みんなのシネマレビュー |
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1. みなさん、さようなら(2003) 《ネタバレ》 主人公のレミは末期ガン患者。彼の末期のために、元妻も不仲だった息子も、友人たちもかつての愛人たちも集ってくる。レミはパッとしない大学教師で、すこぶるつきの女好きで妻子泣かせで、ワインを愛する快楽主義者。でも思想的には筋の通った社会主義者でもある。レミの奥さんからしたら、こういう夫はどうか?と思うけど、本人にとってこんな楽しい人生はないでしょう。こんなに人生を楽しんで、友人、妻子に囲まれて最期を送るなんて、なんてうらやましい。レミは生きる喜びを存分に味わっている。(酸いも甘いも)だからこそ、この幸福な最期が送れるのでしょう。自分にもいつか、こんな充実した最期が来るだろうか?もっと人生を味わいたい!と切に感じた映画だ。 7点(2004-11-08 18:03:59)(笑:1票) 《改行有》 2. ハウルの動く城 《ネタバレ》 色々ご意見があるようですが、ハウルに魅了されてしまった人にとっては最高の出来でしょう。ほんとにハウルは素敵でした! 登場はまるで少女漫画の理想の男の子のように、ソフィーを助けて。 それが2度目に会ったときはお婆さんになったソフィーをいちべつして、冷たく「あんただれ?」。 それからキレイに髪が染まらない事で大パニック。「美しくなければ意味はないんだよ~!!(確かこんなセリフ)」ドロドロ溶けちゃうし。 ハウルのキャラクターが秀逸。目が離せません。 ストーリーの破綻はないと思います。へたにメッセージ性を探さずに、素直に上質なエンターティメントとして楽しめばいいと思います。 まあ、欲をいえば戦闘の場面をもう少し説明があったほうが、深みが出たと思いますが・・、あとハウルは金髪のボサ頭のままが良かったなぁ・・。 ハウルの魅力に惹かれて2度3度通ってしまいそうです。 [映画館(字幕)] 8点(2004-12-17 21:46:42)(笑:1票) 《改行有》 3. ミスティック・リバー 《ネタバレ》 上映中に見逃した~!と悔やんでいた映画ですが、ビデオでも観るんじゃなかった!という感じです。本当に後味が悪いし、デイブが哀れすぎ。誰からもクロ扱いされて、誤解の末殺されるし、刑事はジミーを逮捕しないし。ジミー、あんたは逮捕されて罪を償うべきでしょ!ジミーの奥さんの言葉「パパのやることは正しい」等々、なんでこれを最後にもってくるかな?デイブの事件は二人にとって、まるで臭いものにはフタ扱いのよう。気分悪くて観なければよかったです。2点(2004-11-17 12:23:18)(良:1票) 4. シャイニング(1980) もう10回以上観ています。これは単純にホラーに分類されるものではないですね。次第に狂気に追い詰められていく心理ドラマでもあり、美しい芸術映画でもあります。キングは好きですが、彼がこの映画が気に入らなくて自分で作り直した作品は、原作に忠実なだけの平坦な映画でした。映画は小説の作り方とは違うとつくづく思います。 キューブリックはやはり凄い!10点(2004-11-17 23:47:00)(良:1票) |
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