|
1. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 いい意味で裏切られました。SFがああいう展開になるとは思わなかったのと、恋人を救うことが最高のハッピーエンドだと信じていた人には納得行かない物だったかもしれませんが、主人公に必要だったのは、失ったものを取り戻すことではなく、幸せになれる場所だったというのが個人的には好きです。恋人を想いながら取り付かれたように研究に没頭する姿と、モーロックと果敢に戦う姿、ナイーブかつマッチョなガイ・ピアースならではだったように思います。この映画を見たあとで原作と'60年版の映画をチェックしましたが、あの80万年後のびっくりな展開は原作どおりで、あそこまでうまくまとめた脚本家のジョン・ローガン、私はよくがんばったと思います。 9点(2003-09-22 15:22:30)(良:5票)
2. ヒットマン(1998)
ぜひ、吹き替えで見て欲しいです。最初字幕で見たときは、変な日本描写と日本人の役者さんのセリフの不自然さ(役者さんじゃなく武道家?)が気になったり、何か話の展開に説明不足を感じてしまい(中国語がわからないので・・・)なんか、面白そうな話なのに、素直に楽しめない状態でしたが、日本語吹き替えで見直して、「ああ、そういうことだったんだ!!」と納得しました。ハリウッド映画を見慣れてる方には、映像美の点でちょっと物足りないものがあるかも知れませんが、香港映画初心者でもかなり楽しめる作品だと思います。アクション、笑い満載、プロットもなかなかいいです。
[DVD(吹替)] 8点(2005-07-06 08:31:50)(良:1票) 《改行有》
3. サイモン・バーチ
ジョン・アービングが原作ということで見ましたが、やはり保障付きですね。さんざん笑って、泣けました。キリスト教についてはいろんな解釈があり、抵抗を感じる日本人って多いと思いますが、この作品では本来の解釈が、うまく喩えられている様に思いました。人にとって神様というのは良い行いをしていれば願い事をかなえてくれるという魔法使いではなく、人生は自分の力を超えた何か大きな存在に支配されているんだと信じることで自分の小ささ・無力さを知り、幸も不幸も謙虚に受け止めることができるようになるという点で必要な概念なんだということが匂わされているように思います。また、一番気づいていなければならない聖職者がそれを理解せず、自分を正当化する手段に用いているあたりも皮肉が効いていていいですね。鹿に注目! 9点(2003-10-22 20:30:52)(良:1票)
|