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21.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 何と可愛い。愛しくて愛しくてたまらない。出てくる人、みんなとにかく可愛くてたまらん。もう、オープニングから完全にやられてしまいました。こんなに楽しい気持ちになれる映画はそうあったりしません。時代劇に歌を付けてそれも何と何と楽しいことか!どのシーンにしても全く違和感なくとにかく楽しくてたまらない。これぞ映画、これこそ映画の楽しさに満ち溢れている日本映画の宝物と言える素晴らしい傑作!いや、大大大傑作です。出ている人、全員素晴らしいのだが、志村喬と市川春代の親子が特に素晴らしい。この二人の会話とやりとりの楽しさ、そこに関わってくる人々の歌の楽しさと演技の楽しさ、ディック・ミネの若い殿様もやたら可愛くて、可笑しくてたまらん。最初は敬遠の仲だった二人のやんちゃな娘、市川春代のお春さんと服部富子のおとみさんの仲直りのシーンの清々しさ、とにかくこんなもこんなにも楽しくて可愛くて愛しい気持ちにしてくれるそんなこの映画、文句無しの10点です。何度も何度も繰り返し観ては、その度に気分良くなれる。観終わった後の気持ちは日本晴れ!そして、観終わった後はしばらくの間は、さーてさてさてこの茶碗♪といやあ、また観たら麦焦がしが食べたくなってきた。最後にもう少しだけ!市川春代のお春さんの「ちぇっ」最高です。私も言われてみたい。「青観さん、そんな呑気な了見だからお金にもならない木刀削りなんかしてられんのよ!」てアホか私は!あぁ、良いな!映画館で観れた人達が羨ましいです。私も観たい。映画館の大きなスクリーンで観たい。[DVD(邦画)] 10点(2006-04-24 22:41:05)(良:4票)

22.  男はつらいよ 《ネタバレ》 私の日本映画好きがあるのも、この映画があるからであり、この映画と出会っていなかったら今の私は絶対にないと断言出来る。この映画を見たことがその後の今でこそ日本映画、それも自分が生まれる前の古い日本映画が大好きだけどこの映画を観るまでは日本映画は嫌いだった。いや、正解には食わず嫌いと言った方が正しい。しかし、そんな私を日本映画大好きな人間に変えた作品として外せないそんな男はつらいよがギネスブックにまで載る程の大ヒットシリーズとなったのは一にも、二にもこの第一作の成功があったからで、もしも、この1作目が大した作品でなければこれほどの記録に残るシリーズにはならなかったと思います。それだけこの最初の作品には寅さん映画の全ての要素がつまってます。僅か91分という短い上映時間の間に、寅さんとおいちゃん、おばちゃんに妹さくらとの再会から始まってさくらのお見合い、結婚、そして寅さんの失恋とこれだけの要素をテンポ良く描いて、笑わせて、泣かせてくれた山田洋次監督の手腕とそして出演者全員(その他スタッフなどの関係者も全員)に拍手したい!何度観てもさくらの結婚式での博のお父さん、名優志村喬演じる諏訪ん一郎さんのスピーチは泣けます。寅さんはもうこの世にはいないけど、いつまでも私の心の中には生きてます。よってこの作品には10点以外考えられません。山田洋次監督と言えば絶対に「男はつらいよ」である。間違っても「たそがれ清兵衛」なんかではない。一年の最初に観る映画は「男はつらいよ」のこの第1作目と決まってます。高校時代に初めて見て以来、20年以上ずっと正月元旦に寅さんを観る事を欠かさず実行している。寅さん(渥美清、本名田所康雄)観ずに一年は始まりません。 高校時代にこの寅さんシリーズ(初めて見たのは38作目ですが)を私に映画館まで見せに連れて行ってくれた当時の先生にありがとうと言いたい。[映画館(邦画)] 10点(2005-07-01 22:23:29)(良:4票) 《改行有》

23.  毎日が夏休み 《ネタバレ》 「毎日が夏休み」ていうこのタイトルが良い。好きだなあ!この映画!毎年、今の季節、夏休みになると見たくなる映画の一つで、とにかくこの映画の持っている雰囲気、開放感、爽快感、気持ちの良さ、それは出てくる台詞の気持ちの良いことといったらない。他人から見れば何の不満もないはずであろうエリートサラリマンが突然、会社を辞める。血の繋がっていない再婚相手の娘も学校には行ってない。父親にも母親にも勉強はよく出来て優秀な成績であると思わせて本当は学校すら行かず、登校拒否である。父親と娘が会社と学校をサボって公園のベンチでお弁当を食べてるシーン、ここでお互いが初めて会社を辞めていたことと、登校拒否であることを知る。その時の二人の表情が何とも言えず私は好きです。娘を連れて世話になっていたお得意様の会社へ就職願いをする場面も好きです。この時の父親の姿とそれを見ている娘の姿がこれまた良い。二人がレストランで食事しながらの会話で父親が言う台詞「泣きたい時は泣けば良い。涙は心の汗である」正にその通りで疲れている時に泣ける映画を見たり本を読んだ後に涙を流すと何故か気持ち良くなれる。気持ち良いシーンがこの映画には沢山ある。父親の送別会の後の場面、学校でのシーン、父親からの電話、スギナへの「君が必要だ」それを聞いて嬉しそうに学校を去るスギナ、何て気持ちの良い映画だ!「君が必要」「君が必要」何てスウィートな言葉とスギナが言う。本当にそう思う。ラストの公園での寝そべっているシーン、青い空に空いっぱいの白い雲、清々しくて気持ち良くて開放感溢れるこの映画が私は好きでたまらない。佐伯日菜子のあの棒読みも見れば見るほどどういう訳か全く気にならず、それどころか不思議なぐらいの心地の良さを覚えてしまうぐらいである。正にタイトル通りの毎日が夏休み的な開放感に疲れている時に繰り返し見て安らぎを感じたい。そんな映画である。それにしてもこの映画のコメント数の少なさといい、平均点の低さといい、見ている人が少ないのかな?疲れている人、特に現役の学生と社会人には見て欲しい映画として9点という点数を付けてこの映画の素晴らしさを一人でも多くの人に知って貰えたら嬉しいなあ![ビデオ(邦画)] 9点(2009-08-13 17:41:53)(良:4票)

24.  男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 大好きな寅さんシリーズの中でこの32作目は笑えるという点では1番の気がします。寅さんの何とも可笑しなお坊さん姿に台詞回しの面白いこと!何度観ても笑えるし、やはり寅さんはこうあるべきだとこの作品を観ると思います。喜劇として完璧です。そして、喜劇として完璧なだけでなく、この作品は大人の恋愛映画としても完璧です。シリーズ全48本中、マドンナの可愛さでは1番と言ってもいいぐらいマドンナ役の竹下景子が本当に可愛い!寅さんと最もお似合いなマドンナが浅丘ルリ子の松岡リリーなら一番、結婚させたかった(結婚して欲しかった)マドンナとなるとこの竹下景子の石橋朋子さんです。そんなマドンナと寅さんの柴又駅での別れのシーンは本当に切ない!シリーズ史上、最も切ない別れのシーンだ!とにかく喜劇と恋愛ものとのバランスを考えてみるとやはり満点付けたくなるのです。[DVD(字幕)] 10点(2005-12-10 22:27:18)(良:4票)

25.  おっぱいバレー 《ネタバレ》 何て素敵なタイトルだ!これがただ「バレー」だったら誰が見る?余程のバレー好きしか観ないだろうし「おっぱい」だけなら世のスケベな男諸君(自分も含めて)しか観ないだろうし女性は観ないであろう!ところが「おっぱいバレー」ならどうだ?これなら世の男達、おっぱい大好きなおじいちゃんからお父さんに青春真っ盛りな若者達に小さな子供まで皆が観るであろうし、バレー好きな男も女も観るであろう!この映画の成功はイチにも二にもこの素晴らしいタイトルにあると言って間違いない。窓口で綺麗なお姉さんに「おっぱいください」て言いたくて、その反応が楽しみで絶対に映画館で観ると決めてましたが残念な事にいつものお姉さん今日は風邪で休みらしい。何だよ、変な親父かよ!仕方なく窓口でお姉さんと変わって臨時のおじさんに「おっぱいバレー一枚」と元気なく券を買って入場する事となってしまい、あぁ、何てことだ!ずっと前からの私の楽しみが奪われてしまいしょぼくれていたのもつかの間、映画が始まった瞬間に元気が沸いてきた。あの冒頭の怪しい手つきに大笑い、それからというものラストまで全くもって飽きることなく、それどころか最後なんて感動している自分がいるではないか!美香子先生(綾瀬はるか)の笑顔、生徒の馬鹿な約束に乗せられてしまってもそれでも生徒達、駄目バレー部の為に一緒になって応援し、「私のおっぱいの為に頑張って」て、おいおい、もう、あんなにも可愛い綾瀬はるかにあそこまで言われてしまったら奴らが頑張る気持ちが痛いほど解りすぎて泣けてくる。泣けると言えば11PMの映像、懐かしいぜ!僕も中学時代彼らと同じようにあの番組楽しみに毎朝新聞のテレビ欄チェックし、これはと思わせる見出しの日には学校から帰って夜遅くまで起きてる為にと夕飯の時間まで寝て、そこまでして見てました。だからあの奴らのアホさがたまらなく好きです。この映画はタイトルのイメージを完全に超えた正に性春、いや、青春映画の名に相応しいエンターテーメントである。おっぱいおっぱいと連呼する彼らの姿がとにかく面白過ぎて笑った。笑った。映画館で久しぶりに大笑いし、感動した。あぁ、ちきしょう!俺も綾瀬はるか(美香子先生)の胸に飛び込みたい。奴らが羨ましすぎるぜ!例え目的がおっぱいであれ、目標を持つことの素晴らしさを教えてくれるという意味でも素晴らしい映画だと思いました。[映画館(邦画)] 9点(2009-04-28 22:16:19)(笑:1票) (良:3票)

26.  カサブランカ 《ネタバレ》 今日の昼間、TSUTAYAで何年かぶりに行き会った友人を見て、何年か前に偶々前日にBS2で放送していたこの映画を見て感動したという友人(私も見て感動していた)と「居酒屋」で「さあ、喰えよ!君のその出てきたお腹に乾杯!」「ゆうべは何喰った?」「そんな昔のことは覚えていない。」「これ、喰える?」「そんなことは食べてみないと分らない。」てこの映画の台詞をパクって会話していたらお隣で食事をしていた年配の夫婦に君達に乾杯!て言われたことを思い出しました。そのぐらい、この映画は私にとっては忘れることの出来ない映画です。しかし、男同士でする会話じゃないよなあ!男はつらいよの初代おいちゃん(森川信さん)が聞いてたら「馬鹿だねえ!」て言われそうだなあ![CS・衛星(字幕)] 9点(2005-07-05 19:19:30)(笑:3票) (良:1票)

27.  その男、凶暴につき 《ネタバレ》 北野武の監督デビュー作品は後の武作品を語る上で絶対に通らなくてはならない。外すことは出来ない暴力的な世界の中に人間の持っている危なさ、警察であれ、刑事であれ、一人の人間であることには変わらないというものをこの映画を見ていると感じずにはいられなくなる。どんな人間だろうと、所詮は人の子、それはこの映画のビートたけし演じる刑事の性格にもよく現れている。北野武が北野武及びビートたけしである限り存在する危険性、冒頭の中年が少年達に暴力を振るわれた後に一人の少年の家に乗り込む所から既にこの映画には危険な匂いが充満している。坂道を走り、バットを持って逃げる男を捕まえに行く場面、車で跳ねたのか?と思わせておいて、犯人がボンネットの上に乗ってフロントガラスをぶち壊す所なんて上手いと言わずにはいられない。白竜が出てくる中盤からのシーンの殺気、少ない台詞と音楽をほとんど使わないことが余計にその殺気を感じさせる上手さ、更にこの映画、武らしいコメディセンスとしての場面も見ることが出来る。それは白竜を捕まえる所が何とラブホテル、しかも裸の男と一緒という所の如何にも武らしいこのセンス、妹がチンピラに捕まって薬を打たれる所でここでも一人のオカマを登場させるというのもこれまた北野武、いや、ビートたけしらしい。色んな意味でたけしらしいセンスを感じさせ、白竜との戦いに勝ち、白竜の遺体のポケットから薬を探す妹を見てる時の視線の怖さ、作品全体に怖さを十分に見せつけることに成功している。これがとても本職が映画監督でない人間の成せる技なのか?というぐらいの緊張感、全てにおいて、殺気が漲っている。監督デビュー作にしてこれだけのものを撮る北野武、そこらの芸人なんかとはまるで違うものを感じずにはいられない。最後にもう少し!北野武が映画を撮れるなら俺にも俺にもとやたら監督でもないタレントや俳優やら歌手やらが同じように真似して映画界に乗り込んでいくという現在の日本映画の現状がどれだけ今の日本映画を駄目にしていることか!ということを日本映画界全体として考えるべきである。はっきり言うけど、北野武(ビートたけし)はどうすれば映画として観ることが出来るのか?ということをよく勉強していると思うし、解っている。この映画は北野武以外では成り立たない映画であることをきちんと理解しないといけない。そういう映画である。[DVD(邦画)] 8点(2009-11-26 20:36:55)(良:4票)

28.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 大好きな寅さんがスクリーンに帰ってくる。お帰り寅さんだけど、なんだかお帰りというよりもさよなら寅さんて気がしてならないのはスマホを扱うさくらやら、満男の仕事の環境を始めとするインターネット社会を見せられると、もう寅さんはこの世に居ない現実と仮に居ても寅さんの居場所が無い様な違和感を感じてしまい寂しくてなりません。冒頭の主題歌にしても渥美清しか考えら無い。誰が何と言おうと男はつらいよは渥美清のものなのだ。満男と泉のストーリーに関しては寅さんは亡くなってるから仕方ないけど、せめて主題歌ぐらいは渥美清が歌うのを見たかったと思ったがラストで渥美清の歌う主題歌が流れて来て涙が出て来て参りました。寅さんの元気な頃の姿とマドンナとのやり取り、そして何よりも寅さんへの愛に満ち溢れた山田洋次監督からのメッセージと取れる満男の乗ってた車のナンバーが1969という拘り、1969が意味するもの、映画男はつらいよの 1作目の公開された年が1969年である。そんな拘りを感じさせる山田洋次監督の演出に感動しました。話的にはある程度予想していた通りの結果、渥美清不在だから、渥美清の居ない男はつらいよは男はつらいよというより編集編、寅さんを一度も見た事の無い今の若い人達に少しでも寅さんに興味を持って貰えたらという山田洋次監督を始めとするこの映画に関わって来た全ての願いを感じることもできた。一人でも沢山の方に渥美清の素晴らしさ、映画男はつらいよの素晴らしさを知って欲しいと思うし、この作品を見て寅さんに興味を持った方は一度で良いから 1作目だけでも見て欲しいと思う。山田洋次監督もきっとそういう願いで撮ったはずです。[映画館(邦画)] 6点(2020-01-09 20:22:24)(良:4票)

29.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 この世に産まれてきた以上、自分を思ってくれる人がいる。大切だと思ってくれる人がいて、そういう人の為にどんなことがあっても生きよう!人生は辛いことも多いけど、楽しいことも多いと思わせてくれる力がこの映画にはある。信じる者は絶対に救われるんだ!天使の存在なんて信じるか信じないかは人それぞれだが、私は信じたい。そして、この映画を観て一人でも多くの世の人が自殺することを考え直して止めることを祈りたい。そういう願いをこの映画を撮ったフランク・キャプラ監督は全人類に映画という大きな武器を持って訴えようとしたに違いない。正しく人生の素晴らしさ、タイトル通りの「素晴らしき哉、人生!」そんなヒューマニズム溢れる名作中の名作!文句なしの満点です。[DVD(字幕)] 10点(2005-12-23 22:39:15)(良:3票)

30.  ナイト・オン・ザ・プラネット これは間違いなく良い映画だ。この映画を言葉で表すとしたら「全人類が同じ時を過ごせる映画」正に奇跡の空間!住んでいる場所、人種こそ違っても、全ての人間が同じ地球上で生きている。人間の持っているものを全て温かく包んで見せてくれるこの映画、誰が何と言おうと、私は大好きだ!人間が好きになれるし、心優しい気持ちにもなれる。そして、この映画は特に夜遅くに見るのが最高です。観終わって部屋の窓を開け、星空を見上げるとそこには地球上の全ての人の微笑んでいる表情が眼に浮かぶ。素晴らしい。[DVD(字幕)] 9点(2008-01-09 19:05:19)(良:3票)

31.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 もう直ぐ10月2日、世界で最初に全身麻酔の薬を作り、乳がんの手術を成功させた一人の男、華岡青洲の命日てことらしいけど、そんな訳で借りてきた。これは本当に物凄い女と女の戦いだのし!我が息子を愛するためにと息子の実験台になろうとする母、そんな母に対して自分こそ実験台にと訴える嫁、この二人の戦いが壮絶!の一言ではとても済まされないのし!とにかく主演の二人の女優、高峰秀子と若尾文子の演技が凄いでのし!大石先生とはまるで別人の如く、どこまでも嫁に対して厳しく接する姿には人間として、母親としてのプライド、嫁の加恵(若尾文子)への嫉妬、これは間違いなく女同士のバトル!しかし、そこにあるのは単なる嫉妬を超えた愛情の裏返しとでも言うべきか?二人の演技の凄さも当然のことながら市川雷蔵もこれまた素晴らしでのし!すいません!のしって言葉が頭から離れなくなりそうです。ひたすら医者としての使命を全うし、目的のためなら容赦なしに二人に薬を飲ませて実験を行なうというその凄まじさ、冷酷さ、こういう冷酷な人間こそまるで男の身勝手さを表しているようで、女の愛情だけでなく男の身勝手な部分まで同時に描ききるという恐るべき演出、それにしてもあの薬の実験によって、酔っ払ってしまった猫、あんな映像を容赦なしに描く。それこそ増村保造っていうこの監督の凄まじさを感じる。好き嫌いはともかく人間の持っている悲しさ、身勝手さというものを何だか見せつけられてしまったみたいで、とにかく色々と考えさせらる凄い映画だ!一度は見て損のないそんな作品だと思います。[DVD(邦画)] 8点(2007-09-28 21:53:55)(良:3票)

32.  バーレスク 《ネタバレ》 これは凄い。話の面白さはそんなにも感じられないけど、大きなスクリーンで大勢の女性達が声を出し、身体全体を使って歌いまくる。踊りまくる。そのパワーの凄さ、躍動感にこれは絶対に劇場で観る映画である。クリスティーナ・アギレラの声といい、美しさ、ナイスバディに男ならまず間違いなく眼が釘付けになることでしょう!ショービジネスの世界の華やかさ、豪華さ、素晴らしい音楽の数々、圧倒的なパフォーマンス、今の日本ではまず無理です。このような映画を撮ることは!この映画はクリスティーナ・アギレラの素晴らしさをただただ観て、興奮する映画です。ただ可愛いだけとか、美しいだけとかなら日本にもいるけど、美しい上に声の素晴らしさ、音楽のセンス、歌って踊れて、美人でナイスバディ、三拍子揃っている人は今の日本にはいない。クリスティーナ・アギレラがステージに立つだけで、それを観ている劇中のその他の人物、男も女も関係無しに拍手し、興奮している。スクリーンの中での彼女の活き活きとした姿に本物のアーティストの力を見せ付けられ、とにかく凄い迫力です。伊達に何度もグラミー賞獲得してませんね。ところでもしも、この映画のようにクリスティーナ・アギレラのような人が一人で自分の住んでる家に居候し、一つ同じ屋根の下で生活なんてなったらそりゃ、男なら喜んで泊めてしまう。絶対に断りません。むしろ大歓迎です。あぁぁ、良いな!俺もクリスティーナ・アギレラの靴下を脱がしたい。と思った男は私だけじゃないはずです。[映画館(字幕)] 8点(2010-12-23 18:14:41)(笑:1票) (良:2票)

33.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 これは思わぬ拾い物を観た。良いもの見せてもらった気がしてならない。どう考えたってお決まりの展開で先が読めるし、こうなるんだろうと思ったらその通りの結末を迎える。しかし、このお決まりの展開も全く気にならないほどこの映画の持つ雰囲気が私は好きで好きで仕方なく、映画って人を幸せにしてくれる。人が幸せな顔をしたり、笑ったりする。それを観てると観ているこっちまでが良い気持ちになってしまう。この映画は正しくそんな映画である。ジュリエットからの手紙とあるようにあの有名な話が下敷きに人生とは?幸せとは?クレアが書いた手紙、その手紙がもたらした幸せ、ソフィーの幸せもクレアが遠回りしながら掴んだように彼女もまた婚約者よりも後から出逢った男を選択する勇気、本当の意味での幸せを掴んだソフィーの笑顔、あのラストシーンでの抱き合う二人を祝福するかのようにやってくる大勢の人達、この映画は色んな人達が幸せになれる。映画という魔法、魔力、美しい映像美、美しい音楽と美しい心を持った人達による自分探しのロードムービーでもある。私が今日見て来た映画館にはどういう訳か男の人きりだったのが不思議である。男の私が観たってここまでこの映画を好きになれるのだ。女の人がこの映画を観れば間違いなく男よりももっと好きになれそうな映画なのに、こういう人が幸せになれるのを観ているだけで自分まで幸せになったような感覚にさられてまう映画が私は好きで仕方ない。あと、二週間ぐらしか上映してないらしいのでもう一度観に行けたら行きたいと思う。最後にこの映画のサントラが欲しい。欲しくて欲しくてたまらない。何故発売してなんだ? お願いだから発売してくれーーーー![映画館(字幕)] 9点(2011-08-13 22:12:36)(良:3票)

34.  ねらわれた学園(1981) 久しぶりに観る大林ムービー史上に残るであろう駄作であることこのうえない映画である。はっきり言ってどこから見ても駄作間違いなしであるが、好きか嫌いかと言われたら嫌いではない。むしろ愛すべき駄作である。冒頭のセピア色の映像、そして、作品全体に漂う不思議なまでの怪しい感じ、怪しいと言えば出てくる人物も怪しい人ばかり、その中にあっても後の大林映画の常連となる今は亡き、昨年亡くなった峰岸徹の怪しさ、こんなぶっ飛んだ役までも監督の期待に応えて演じている姿を観て、この映画の主題歌「守ってあげたい」となるような守ってあげたくなる映画俳優としての人生、しかし、そんな峰岸徹というこの俳優の存在無くして語れないこの映画と後の大林映画、やはりどんな失敗作であれ、私は大林宣彦映画を見捨てることなど出来ない。駄作であることを受け入れて愛してこそ本物の大林映画ファンであるのではないかと思います。それにしても峰岸徹の腹の変な絵には笑いが止まらない。今の日本映画には無い遊び心満点、下手にクソ真面目でお堅い映画なんかより例え出来は悪かろうが、私はこの映画のような遊び心を感じられる映画の方が好きである。但し、人に薦める映画ではない。同じ大林映画なら断然「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」をはじめとする尾道三部作を観ることを薦める。それだけは間違いありません。[DVD(邦画)] 7点(2009-05-12 22:25:26)(良:3票)

35.  南極物語(1983) 《ネタバレ》 今まで観た映画の中で大嫌いな映画を三つ挙げろと言われたら必ず最初にこの映画の名前を挙げる。今までに観た全ての映画、洋画も含めての中で大嫌いな映画三つの中に必ず入る。特に邦画の中では一番大嫌いな映画です。自分たちで連れてきた大勢の犬が邪魔だからといって南極に置き去りにして(捨ててきて)おいて、その中から二匹の犬が生き残って、もう一度、戻ると感動の再会が待っていた!ふざけんな!こんな自分勝手な人間のエゴイズムにいったい、どう感動しろと言うんだ?単なる大人達の勝手なやり方によって、何の罪もない大勢の犬達が犠牲になって死んで行く。そんな姿のどこに感動があるのか?この作品、私は子供の頃に一度、映画館で母親と二人で観に行き、劇場を出てくる時、あの大勢の犠牲となった犬達が可哀想で涙しました。しかし、だからといって、その涙は人間の都合だけで全くもって罪のない犬が死んでいく。それを態々、映画として公開させるそのやり方に何とも腹が立っての涙だったことは今も忘れたくとも忘れられません。犬も人間も同じ生きものなのに、何て惨い。犬にとってはこんなにも酷い話はないです。人間の都合だけで撮られた何とも許しがたい作品!当然のことながらこんなものに1点たりとも与える気にはなれません。よって当然の如く0点です。[映画館(邦画)] 0点(2008-05-06 18:36:30)(良:3票)

36.  時をかける少女(1983) 大好きな大林宣彦監督による最初の尾道三部作の真ん中、二作目として撮られたこの映画、十何年ぶりに観ました。以前、見た時は、なんだ!いまひとつだなあ!という風にしか感じなかったのに、何てことだ!やたら面白くて、それでいて、どこか懐かしい。大林宣彦監督の描く世界はいつも懐かしさを感じる。尾道には高校時代に修学旅行で一度しか行ったことがないのに、どういう訳かこの映画、見ていると他の大林宣彦監督の映画同様、もう何年もその場所で自分が生活をしているような感覚になるから不思議だ!大林宣彦監督の故郷、尾道の狭い階段も海が見える丘もその他、学校も何もかもが遠い昔の記憶の中にある懐かしくて、懐かしくて、やたら温かい風情というものを感じてしまい、何かもうそれだけで泣けてきそうだ!主演の原田知世の演技は確かにどう考えても上手くない。いや、むしろ下手くそだが、それが良い具合に作品の雰囲気に合っている。日常の生活の中にふっと起こる非現実的なエピソードがこれまた見事に描かれているのには参った。それにしても、大林宣彦監督はヒロインを美しく描くのが本当に上手い。ずっと前に見た時よりもずっとずっと面白く感じることが出来た。所々映される桜の花やピアノの音、更にはバイオリン、幻想的な映像美、甘いと言えば甘いのたが、その甘さこそ大林宣彦監督の一番の魅力だと思う。そんな甘くて、どこかほろ苦いこの物語とあのラストシーン、私も随分と歳を取ったもんだ!欠点だらけの作品だと思うのに、どういう訳か素直に楽しめたし、また感動してしまったぞ!それしにしてもこの作品の評価が「転校生」や「さびしんぼう」に比べると低すぎる気がしてならない。私は例え甘いと言われようがこの作品も支持します。[DVD(邦画)] 9点(2007-06-29 22:57:06)(良:3票)

37.  お引越し この作品、ここでの評価の高さに前から必ず観よう!と思っていたものの、相米慎ニという監督がどうも苦手でして、なかなか借りてこなかったけど、今回、借りて来て良かった。心から本当にそう思う。父と母の都合によって、ある意味、家庭崩壊状態にあるこの3人の家族、そんな状況の中で揺れ動く子供の気持ちを見事に描いていて感心させられた。これだけ子供の気持ちを痛烈に描いている作品はなかなかないと思う。レンコが父親の会社の近くで電話してくるシーンでの祭の音、父親(中井貴一)とレンコ(田畑智子)のやりとり、その後も何度も繰り返し出てくる祭のシーン、夜の花火、それを見つめる娘と母(桜田淳子)、夏休みの宿題テーマにしながら家族とは何かということが上手く描き出されている。最後の方の海でのシーンが特に好きです。それにしてもこの作品のレンコ役の子の演技は凄い!としか言えない。これからも素晴らしい監督と出会えれば、日本を代表する名女優になること間違いないでしょう!また一つ、いかにも日本的な作品に出会えて良かった。そして、今までは苦手だった相米慎二監督の他の作品についてももう一度、じっくりと見直したいと思う。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-10-01 22:06:08)(良:3票)

38.  野菊の墓(1981) 《ネタバレ》 まず初めに澤井信一郎監督って女優、それもけして、演技の上手いとは言えない。むしろどう考えても下手くそな若い女の子を可愛く見せてしまうことに関して才能があるとこの映画を観てそう感じると共に、映像的センスも持ち合わせていることが解る。始まってすぐの水辺のシーン、船に乗ってやってくる政夫を映す水の美しさ、おっと、この映画、全編に飛び込んでくる光の美しさ、この映画、我が故郷の自慢出来るほど見事な山の景色、白い雲、実際にある景色をここまで美しく描いてくれていることに感謝したい。個人的には松田聖子はどうしても苦手であるが、そんな苦手な松田聖子の民子はどこから見ても民子のイメージぴったりなほど上手く撮れている。正直、観る前は凄く不安でした。野菊の墓で松田聖子ってどうなのよ?て気持ちがしていたけど、予想していたほど悪くはなく、むしろ予想以上に良かった。澤井信一郎監督って、もっと評価されても良いのでは?ところで希木希林の「民子さん、民子さんて、そんなにも民子さんが良いのかね。私じゃ駄目なのかね?」には思わず吹き出しそうになるほど笑わせてもらった。そりゃ、いくら何でも松田聖子には勝てんだしょてまあ、ほとんどの方はそう思うに違いない。[DVD(邦画)] 7点(2011-02-13 21:16:19)(良:3票)

39.  赤い風船 まずは何と言ってもフランスの美しい街並み、そんな美しい風景をより美しく描いたこの映画、私は大好きです。少年と風船、この描き方が何とも微笑ましくて観ていて本当に癒されます。作品全体を包み込むこの温かさ、それは正しくフランス映画ならではの良きファンタジーと言っても良いそんな素晴らしい映画です。近頃のやたらドンパチ、CGだらけによる映像ばかりのアメリカ映画きり観ている方に特に観て欲しいそんな映画です。こういう映画は心の優しい人間にしか撮ることの出来ない映画だと思います。わずか36分という短い間に色んな意味で素晴らしい体験を出来る貴重な作品![ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-19 21:25:07)(良:3票)

40.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 ディズニーが贈る記念すべき第50作品目となる今作品は正しく王道!これぞディズニーとでも言うべき映画的夢の世界が観ていて惚れ惚れするほど圧倒的な美しい映像で見せてくれる。ラプンツェルの表情から髪の色艶、何から何まで本当に凄い。その映像マジックに圧倒させられます。生まれてから18年という長い間、一度も外に出たことがないまま塔の中にいるラプンツェルが毎年、誕生日に空いっぱいに現れる星、不思議な灯りの正体を知りたいと外に出たいと思っている時に迷い込んできた金城武そっくりな泥棒フリン、それを追う者達、あの変てこな馬とのやりとりもやたら面白い上に可笑しい。物凄い長い金髪の髪でフリンを縛ったり、フライパンで殴ったりと、なんて気の強いヒロインである。とにかくこの強いヒロインと関わってくる男達とのストーリー展開のハラハラドキドキ感、スピード感のあるテンポの良さで最後まで全く飽きることなく見せてくれる。この映画の美しい映像は絶対に劇場で観て欲しい。空に浮かぶ星の美しさ、手に取ってじっくり眺めてみたくなります。東北関東、更には中部、北陸と史上最大の悲劇的な大地震で大勢の死者、行方不明者が出ている今、一刻も早く、この映画のような幸せな世界が訪れることを祈りたい。映画は人の心、気持ちを優しくしてくれる。そして、夢の素晴らしさを映像という大きな武器で見せてくれる最高の贈り物である。この映画はそんな素敵な贈り物を素晴らしい映像と音楽とストーリーによって見せてくれるファンタジームービーである。それにしても中川翔子がここまで素晴らしい吹き替えをしているとは、本当に驚きです。もう一度、中川翔子吹き替えによる吹き替え版を観に行くつもりです。[映画館(吹替)] 10点(2011-03-17 22:15:11)(良:3票)


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