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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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121.  その土曜日、7時58分 《ネタバレ》 く、暗い・・・暗いにもほどがある。アメリカ映画でこんなに後味悪く、しかも暗鬱な映画を観たのって、「ミスティック・リバー」か「イン・ザ・ベッドルーム」以来かもしれませんね。巨匠シドニー・ルメット監督が久々に放った秀作との誉れが高かったので、期待していたんですが残念ながら僕はこの点数止まり。見るべきものは、主要人物三人を演じたホフマン、ホーク、フィニーの演技のみ。最初全く似ていないこの兄弟を見比べ、キャスティング自体に唖然としたが、親父フィニーが画面中央に登場してくると、この三馬鹿親子三人衆、かなりの相似点が見受けられる。揃って超短絡的で超無計画、ギリギリ切羽詰まって困った時の表情が、口を半開きにした呆けた犬みたいな顔で、親子三人そっくりなんだもん・・・(笑)これは昔から役者の演技指導に定評あるルメット監督によるものなのか?既に評価の定まった大ベテラン監督とは思えない、シャープなタッチの演出には一応感心はしました、が、いかんせんオハナシがなあ・・・。ラストシーン、明るい光の中に向かって歩いて行くフィニーの姿は皮肉以外の何物でもない。[DVD(字幕)] 6点(2009-11-06 14:49:01)(良:1票)

122.  サイコ2 ライラ役のベラ・マイルズ・・・。前作であんな怖い思いまでして助かったのに、なにもこんな酷い殺され方されなくたって・・・。ねぇ?[地上波(吹替)] 6点(2005-07-17 11:20:37)(良:1票)

123.  TOMORROW 明日 Oliasさんも↓で書かれていますが、これ同じ題材で、同時期に終戦記念日?2時間スペシャルテレビドラマ化されたんですよね。リアルタイムで観た、このドラマの出来があまりに素晴らしく、私は涙滂沱と流しながら感動してしまい、その後観たこの映画の印象が、すこぶる薄いものになってしまったんです。テレビドラマ版は、桃井かおりの役を何の因縁か大竹しのぶ、樹木希林、川谷拓三、音無美紀子、有森也美と、映画版と殆ど遜色ない実力派揃いのキャスト。「原爆投下直前」の、みずみずしい緑の色、スイカに付いた水滴など、生命の息吹きが画面上から伝わってきて・・・。ラストシーンは、その朝生まれたばかりの赤ん坊をかき抱き、聖マリア像絵画を祈るように凝視する大竹しのぶのハッとした表情でした。ヤバイ、書いててもまた泣けてくる・・・。同じ感動を、いやそれ以上の感慨を映画版で味わえるかと期待し、鑑賞に臨んだのですが、やはり先に観たドラマのインパクトが強すぎ、ドラマの粗筋をただ地味になぞっているような印象しか持てませんでしたね。順序が逆だったらまた印象が変わったかもしれません。[ビデオ(邦画)] 4点(2009-09-12 10:10:05)(良:1票)

124.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 私が鑑賞したDVDのジャケット表紙には、渋いギャバンと若きリノ・ヴァンチュラご両人が、思わせぶりで怪しげな笑みを浮かべるツーショットのシーンが。少し前鑑賞した「地下室のメロディー」(8点)では、ギャバンとアラン・ドロンがほぼ同格主演、丁々発止のやり取りを繰り広げていたので、この映画でもそういう展開になるのかな~と、期待していたのですが・・・。この時期のヴァンチュラは見事なる脇役。ギャバンとの絡みも僅かワンシーンかツーシーンのみ。完全な肩すかし。フレンチノワールものとしては面白かったんですが、最初のハードルを高くし過ぎたせいか少々物足りず。この時ギャバンってまだ50歳?!マジで?!貫録十分だけれど、成熟した男の色気ムンムンですね。昔の50代ってオトナだったんだなあ・・・。[DVD(字幕)] 7点(2023-08-07 22:04:25)(良:1票)

125.  舞台恐怖症 《ネタバレ》 「嘘つきフラッシュバック」(真相とは違う回想シーン)を使った事でヒッチコック自身から断罪されてしまった不幸な作品。でもこれ、観てる間はバックステージものとしても内容が面白いので、最後まで飽きさせません。ディートリッヒにちゃんと歌わせているのも抜け目ないし。モノクロで派手な見せ場とかはないけれど、愛すべきサスペンスの小品。 7点(2004-02-22 13:25:25)(良:1票) 《改行有》

126.  くちづけ(1955) 《ネタバレ》 石坂洋次郎の原作短編『霧の中の少女』は、ずっと以前学生時代に読んでました。だから今回は、大のご贔屓女優高峰秀子の挿話よりも、第二話が一番観たかった。イメージ通りの出来栄えにもう大満足です。長女役司葉子ももちろん適役だけれども、次女役の中原ひとみのクリクリした大きな瞳の輝きと、東北ズーズー弁(?)を自由自在に使いこなす愛らしさに、もう終始メロメロ(笑)時代劇メインの東映所属だった中原さんが、こういった形で他社の現代劇にどんどん起用されていたら代表作にもっと恵まれていたのでは・・・と、この映画での生き生きしている彼女を見ると惜しまれる。田舎のこまもの屋さんにあんな美しい姉妹がいるわけがない!などと、映画の夢を壊すようなことを考えては絶対にいけません(8点)第一話は、ラストの川原での長いシークエンスが全くの蛇足。主役お二人の演技も生硬すぎ。キャンパスで、笠智衆教授に挨拶したところで終わっていたら、もっとすっきり纏まった印象だったかも。(6点)真打ちとも言うべき、成瀬監督の第三話が演出といい、話しの運びといい、役者の使い方といい、最も手慣れた熟練の巧みの技を感じさせるが、何となく大作「浮雲」のあとの息抜きといった趣があり、それほど自分は興が乗らなかった。ラストの八千草薫の見返りに(まさにこれがホントの見返り美人!)場内を埋め尽くした熟年諸氏の方々から「ほおっ!!」という感嘆音が響きました。やっぱり八千草さんはこの年代の方々には特別な存在なんだなあと、改めての認識。幸せな気分で場内を後にしました(7点)好みの順番で言うと、断然第二話→第三話→ぐっと落ちて第一話。一番印象に残ったのはやっぱり中原ひとみ。平均してこの点数です。(←フィルムセンター「よみがえる日本映画東宝編」にて鑑賞)[映画館(邦画)] 7点(2013-11-30 09:29:24)(良:1票)

127.  マッチポイント 《ネタバレ》 出て来る人物全員、恐ろしく鈍感、呆れるほど無用心、あまりの愚鈍さにウンザリ、始まって三分の一位までは期待できましたが、観ている内に興が醒めていきます。この映画、海外の批評じゃあ「太陽がいっぱい」が引き合いに出されているけど、どちらかと言えば「陽のあたる場所」の下手な焼き直しって言った方が早いです。最初の主人公とヒロイン、スカーレット・ヨハンソンとの出逢いシーンなんて、ビリヤードが卓球に変わっただけでそっくりだったし。でも主人公の野卑た目元周辺と、ヨハンソン嬢の相変わらずのぽってりした口元はやけにセクシーでしたね、これだけは保証!後半あたりからは何だかフジテレビ「こたえてちょーだい!」あたりの再現ドラマに出て来そうな痴話喧嘩的展開になっちゃってるし、アレン先生はサスペンス描写にまだ慣れていないのか、クライマックスの押しの演出もイマイチ弱いような感じを受けます。あと白いテニスウエアの上に字幕スーパーが重なる事が多くて非常に解読しづらかったですね。公開までには修正して貰いたいなあ・・・。[試写会(字幕)] 5点(2006-06-23 11:44:48)(良:1票)

128.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 一体何なんだろう、観終わった後のこのモヤモヤ感は・・・?面白かったっていやあまあそれなりに面白かったんだけど、なんかしっくりこない気分になったので、取り敢えず皆さんのレビューを拝見させて頂きました。そしたら既にno_the_warさんが自分の気持ちを代弁して下さってました。要するに自分は、シンドローム君はただ操られているだけのチンピラ小悪党で、背後にもっと巨悪が待ち構えてるとずっと思いながら観てしまったので、もともとヒーローに憧れてた少年をこんないびつな形で成長させ挙句の果て完膚なきまでにぶちのめされるっていう構図が納得いかなかったんだなあって。おそらくこの映画を高く評価されている方は「まっとうな人生」を歩まれている方が多いんではないかって気がします。寄り道ばかりのひねこびた生活を送っている自分のような欠落人間は、アニメーションとは言えストレート過ぎる「父の愛、母の愛、家族愛万歳!」映画には斜に構えて、ついつい余計な反撥を覚えてしまった訳です。[DVD(字幕)] 5点(2006-08-18 12:16:04)(良:1票)

129.  波止場(1954) 《ネタバレ》 これ、骨太な秀作なのは認めます。でも、観ている間ずっと感じてたある既視感が。これはアレですね、間違いなく往年の日活アクション映画と同じ匂いがします。そう思ったが最後、マーロン・ブランドは若き日の裕次郎かアキラ、いかにも薄幸そうなヒロイン、エヴァ・マリー・セイントは芦川いづみ、殺される兄役は三橋達也あたり、ボス役のリー・J・コップは金子信雄にしか見えなくなってきました。オリジナルのこの作品の粗筋やら人物配置を、いかにも上手く日本流にアレンジしたというか、決して模倣というのではなく換骨奪胎したというか。やるなあ・・・恐るべし全盛期のニッポンの映画人。今回のように、バリエーション派生作品群を後追いしてからオリジナルを観ると却って不思議な既視感を覚えてしまうものなんですね。[DVD(字幕)] 7点(2021-05-04 21:51:03)(良:1票)

130.  ジャイアンツ 《ネタバレ》 昔っから気になってたんだけど、これなんで原題が「ジャイアント」なのに邦題が複数形の「ジャイアンツ」になっちゃったんでしょうか。日米に同名の超人気球団が存在する事で、映画会社が安易にタイトル変更してしまったっていうのが真相なんだろうとは大体想像はつくけど。でも映画会社の思惑がどうであれ、公開から半世紀が経過した今となってはこの複数形タイトルの方が実内容を現しているんじゃないかって、自分は思います。テキサスの広大な大地、ダイナミックな時代背景、主役三人それぞれの個性の輝き、死後も語られ続けるジェイムス・ディーンの伝説、そして子役時代からハリウッドの弱肉強食をサバイバルしきったエリザベス・テイラー、これらすべてが20世紀の「GIANTS」そのものだという事を再見する度に感じます。(追記)久しぶりに再見。大学時代のリバイバル公開での初見以来、大長編にもかかわらず何回か鑑賞してますが、その度に新しい発見がある映画。何故再見に値する映画なのかというと、古今東西の映画数多く観てきましたが、僕の一番好きな女性像が、この「ジャイアンツ」でエリザベス・テイラーが演じたレズリー・ベネディクトなんです!ただ美しくチャーミングなだけではなく、強くって優しくって、肝っ玉母ちゃん的な部分も有って、ちゃんと自分の意見を言うべき時には言い、一歩下がる時はちゃんと引き下がる淑やかな部分も有り・・・。 ジェームズ・ディーン扮する孤独なジェットじゃなくても、報われなくてもいい、仰ぎ見るように生涯通じての憧れの対象としてオンリーワンであり、且つナンバーワン!!最高のヒロイン像だと思います。ついでに、ジェットが自分の土地を手にした時に流れるディミトリ・ティオムキンのテーマミュージックも最高。格上げして10点にします。[映画館(字幕)] 10点(2004-07-05 15:04:08)(良:1票)

131.  にごりえ 《ネタバレ》 「文学的香気」の高い、明治時代の情趣溢れる立派な作品ですね。自分は邦画のオムニバス映画なんて、これまで「バカヤロー!」くらいしか観たことないんですが(笑)そんな映画の名前を出すのも憚れる、原作樋口一葉の短編世界の美事な映像化だと思います。一話はヒロイン(丹阿弥谷津子)が実家を出た後、幼馴染が曳く人力車に乗り不忍池に出るまでの雰囲気描写が素晴らしい。第二話が一番物語性が強い。良くも悪くも「演出」を一番感じさせる挿話です。自分は久我美子のファンなので、盗みがばれやしないかとドキドキしながら観てました。オーラスの第三話は後半から杉村春子が出てきて、画面をぎゅっと締める。実に手堅い。ふーむ、これがこの年のベストワン作品。「東京物語」よりも当時は高く評価されたんですか。当時の観客がどんな趣向の映画を求めていたかよくわかります。(池袋新文芸座「淡島千景特集」にて鑑賞)[映画館(邦画)] 8点(2009-05-03 10:53:33)(良:1票)

132.  偽れる盛装 溝口「祇園囃子」(8点)と双璧を成す戦後の京都祇園お茶屋を題材とした秀作。京マチ子主演の映画は結構観ているが、ヒロインとして最も光り輝いているのはこの映画だと思います。彼女の前では、零落して金を無心に来る元彼も、グズグズグズグズして一向に煮え切らない妹とその恋人のエピソードも、単なる刺身のツマみたいな存在。辛うじて対抗できたのは敵役お茶屋の女将村田知栄子くらいか。ラスト、舞台衣装姿で京阪の踏切まで必死に走って逃げる名シーン、実際撮影時京マチ子はその時ロケ車に追突されてふくらはぎに怪我を負っていた由。あの鬼気迫る表情や動きは、結果的に足の痛みの賜物だったらしいです。彼女のそんな女優魂こそが、この映画を単なる面白い風俗描写映画という位置から、確実にワンランクアップさせていると自分は思います。[DVD(邦画)] 8点(2021-01-07 09:07:25)(良:1票)

133.  東海道四谷怪談 同監督の「女吸血鬼」なる怪作と一緒に鑑賞。スタッフ、キャストともかなり被っている「女吸血鬼」の方は本当に下らない、スリルもサスペンスも感じられない無味乾燥な駄作だったのに対し、こちらはこれ本当に同じ監督の映画なん?って思う位、いかにも日本的怨念怪談噺になってました。へちょちょ様が↓で述べられている通り、この映画は突然変異的に生まれた秀作としか思えないですね。しかも一時間半に満たない時間枠の中にあの原作を収めてしまったというのは正に職人技。天知茂のニヒルな伊右衛門、お岩を演じた若杉嘉津子という女優さんの所作一つ一つ、特に伊右衛門に妙薬と偽られて毒薬を飲まされるシーン、夫を信じきってるが故の哀れさがうまく表現されていたと思います。風鈴の使い方も巧い!池内淳子がこの時代、いかに軽んじられた扱いを受けていたか、この二作を観ただけでも良く解ります。う~ん、でも本当はこういう映画は、真夏の暗い映画館で観たほうが雰囲気が出ていいんだろうなあ・・・。[DVD(邦画)] 7点(2006-05-07 10:50:47)(良:1票)

134.  ロンリー・ハート(1986) 《ネタバレ》 レビュー少ないなあ・・・いい映画なのに。「インテリア」、本作、そして「電話で抱きしめて」と、70年代から90年代の数少ない三姉妹ジャンルもので、なぜかどれも「長女役」を演じているダイアン・キートン女史。あまりそうは見えないんですが(←失礼)彼女って、アメリカ人の間では「聡明でしっかり者の長女キャラ」ってイメージなのかな?そういえば「マイ・ルーム」でも、メリル・ストリープの姉役でしたよね。日本語タイトルだと、雰囲気だけで逃げてるような感じだけど、原題は「心の罪」。こちらの方が内容にぴったり来ます。アメリカ南部の雰囲気も良く出ているし、キャンドルを灯しながら姉妹で語り合うシーンが特に素敵でした。夫をピストルで撃って仮釈放中(だったっけ?)の、末っ子スペイセク女史が一番の儲け役でしたね。[ビデオ(字幕)] 7点(2011-01-31 15:27:08)(良:1票)

135.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 2D普通版での鑑賞と採点です。リチャード・パーカー氏の達者な泳ぎと、大柄な体躯に似合わぬきめ細かな表情の演技に100万点!!ジャングルの森へ振り向かずに去っていく彼の後姿は、この作品で最も忘れ難いワンショット。真実は一体どちらだったのか、ラストに提示されるもう一つの物語を観客一人一人の解釈に委ねさせるのも、タダのサバイバル映画には終わらせまいとする奥深さを感じさせる。唯一の有名俳優フランスの名優ジェラール・ドパルデュー氏をあんなチョイ役で出してくるのも、後から考えればナルホドなあと納得もできる。ただ、何でも物事を素直に受け止めてしまう自分には、邦題の「トラと漂流した227日間」というタイトルから想像される内容以上のものは、それほど明確に伝わってこなかったですね。アレコレと色々考えちゃうと、これメチャクチャ怖いオハナシなんだろうけど。宗教の話にしても神様と仏様を一緒にお参りする日本人にはピンと来ないだろうし、サバイバルの内容もパーカー氏とのコミュニケーションの図り方にしてもわりかし想定内。久しぶりのアン・リー監督作品ということで、期待度のハードルを上げ過ぎたのかな?「生きることは捨て去る事」とか、いいセリフも結構あったんですけどねぇ。さかなクンのハイトーンボイスナレーション付きで観たらさぞかし盛り上がるだろうなあというシーンも多数(←嘘です)[映画館(字幕)] 7点(2013-01-28 09:22:16)(笑:1票)

136.  コンドル(1939) ケイリー・グラントが、自分からは何の行動も起こさないのにやたらめったら女性にモテまくる・・・、ヒッチコック作品を初めとする、後々の主演映画にも繫がるキャラクターをここでも遺憾なく発揮しています。イヤ~、全くもって嫌味が見当たらない程、若き日の彼も二枚目でカッコイイっす!男に嫉妬心を起こさせず、理由もなく女性にモテる役っていうのは、やはり唯一無二の彼ならではの軽妙洒脱な味わいが有ってこそ。↓ああ・・・R&Aさんと同じく、自分もこんな粋な大人の男になりたかったのになあ・・・(笑)余談ですが、このタイトルと南米が舞台という事で、自分は長い間この映画の主題歌は「コンドルは飛んでいく」だとばかり思ってました。女優陣もお二人もそれぞれにお美しい。特にあの天下の美女、リタ・ヘイワースにバケツの水を(←それも続けざま二杯!!)頭っからぶっ掛けるなんざ、流石豪快派ハワード・ホークスの面目躍如たるゆえん。しかしこの航空会社って・・・事故率高すぎですよね(笑)管制塔がない時代に航空機を飛ばすっていうこと自体、本当に命懸けの仕事だったんですね。大画面で観たかったかなあ・・・。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-26 10:26:44)(良:1票)

137.  飛べ!フェニックス 《ネタバレ》 傑作です。「大脱走」や「パッチギ!」なんかと同じく、身体中の熱い血がたぎってくるような、そんな男騒ぎの映画です。自分がこの映画の中のキャラクターならどのタイプに当てはまるのか、一晩じっくり検討を重ねたくなります。どんなシーンでも、常にリーダー的存在(になりたがる)J・スチュアートや、危険を顧みず死地に赴く勇気あるP・フィンチはまず真っ先に消去。まるで犬死にする為だけに出てきたようなE・ボーグナインでもない。理系蘊蓄人間とは程遠い、軟弱文系人間だからH・クリューガーは絶対有り得ない。一見クールだけどホットなイケメン医師クリスチャン・マルカン氏も違う。あと目ぼしいところ・・・力自慢のG・ケネディか、仮病の達人軍曹さんあたりか、やだなぁ・・・この辺は・・・。あ、副機長の走れ正直者リチャード・アッテンボロー君がいたか。最後まで生き残るし。よし、今回の僕はキミに決定だっ!おめでとう!ラスト、フェニックス号が飛び立つ時、仲間達の墓標を映すワンショットにはホント感動しました。[DVD(字幕)] 9点(2022-06-30 21:39:07)(良:1票)

138.  みなさん、さようなら(2003) 《ネタバレ》 怒髪天を突くってのはこの事である。最初に断っておくが、自分は「たそがれ清兵衛」の絶対的賛同者ではない。レビューはしていないが、あの日本的なしみじみとした味わいは捨てがたいので、点数を付けるなら8点位だと思う。アカデミー外国語映画賞を「たそがれ~」争ったこの映画、これほど登場人物が嫌味な奴ばかりで、不快感を催させる映画も珍しい。大体、この息子は死期が迫った親父に何をしたか?金をちらつかせ病院の経営者を買収し、個室を用意した事(部屋が足りず廊下で手当てを受けている患者がいるにもかかわらず、だ)痛みを和らげる為、ヘロインを与え禁断症状を起こすまで中毒にさせた事、それだけだ。しかも彼は気持ちより金と権力を使った事に最後まで悔やみもしない。やたらと尊大ぶってる親父のキャラクターにもてんで共感できず。二人が和解に至るまでの経過も全く不明瞭なせいで、クライマックスの泣かせ所も白々しい限り。親父の取り巻き連中が交わす、インテリぶったユーモアのつもりらしき会話にも虫唾。唯一の収穫はヘロイン中毒の娘役の腺病質な女優の魅力と、自分もきっと終わりはジタバタしながら、人生の最期を迎えるんだろうっていう、ある種の感慨を持った事だけ。この作品を観る限り、アカデミーの会員は、候補作を全て観ずに投票しているという噂は真実のような気がする。山田監督は賞を取れなかった事を決して悔しがる必要はない。この凡作と「たそがれ清兵衛」が比較の対象にされてしまった事が単に不幸だっただけなのだから。記念すべき初めての1点はこの作品に呈上します。1点(2004-04-10 17:03:13)(良:1票)

139.  北京的西瓜 《ネタバレ》 大林監督はここ近作二、三作で特に顕著に見られる「斜め傾きカメラワーク」よりも、この時期のように、ちゃんと腰を据えた演出の方がずっと良いですね。なんでここ最近いきなり「斜め傾き」演出になっちゃったんでしょう?それはさておき、実話を元にしたこの映画ですが・・・おそらく途中で、誰もが妻役もたいまさこと家族の気持ちになって「なんで見ず知らずの人にそこまでしにゃならんの?」って苛立たしく思ったはず。実は自分自身過去に仕事で中国の方と接する機会があり、非常に不快な思いをした事があったんで、映画観ながらそのときの怒りがまたフツフツと蘇ってきちゃいました(笑)その時に感じた事、彼らには「謙譲」っていう気持ちがなく、自己主張するだけして他人に譲るって事を知らないんじゃないかって思ってしまったんです。この映画の八百屋の親父さんのように、もっと長く深く付き合えば違ったのかもしれないけれど・・・。最後に恩返しをしてくれるより、その場その場で謙譲の気持ちを持ってくれたほうが私的には嬉しかったのになあ・・・。まあこれは中国三千年の民族的特性なんでしょう。異文化コミニュケーションってたやすく口で言うよりずっと難しいものなんだって身を持って経験しました。↓何人かの方も述べられてますが、自分もラストの「破天荒実験的処理」には疑問です。そこまではストーリーには苛立ってましたが、この監督の優しいタッチは充分伝わって来ていたのであそこで流れを突然堰き止めないで貰いたかった。[DVD(邦画)] 5点(2008-09-19 11:32:56)(良:1票)

140.  ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 先日、日比谷スカラ座での完成披露試写会で観て来ました。韓国じゃ記録塗り替える勢いの大ヒットだそうです。監督も来日して舞台挨拶してくれました。日本で受けるかどうかは正直疑問だけど、これは久々にガツンと来るアジア産本格的戦争映画です。戦争が9、平和が1の割合。且つ美わしき兄弟愛の映画でもあります。お兄ちゃんの変貌していく様に、この戦争の矛盾や狂気も十二分に伝わってきました。次第に対立していく兄弟の互いの論理、僕はトウが立ってるせいかどちらかと言えば、兄貴のほうに肩入れして観てしまいました。残念だったのは、同じ民族同士が争って殺し合う悲哀みたいなものが、戦闘シーンからもう少し滲み出ても良かったんじゃないかって思った事。兄貴役のチャン・ドンゴンは原田龍二を精悍にした感じ。兄嫁役の女優さんは中島ひろ子に表情も演技もそっくり。髪を短くした弟役のウォンビン君は・・・えっと・・・若い頃の体操の池谷・・・もとい、昔のジェット・リーに何となく面影あるなあ。あ、あと戦場でもどこでも歯が真っ白だなって思った(W)オープニングは「タイタニック」に似てますね。とにかく長時間、肩に力入りっぱなしだったんで疲労困狽です。体調が良い時に観るのがお勧めっす!7点(2004-04-24 11:43:56)(笑:1票)


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