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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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201.  心の地図 これは、いわゆる不当に差別・抑圧される少数民族のアイデンティティの問題を絡めて描いた真面目な社会派作品、なのかもしれない。或いは戦争や人生の不条理・残酷さに翻弄された人々を描いた作品、でもあるのかもしれない。んでも個人的には、これは「どこにも居場所のない男の子」と「どこにも居場所のない女の子」が出会って、恋に落ちた、そういう物語なのだと、思う。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-25 20:09:39)(良:1票)

202.  ツバル モノクロ・ほとんど台詞なしの前衛っぽい作風ですがなかなか楽しい作品でした。一回観ただけでは話が飲み込みにくいし、監督の趣味性が先立っていて「も少し観客のこと考えろよ!」とツッコミたくなりますが、なんつっても、あーた、ヒロインのチュルパン・ハマートヴァが可愛いったらありゃしない!「ルナ・パパ」では埃っぽい映像なのでイマイチピンと来ないかもしれないけど、本作の彼女を見ていると、陳腐な表現ながら「21世紀のオードリー・ヘップバーン」なんて形容が頭に浮かんじゃいます。そんな彼女がプールで全裸になって一人、金魚と戯れるシーンは健康的なエロさにあふれていて、そりゃもう大変さ。7点(2003-08-20 18:57:44)(笑:1票)

203.  風花(2000) 相米監督の遺作、という先入観があるからかもしれませんが、この作品からは「死と無常観」の匂いを強く感じました。というか、特に90年代に入ってからの相米作品では、「死」の匂いが際立っているように思うのです(「お引越し」では誰も死なないけど、主人公の少女がさまようシーンは「少女時代の死」と「再生としての成長」が描かれているような気がします。こじ付けかもしんないけど)。ただ「死」と言ってもネガティブな捉え方ではなく、生きる上で不可避な、厳粛な存在としての「死」、それを確かめることで、より「生」を実感できる存在としての「死」という気がしました。だからこそラストのエンドロールはああいう人を食ったような感じになった気がします。ところで僕は小泉今日子のファンではないのですが、この作品の彼女はとってもいとおしい感じでした。特に温泉宿で「プロ」として抱かれるシーン(鈴のように鳴る腕飾りで表現されている)ところは胸が「きゅっ」となりました。 8点(2004-01-12 16:32:20)(良:1票)

204.  女子高生ロボット戦争 観ました、やっと観ました(意外と人気があるのか、結構貸し出し中だったりしたもんで)。いやー実に面白かった!・・・最初の30分位までは。まあ「アルバトロス作品」という先入観があったからかもしれないけど、カメラワークとか演出とか結構しっかりしてるような感じがしたし(途中で出てくる学校カウンセラーがエロサイトを覗いているくだりはかなり笑えた)、「あれ、これはひょっとして面白いかも」とか思えたんですよねー。んでも、話が進めば進むほど話がグダグダになってきて、クライマックスの女の子二人の対決シーンは、ある意味「デビルマン」のアモンVSシレーヌのシーンに勝ってるかも(笑)。まあ、何つーか、面白くなさがかえって面白いというか、「あああ~やっぱりアルバトロスだなあ」と脱力してしまう感じがアルバトロスファン(?)にはたまらない、かも。・・・・・・あ、ロボット?ロボットね・・・出てきますよ、もちろん。色んな意味で、衝撃的でした。どういう意味で衝撃的かは、貴方自身の目で確かめてください。僕は責任取りませんが(笑)。<2005.7.18追記>【まぶぜたろう】さんの映画鑑賞の幅の広さに関してはいつも驚かされるのですが、まさかこの作品をご覧になってたとは!それにしても、「プロジェクトA子」っすかあ・・・言われてみればって感じもするけど。まぁ、日本にも「スター・ウォーズ」の影響を受けた「宇宙からのメッセージ」なんてのもある訳で、ま、おあいこって奴ですかね(笑)。[DVD(字幕)] 5点(2005-07-15 18:26:13)(笑:1票)

205.  RETURNER リターナー ん、何?今度の作品。あー「リターナー」ね。知ってる知ってる、あの飛行機がグバーッてなる奴でしょ?TVのCMで見た見た。まあ、お子チャマ向けにはいいかもねえ。てゆーかあれ、マトリックスとかE.T.のパクリじゃん。所詮日本映画がハリウッドの真似しようとしたって上手くいったためしがないんだからさ。てゆーか映画通のボクから言わせればねえ、日本映画は70年代で死んでるん・・・・・・ん?な、何だ、この胸の高鳴り。何で俺、こんなに汗かいてんの?何で顔が熱いの?これは、これは・・・ひょっとして・・・・・・恋?・・・なーーーんて、白々しくも長々とつまんない前振りしちゃいましたが、これは面白いわ!面白いよ!てゆーか面白いって言おうよ!いや、実を言うとこういう映画だし(「こういう映画」とは、日本映画でスター性のある人が主役でTV局がバックについてて宣伝もバシバシやって、っていう映画です)、半信半疑(というより『三信七疑』ぐらい)の気持ちで観たんですけど、で、観始めてからもしばらくは意地悪な視点で観てたんですけど、なんか、もう、どうでも良くなっちゃったい!僕はどっちかというと人間関係を繊細に描く、しみじみとした作品に惹かれるほうで、どうせ日本映画はそんなにお金をかけられるわけじゃないんだからそういう映画をもっと作ってほしいなあーと思ってたんですが、いやいや参りました。すごく速効性のある娯楽映画ですね。最後のドンデンドン返しと、伏線の意味が明らかになる所では思わず「あぁーーー、そぉかあーー!」と叫んでしまいました。なんか、批評精神とかそういうのを飛び越えて、凄い本能的な部分を刺激された面白さでしたね。まあ、日本映画がこういう方向性のものばかりになったらちょっと嫌だけど、何年か一度くらいにこういうのがあると楽しいですねえ。あーーー、でも、畜生、映画館で観たかった!10点(2003-04-17 19:07:11)(良:1票)

206.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 ん~、なかなか爽やかでステキな青春映画ではありませんか。MTVが関わってるっていうから、もっとカチャカチャした感じの、いかにもイマドキのティーン向けって感じかと思ってたら、意外にちゃんと“映画”してましたねー。アメリカのマッチョイズムに対する皮肉を込めた、「ナーズの復讐」と同系統の話だけど、あっちほどおちゃらけてないし。ラスト、ヒロイン(?)とボールを打ち合うところなんて、まるで成瀬巳喜男の「驟雨」のラストシーンみたい(ってのはいくらなんでも褒め過ぎか)。クライマックスのダンスシーンは、もうちょっと良い見せ方があったんじゃないかなーとか、エンドロールの後のアレはちょっと長いんじゃないかなーとか、ちょっと気になったけど、でもこの「アメリカ版山本敦弘」みたいな新人監督さん、これからの作品が楽しみ。[DVD(字幕)] 8点(2006-06-16 20:22:22)(良:1票)

207.  東京上空いらっしゃいませ 正直、突っ込み所は多いんですよねえ。牧瀬里穂の演技は未熟だし、標準語の鶴瓶は笑っちゃうし、特撮はちゃちいし、ストーリーも他愛ないっちゃ他愛ないし。でも、後半になっていくにつれ、そういう欠点が気にならなくなってくるんですよね。屋形船の上でバラの花をちぎって投げながら自分の人生を振り返るシーンでは演技の上手い、下手を超えた素晴らしさを感じました。それと、僕は別に牧瀬里穂は好きでも何でもなかったんですけど、この映画の彼女の何気ない一挙一動がとても愛くるしいんですね。公園の遊具で遊ぶシーンとかも良かった。これを機に、相米作品をちゃんと観てみようという気になりました。 7点(2003-11-07 14:36:55)(良:1票)

208.  忠臣蔵 天の巻・地の巻 この作品、今あるバージョンは戦後に再編集されたもの(どうもフィルムの一部が破損したためらしい)。そのために唐突にシーンが飛んじゃってたりしているので、忠臣蔵に関する知識がない人が観ると「?」という印象を持つと思う(かくいうワタクシも58年版のものしか観たことなかったのだけれど)。んで、見所は何といってもバンツマ演じる大石蔵之助と片岡千恵蔵の立花右近の対面シーン(大石蔵之助一行が立花右近と名を偽って宿をとっていた所に本物の右近が現れて、「化けの皮を剥がしてやる!」ってことで会いに乗り込んだんだけど、相手の正体が大石で主君の仇を討ちに行くんだなーと分かったもんだから「すんません、自分が偽者でした」っつって自分の持ってる身分証を渡す、という名シーン)。歌舞伎の影響を色濃く残した(んだと思う、詳しくないけど)大仰な台詞回しや、二人の「言葉に出来ない」心情を表情で伝える演技は圧巻でごんす。それとこれ、戦前の作品だから「忠君」の思想が強調されてるかと思ったらそうでもなくて、討ち入りのシーンも悲壮感漂うというよりはむしろバイタリティーに溢れ、どこかユーモラスな面もあったりする。やっぱその辺は、マキノならではってことなんだろうな。7点(2005-01-11 17:53:13)(良:1票)

209.  アバウト・ア・ボーイ ・・・ほかの方たちのコメントを読んでから今これを書いているんですが・・・おかしい。この映画を観て声がもれるほど号泣したのって、ひょっとして僕だけですか?え?どこでって?もちろん、あのコンサートのシーン!だってさあ、偉いじゃないかっ!馬鹿にされるのがわかっているのに、心の弱いお母さんのために、みんなの前でお母さんの好きな時代遅れの歌を歌うんだぞ!あなたはその勇気がわかるかっ!ああ少年よ、君は素晴らしい!かつてセルジュ・ゲンズブールが「フランス国歌・レゲエバージョン」を発表した時、激怒した右翼が大挙してコンサート会場に押し寄せたことがあったそうな。バンドのメンバーがビビッている中、ゲンズブールは一人、ステージに立ちアカペラで「フランス国歌」を歌いきり、その勇気に感服した右翼達は立ち上がって敬礼したそうです。そのゲンズブールと同じくらい偉いぞ!もちろんその子をサポートするためにステージに上がったヒューも偉い!ま、ほかにもこの映画には見所もあるし、思うこともあるんですけど、どーでもいいです。このシーンだけで僕には素晴らしい作品なんで。ああ、でもこれから「キリング・ミー・ソフトリー」を聴く度に「思い出し泣き」してしまいそう・・・。10点(2003-06-15 22:40:09)(良:1票)

210.  コーカサスの虜 想像するに、ひとたび戦場に一兵士として立たされたならば、銃口の先に居るのが同じ人間である、などと考えていてはとても戦争などは出来ないのだろう。逆に言えばひとたび「敵」を「人間」と認識し、尚且つ敵味方の立場から逃れられなかったなら、そこにはより深い絶望と悲しみが生まれる。沈黙の中に無数の問いかけと怒りが込められた、そんな作品。9点(2004-07-27 17:12:17)(良:1票)

211.  ズーランダー 最近、なんか気になるベン・スティラー。こんなお馬鹿映画を作ってくれてたんですねー。見所は何といってもベン・スティラーの体の動きと顔の表情!可笑しくて、いとおしいです。好きなシーンはいっぱいあるんですけど、特に印象に残ったのは、ズーランダーが洗脳されるところでしょうか。あの気持ち悪い気持ちよさ(いや、気持ちいい気持ち悪さか?)は、かなりイケます。この作品は、その他にカメオ出演してる人の豪華さ、さりげなく散りばめられた過去の映画作品のパロディがウリみたいなんですけど、残念ながら僕にはウィノナ・ライダーとデビッド・ボウイしかわかりませんでした(「2001年宇宙の旅」のパロディは受けた)。お馬鹿映画ファンにはお薦めです。7点(2003-06-09 19:09:33)(良:1票)

212.  顔(1999) どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04)(良:1票)

213.  グリード(1924) あらすじを読んだ時は、性悪説的な視点から人間の暗部をえぐるような、イヤーな後味の作品を想像していたのだけれど、なんかそういう感じはしなかったです。他の方々同様、僕が観たのは約2時間の「断片」バージョンだし、ちゃんと作品の凄さを受け止められてたのかは甚だ自信がないのですが・・・主人公が逃亡した「死の谷」の圧倒的な映像にやられてしまいました。あの、まるで「この世の終わり」のような、しかしどこか荘厳で崇高な感じもする荒野・・・シュトロハイムは、あの光景に何を見出したのだろう・・・そう考えると確かに「呪われた作家」というか「悪魔(映画の神)に魂を売った男」という呼び名がぴったりのような気がしました。8点(2004-11-26 18:18:34)(良:1票)

214.  北斎漫画 確か小学生の頃だったかな・・・。TV放映時、たまたま家に親がいなくてコッソリ見た記憶があります。正直な話、ストーリーなんか全然覚えてなくて、ただ、あの蛸のシーンにすっげードキドキしたんですよねー(樋口可南子でしたっけ?)。「プライベート・レッスン」と並んで個人的にお世話(?)になったというか、ヰタ・セクスアリス的作品というか・・・。もう一回冷静に鑑賞してみたいんですけど、近所のビデオ屋さんにはないんですよねー。ということで点数は甘美な思い出に対してと、あと感謝の意を込めて。 8点(2003-10-29 21:37:31)(笑:1票)

215.  スミス都へ行く ・・・・・・この作品のレビューは難しい。なぜかというと、観た後何だかモヤモヤした、アンビバレントな気持ちになってしまったから。確かにジェームス・スチュワート演じるスミスのひたむきな姿には感動した。ただ、彼の、アメリカの民主主義や「失われた大義」に対するあまりに無邪気で「信仰」に近いような信念に対して、「ひく」というより、恐怖に近い感情が沸き起こってしまったのも事実なのだ。21世紀に入り、様々なものを見聞きしてしまった自分は、例えば「イラクを独裁者から開放して、民主主義を授けよう」という気持ちからブッシュを支持した人々の中にスミス氏のような「まっすぐ」な善人がいなかったか?というような事を考えずにはおれない。 ただ、だからといってこの作品を「アメリカ的欺瞞」と一蹴するのもためらわれてしまう。この作品は、政治的な題材を扱ってはいるものの、そこにあるのは普遍的な人間の姿であり、普遍的なメッセージであり、人間を肯定しようとするキャプラの姿勢が現れている。それに対して斜に構えてニヒリスティックな態度を取るのは、とても淋しい事だと思ってしまうのだ。 それに何よりもまず、この作品は優れたエンタテインメントであるという事を認めないわけにはいかない。クライマックスのスミス氏がクラリッサの助けを借りて陰謀に立ち向かう姿は政治的云々より「闘う男のドラマ」として素晴らしいし、スミス氏を信じた地元の少年達の健気な姿には涙を禁じえなかった。そしてキャプラ作品に顕著なチャーミングな人物(本作では議長役の俳優が素晴らしかったと個人的に思う)も楽しませてくれる。 で、「結局どっちやねん、エエんか悪いんか、はっきりせい!」と自分でも思うのだけれど、一方で「いや、そんな簡単に白黒つけなくても良いんじゃないの?」という気持ちもあったりして、観た後「もやもや」は広がるばかりなのでした。もしこれを読んでいる人にまで「もやもや」が感染してしまったらごめんなさい。でも人生、割り切れる事だけでなく、曖昧なままで捉えなくちゃいけないときもあるし、かといって時には割り切んなくちゃあ前に進めないこともあるし、なかなか難しいもんです。 9点(2004-07-21 20:43:37)(良:1票) 《改行有》

216.  忘れられた子供たち~スカベンジャー~ 昔読んでいたく感動した灰谷健次郎の「兎の眼(ごみ処理場近くに祖父と暮らす少年と新任の女性教師の交流を描いた話。個人的に灰谷氏の作品ではこれと『太陽の子<てだのふあ>』が好き。現在は角川文庫から出てます)」という小説を思い出した。このドキュメンタリー映画の中に、「どうしてフィリピンの恥部(すなわちスモーキーマウンテンという、フィリピンの貧困の象徴)を撮影するのか」と現地の住民に撮影を妨害されるくだりがある。だが、モノクロの映像に映し出される人々の表情、眼差し、そして暮らしそのものはとても美しい。もし「恥部」というのならそれはスモーキーマウンテンに暮らす人々ではなく、貧富の差を生み出している社会そのもののあり方であり、或いは大量のゴミを生み出す問題を放置したまま大量のモノを生産し、消費(浪費)し続ける社会のあり方そのものであろう(その意味では日本とて例外ではない)。確かにここで映し出される社会には多くの過酷な現実―貧しい者同士の、しばしば殺人に発展する抗争や、不衛生な環境の中での子供たちの死など―がある。だが、この作品が観る者の胸を打つのは、決して彼らが貧しく、苦労しているから、ではない。彼らがそのような過酷な状況の中、それでも家族を慈しみ、愛し合い、そして生きること「そのもの」に喜びを見出している姿に我々が教えられ、そして「救われる」からである。7点(2004-09-16 22:28:11)(良:1票)

217.  ルムンバの叫び 【もっち~(←にょろ)】さんと同じく、僕もコンゴに関する知識は殆どないまま観てしまったのですが、欧米諸国の都合に翻弄された元植民地というのは、コンゴ以外でもアジア・アフリカ、あるいはアラブでも未だに引きずっている問題だと思うので、非常に興味深く観ました。日本だって坂本龍馬や勝海舟がいなかったら、おんなじことになってたかもしれないしね。7点(2004-04-21 17:43:52)(良:1票)

218.  プレッジ 《ネタバレ》 僕が映画をちゃんと観るようになったのはここ数年の事で、ショーン・ペンを知ったのも「アイ・アム・サム」が最初で、尚且つその後に観たのが「俺たちは天使じゃない」だったりしたので、「ショーン・ペン=笑顔の可愛い役者さん」というイメージがずっとありました。それがこんなごっつい映画を撮っていたとは・・・。で、この映画に関してなんですけど、僕は「狂気と妄執」というより「孤独と、運命のいたずら」についての作品と感じました。この作品は謎解きが主眼ではないので、連続殺人の犯人が誰だったのかということは暗示的にしか示されてませんが(蛇足ですが「インディアン・ランナー」で、黙々と洗車する主人公に付きまとうおばちゃんを演じていた女優がこの作品にも出ていて、とても印象的でした)、もし「彼」が事故を起こさず現場に現れていたら、主人公はその「手段」に問題があったとはいえ「正しかった」と思われた筈ではないでしょうか。そんな「運命のいたずら」に翻弄されてしまう、ちっぽけな人間を、ただ淡々と描いたショーン・ペン。彼のあの笑顔の裏には物凄い「業の深さ」が潜んでいたんですね。8点(2004-05-06 17:55:58)(良:1票)

219.  アメリカン・スプレンダー うーん、まさにアンチ・ハリウッド、リアル・アメリカ。映画化にあたって細かい所は脚色したみたいだけど、基本的な部分は(ハービー・ピーカーやその妻などが認めるほど)リアルに作ってるらしい。あの主人公と奥さんの出会いの所とか、いくらなんでももぉ少し美化して描いても良いんじゃないの?と思ったりもするけど(別に憧れの人に会えてウットリ、とかでもないし、いきなり「俺、パイプカットしてるよ」とか言ってるし)、でも普通の人を普通に描くことで、かえってインパクトが増したと思う。それにしても、僕はいわゆるオタク(つまり内向的で自分の世界に閉じこもっちゃってる人)ってものに対して否定的だったのだけれど(というのも自分の中にも幾分かそういう部分があるので、つまりは近親憎悪的なものかもしれないのだけれど)、この作品を観ると「オタク」を貫くというのも、ある意味世の中に流されまいとするアグレッシヴな生き方なのかもしれない、とちょっと思った。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-12 17:17:36)(良:1票)

220.  プロミス(2001) できるだけ多くの人達に、是非観て欲しい!この作品はイスラエル・パレスチナ間の対立・紛争を、その地に住む様々な立場にある七人の少年少女の目を通して捉えたドキュメンタリーです。おそらくほとんどの日本人にとって、イスラエルやパレスチナの日常の風景(イスラエルにはマクドナルドやケンタッキーフライドチキンもある!)は新鮮に映ると思います。そこに登場する子供達の語る言葉――彼らは、例えばイスラム原理主義を頑なに信じていたり、考え方がかなりアメリカナイズされていたり、或いはハマス支持者であったり、軍に友達を殺されたりしています――そのあどけない表情とは裏腹に、彼らを取り巻く深刻な状況が語られます。例えばこんな風に――「パパは刑務所にいるの。(周りは)ハマスの人達ばかりなんだって(パレスチナ人の少女・サナベル)」この映画は決して安易な希望を与えてはくれませんが、同時に安易な諦めも拒否しているように思えます。イスラエルという国を絶対に肯定しないという立場と、アラブ人をパレスチナから追放しようとするユダヤ原理主義の立場との間には想像を絶するほどの断絶があるのでしょう。しかし例えば、ジュロモというユダヤ人の少年が「アラブ人とは仲良くなれないと思う」とカメラの前で語っている時、一人のアラブ人の少年がジュロモに近づき「ある事」をします(「ある事」が何なのかは、映画を観てのお楽しみ)。このシーンは可笑しくも感動的で、観る者にある種の希望を抱かせるのです。そしてまたこの映画の後半には、そうした立場の異なる子供達(残念ながら全員ではありませんが)が一堂に会する場面が登場します。この場面(やはり詳しくは映画を観て欲しいのですが)もとても感動的です。繰り返しになりますが、是非一度この映画を観て下さい。パレスチナ問題に関心がある人は勿論ですが、例えば日々の生活に疲れているような人にもお勧めです。きっと勇気がわいてくると思います。あ、そうそう、前述のサナベルという女の子、ムチャクチャ可愛いです、マジで。そういう趣味(?)の人もよろしければどうぞ。9点(2003-07-09 19:11:15)(良:1票)


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