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[10] 傑作中の傑作 思い入れを持てるような特別な作品
[9] 傑作とも言える作品 年ベスト3に入るような映画
[8] 率直に面白かったと言える作品。誰かに勧めたくなる映画
[7] なかなか面白い作品。話題にしたくなる映画
[6] 賛否両論あるが。結果見て損はしてないかなって感じ
[5] 可も不可もなくってとこだが、もう一度見るのは厳しい
[4] あまり面白くない。良かった部分もあるが最終的評価として残念な映画
[3] 面白くない。かなりコケ具合。そのコケ具合を誰かに言いたい
[2] 最後まで見るのが苦痛なハズレ映画。いろんな人に警告したい映画
[1] 生理的に無理。鑑賞自体が拷問のドクロ映画
[0] 超激しょぼ映画。ドクロ×3

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評価順12

21.  海月姫 内容としてはテレビドラマでありそうな物を2時間に詰め込んだ感じでしょうか。 こう書くとつまらなさそうですが、そんな事はありません。 劣等感を持つ個性的なキャラクターを配置して問題が起こり力を合わせて問題解決するという ありがちなパターンと言ってしまえば身も蓋もないですが起承転結にブレが無く良い映画です。 女装が女装を越えて居なくてどう見ても男だろ・・・気がつかないわけ無いだろ・・・ と言う野暮な突っ込みはしないでおくとして。 残念なのは演出方法も近年のテレビドラマのようなアニメチックなCGを多様して 演出が安っぽい所でしょうか。漫画ですとデフォルメした表現は効果的でしょうが 実写で石のように固まる部分を、実際にCGで石にしちゃうって安易な方法は 役者さんの演技の幅を狭めてしまうと思うのですがね。 また、オタク設定が一昔前のオタク像というか、ステレオタイプのオタク像?とでも 言うのでしょうか、過剰演出によって一見個性的には見えるのですが 様々なキャラクタが全員同じような味付けで個性が生かされていないし 背景が描かれて居ないのでトラブルのシーンなどでも感情移入しにくく メンバーの団結感が高まりが弱い気がしますね。 こう書くと酷い映画のように思えますが、今時の漫画原作ならではなのでしょうか? キャラクターにとことん嫌な奴は出てこないし汚い部分がなく安心して楽しめる映画です。 ある種定番の雛形ですので類似の映画が沢山ありますが そのなかでも、なかなか楽しめる方の仕上がりになっていると思いますよ。 深く心に残る映画ではないかもしれませんが力を抜いて気軽に楽しむのに丁度良い映画です。[インターネット(邦画)] 7点(2017-02-23 12:55:22)(良:1票) 《改行有》

22.  三度目の殺人 時間をおいて二度見ました。一度目の採点が3点とするなら その数ヶ月後テレビ放送をしているのを再度見て評価が6点上がりました。 思わせぶりでハッキリしない話は基本好きでは無いのだが、 予めそういう映画と解って再見すると一度目では味わえなかった所が見えてくる所もあり。 ただ、見る側の脳内補完に頼る雰囲気映画が許容出来る精神状態で見るのかどうかで 評価は変わって来そうだね。[DVD(邦画)] 6点(2019-02-03 08:52:34)(良:1票) 《改行有》

23.  スーパーの女 伊丹作品。基本構造は同じですが面白いですね。随分と過去の作品ですが、 現在ではお客の声を反映させ業績をのばすと言うのは当たり前になっていますので もし伊丹監督が生きていたら、今度はどんなスーパーの物語を考えるでしょうかね。 逆に客側からの過剰で理不尽なクレームを皮肉る映画なんてできたら面白かっただろうなぁ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-02-05 23:49:06)(良:1票) 《改行有》

24.  予告犯 《ネタバレ》 原作は漫画なのですね。もちろん未読なんですが、恐らく漫画だったら違和感なく 受け入れられるのかもしれないが、実写となると・・・ プログラミングのスキルを一通り持ち、コミュニケーション能力も低くなく ルックスもまともな主人公がそこまで就職に困るとは思えない。 あれだけの規模の会社が全体で主人公一人をいじめるのも不自然でリアリティがない。 せいぜい5人程度の小規模の会社か、一部の人間のイジメならまだ分かるが。 犯人捕まえる為に並々ならぬ執念をにじませている演出にしたかったのだろうが 気合い入りすぎてイマイチ作品にマッチしていなかった戸田恵梨香。 警部補であり犯罪対策課の班長で皆を指揮しなければならない立場にも関わらず独善的。 犯人をダッシュでどこまでも追いかけるが何で応援要請しない理由が解らない。 結果取り逃がすマヌケぶり・・・。これ以上追えなくなった水路で 「あんたなんか認めない!」なんて言って暇があるなら他に出来る事が有るでしょうに。 カイジよろしくの労働所も映画だからか設定が甘いため、スマホを持って居るのに 救急を呼べなかった理由が解らないし、逃げ放題だし、通報し放題だし・・・。 まして、あの犯行理由ってなんなんだろう。父親を捜してあげたいにプラスして こんな社会への復讐も兼ねているのであれば、ちょっとターゲットが違うくないか? 政治家はともかくとしても、最初の方に制裁されたヤツって。 最初は、見ている者に世直しかと目を反らせる目的は分かるが ストーリー的にはちょっと。 そういったツッコミ所が多くてイマイチ入って行けなかった。 しかし、社会から外れて行った者へ当てた話は嫌いじゃなく結末も悪く無かった。 だからこそ、もう少し丁寧に作ってくれればなぁと言う印象。 再編成次第でものすごく良い作品になって居たかも知れない。そう思うと少し残念。[地上波(邦画)] 5点(2016-10-03 16:33:34)(良:1票) 《改行有》

25.  ヒメアノ~ル 《ネタバレ》 予備知識ゼロで見てしまった。 前半40分ぐらいまでは面白く見られたのでそういう映画だと思ってお気楽に見てた。 幸せの絶頂の向こうに佇む森田からのタイトルを見るまでは・・・怖い。 色々突っ込み所はある、用意周到に逃げ回るキャラではないのに捕まえられない、 警官が殺されて銃を奪われているのにしばらく気がつかない警官の無能さ。 無差別に近い殺人が繰り返されているのに緊急配備もされないであるとか諸々。 しかしもうそんな事はどうだっていいのかもしれない。 ひたすら怖い。今までも狂気でグロテスクな作品も見てきたが これほど怖いと思った作品は無かったかも知れない。まず怖いと思うのは 表現が直接的で痛々しいのもあるが、それ以上に怖いのは誰でも被害者になり得る恐怖だろうか。 あれほど酷いイジメはともかくとして自分の学生時代を思い出すと 風の噂なども含め多かれ少なかれ思い当たる節がありはしないだろうか。 虐めて居たあいつ、傍観していたしていたあいつ、いじめられていたあいつ。 今どこで何をしているのだろうかと頭をよぎってしまいはしないだろうか。 自然とどこかで自分を重ねる事でより近くで見ているような臨場感が恐怖をかき立てる。 そして本当に怖いのは森田は感情が表に出すぎる事もなく感情が外から見えない事。 これには森田剛君の配役が良かった。そして演技・演出もたいした物だと思った。 どこにでも居そうなヤワな青年だが心が死んで居る様を見事に演じていると思う。 狡猾で暴力的で強いタイプやサイコパスの話にありがちなIQが高くて利口な人間では無い。 森田がパチンコ屋で15万勝ったが、その帰り絡まれ、あっさりその金を奪われる (その描写はないが以後金がない事がその事実を物語っている)その弱さは今までの 殺人鬼とは少し違うと言う事を想像させる。 「人は皆不満なんだ、不安や不満が無いと生きて行けない、だから君は変じゃない」と ムロツヨシが浜田岳を諭すシーンからこの話が始まる。 人は概ね幸せを求め生きている。より良い生活の為に働き、欲求を満たすために恋人を作り 生きた証を残す為に結婚して子供を作って死んで行く。この社会にある漠然とした 幸せと言う価値観が自分とは別の世界の話になった時、生きる事の喜びや死への恐怖に 意味を見いだす事が出来なくなるだろう、森田には不満も不安もない生も死にも興味も執着も無い。 まして社会にも他人にも自分も。もはや空虚で何もない心は他人が考えて理解できる物では無い。 なぜなら空っぽでそこに心がないから。 森田の一連の行動は、性の対象は求めても単純な快楽殺人でも暴力的な衝動でもない。 社会の雰囲気が作りだした価値観に縛られた側から森田を見ても 彼の行動は理解も想像もできない、うかがい知る事が出来ないものなので 人間が理性で押さえ込んだ本能的に持つ暴力的な衝動や性的衝動の直接的な恐怖よりも もっと深くて暗い直視できない恐怖に、ただただ怯えるだけだ。 そしてこの話の質が悪いのは、ただ怖いだけではなく様々な感情をぐちゃぐちゃにかき乱してしまう。 もしイジメを助ける奴がいたら、いや、そもそもいじめが無かったら・・・ 森田にも違う人生があったかもしれない。 だがそんな事は正当化される理由にもならない。同情の余地さえも踏みにじる残虐性。 そもそも森田にとって違う人生や幸せとはなんなのだろうか。 見終わった後も捕らえどころのない嫌な余韻を残す映画でした。 本来ならこのようなバイオレンスで気を引くような作品にはあまり高得点は 付ける気がしなかったりするのですが、この作品にはそれだけの力とメッセージがあった気がします。 一つ残念な所は佐津川愛美さんの脱ぎっぷりが中途半端な所でしょうか(笑) 中途半端にしか脱げないなら脱がないで良いかな。自身か事務所か監督の判断かは分かりませんが。 せっかくここまで拘った作品なのに行くなら行ききって欲しかったですね。[DVD(邦画)] 8点(2017-02-22 00:50:34)(良:1票) 《改行有》

26.  怒り 《ネタバレ》 勘の良い人なら結構早い段階で誰が犯人か見当が付くと思いますが それでも上手く誰が犯人なのか想像させる事が出来ていると思う。 愛する人を信じきれなかった二人と純粋な心で信じた者が裏切られるという なんとも皮肉な結末も見せ方は上手いと思う。 豪華な俳優陣をそろえただけあって見応えのある作品に仕上がっていたかな。 ただ犯行動機や各人が持つ物語やバックボーンに深みを感じられなかったのが残念。 またこの映画では米兵によるレイプも描いて居る訳で、それが話の主ではないが 反基地問題を変えられない現実の象徴として入れるあたりには、少々あざとささえ感じてしまう。 映画の話ではなく現実の話として確かに米軍基地が無ければ不幸な事件や事故もあった事は確かだが、 本当に基地がある事による犯罪率が高いのか、また同時に米軍基地がある事による 恩恵も同時に考えなければ。一皮向けば希薄な日米同盟とは言え有事の際に 他国の為に命を張るのもまた彼らだ。 日頃、人権を声高に叫ぶリベラルの皮を被って米兵の人権を蔑ろにしている現実。 監督だって一部の心ない朝鮮人の犯罪行為を朝鮮学校出身者のお前も同類だと もし言われれば当然怒るだろう。 私はそういう近年ネットで朝鮮韓国と言うだけで差別発言をする人が大嫌いだし、 それと同時に米軍に対するそれも嫌いだ。 憎むべきは犯罪とそれを犯した者であってで米軍の基地問題にすり替え 政治問題化し政争の具にしてしまう事は本当の被害者にとって不幸な事に思えてならない。 米兵に暴行されたら基地問題。では暴行犯が日本人だった場合 被害者は何に怒りをぶつければいいのか。マスコミからすり込みは、 もはやステレオタイプと言っても過言では無い論調に踊らされず 問題の本質に目を向けるべき時代に入って居る事を感じられるかどうかの問題であろう。[DVD(邦画)] 6点(2017-10-03 16:12:15)(良:1票) 《改行有》

27.  フィッシュストーリー 過去に見たことがある作品を再鑑賞したのでレビューします。 内容はすっかり忘れてしまって居たのですが、割と好きだったと記憶しておりました。 映画が始まりしばらくは、つまらない展開が続きますが 多部ちゃんが出てくる当たりから徐々に物語に引き込まれて行きました。 しかし展開としてはブツ切りで各時代のストーリーへと移り変わり 一つの物語が徐々に深く展開していくわけではないので こういった構成が好みではないのであれば時間が長く感じられるかもしれませんが 過去の物語達が繋がって行くと何とも言えない爽快感がありますね。 昔懐かしいようで古くない。そんな独特の世界観を受け入れられるかどうかで この映画が面白いと感じるのか苦痛と思うのか別れそう。 全体を通してホラ話や何が真実なのか冗談なのか分からない事だらけ。 ある意味どうでもいい展開を最後繋がって行くと一つの壮大な物語ができあがる。 その物語は壮大でバカバカしくて、あり得ない。だからこそ面白い。 作り手のセンスの良さを感じました。[DVD(邦画)] 8点(2016-11-30 09:22:20)(良:1票) 《改行有》

28.  g@me.(2003) 前半は退屈・・・。一昔前に見たような何とも言えない演出にくだらなさを感じていると 急展開。これは面白くなるのではないか。そう期待したのですが期待を上回る事は無かったです。 2003年に見ていたら少しは評価も変わったでしょうか。[DVD(邦画)] 4点(2016-11-27 23:52:30)(良:1票) 《改行有》

29.  ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 《ネタバレ》 最初は、これ映画として見て面白いのかと思いましたが見終わる頃には、 なかなか面白くなっていました。 この会社、現実に年中定時無視だったらブラック企業なんでしょうけど 断片的に見れば、たいしてブラックには思えなかった。 中小の零細企業なんて、だいたいあんな感じじゃないかと。 現実に品川みたいな上司がリーダーならブラック会社というよりパワハラ上司。 新人が勝手に納期を決めたり、皆をクビにするような発言はあり得ないし、 無理な納期を何段階も引き上げたのに結局がんばったら出来るのかよって言う。 無理な物を無理に進めるのだから、頑張り+何かしら秘策のような物を 駆使する展開があれば良かったかなぁ。 元ネタがあるようなので、そこから外れる事は出来なかったのかもしれませんが。 それでも、皆で協力して目標を達成していく姿は、ブラック会社で 働かされているそれではないので、後味は悪く無いですね。[DVD(邦画)] 6点(2016-12-02 22:23:21)(良:1票) 《改行有》

30.  シムソンズ 見る前はカーリングに全く興味のない自分が楽しめる気がしませんでした。 しかし、青春物として楽しめましたね。 内容的にはそんな訳あるかいな。とは思いますが。そこは青春ドラマなので。 主人公の和子と親友の史江の関係が良かったですね。 面白い作品と言うよりはマイナスが少ない作品だったのかなと。[DVD(邦画)] 7点(2017-02-05 00:59:30)(良:1票) 《改行有》

31.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 宇宙系の映画はゼログラビティもアポロ13も楽しめましたし、この作品も面白いですね。 ただ、序盤は良かったのだが、中盤で中国を出して来たところは興醒め。 他の方のレビューを拝見させて頂くと原作で中国の酷い話があったのかもしれないし なぜあのシーンになったのか、原作もしらない当方には事情もよく理解できないが 明らかに中国が出て来た意味が無く無理矢理ねじ込まれたような印象を受けざるをえない。 これは、助けを申し出た国が日本ではなく、中国だから嫌だと言いたいのではない。 シナリオとして今の中国を出すのであれば、もう少し中国が出て来た事に意味とリアリティを持たせなければ、 中国資本の介入や中国の巨大マーケットの売り上げを目論んで入れたと思われても仕方が無い。 なんせ中国が出てくる部分を丸々カットしても成立する内容だから。 シナリオ的に不要な異物を商業的な意味で入れたとなると、見せられた方としては 良い気分がしなくて当然話だ。もちろん映画として実際の火星はこんな感じなのだろうかとか 宇宙に取り残される恐怖など見所は大きいだけに残念である。 あとは、終盤の展開が少し都合良すぎる気もしましたね。 ドキドキハラハラが続いたのはせっかく育てたイモが失われた直後がピークで その後の展開は少し緊迫感を失い失速した感はありましたが、それでも見応え十分でした。[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-02-05 00:33:18)(良:1票) 《改行有》

32.  イニシエーション・ラブ 《ネタバレ》 まんまとハメられました(笑)でもそれはこの映画の評価には影響を与えません。 騙される映画は深読みしすぎず一度素直に見て騙されてないとおもしろさ半減と言う事にするとして…。 この映画、ミステリーでもあると言われて居る訳ですが そこに巧妙なトリックがあるわけではありません。ミステリ小説、百戦錬磨のような人からすれば 簡単に見破る事でしょう。後々考えると伏線も多めですから。 ただ、私の好みは、複雑怪奇な知恵の輪を解くような複雑なミステリ物よりも むしろトリックは単純でもそのトリックが見ている者にどのような影響を与えるか、または物語に そのトリックがどういう影響を与えて居るかの方が重要で、この映画でそれは成功している。 そう思えます。ただこの映画の残念な所はミステリを強調しすぎているがゆえに トリックを見破る方に関心を向けさせててしまっている所が少し残念な所でしょうか。 ミステリ好きが手に取るには物足りないでしょうし、後で騙されると言うオチを知って居る以上 答えを聞いたとき驚きよりも「ああ、そう来たのね」という心境がつよく効果半減でしょうか。 しかし、それらを差し引いても、この映画はとても面白かった。 映画のタイトルになっているイニシエーションラブ。つまり通過点の恋愛を題材にしている事が面白くしている。 過去を振り返った時、特にあの時代に生きた人は男も女も主人公達の姿に少し既視感のような物を感じないだろうか。 多くの人が最初の恋愛は不慣れで、相手の心より自分の気持ちを優先したり傷つけたり傷つけられたりするものだ。 堕胎はともかくとしても、これらの話には多くの人が多少なりとも身に覚えがありそうな話。 デブでいけてなかったハズのたっくんが、少し社会を知ったからって生意気にも・・・。 前田敦子の不幸な境遇を見を見せる事で、一方では可哀想と思いながらも もう一方では自分の過去の様々な出来事を思い出しモヤモヤしたものを感じさせる訳だが、 最後の最後でトリックのネタバラしで女性のしたたかさを解き明かされる事によって モヤモヤを感じていた自分の事や様々な事が、ちょっと馬鹿馬鹿しく思わず笑い飛ばせるような。 そんな仕上がりが何とも上手いと思いました。また、80年代後半に設定した事も上手いと思いました。 このストーリーは平成生まれのラブストーリーでは共感を得られる人が減っている気がする。 今となっては、その年代の恋愛は、昔話のおとぎ話になっている訳ですから。 物語の続きは描かれて居ないが自然と物語を心の中で勝手に描いてしまうような、そんな巧妙さがある。 そして、その物語の続きは人によって違うのだろう。 前田敦子と松田翔太にとって二人の恋はイニシエーションラブだった。 松田翔太は実直な青年だったが都会に出て住む世界が変わっていき気持ちが離れて行く事を感じるも それを受け入れるしかない悲しい結末の見えた恋。日頃の報われない寂しさを 何でも自分の思い通りに動いてくれる夕樹君を手のひらで転がすことで心の穴を埋めている部分もあったのだろう。 結果的にもう一人のたっくんが現れた事により、様々な事を知り悟ってしまう。 人生初の女性と過ごす幸せなクリスマスに、こんな過酷な現実を突きつけられるとは・・・。 夕樹君もまたイケメンとは違った形のイニシエーションラブの真っ最中・・・嗚呼・・可哀想・・・。 しかし彼は大手企業に内定を貰って都会に行くことが決まって居る。また新しい環境で色々あるのかな? なんて私は物語の続きを、そんな想像で締めくくりました。とても面白い作品でした。[DVD(邦画)] 9点(2017-01-15 23:43:33)(良:1票) 《改行有》


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