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【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 社畜VS非正規雇用でした。 レプリカントは機械式だと思っていましたが、バイオ系ですかね? Kのメンタルは普通の人、可愛いペットが癒してくれて正気を保っている。非正規雇用の上セクハラ横行の職場で給料もらうのにいちいち嫌がらせされて。 今回のレプリカントは、産業革命後人間性剥奪されてた労働者のイメージ。原作者は「人間とそれ以外を分けるものは何か」という問いかけをし続けたのですが、Kが異常に殴られ強い以外どこが違うのか分からなくなっている。それに人間じゃなかったからって落ち込むことないよ、K! 人間って身体の問題じゃなくて心の問題だからね。 単なるプログラムであるAIが一番人間ぽいのも皮肉だろうか。それに可愛いお顔がついていれば尚更。踏まれた時は泣けました。 それから、ガフ。 ガフは出て来て当然なんだろうけど、ガフ演った人がその後ギャラクティカでアダマになったことを考えると非常に興味深い。同じ展開だぞこら。 増えないからって誕生日おめでとうからいきなりばっさりって。お金持ちで傲慢な人間が一番怖い。 それにレプリの皆さん。大義のために生きている人間はもう絶滅したと思う。少なくとも地球上からは。[映画館(字幕)] 8点(2017-11-12 22:44:29)《改行有》 2. リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 あの兵士たちがごくごく自然に、不条理殺人・サイコホラー・スプラッタなどの犯人になってしまったように見えた。 最初は身の毛もよだつ手法で人目を引いた映画の表現はよりリアルに過激に進化し、今では古典と呼ばれる作品を見ると、いかにも作りもの感あふれて失笑することもある。感覚が麻痺し、麻痺した自分に気付かずにもっと刺激的なものを求めてしまう。 それが現実に起こっているんだよ?という危機感を感じた。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-19 12:56:07)《改行有》 3. イースタン・プロミス 《ネタバレ》 久々、鑑賞後に空腹感を感じなかった一本。最後まで見て、ああ~と涙が出ました。 なのでネタバレ書きます。どうぞご注意を。 死んだような故郷を飛び出して外国の大都会へやって来た娘。 流産が原因で家庭を持つことが出来なかった女。 出来れば自分の生まれた国で、自分の家族(もっと言えば有能な息子)が欲しかっただろう父親。 自分の無能さに感付いていながら馬鹿をし続けることしか出来ず、その上好きな人に好きだと言えない男。 そして誰にも本当の自分を見せることが出来ず(全裸で格闘しますが・笑)、身体に刻み込んだ印によって普通の生活には戻れないことを承諾していた男。 主要人物の誰もが本当に必要としているものを手に入れることが出来ず、必死でもがき続けます。特に最後の最後の場面がたまらなかった。 特別共感できた人物もいないのに何故泣いたのかというとそれは、悲しいのではなく切なかったからだと。 ロシアンマフィアの話なのに、ロシア系の役者は起用しなかったようですね。しかしこの迫力、説得力![映画館(字幕)] 9点(2008-06-25 21:46:19)《改行有》 4. 300 <スリーハンドレッド> 神々の住むギリシアの国のひとつなのに、神様の匂いがしないスパルタ。 この映画ではそのスパルタと、神々しい王を頂く同時に数々の生物兵器を保有するファンタジー感溢れるペルシャ帝国と対比させたのですね。 そういえば神託所もあまりにも酷い描かれ方で気持ち悪かった。巫女踊りを見せたかったのだね。 それからグローバリゼーションについても考えました。 そして戦争は暴力なのだと見せてもらいました。見ていて心痛む場面が多々あります。 映像は最初から最後まできれいです。 最近、×万VS○人、という映画の触れ込みをよく耳にしますね。世界の現状を表しているとは思いたくありませんが。 はやく二元論から脱出できる日が来るといいです。[映画館(字幕)] 8点(2007-06-03 20:07:43)《改行有》
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