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1. カオス・ウォーキング
《ネタバレ》 最初から実際に話しているセリフと頭の考えが具現化しているセリフがごちゃごちゃになりながら主人公が登場し、なんじゃこりゃ?という雰囲気から始まりましたが、同時にここが自分の知っている地球と微妙に異なる星だということがわかります。なぜか男だけが自分の考えがテレパシーみたいに周りに伝わってしまうという現象がこの星では起こっており、それがこの物語の重要な設定になっているのですが、理由も何もよくわからない、まあ知らない星/世界だからね、という感じで特に説明はありませんでした。せっかく生き残れた移住民なのになぜか女を全滅させてしまうという愚行についても理解に苦しむ自滅行動ですし、ストーリーの展開も面倒くさそうなことは一切描かずに軽い感じで終わっていきました。
主人公が若く純真無垢でとにかく好感が持てる、というのが一番よかった点で、末永く幸せに!って感じですね。個人的には「未来少年コナン」に似た感覚を覚えました(笑)。予備知識ゼロで見始めれば、よくわからない世界が進行してワクワクする部分はあるけど見直そうとは絶対思わない映画ですね。個人的なジャンルの好みもあるとは思いますが、及第点の楽しさは提供してくれたということで、6点つけさせていただきます。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-30 00:10:08)《改行有》
2. 残酷で異常
《ネタバレ》 地下っぽい怪しい雰囲気の空間から始まるので何だか本当に残虐なことが繰り広げられそうな感じでしたが、罪を犯して死んだ人達の反省部屋という設定でした。何というか、その空間の描き方は、一見地獄とはわからないが絶妙に怪しい雰囲気でよかったと思います。
そして「準備」という、罪を認めて悔い改めた状態?に至るまで、死の間際の自分の行動をループさせられるという地獄。主人公は殺してしまった妻への深くて重い愛情ゆえに(そのせいで妻から疎まれたのですが)、なかなか成仏の心境にいたらず、ねばり強く挑んでついにミラクルを起こしてしまうという、、まあ死後の世界を描いちゃってる舞台なので何でもありな感じでしたね。
主人公は最後に自己犠牲の精神で決着を着けたように、根っから偏執狂的な異常者という感じでもなく、それだけに可哀想な気もしましたが、最終的に楽しそうな雰囲気で地獄になじんでいたようなのでまあいいか、というラストでした。そして「準備」ができたら一体どうなるのか、については謎のままでしたので、他の異なる死に方をしたグループはどうなるのか、も含めて続編などで描いてほしい気もしました。
面白い設定で楽しめましたが、切ない生き死にのテーマの割には泣けなかったのがなんか珍しい映画だなという気がしました。そこも加味して6点とさせていただきます。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 23:33:14)《改行有》
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