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プロフィール |
コメント数 |
3885 |
性別 |
男性 |
年齢 |
53歳 |
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1. U.M.A レイク・プラシッド
《ネタバレ》 U.M.A.とは言っても、首長竜だの毛むくじゃらの大男だのが出てくる訳でもないし、レイク・プラシッドとは言っても、舞台は冬季オリンピックの開催地レークプラシッドじゃないし。じゃあ一体何なんだ、などと東宝東和に問うてみたところで、意味はなし。
それよりも、舞台となっているのがメイン州、ってのが、気が利いてるじゃないですか。えーと、メイン州ってどこだっけ(たぶんあのアメリカの右上のゴチャゴチャしたあたりだろう、と見当を付けつつ)、と思った時点で、早くも映画に引き込まれてます。
このド田舎感。静かな湖面。何かがいそうな、いや何もいなさそうな、実にイイ雰囲気。我々が子供の頃、旅行でどこかの湖に行って、「ここにもネッシーみたいなヤツがいるかも」と、一生懸命に湖面を凝視するムダな努力をしてた(え、しなかったって?)、アレに繋がるものがあります。
何やら湖に生息するらしい巨大生物に人間が食い殺される大事件が発生したにも関わらず、映画を通じて、ごく少人数のポンコツメンバーがその巨大生物の調査をチマチマとやってて、まるでパニック映画らしさがない点は期待ハズレといえば期待ハズレ何ですけど、独特のノンビリ感と、巨大生物(ワニです、ワニ!)の特撮のクオリティの高さとのギャップは、その不満を補って余り有り、この作品の大きな持ち味になってます。『レプティリア』なんかよりずっと魅力的な作品ですよ、これは。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-11 06:27:54)《改行有》
2. 遊星からの物体X ファーストコンタクト
《ネタバレ》 本作、例の作品の“前日談”という触れ込みになっておりますが……いいんですかねぇ。ソレ、本作の設定じゃなくて、まさしくオチ、じゃないですかね。ネタバレ以外の何物でもない。だってコレ、観てりゃ誰だって「リメイクだな」と思いますからね、そこにあのラストで、カーペンター版のファンをニヤリとさせる仕掛けだと思われるのですが(それとてややストレートで安直な仕掛けではありますが、カーペンターのファンに心の狭い人はいないハズ、付き合いででもニヤリとしてくれるハズ)。残念ながら先に“前日談”だなんて吹き込まれた上で観てたら、ニヤリとしようも無く、ゲンナリ。ま、どうせそこはオマケみたいな部分なので、目くじら立てなくてもいいのかも知れませんが、そうなるとますます判らなくなるのが、何でまたこんな映画を作ったのか(じゃ、オマエは何でまたこの映画を観たのかって? とりあえず気になるからです、ハイ)。『遊星からの物体X』や『エイリアン』といった“SFホラー”って、「何が起こるかわからない」「どんなハチャメチャなことでも起こり得る」コワさがあって、これはオカルト系ホラーには無い魅力でした(オバケの行動の方がむしろ予測できます)。特に『遊星からの物体X』のもつ破天荒さの魅力。誰が乗り移られてるのか、どんな形で襲ってくるのか、観ている我々は常にその“疑い”に冷や汗をかきながら観ることになるのですが、一方このリメイク作。主人公のお姉さんが何から何まで解説してくれて、まるで「疑うポイントはここですよ」と我々を誘導してくれているみたい。ホントは、登場人物のもつ“疑い”よりも我々の“疑い”が常に先行していてこそ(いわば、我々には登場人物が無防備に思える時こそ)コワさがありサスペンスがあるんですけどねえ。今やそういうのはハヤラないんですかねえ。本作、あまり特徴も出せないまま、そもそも『遊星よりの物体X』のリメイクのようでもありながらやっぱり『遊星からの物体X』であって、『エイリアン』みたいに解剖したり『エイリアン2』みたいに隙間に落っこちたりしながら、結局クライマックスは『リバイアサン』かよ、と。でもモンスターの造形を見てると、一番近いのは『メン・イン・ブラック』のような気もしてきてしまって、トホホなのでした。 ←私も、何をどこまで書けば何のネタバレになるやら、よくわからなくなってきました、すみません。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-14 00:49:07)
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