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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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281.  グレートウォール(1986) 中国系の監督がインディーズで撮った作品で、作られたのは80年代ですが、世界のグローバル化が進む現代の視点で観ると改めて面白い作品だと思います。中国文化とアメリカ文化、どちらが良い、悪いと決めつけず、自分の考え(文化・習慣)を当然とすることの愚かしさを両方の視点から描いているところに好感が持てました。ラスト、アメリカに帰国したいとこが「僕は中国じゃ米国人でこっちじゃ中国人だ」と言うシーンがあって、そこには漠としたアイデンティティに対する不安が感じられるのですが「不安を不安として受け入れること(つまり強引に白黒つけようとしないところ)」が却って希望を感じさせてくれるような気がしました。帰国子女の人とか海外留学の経験がある人には特に面白い作品なのでは、と思います。<追記>:おお、【ミーハーおばちゃん】さんは公開当時ご覧になったのですか。僕の場合は観たのは最近ですが、公開当時ある人がエッセイに取り上げていたので存在はずっと知ってたんですよ・・・・・・ところで、二人部屋、ですか?・・・至らぬ所もあるかと思いますが、どうぞ良しなに・・・。7点(2004-05-26 21:09:52)(良:1票)

282.  天空の城ラピュタ 最高の娯楽活劇!あの、海賊の乗ってるハエみたいな飛行機(?)、乗りたかったなー、っていうか今でも乗りたい。ドクター中松あたりが開発してくんないかなー(無理か)。ドーラがカッコ良かったなぁ。「四十秒で支度しな!」はいい台詞だ(冷静に考えると無茶だが)。10点(2003-02-11 18:34:16)(良:1票)

283.  ドキンちゃんのドキドキカレンダー 「アンパンマン」が、何故これほど長い間子供達に愛されてきたか。大きな理由の一つに、そのキャラクターの魅力が挙げられる。アンパンマン、カレーパンマン、しょくぱんまんなどパンから始まり、食べ物や動植物、果ては歯ブラシなどの日用品まで、すなわち子供にとって身近なあらゆるモノ達が魂(=人格)を与えられ、仲良く暮らす世界。すなわち「全てのモノには命が宿る。ゆえに全てのモノには敬意を払うべきなのだ」という、(ひょっとすると日本文化の根底にある宗教観にも通ずる、かもしれない)思想。それが、ごく幼い子供達の共感を生むのではないか■また「アンパンマン」にはさりげなくではあるが「生と死」の隠喩が込められている。実際原作者のやなせたかし氏による挿入歌の詞の中には「どんな小さな虫だって/食べずにいれば死んでしまう(『おいしいパンを作ろう』より)」というフレーズもある。アンパンマンは毎回困っている他者に自分の顔(=命)の一部を分け与える事で自分の力を弱めてしまう(=死の危機に瀕する)が、ジャムおじさんに新しい顔を焼いてもらう事で何度も再生する(「何度死んでもまた生き返る/夢と不思議のヒーローさ」『アンパンマン音頭’89』より)。こういった「死」の言及のされ方に、ひょっとすると慎重な大人はいささかギョッとするのかもしれない■しかし、私は思う。物心がついた子供にとって「死」はおぼろげな「不安」だが、子供にはそうした不安をはね退けるだけの「楽天性」が本来備わっている。幼い子供にとって「命」は永続するもの、再生するものとして映る。そのような楽天性こそが子供の成長の原動力なのではないだろうか。そして「アンパンマン」とは、そうした子供の心の奥底にある「ユートピア」―全てのモノが命を持ち、共存し、そしてそれが永遠に続く世界―の体現なのだと思う。そして、もはや「ユートピア」を過去の記憶の中にしか持ち得ない「大人」と化した私は、ただ、涙するしかない。まるで「ピーターパン」の終盤の、成長したウェンディの如く・・・・・・って、エラそーな事書いたけどさあ、やっぱ可愛いわ、ドキンちゃん。あの月毎のコスプレに、もーメロメロ。ラストも、いとおしくって、泣けます。8点(2005-03-25 18:17:03)(良:1票)

284.  Mr.レディMr.マダム ハァー(ため息)・・・JTNEWSきっての良識派レビュアーのお二人が、なあーに「ぼんちゃんはるおちゃん」プレイに興じているのですか!もぉー(ぷりぷり)。まあいいや、えーと、本作は元々舞台で大ヒットした作品の映画化でありまして、「バードゲージ」はさらにそのリメイク。大筋において話は殆ど同じですが、リメイクの方が「爆笑コメディ(爆笑できたかどうかは別として、狙いとしてはそうだったと思います)」であったのに対し、本作はどちらかというと「ニヤリ」とさせられるタイプのテイストに仕上がっています。いくら時代とはいえ、ゲイの存在を笑いの対象として捉え、戯画化しているのは個人的にどうかと思いますが、息子の婚約者の父として「秩序と道徳党」の書記長という、ガチガチ保守の親父を登場させ、大らかに生きるゲイ達と対比させて皮肉っているのはなかなか痛快でありました。それにしても・・・・・・いやー、ホンットに運命って、残酷ですねぇ~。それでは皆さん、また来週。6点(2003-12-19 18:10:24)(笑:1票)

285.  2番目に幸せなこと 題材としては、僕の大好きな「ハッシュ!」と通じるものがあって興味深かったんですよね。これからゲイがもっと認知されるようになるだろうし、家族のあり方も新しい形を模索していかなくてはいけなくなるんだろうなーと思うし。ただしやっぱりそこには様々な困難があるし、特にアメリカではこの映画みたいに裁判に持ち込まざるを得ないのかな、と思います。それにしてもあの終わり方はちょっと中途半端な感じでしたね。ちゃんと和解するまでを描いて欲しかったな。6点(2003-11-07 14:54:50)(良:1票)

286.  ハッシュ! 面白い面白い面白いぞー!いやー、エエモン見せてもろたわー。ゲイの監督の撮ったゲイの映画だからか(あんまりそこばかり気にしてもよくないと思うけど)すごく人間関係、というか人と人との距離感を繊細に、丁寧に表現していました。それに主役三人を始めとする出演者の演技、そして話の流れの自然さ。普通、こういうある種特殊な設定の話だと、それを「飛び道具」的に大げさに扱うような気がしますが、ホンット自然。抑えた感じのユーモアもいい感じでした。それにしても、この映画のテーマはある意味革命的、というか挑戦的ですね。ゲイが自分らしく生きていくためには、偏見の目とだけでなく、一夫一婦を当然の前提とした既存の家族制度、そしてそれを基盤に成り立っている社会そのものとも闘わなくてはいけないのでしょう。ゲイでない人も、これからは人間関係というものを根本から見直し、家族や社会といった様々なレヴェルの「共同体」というものを再構築する必要があるのではないでしょうか?(←うおお、なんか俺、インテリみてえ、しかも自分で書いてて意味がよくわかんねえぞ)まあ、とにかくいい映画でした。ここまでいいとこちらも欲が出てしまいます。あの後の、続きが観たい!ぜひ続編(もしくは続編的新作)を!!10点(2003-03-26 18:24:01)(良:1票)

287.  特別な一日 何事につけ鈍感な自分には、熟年男女の心の機微をちゃんとつかめてるかどうか大いに怪しいのだけれど、そんでもこの作品がものすごく丁寧に作られているのは、分かる。冒頭の流れるようなカメラワークから始まって、垂れ下がってしまう電灯やボタンで作った絵など、小道具の巧みな使い方(小道具といえば、あの手動のコーヒーミル、欲しいなーって思った)、さり気ない台詞や表情で見せる登場人物の心の動き、なんと言っても名優二人の名演技(実は「ひまわり」で初めてソフィア・ローレンを見た時は「うわっ、怖い!(ソフィアファンの皆様、ごめんなさい)」と思ってしまったのですが、この作品で見た彼女は、とても綺麗に思えたのでした)。ラスト、アントニエッタがガブリエレから貰った「三銃士」を戸棚にしまい、電気を消して床につくシーンは静かな感動を呼びます。あと、この作品は(それが主眼ではないのだろうけど)当時のファシズムの文化的・風俗的な影響、あるいは何故ファシズムが人々に支持されたのかということも描かれていて興味深かったです。人は時に、不安定な自由よりも統率の取れた抑圧を求めてしまうものなんだな(別にファシズムを肯定するつもりは毛頭ないけれどね)。【かーすけ】さんも仰るとおり、年を重ねてから観るとより感動できる作品だと思うので、10年後位に見直してみたいです。<追記>決して宣伝ではないけれど、先日この「知られざる名作」のDVD発売を知った僕はすぐさま近所の二軒のレンタルビデオ店にリクエストした。一軒は「発注したらお知らせします」と言ったきり音沙汰がないが、もう一軒の方は先日ちゃんと入荷してくれた。偉いじゃん、ツ○ヤ。 8点(2004-10-22 18:12:13)(良:1票) 《改行有》

288.  ディープ・ブルー(2003) 当たり前の事だが、地球上の全ての生き物は食って食われる、という食物連鎖の宿命から逃れられない。「食べる」すなわち「生きる」とは他の生き物の命を貰っている、という事なのだけれど、スーパーに行けば既に加工済みの「食料」が溢れていて、自らの命の糧となるモノの命を絶つ、という行為をしないで済んでいる現代でその事を自覚するのは難しい。この映画ではそういった、我々が忘れてしまいがちな事実を突きつけてくる。登場する生き物たちは食う方も食われる方も必死で、一般に「美しい」とされるサンゴですら、自らの存亡を賭け、必死の戦いを日夜繰り広げている。時に目を覆いたくなるようなシーンもあるが、食う方、食われる方、どちらが良い、悪いということではない。それが「生きる」ということなのだ。毎日大量の「食べ残し」を「ゴミ」として排出する飽食社会に暮らす人間が、子クジラの下あごと舌だけを食らうシャチを「残酷だ」などと果たして言えるのか?この作品は決して「癒し」の映画などではない。我々に「生きる」事の何たるかを突きつける作品だ。8点(2004-10-15 18:16:51)(良:1票)

289.  驟雨 倦怠期にさしかかった、ある夫婦の映画。言ってしまえば実に他愛のないお話ではある。のだけれど、その「他愛のなさ」が何でこんなにもいとおしく感じられるんだろう。【らくだのシアンツ】さんが挙げられている「ナスとキュウリ」のくだりは最高にキュートだし(夫と妻がそれぞれの立場を主張していくうちにエキサイトしてきて、事の発端を持ち込んだ香川京子が次第にオロオロしていくのがたまらなく可笑しい)、その他にも肉屋はどこがいいだの、どこそこの奥さんは長く病気を患ったせいで浮気されてるだの、「どーでも良いじゃん」と言いたくなるような日常の些細な事柄が不思議と心に残る(てか、人は誰しも他人から見たら「どーでも良いじゃん」的な事で毎日笑ったり、怒ったり、落ち込んだりして毎日を過ごしてるんだよなあ、としみじみ思う)。んで、そんな日常の中、夫のリストラやら近所付き合いの小さなトラブルやら、果ては夫婦間の危機もありつつ、最後は何故だか感動的な紙風船の打ち合いに終わる・・・というこの映画、僕は好きです。最初と最後に「新聞の切り抜き」を持ってくるのも良いやね(これまたどーでも良い事ですが、僕も新聞の料理の記事を一杯切り抜くけれど、実際にはなかなか作らなかったりするので、そこにも親近感を覚えました)。あ、それと、本筋と外れた部分でちょっと感動したのが「この頃は実際に『~ざます』と喋る奥さんがいた」という事と「この頃の主婦は普通に鶏の解体が出来た」という事。昔の主婦は、偉かったんだな。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-15 18:37:41)(良:1票)

290.  ふしぎの海のナディア 映画版「未来少年コナン」とどっこいどっこい。いつも二匹目のドジョウがいるとは限りませんね(特に人気テレビ番組の映画化は)。2点(2003-03-03 17:06:36)(良:1票)

291.  イノセンス 予想通り、マニアック過ぎるSF的要素、意味深な引用、大仰なCG・音楽などがこれでもかとばかり詰め込まれているので、一見難解な作品に思えるけれど、実はストーリーは単純だし、テーマもシンプル。要は「現実って何?」「生きるって何?」「愛って何?」、つまる所「人間って何?」って事だと思います(あくまで独断ですが)。そんなシンプルな事を描くのに、こんな大掛かりな仕掛けを用意しないと表現できない押井守という人は、きっとぶきっちょで恥ずかしがり屋さんなのだろうなあ、と思いました、僕は。7点(2004-04-07 18:23:34)(良:1票)

292.  教習所 どッキリ・レッスン んおおお~、のーみそがトロットロに溶けてバターになってしまいそうになるくらい、くぅ~だらないっ。いや分かってはいたけど。一応登録の際、ジャンルを「エロティック」としたけど、こりゃそんな高級なものじゃございません、「お色気」映画。そう、「♪しゃばだばしゃばだば~」な「11PM」とか「トゥナイト」とか、キル・ビルの元ネタとしてお馴染みの「ウィークエンダー」再現フィルム(違うだろ)とか、かつてアダルトビデオなんてものがなかった時代、おぢ様たち(あと早熟なマセガキ)の胸やら何やらを熱くさせた「お色気」。「巨乳」ではなく「ボイン」、「風俗」ではなく「ピンク」。嗚呼懐かしや、懐かしや。はっきし言ってこれを観てえろ~い気分になることは、まずないと思うけれど、その代わり平和な気分には、なれます。考えてみれば、中途半端な正義感から戦争起こすより、この映画の登場人物みたいに始終発情していたほうが、世の中平和なのかも・・・という意味で、これは立派な「反戦映画」なのである・・・というのは、いくらなんでもコジツケだな、やっぱし。 5点(2004-09-28 19:06:31)(笑:1票) 《改行有》

293.  es[エス](2001) 看守たちが「本当の暴走」をはじめる辺りからすごく緊張感がアップしてドキドキしますね。こういう映画を観て思うのは、暴力は暴力団の専売特許じゃないし、支配欲は支配者の専売特許じゃないし、狂気は狂人の専売特許じゃないということ。普段は表面に出ないだけで、人間は誰でもそういう暗黒面を持ってると思うんですよ。それが、ある状況におかれたり(戦争とかね)、ある立場に立ったり(鬼ごっこの逃げるほうとか、体育教師とか)すると、この映画みたいになっちゃうんでしょうね。あと、インターネットという場所も、気をつけないと凶暴性が暴走する危険があるとおもうなあ(皆様、くれぐれも用心めされよ!)。人間が平和に暮らしていくためには、そういう自分の中の暗黒面も自覚する必要があると思います。そういう意味では、むしろ高校生くらいの人にも観てほしいですね。それと、これは映画の本筋とは全く関係ないのですが、映倫はいつの間にか随分寛大になりましたね。それともみんな、目が悪くなっただけなのかなあ?9点(2003-03-28 16:26:17)(良:1票)

294.  アドルフの画集 最近ドイツでブルーノ・ガンツ主演の「ウンターガング(『没落』の意)」というヒットラーの最期を描いた作品が反響を呼んでいるらしい。話によるとヒットラーを怪物としてではなく一人の人間として描いているということで、フランスを始めヨーロッパ諸国では非難轟々らしい。作品を観ていないので何とも言えないけれど、ヒットラーの人間的側面を捉える、ということ自体は間違っていないんじゃないかなーと思う。実在の連続殺人犯を主人公にしたシャーリーズ・セロンの「モンスター」もそうだけれど、罪を犯した人間を「人間」として捉えるのと、その行いを肯定するのは別問題だし、むしろその人間性を無視して単なる「怪物」としてしまうのは、むしろその罪を隠蔽してしまう(だって人間じゃなくて怪物ってことは犯罪を犯した精神病患者とかと同じく責任を問えないってことになるから)ことにつながる、と思う。んで、前置きが長くなったけど、この作品もやっぱりヒットラーを人間的に捉えた作品で、製作に関してはかなり苦労したらしいけど、良い作品だと思う。もちろんこの作品はフィクションではあるけれども、ナチのあの大罪を「挫折した人間の肥大下した自己実現」とする解釈は興味深い。ただあえて文句を言うと、ヒットラーに比べてマックス(ジョン・キューザック)の人物像の掘り下げ方が、ちょっと足りなかった気がする。彼も挫折を抱えた人間だったからこそアドルフにある種の共感を抱いたのだと思うのだけれど、そこがちょっとボヤけ気味だったのが惜しいかなー、と思う。7点(2004-11-23 22:31:52)(良:1票)

295.  トラック野郎 度胸一番星 《ネタバレ》 例えば、スイカに塩をかけるとより美味しく感じられるように、料理では甘味を強調するためにわざと少量の塩味を加えることがある。また、香水を調合する際にはわざと「臭い」匂いも加えて、良い香りを際立たせることもあるそうだ。何が言いたいかというと、よく言われる「笑いと涙」にも同じことが言えるのではないか、ということ。つまり、ただ感動的なものを感動的なものとして描くのではなく、そこに「笑い」の要素を加えることで、感動がよりいっそう引き立つのではないか、と思うのだ。本作で主人公桃次郎は例のごとく限られた時間(つまりスピード違反しないと間に合わないってこと)で積荷を運ばなくてはならなくなる。疾走する一番星(桃さんの乗ってるトラックね)、彼を逮捕しようとする警察、それを阻止しようとする仲間のトラック野郎たち。作中のクライマックスである。しかし、、、ここで桃次郎のトラックの助手席に鎮座ましますもの、それは「たぬきの焼き物」なのだ。それは分校の子供たちが学芸会のために一生懸命製作したものだが、タヌキはタヌキ。だがあろうことか、このタヌキこそがすなわち「スイカの塩」となり、私はとめどなく溢れる涙を止めることができなくなってしまうのである(ニガ笑)。思えば、この「トラック野郎」シリーズではこういった「スイカの塩」がいたるところに散りばめられていた。第二作「爆走一番星」でも疾走する一番星には、愛する彼女が好きだという太宰治の言葉「生まれてすみません」のプレートが飾られている。アホだ(笑)。しかし、泣けるのだ。この感覚はひょっとして全ての人に分かってもらえるものではないかもしれないのだけれど、きっと僕がこの偉大なプログラムピクチャーにひきつけられる理由は、こういうところにあるのではないか、と思う。 8点(2004-10-13 16:49:48)(良:1票) 《改行有》

296.  JSA これは構造としてはメロドラマなのかもしれないし(ただし軸は男女の恋愛ではなく男同士の友情だが)、突っ込めるところがないわけではないけれど、それにしてもこの状況は、重い。そんな重い現実を背景にしつつも、ユーモアを交えた間口の広い作品に仕上げた技量と底力には素直に脱帽します。<ここからちょっと、とりとめのない余談、てか独り言>この作品で象徴的に映し出される、韓国と北朝鮮の間の分断線を見ながら、「線」という物についてちょびっと考えた。人間は混沌とした世界の中で、物事に名前をつけ、「分類」する事によって知性と秩序を獲得した、筈なのに、自らが生み出した概念に過ぎない「線」というものに何故人は縛られ、踊らされてしまうのだろう(映画の中にも「人間には二種類しかいない。アカと、アカの敵だ」つってた軍人さん、いたよね。もっと一杯いるっつうの)。「○○人だから」とか、関係ねぇじゃん。「向こう側」の人と話しただけで極刑って、バカじゃねぇの?と思いつつ、実は日本に住んでいる自分だって、色んな概念に囚われたり縛られたり、してるんだけどねぇ。うーむ。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-27 16:28:35)(良:1票)

297.  借りぐらしのアリエッティ 絵は明らかにジブリアニメ、というか宮崎アニメ、だがしかし監督は宮崎アニメではない、というのは「茄子・アンダルシアの夏」とかもそうなのだけれど、やはり少し不思議な気がする。そして、こういうことを言うのは米林監督に悪いとは思うのだけれど、やはり宮崎駿という人は凄いんだなあ、と改めて思ってしまった。宮崎アニメにあってこの作品になかったのは、物語(オハナシの「すじ」)とは直接関係ない、あるいはそこから逸脱するような細部へのこだわり・力の入れ方。それは例えばカリ城におけるカップラーメンや百円ライター、「埼玉県警」のパトカーであったりとか、「ポニョ」のハム入りラーメンとかヒロイン・ポニョの可愛いとは言い難い「カエルとニワトリのハーフ」みたいな形態であったりとかするのだけれど、この作品にはそういうところが一切ない。だから小さくまとまってしまっている印象が否めない。■…と言いつつ、それなりに楽しめてしまったのはやはりジブリの底力、という気もするのだけれど。最近のジブリ作品で良く指摘されるような「声優のハズレ」がなかったのも大きいかもしれない。[映画館(邦画)] 7点(2010-07-28 16:14:06)(良:1票)


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