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プロフィール |
コメント数 |
307 |
性別 |
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自己紹介 |
基本的に評価は甘め。 9点は映画としてほぼ文句の付けようの無い映画。 そして10点は多少アラが有ろうと個人的なツボに入り、人生に影響を与えた程の映画。 0点の映画は逆に怒りを通り越し尊敬の念さえ覚える映画。 |
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1. ブラインドネス
《ネタバレ》 「パウロの改心」が下地にあるとのことだが、たとえその予備知識があったとしても、描き方がどうも単純すぎてとてもじゃないが良作とは言えない。
自分は予備知識の無い状態で観たので「何か宗教的意味が込められているのだろうなぁ」という漠然とした思いを引きずりつつも、蓋を開ければ期待していたよりずっと普通のパニックムービーだった。
宗教色を取り除いてしまえば、このレベルの映画はいくらでもあるのではないだろうか。
ただ、この監督の作品の映像、音楽は毎回のことながら素晴らしい。
特にスーパーの地下(暗闇場面)の演出は目を見張るものがあった。
シティ・オブ・ゴッド、ナイロビの蜂の監督と、設定やCMがかなり期待をそそるものだっただけに、悪い意味で期待を裏切られた気分。[DVD(字幕)] 2点(2009-12-04 17:22:01)《改行有》
2. シティ・オブ・ゴッド
映像や音楽のスタイリッシュさで映画の雰囲気事態は重苦しいものではないが、実際にスラムの素人を使って撮ったということもあり、ハリウッドのただのドンパチ映画と比べてリアルさがハンパじゃない。子供に銃殺シーンを演技させるあたりは非人道的と言わざるを得ないが、それがあってこそのこのリアルさ。実話をモチーフに描いた何とも救いようの無いストーリーだが、製作陣の手腕で、スピード、スリルに溢れる「エンターテインメント」として観れる作品として成り立っている。目を背けたくなる「ドキュメント」になっていないのは凄い。特に後半部の展開は圧巻。ブラジルスラムの現実の恐ろしさを、映画作品として最高のかたちで表現している作品なのではないだろうか。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-29 19:02:23)《改行有》
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