提の作品ではありますが、それだけの価値があるクオリティに仕上がっています。 これだけの内容を90分にまとめきるのも何気に凄い。[DVD(字幕)] 8点(2017-07-23 04:05:49)《改行有》 3. ゾンビーノ 《ネタバレ》 ブラックユーモアここに極まれりといった傑作。牧歌的な雰囲気。だけどいつも『死の匂い』を感じさせる日々。その生活に順応し、感覚がマヒしてしまっている人々。なにもかもが、日常的で、非日常的。こーゆーシュールな世界、大好きです。 『ゾーン』と呼ばれる地域と、フェンスで完全に区切られている安全な町。『進撃の巨人』のようなプロット。このゆるーい閉塞感がまた良いです。 ストーリーはティミー&ヘレン(人間)と、ファイド(ゾンビ)の心の交流がメイン。 だけどこの作品、『主観』と『音楽』を変えれば、かなり悲惨なホラー映画へと早変わり。 なぜならティミーは、自分の目的のために周りの人間を犠牲にしちゃう、とんでも野郎だから。 一番ひどいのは、『ゾンビ返却口』でのひとコマ。『連れて行かれたファイドに会いたい』という涙がでちゃうような目的のために、他人のゾンビを暴走させるという鬼畜ぶり。『ゾンビに人を襲わせて、お目当ての人に会いに行こう』、頭のネジのぶっとんだ作品。 こーゆーモラルの崩壊した作品は、好き嫌いが分かれるところでしょうが、僕は大好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2017-07-09 16:58:15)(良:1票) 《改行有》 4. ソウ5 《ネタバレ》 今作のゲームは『5人で力を合わせれば、軽微な損傷で助かる』というもの。これは『2』でも出てきたアイデア。こーゆーの好きですね。ジグソウのアドバイスに耳を貸さず、一人ずつ犠牲にしちゃうのも『2』に近いです。 また、もう一つの攻防戦。ホフマンVSストラム。こちらはホフマンの狙いが若干わかりづらくはあったものの、緊迫した雰囲気だけは伝わってきます。オチが良いです。ストラムの最後の選択。アドバイス通り、ガラスケースの中に自分が入っていれば助かったという真実。でもやっぱりそれを選ばないラストは好き。 不満点は最後の大仕掛け。インディ・ジョーンズじゃないんだからさ。もはや個人でできる仕掛けのレベルをはるかに超えている気がします。これはもうやりすぎ。 さて、相変わらず、前作までの内容が頭に入っていることを強制するこのシリーズ。 今作でも、今までの舞台裏が描かれるため、ファンには嬉しい一方で、一見さんは完全お断りの内容。 普段はこーゆーのは映画じゃねーっていうところなんですが、なんかこのシリーズは気になりません。おそらくここまで関連性が強いと、もはや連続ドラマとして見ているからかもしれません。 それにしても、今までのソウは結構平気だったのですが、今作のは、初めて『痛み』を感じましたね。特に冒頭の振り子。そして何といっても回転刃。あれはまいった。まじできついです。[DVD(字幕)] 8点(2017-07-07 13:59:10)(良:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS