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プロフィール |
コメント数 |
496 |
性別 |
男性 |
年齢 |
42歳 |
自己紹介 |
皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。
2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。
私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp |
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1. シティ・オブ・メン
「シティ・オブ・ゴッド」の圧倒的な迫力は無いが、ギャングがはびこるブラジルのスラムの日常をナチュラルに切り取った映画と考えれば、それなりの作品に仕上がっている。「ゴッド」と異なり、バイオレンス映画ではないので、それを期待して観に行った人はちょっと違和感を感じるかもしれないが。いわゆるロミジュリ的な恋愛あり、親子の愛憎あり、親友とのいざこざありで物語的には盛り上げ要素満載なのだが、いまいち中途半端な印象も受けた。ただし、「ゴッド」に引き続き、俳優陣の自然な演技はお見事。汗の臭いまでも漂ってきそうなリアル感が息づくブラジル映画はこれからも目が離せない。[映画館(字幕)] 6点(2010-06-19 18:31:39)(良:1票)
2. シティ・オブ・ゴッド
この映画を観ると、とてもノスタルジックな気分になる。青春の衝動をこれほどうまく描けている映画はないのではないか?
確かに、僕はスラムで暮らしていないし、日本で本物の銃や麻薬なんて見たこともない。だが、この映画に出てくる奴らには、いちいち共感できる。確かにリトル・ゼほどイカれた奴はいなかったが、ベネもブスカペもカベレイラもみんな近くにいた。そんな気がする。全ては環境の力なんだと思う。場合によっては、僕もあの中の一人になって誰かを殺していたかもしれない。
クラブでのリトル・ゼの表情。カベレイラやブスカペが好きな女の子と二人きりになれたときの初々しいしぐさ。数え上げればきりが無いが、この映画は青春の「リアル」を見事なまでに捉えている。そこまで、極道な彼らへの共感を引き出せるこの映画は恐ろしい。躍動感溢れるカメラワークや構成の巧みさも相俟って、映画史上に残る傑作に仕上がっている。青春の儚いきらめき。それを完璧に描ききっている映画には10点をつけざるを得ない。メイレレス監督と同時代に生きていることは僕の歓びだ。[DVD(字幕)] 10点(2008-08-10 00:50:42)《改行有》
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