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評価順12

1.  ブレードランナー 《ネタバレ》  封切り当時は確かこれ不評の映画だったですね。 私は場末の客席ガラガラの映画館で見ましたが この時私と一緒に見た何人かの人々は 多分一生忘れられない1作になったんだろうと思います。 話の筋は逃げ出したレプリカント(人造人間)を処分するブレードランナー(賞金稼ぎ)を描くという事には成っておりますが  はっきり言ってそんな事はどうでも良い。 本作品に出て来るレプリカントの寿命は僅か4年です。 もし本当の人間が自分の寿命は4年と区切られてしまったらどうするでしょう? 植民地星に送られ、重労働にコキ使われて死んで行くだけの人生を受け入れられるでしょうか? 自分の寿命を4年と自覚したが故に 劇中のレプリカント達は追う存在である人間より人間臭く そしてより少ない人生を追い求める。 また自分たちの存在意義をも、激しく追い求めて行きます。 自分たちがどうやって作られたか?切られてしまった寿命を伸ばす方法は無いのか? 彼等は必死であがいて行く。しかしそうしている間にも 自分たちの肉体はドンドン衰えて行きます。 そして最期は仲間がブレードランナーデッカードに次々と殺され 逃げ出したレプリカントのリーダー バッティーは超人的な力で デッカードを絶対絶命まで追い詰める。 しかしなぜかバッティーは絶体絶命のデッカードを助けてしまう。なぜか? 劇中その事についての説明は一切有りませんが、私はこう解釈しました。 つまりバッティーは自分の寿命が尽きる事を悟り、全ての諦めが付いた訳です。 諦めが付いたからこそ、デッカードを助けた。 自分がいま死に行くが故に、バッティは命あるものの尊さを知ったのでしょう。 死の間際 降りしきる雨の中、バッティは諭す様にデッカードへ 自分が見てきた僅か数年の事柄を語ります。 その時、邪心の無くなった彼の肩には1羽の小鳥が止まりました。 そして彼が語り終え、こと切れた瞬間に大空へ羽ばたい行く。。。 涙無しには見られないシーンです。何度もこのシーンで泣いた人が多いのでは無いでしょうか。 ともかくSF映画の金字塔と言うには余りにもマニアックで、虚無に満ちている作品ですが ラストにデッカードが完全人造体であるレイチェルと、恋に落ちエアカーで逃げて行くシーンで僅かに救われます。 人間とレプリカントの差異は無いのだ。と。 [DVD(字幕)] 10点(2005-07-30 23:37:16)(良:4票) 《改行有》

2.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 この映画の凄い所は話の筋自体は大したアクションもどんでん返しも無く 淡々と進んで行くにも関わらず、逆に緊縛感は映画が進めば進むほど増大し まったく観客を飽きさせない事です。 シーゲル特有の癖の有るアングルから舐める様に撮られた独房 味気ないコンクリートの壁、冷酷な看守、そして1癖も2癖も有る登場人物。。。 彼等は凶悪な犯罪者では有りますが、ある者は二十日鼠を愛し 自分の食べ物を分け与えて育てていたり また有る者は絵を愛し、描いた自画像に実際には有るはずの無い菊を描いて自分の自由を表現します。 主人公のモリスは聞きます「菊は何処に有るんだ?」 絵描きと呼ばれる囚人は言います。「それは心の中だ。彼等(看守)も私の心の中までは縛る事は出来ない」と。 ともかくこの映画は立場はどうあれ、人間はいつどんな時も自分の持っている自由が 奪われれば奪われるほど、逆に自由を追い求めると言う哲学が根本に敷かれていて それが全編重厚なイメージと共に観客を引き付けながら いやが上にも増して行く緊迫感をあえてギュウギュウと押さえ付けながら クライマックスでは一転、一気呵成に駆け上がって行く。 警報が鳴り響く中、床にコロリと転がったモリスの首人形を見て笑った黒人が 事の全てを凝縮し 痛快にこの作品を表しています。 [地上波(吹替)] 10点(2005-08-01 18:39:41)(良:3票) 《改行有》

3.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 先ほどイライラしながらやっと見終わりました。 ひと口に言えば酷いです。まったくリアリティーに欠ける。話に成らない。 そもそもこの映画のコンセプトそのものに無理が有る。 まあ、無理を無理押しして作ったからこんな風に成ってしまったんだと思いますけど。 出生から30年以上本人が何も知らず私生活の全てを世界中にテレビで放映する。 それをやるバックボーンとしての世界観や動機付けなどがまったく無い。 突然に裏側で彼を盗み撮る裏方連中が紹介されそのまま何の説明も無いままに物語が進行する。 私は核戦争で人類が全部滅びて人間の皮被ったエイリアン連中が 人類の生き残りであるトゥルーマンを演出し見せ物にしていたっていう事なら納得しますが (実は最後までそれ期待してました。。。) 孤児のトゥルーマンを見世物ショーの為だけに養子縁組しそれを拡大して金儲けしながら 最後は彼自身を巨大な特撮セットの中に閉じ込めて大見世物ショーにする。 そのショーをまたなんの疑問も無く泣き笑いしながらテレビで見てる視聴者。 あるわけ無いでしょう。まったく。 その他唐突に彼に好意を寄せて真意を伝え様とする女性が出てきますが 結局彼女もテレビ見てるだけで自分では何の行動も取らない。 親玉プロデューサーに電話で食って掛かるだけです。 ココら辺の演出の薄っぺらさはどうなってるんでしょうか? まあ、兎も角見終わってドッと疲れました。疲れと共にこのいい様の無いイライラ感。 こんな点数付けるのは久しぶりですが今回は謹んで献上しますね。 おめでとうござます。 [DVD(字幕)] 2点(2006-04-28 00:21:59)(良:3票) 《改行有》

4.  それでもボクはやってない この作品は裁判も含めた日本の司法制度という物の不備を描くだけでなく 人が人を裁くという正義や法律の原点原理が いかに不完全で嘘っぱちな物かを明らかしにた作品でしょう。 また、日本の場合、江戸時代からの大岡裁きとも言うべき 「まず、お上に対して恐れ入れ、罪を素直に認め、恐れ入るなら許してやる」 こういう封建的俗習に元付いた起訴便宜主義が、未だに当局側で罷り通っている。 逆に考えればこれは犯罪者側にとってはオイシイ話です。 軽微な犯罪なら、被害者に相応の示談金を払い 後は素直に「ハイハイ」と従っていれば、自動的に検パイ(検事裁量の起訴猶予)に成り、釈放だからです。 逆に、今回の主人公の様な冤罪被害者にとっては非常に不利です。 やってもいない犯罪を「やったと言え、やったと言えば許してやる」 と、言われて否認すれば、お上に楯突いた事となり、当局は何が何でも有罪に持ち込もうとする。 警察側の意図でワザとズサンな証拠集めと捜査が成され 有罪を前提とした誘導尋問や、証拠の歪曲が行われた後、検察が強引に起訴に足る証拠固めをする。 裁判所は裁判所で有罪に都合の良い証拠だけを、裁判官の独断で取り上げ それを合理的根拠として強引にコジ付け、有罪判決を下す 全てが可及的速やかに効率重視で、一方的に進められて行く。 これでは有罪率99.9%もうなずけます。話に成らないのです。 何故、欧州などの先進国には死刑制度が無い国が多いのか? つまり、人が人を裁くという行為がいかに不完全で理不尽な行為であるかを 裁判員や裁判官自身が認識し、だから死刑判決の様な重い責任は負えない。こういう事ではないでしょうか? そもそも、海外の裁判員制度は素人の国民でも裁判に参加させる事で 民意を判決に反映させる事が出来るという、公平原理の大儀名分からですが しかし内実は当局側の責任分担(責任逃れ)として作られた制度とも言えます。 翻って考えれば日本の様に死刑制度が有る国が 今までよくも無神経に、こんな司法制度を続けて来たものだと 再認識させられる作品でも有ります。 話は変わりますが電車内の痴漢被害は 「満員電車という、馬鹿馬鹿しい電車の乗り方を無くすだけで0に成る」とは思いませんか?? まあ、これも司法制度と同じく、効率重視の社会倫理の中では馬鹿げた方法だと 一笑に付されてしまうのでしょうけれど。[DVD(邦画)] 8点(2010-06-15 03:56:31)(良:3票) 《改行有》

5.  ターミネーター4 《ネタバレ》 先ほど見終わりました。 言いたく有りませんが かなりズサンな作品としか言い様が無い出来ですね。 まず、幾つかの大きな矛盾が有る。 マーカスの役目が敵に潜入してジョンやカイルを殺すのが使命だったとしたら 何故すぐに殺さなかったんでしょうか? カイルと町で出会った時に殺してしまえば自動的にジョンも消滅してスカイネットの勝利と成ったでしょう。 あと、マーカスはどう作られ、何処に長期保管されていてどうして動き出したか? スカイネットはどう管理していたのか? 死刑間際に死体提供を求めた女の正体は??? その辺りの謎解きは一切無いまま、スカイネットにカイルが捕まって殺されず そのカイルをジョンが助けに行って敵の本丸へいとも簡単に侵入する マーカスは首の後ろのリモート回路を自分でサクっと千切ってジョンに味方する。 そしてムチャ押しアクションですべてが大団円で終る。 また、他の人も言ってますが 何故か宇宙戦争やT2のオマージュが意図的に散りばめられている。 シリアスなのにウケ狙いですか??? 世界観ウンヌンやSFアクションウンヌン言う前に キッチリ押さえる所は押さえないと本当に陳腐な作品に仕上がります。 話は変わりますが ココ10年ぐらいハリウッドの出す大作が何処か似通っていると思えるのは 私の思い過ごしでしょうか? ともあれ、これを映画館で見なくて良かったです。[DVD(吹替)] 3点(2010-02-09 01:32:17)(良:2票) 《改行有》

6.  ゲド戦記 私は宮崎アニメの大ファンなので、過去最低点をあえて付けさせて頂きます。 1口に言えば見たくなかった映画でした。 先日この作品を見て、未だに不快感が残っています。 友人からも見ないほうが良いと、言われていた映画でしたが コクリコ坂などと、また性懲りも無く、この息子さんが新作を作っているので 今回あえて見る事にしました。 はっきり言いましょう。 この監督にはアニメ映画監督としての才能は1カケラも有りません。 内容ウンヌン以前の話です。 父親である宮崎駿監督の映画初監督作品は あの「カリオストロの城」です。 それを考えればこの作品がどれだけ酷く そしてまた、父親が身を削って築いてきたジブリと言うブランドに どれだけ泥を塗ったのか分かるはずです。 貴方はそれすら分からないのでしょうか? 父親の地位の継承や金が目当てですか??つまりは世襲したいだけの話???? 普通の神経の人間なら世間にここまで酷評されれば、恥ずかしくて身を引くのが普通です。 才能を試すのは1度で十分のはずだ。 別のプロダクションに移って1から、下積みから修行して また監督業を始めるというなら兎も角 こんな酷い作品を作っておいて またすぐに新作を作って売り飛ばそうという暴挙をやっているのは 一体何故なのでしょう? あと、父親である駿氏がコクリコ坂の脚本を手がけたというのは本当の話でしょうか? ジブリのスタッフはそれで納得しているのでしょうか? 私は憤りを抑え切れません。 もし、吾郎氏のやっている事を駿氏が容認しているとすればもうジブリは終わりです。 もう私は2度とジブリの作品は見たくありません。 [地上波(邦画)] 0点(2011-07-17 23:24:36)(良:2票) 《改行有》

7.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 まずみなさん高得点なのがビックリです。 これは改めて言う事も有りませんが聖書の啓示などから物語を組み立てています。 ただ私はそれで作品の良し悪しを言う訳では有りません。 まずこの作品について最大の疑問はチャンピオンが倒れてレフリーがストッピングサイン つまりロープダウンしたチャンピオンに向かい両腕を大きく振って TKO(テクニカルノックアウト)を示してる。 つまりタイトル戦はマギーが勝ったはずです。それでこの試合の勝敗はついたはずですよね? 不意に殴られてマギーの首が折れたのはその後です。 それがなぜか後でマギーが「私は頑張ったのよ」と母につぶやき「でも負けたんでしょ」 と母が言う。誰もそれを訂正しない。つまり劇中マギーは負けていた。なぜか? まったく、この点でもう話しに成りません。その後のストーリーはどうでも良く成りました。 ボクシングもうちょっと調べてから映画作れ!と言いたいです。 フランキーのする事はまず試合が終わったにも関わらず後ろから殴りマギーを不具にした元チャンピオンを始末する事です。 チャンピオンも試合後の暴行ですから傷害罪に問われますよ。 その他マギーの母親やその他家族の描き方。酷いです。極端過ぎるでしょう。 この作品を高尚と言うならこの世は闇です。物事はそう簡単に割り切れません。 ボクシングの神様に教授されあれよあれよと言う間にチャンピオン寸前にまで昇りつめ 一転地獄に叩き落される主人公。 白痴の様な青年を諭す神(フランキー)のしもべエディ  まったく高慢ちきで話に成りません。 この作品がアカデミー賞4部門独占したって所が怖すぎですよ。 自分としては3点を付けざろ得ませんでした。 役者さんとしては私は非常に好きで才能と個性のある人なのに。。。残念で成りません。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-15 03:23:53)(良:2票) 《改行有》

8.  ゴーストライター 《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 ウーン。。。私はユアン君と相性が悪いんですかね。。。。。 はっきり言って面白くありませんでした。 そもそも、話の順序、序列が込み入っていて噛み合っていません。 また、ゴーストライターである主人公を何故黒幕のCIAが泳がせて居たのかが はっきり描かれていません。 要するに真の黒幕は元首相の妻(CIA工作員)だった訳ですが スパイの前任者が掴んだと思われる情報の謎解きを 後任でゴーストとなった主人公にさせたかったのでしょうか? それとも、この自叙伝作成自体が 元首相を暗殺する為にあの島でお膳立てされたCIAの作戦だったのか? スパイと繋がる政敵を炙り出す為の謀略だったのか? それは見た人間に考えさせるって映画だとしたら 非常に面白くない。 なんともはや、と、言いたく成ってしまいます。 あと、謎解きのプロットがかなりズサンです。 ●前任者の部屋の棚の裏に無造作に貼り付けられた書類がキーに成ったり。。。 (酒飲ませて溺死に見せ掛けて殺すぐらいであれば、普通、その人間の部屋は徹底的に調べるでしょ。。。) ●主人公がネットでサクッと調べた情報を外務大臣まで上り詰めた政敵が 「うお-----!!」っとばかりに驚愕したり。。。。 (素人がネットに上げてるぐらいだから普通、そんなの分かっなきゃおかしいでしょ。。。) ●冒頭の文章を繋げて本当の黒幕を見つけたのは良いけど 事も有ろうか、それを当の本人に知らせてしまう訳ワカメな展開。。。 (それじゃあ自分を消してくださいって言ってる様なモンでしょ。。。) はっきり言って、推理小説とか読み込んでる人が見れば 「はぁ~。。。。。」 っと、ため息が出てしまう映画です。。。 残念ですが、推理サスペンスとしては3級の出来と言わざろ得ないです。 追記ですが、そうか この作品、何で借りたのか忘れてたんですが あの名作「戦場のピアニスト」のポランスキー監督だったんですね。 だから借りたんでした。。。 いや、こんな評価に成ってしまって残念でなりません。。。。[DVD(字幕)] 4点(2012-03-06 00:21:12)(良:2票) 《改行有》

9.  東京ゴッドファーザーズ 《ネタバレ》 いま観終りました。いやー面白かったです。 確かに話は出来過ぎですが それは今監督も「百も承知でやってますから」 って言いそうなぐらい出来過ぎてました(笑) だからこれだけ面白かったとも言えますけどね。 基本的な話の筋は3人のホームレスが生まれたばかりの赤ん坊を拾う所から始まる笑いと涙の奇跡の物語ですが  その奇跡を取り除けば社会の底辺で生きる何の変哲も無いはみだし3人組の苦悩や 生きる事に対しての葛藤やそれぞれ過去などが様々な出来事を通して明らかに成って行きます。実際の所、こうゆう有る意味べたなコンセプトをココまで緻密に入念に描かれたアニメーションは今まで無かったのではないかと。そういう意味でも新鮮でしたね。 ストーリーはテンポ良く。小ネタは満載でクスグリ放題。 今氏が5年以上暖めてきたお話だけあって完成度はかなりのモノです。 声優もオカマの梅垣さんはもうキャラそのままですし 髭オヤジの江守さんも見事です。 更に女の子役の岡本綾がこれがまたかなり上手かったと思いました。 ともかく作画のクオリティー。声優陣のバイタリティー。そして脚本の面白さ。 近年の秀作だと思いました。1度見て損は無い作品です。[DVD(邦画)] 8点(2004-12-14 03:48:12)(良:2票) 《改行有》

10.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 いま見終わりました。素直に良い作品だと思います。 ただ他の人も書いていますが主人公は少し運が良過ぎですね。 それはともかくとしてこの手の映画は見続けるのが痛いです。 この映画もそうですが途中で吐き気を催すというか。。。 子供は見ない方が良いでしょう。 戦争と言う状況が進行し それが人種絶滅と重なった時にどうゆう過程を経て行くのか?それが克明に描かれています。 主人公は名の知られたピアニスト。家族と共に絶滅収容所に送られる寸前  友人に助けられて生き残ります。その後彼の同胞達は武装蜂起したりますが 彼は何とか生き残る道を選びます。 彼の友人が言います。「逃げ出すのは簡単だよ。しかしそれから生き延びるのは至難の技だ」と。 まさにその通りで彼は生き延びる為に様々な同胞達の善意に縋って 何が何でも生き延び様とします。何度も死に掛けますが それは信念などでは無く 死ぬ事への恐怖や人間の生存本能と言う物なのでしょうか。 ともかく彼の周りで味方が虫けらの様に殺されて行きます。 でも彼は戦いません。恐怖で震えながら割れたガラス越しからそれを見ている。 「無駄死にだ」とも言う。 有る意味卑怯とも取れる行動ですが 自分はどっちなのかと考えれば やはり彼の様に震えているだけでしょう。 つまり戦って死ぬのも人生なら 最後は敵であるナチス将校の哀れみや善意に縋って生き延びるのも人生だと思いました。 彼は敵である若い将校の前で堂々とピアノを弾きます。 悲しく激しく。そして若い将校も心を打たれて彼を助けてしまう。 やがてドイツは敗北します。若い将校はソ連軍に捕らえられ 彼もまた解放されたユダヤ人に「私は戦場でユダヤ人ピアニストを助けたんだ」 と命乞いをします。 この場面が戦争と人間(1個人)の関係を如実に表す場面でしょう。 素晴らしい着想だと思いました。 戦争はかくも愚かしいですが 私達の生きる現在でも適当な理由を付けて戦争を始めてしまう 愚かしい大国が現実に有る。過去に何も学ばずにです。 歴史は繰り返すしか無いのでしょうか?それを考えると少し鬱に成りますね。 そのぐらいリアリティーの有る映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2004-05-03 00:28:29)(良:2票) 《改行有》

11.  最後の忠臣蔵 《ネタバレ》 主君、大石内蔵助の密命で討ち入り直前に「世に隠れて、自分の隠し子を育て、守って欲しい」 と、言われ、逐電した大石家の家士、瀬尾孫左衛門 この作品の秀逸な所は江戸を代表する人形浄瑠璃である 曽根崎心中を武士道の裏側に織り込んで描いている事です。 主君大石内蔵助の娘である可音は成長するにつれ 孫左衛門へ家来以上の気持ちを抱くように成る。 そして、孫左衛門もそれに気付いている。 自分が長年愛おしみ育てた主君の娘 しかし、1つ屋根の下、この先不意に我が物にしたとしても おかしくは無かろう。 しかし、それすれば 武士道という自らに強いている不文律を完全に破る事に成り 武士としての自分も、そして主君の娘である可音も 2人を取り巻く物(価値観、矜持、そもそも自分がいまおめおめと生きている意味) すべてが、自壊(死ぬ事よりも酷い状況)せざろ得ない。 と、孫左衛門は思う。 「その物思いの行き止まりに、いつも聞こえて来る挽歌の様な物が、あの日観た曽根崎心中だった」 何もかも捨てて、2人で逃げる所まで逃げ、想いを果たし、刺し違えて死ぬ。 と、いう願望。 つまり、孫左衛門は主命と、自分の本意の狭間を 少なくとも、可音の気持ちを知ってしまった後 常に揺らぎながら日々を過ごしていた。 しかし現実は 主命により、どれだけ周りから蔑まれても 事の一切を明らかにも出来ず、勝手に死ぬ事も出来ない。 死に遅れたという無念、その一方では可音と結ばれたいという衝動 しかし、出来ない。出来うる訳が無い。 たらいに入れた可音の足を指の叉まで丹念に洗う孫左衛門 それにうっとりと身を任せる可音。 これは1つ間違えば、何時でも主人と家来という垣根は破られる それを自覚しながら、決して超える事の出来ないギリギリの境界線上で 2人は生きざろ得ない。 そういうジメジメとした不条理で愚直な武士道 それと表裏している華々しく形式美的な武士道 この両方を見事に描いていると私は思いました。 しかし、こんな事は今の若い人にはピンと来ないでしょうね。 ましてや、外国人に理解できる訳が無い。 演出も少々、最後はくどく成ったかも知れませんが (私はラスト、寺坂が駆けつけるのは孫左衛門が絶命した後でも良かった気がします) 最後の切腹のシーンはとても見事ですし 総体的に見て、1度見て損は無い作品だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2012-11-29 23:12:14)(良:2票) 《改行有》

12.  砂の器 《ネタバレ》 いま観終わりました。素晴らしい作品ですね。 日本社会の暗部とでも言うのでしょうか。 この映画では「らい予防法」や日本におけるらい病患者の国家的な囲い込みについて何も描かれていません。 と、言うよりこの映画を作った製作者側が意図的に描かなかった。 1974年当時これを描けば即発禁に成ったでしょう。だからこういう手法を取ったと思われます、 明治以降この法律によってらい病が発覚した者は強制的に隔離所へ隔離され男性は強制断種(去勢) 女性はもし妊娠していた場合強制的に中絶させられました。 これは当時患者保護と国家保全の為の善意であるとされました。 また60年以上も前にハンセン病(らい病)特効薬(プロミン)が発見されて患者を隔離する必要すら無かったのに 日本政府はなんと平成8年(1996年)に到るまでまでこの「らい予防法」を撤廃しなかった。 それは明治以降行われてきた余りにも酷い隔離収容所の実体が戦後明るみに成るのを 厚生省を初めとした政府官僚が恐れたからです。 だから戦前からの患者がほぼ死に絶えてしまった1996年にやっと初めて実体が公に成った。 ですが明治期以降の酷い虐待が行われていた隔離所の具体的な実体については今となってはもう殆ど分かりません。 この映画に出て来る刑事や警察官は実に誠実で正義感に溢れています。 またらい病に苦しむ親子を助けた三木という警察官は非常に親切で面倒見が良い。 しかし裏を返せばこの警察官の善意により諸国を放浪していたらい病患者が囲い込まれ 強制的に惨い隔離所へ送り込まれたのです。 10歳の子供が自ら嘘を言い戸籍を消し生きている父親に会えなかったのはなぜか? 尋ねてきた警察官に別れて以来待ち望んでいた息子を知らないと言わざろえなかったのは何故か? それは戦後もらい予防法により患者の家族や親類に到るまで調べられもし発病の疑いが有れば 即隔離所へ送られていたからです。らい病の潜伏期間は長い人で数十年に及ぶので患者の家族や親類は回りの人間からはもちろんの事 当局による監視まで有ったそうです。 だから製作者側は殊更に正義の警察官を強調し警察官の行った善意で戦後体制を皮肉った。 映倫の許認可を出す人間はどういう気持ちでこの映画を見たのでしょう。 ともかくそれがこの映画におけるもう1つの真意でも有ります。 [DVD(吹替)] 8点(2006-04-19 23:52:50)(良:2票) 《改行有》

13.  第9地区 《ネタバレ》 中々面白かったです。 ただ、この作品には大きな矛盾が有るのでは有りませんか? 自分で作った1発でビルに大穴を開けられるビームガン(?)を1個のキャットフードと交換したがるエビ 高度なアームスーツ(強化外骨格)を作りながら、それをキャットフード100個と交換してしまうエビ これは何故でしょうか? 私が異星人なら、それ等を利用して人間と戦いを挑み、エビの独立を勝ち取ろうとするでしょう。 しかし、エビ達は物乞いの様に人間へ食物をねだり 不潔で、ゴミを漁り、牛や豚を盗み、僅かな食物を巡って仲間同士で争う。 そして気に入らない事が有れば、すぐに殴ったり殺したりする、当然人間も殺される。 これは言わば、理性感覚の薄い原始人(もしかして黒人だと???)や動物の所業に他ならない。 かと思えば20年以上も母船のエネルギーの原材料を探して、自分たちの星へ帰ろうとしていたエビ達 彼等はエビの指導者だったのでしょうか??? そもそも、あの馬鹿でデカイ宇宙船の中は20年間も調査せずにほったらかし??? まったく、謎だらけです。 つまり、この作品はそういう謎を謎のままにするのが演出の様な所があり 地球へ来るに至った、異星人達の背景や性質について、殆ど明らかにされてません。 そしてそれはついに、最後まで明らかにされませんでした。 これ等を客観的視点による演出としてしまうのは、製作者側のエゴの様な気がしますね。 監督の弁ではこの作品は黒人差別が下敷きに成っているとの事でした。 しかし、作品を見る限り、それには失敗していると思います。 何故なら黒人達は自身が弱い立場だったから、近世に白人の侵略を受け、資源を奪われ、奴隷にされたのです。 彼等にもし、エビの作った機動歩兵が有れば、迷い無く、恨み骨髄の白人達を虐殺して回った事でしょう。 間違ってもキャットフードなどとは取り替えませんよ。 そういうなんと言うか、無理矢理なこじつけっぽいプロットがちょと残念でしたね。 ただ、先駆的なメカアクションや、主人公が受けた理不尽な悲劇、そして陰謀 その後の心変わり、そして秀逸なのが最後の造花作り。。。。 だけど、もうひと塩、味付けが足りなかった。 それがこの作品の惜しい所です。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-17 23:36:40)(良:1票) 《改行有》

14.  リクルート 《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 ウーン。。。。色々と惜しい映画ですね。。。 私が観終わって真っ先に思い出したのは ロバートレッドフォードとブラピが競演した「スパイ・ゲーム」です。 なんか、作風やエピソード、特に何も分からない若者を 老練な教官が厳しく教育し、一人前のスパイに仕立てて行くくだりが かなりよく似ています。 ただ、申し訳ないですが「スパイ・ゲーム」が8点としたら この作品は基本6点です。それだけ話の突き詰め方が甘いと感じました。 例えば、最後の最後でひっくり返すこの手の話は そうするだけの動機や背景がキッチリとプロットに施されてないと もうそれで完全にドッチラケます。 この作品も見事にドッチラケている。 例えばバークの背景を最後まで隠して置きたい為に レイラがCIAのどの線で動いているかという事を意図的に隠す。 これが非常に観ている方としては違和感が有ってイライラするんです。 レイラが終盤で追い詰められ、クレイトンにUSBメモリーを奪われ 何処かに電話するシーンが有りますが、「この時に彼女の背景を全部明かすべきだった」んですよ。 なんで、この線を最後まで曖昧にして置くのか意味が分かりません。 レイラの言い分通り、テストと称してCIA内部のセキュリティーの不備を 極秘に調べていたのであれば「それは誰が何の為にそうしていたのか?」 もし直接レイラがバークに操られていたのであれば、クレイトンの存在は不要ですよね。 バークが直接操れないからクレイトンをワザと脱落させて 自分の私兵に仕立てたと言う事なんででしょうが 肝心のレイラと相棒のザックの背景が全く曖昧なので 話の全体像が見えず、非常にイライラするんです。 ココが本当に致命的ですよ。 スパイアクションとしては抑制が効いて、まあまあ巧く出来ているのですが ラストの落とし方やイライラ感を考えると、申し訳ないですが、今回は4点献上します。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-01 18:27:46)(良:1票) 《改行有》

15.  ワルキューレ 《ネタバレ》 この作戦の誤算は作戦参謀のシュタウフェンベルクが 戦略家では有ったけれども戦術家では無かった事でしょう。 シュタウフェンベルクは明らかに大局だけを見つつ、この綻びだらけのクーデター作戦を成就しようとしていた。 空白地帯と化している本拠ベルリンにおいて予備兵を総動員し、重要拠点を力ずくで押さえ込む。 あとは出たトコ勝負の時の勢いを借りて、強引に全てをひっくり返してまおう。 確かにその大局的視点においては非常に素晴らしいクーデター作戦でした。 もし、シュタウフェンベルクが少しでも局地的な観点から物事を見れる人間なら ヒトラーが死のうが生き様が、狼の巣から伸びる電話線を全て切ってしまったはずで それは1個小隊ほどの私兵が居れば可能だったはずです。 決行後は事の成否に関わらず、オルブリヒトが直ちに予備軍司令官フロムを拘束し、即時作戦の実行へ移る。 実行後、宣伝相のゲッべルスと宣伝省を真っ先に押さえたのちに 伝令部を制圧して情報統制を図り、その後SS本部、ゲシュタポなどを各個襲撃して行けばもしかするとこのクーデターは成功していたかも知れない。 特に通信兵大将のフェルギーベルに通信遮断を依頼する事自体が間違っています。 彼からは狼の巣から伸びる電話線の位置を聞き出せばあとは事が足りたはず。 また、ヒトラーは自分が反ナチス派から再三狙われている事は、以前から分かっていました。 いま味方としている側近の中にも自分のやり方に対し、迷いが有る事を見抜いていたのかも知れません。 そう考えるとヒトラーは反逆者を炙り出す為に ワザと彼等を泳がせてこのクーデターをを決行させる事で一挙に事態の収拾を図ったのではないか? 実はこの作品はそれも暗に匂わせた作りに成っています。 トレスコウが取りに行ったリキュールを「ココで飲みますか??」と、意味有り気に笑うブラント大佐。拳銃を卓上に出したまま、反逆者の事にも触れています。 別荘で新任の予備軍参謀長であるシュタウフェンベルクを呼び、ギロリと見据え「ワーグナーを知っているな」と、言うヒトラー 「生かす者と死すべき者を選び。。。」この辺りは相当にキワドイシーンです。。。 事実、このクーデター失敗以後は反体制派の大粛清が行われ、敗戦まで1度も暗殺計画は起こってません。 歴史的事実は事実として記録される以上に、深く暗く横たわっています。。。。[DVD(字幕)] 8点(2010-04-15 18:05:13)(良:1票) 《改行有》

16.  ザ・コア 《ネタバレ》 みなさん結構点数辛いですね^^;私は結構楽しめました。ジュールヴェルヌ(←実はかなりファン^^;)の地底探検とは似ても似つかない映画ですが作者は結構影響されてると思いますし少なくともB級作品では無いと思います。かなり丁寧に作り込まれていてCG脚本共になかなかのエンターテイメント作品に仕上がっていたと思います。 (シャトル墜落シーンは相当良かった) ただテンポ良く人が死んで(死に様は良いのですが。。。好き嫌いは有るかも。。。)「さあ、死んで次行くぞ!」見たいな展開はチト疑問が残りますね。キャラの味付けもチト都合良過ぎですが 最後まで飽きずに一気に見れるだけの優秀なプロットは随所に見られました。 ただソコまでして「行かなければヤラなければ成らない」動機付けがチト日本人には理解しずらいモノが有ったと思います。(アメリカでは受けるんだよなぁ。。。こうゆうの) あとラスト辺りはもう無理矢理話を繋げてしまって一気にハッピーエンド(まあ、バッドエンドな訳無いんですが)にしてしまうなどはもうどうにもアレだなあ感が出ていました(笑) でもしかしハルマゲドンやビルどっかんの宇宙人侵略モノ(名前忘れました^^;)などよりはずっとマシですね。少なくとも見て損したってゆうレベルでは無いと思います。 7点(2004-02-01 00:41:14)(良:1票) 《改行有》

17.  トラフィック(2000) 《ネタバレ》 いま見終わりました。 メキシコから運ばれる麻薬は膨大だと聞きます。麻薬は当然カネに成る。カネに成ると言う事は 合法非合法問わず人間がそれに群がり、その莫大な利権を周旋調整する人間が メキシコ、アメリカ双方に必要に成るはずなのに 特にブルーのアメリカ側でそれが全く描かれてませんでした。 描かれてないのは意図的に描かなかった、とも取れます。 イエローのメキシコ側では警察は腐敗し国境警備軍(?)の将軍も 麻薬カルテルの手下に成り下がっている。これが現実です。 劇中メキシコ国境での摘発を描いてましたが、関係者の皆が威勢よく各部署を闊歩します。 飛行機の中(?)の会議で麻薬撲滅部の本部長であるマイケルダグラスが語調鋭く自論をぶち上げ 各部の代表にも斬新な意見を求めます。でも誰も何も言わない。黙り込んでいる。何故か? その答えは麻薬の売人の1人が捕まって、免責を受け元締めの裁判で証言をする為に 命を狙われるので警察に軟禁状態にされます。そこで彼が言います。 「お前等のやってる事は結局無駄なんだよ。麻薬戦争とお前等は言うがそんな物はとっくに終わっているんだ。お前等はもうとっくに負けているんだ」と。 そう、アメリカはもう負けていたと言う事です。それは政府も重々知っている。 本当の麻薬ルートというのはもっと合法的に、しかも大量に運ばれて来ると聞きます。 それには全く触れられて無い。圧力整形の人形ルートだけが僅かに言われただけです。 終盤でマイケルダグラスの娘が麻薬中毒になり 自らその職を辞する場面が有りますが あれは自分の家庭を優先したという事ではなく もうとっくの昔に勝負が付いているにも関わらず それを知らされていないアメリカ国民の溜飲を下げる為だけに 自分が政治家、官僚に利用されている事に気が付いたからではないでしょうか? 結局の所、この監督さんは麻薬撲滅戦争などと高らかに謳っている アメリカ政府の偽善と欺瞞をこの映画で描きたかったのかも知れません。 しかもこんな偏屈な切り口で しかしながらその麻薬撲滅の現場で働く人間は諦めてません。 建前のみのスローガンを掲げて実際はやる気の無い当局上層部とは違って 多少のブレは有ってもその正義を貫かんとする為に命を掛けています。 それをこの監督はラストにやさしく描いています。 そういう意味合いで1点プラスしました。[DVD(吹替)] 7点(2009-02-22 20:49:52)(良:1票) 《改行有》

18.  コラテラル 《ネタバレ》 先ほどテレビで見たので投稿します^^; 「ヒート」を以前見て面白かったのでこれ見たんですが この監督さんはやはりガンアクションに非常に拘りの有る人ですね。 今回もかなりその点で楽しめました。 一見して隙が無く非情で凄腕の殺し屋ビンセント(笑)が 1台のタクシーに乗り込む事から始る物語ですが 始って見るとプロの殺し屋と呼ぶには余りにもズサンで行き当たりばったりを臨機応変と言って見たり まあ、実はミスも多く隙も多い殺し屋だったという事で^^; それに絡んで行くしがないタクシードライバーのマックスがかなり良い味出してました。 全編やっぱりマン風味というか独特の風合いを出していて途中の2人問答などを見ても その後の展開や結末は1筋縄で行かない。行かせたくない。 ただやはりこれだけ極悪で刹那な主人公ですから待っているのは死しか無い訳です。 これは観客も気付いている。ああ-----いつ死ぬの? その点でも最後の最後。ウキュ-----っとうなってしまう渋い複線が待っています。 結構気に入った作品なんで後でDVD借りて字幕でもう1度みたいかな。 ただハマレ無い人には面白く無いと思います。 私はちょっと甘めの7点で。 [地上波(邦画)] 7点(2007-10-21 23:25:30)(良:1票) 《改行有》

19.  CASSHERN 《ネタバレ》 皆さん点数低いですね^^; いや、分からなくも無い感じですが 私はこれ意欲作だと思いましたよ。 確かに荒唐無稽な部分も多いですがそれを補って余りある独特な勢いというのでしょうか。 オリジナリティーというのでしょうか。 それを強く感じました。 オープニングのフルCGから始まってロボットの描き方、戦闘シーンなどは 過去の日本映画には無いクオリティーと勢いを感じます。 特に少しデフォルメしたロボを集団で影絵の如くガッチャンガッチャン動かすシーンなどは鳥肌立ちました。。。このシーンだけでも製作者の非凡さが分かりますが ストーリ展開は兎も角として実写CGにおける表現方法の多彩さは相当センス高いと思います。 ようするにこの監督さんはやりたい事が山ほども有ってそれを泣く泣く2時間に凝縮したんでしょうね。 点々とツギハギ感が感じられるのも本当は10時間で取っても足りないのを無理矢理2時間にしたからでしょうか(笑) 脚本から撮影から何から全部1人でやってる所を見てもまあ、相当実験的というか。よくこれだけ撮り切れたというか。。。 こういう人は優れた相棒とか見付かると良いんですけどね。往年の押井、伊藤コンビ見たいに。 今回のは無我夢中というか少し1人よがりで観客が置いてけぼり食ったんで酷評されてますが 私は今後少し腰を落ち着けてジックリ製作スタッフ選りすぐって作品作りすれば大化け。。。 いえ、ちょっと偉そうに言いましてすいませんが ホント、そんな気がした1作でした。 点数が7点なのはストーリー的に少し弱いからと やはりキャシャーンに拘らなかった方が良かったという事で7点です。 あとウタダヒカルの旦那っていうのが逆に思い切り足枷になってますね^^; まあ、旦那じゃ無きゃこんな抜擢はされなかったとか言うのはその通りだと思いますが どういう経緯であれ出来上がった作品までその色眼鏡で見てしまうのはチト酷かと思います^^; [DVD(邦画)] 7点(2006-06-01 20:53:49)(良:1票) 《改行有》

20.  月に囚われた男 《ネタバレ》 先ほど観終わりました。かなり面白かったです。 この映画の秀逸な所は基本設定や場面設定 そしてプロットを徹底的に練り込んで有ると言う事です。 それでいて、作品の世界観や背景などは冒頭にザッと説明するのみで 殆ど明らかにされていない。 ある意味ではSFの定番で地味な話なのに 観ている者をこれだけグイグイと物語に引き込んで行くのは 上に書いた事柄(基本設定、場面設定、プロット)を 相当徹底的に練り込み、その過程で余計な物をそぎ落としたからこそ 全然違和感無く、これだけの作品に仕上がったのだと思いました。 私は昨今のド派手な演出ばかりで、粗を隠そうともしないハリウッド映画も この作品を見習って欲しいと思いますね。 この作品もやはり、あのブレードランナーを手本に取って作ってある映画で ある意味、レプリカント達が働いていたとされる 植民地星の実情に思いを馳せ、空想し、それを基にして1本の物語にしたかの様に 悲しく、重厚で、深いシナリオの中に 心洗われる余韻を残しつつ、最後まで痛快に見る事の出来た作品です。 作品の内容は 要するに莫大なエネルギーを生み出す月面の新エネルギーの採掘には 高レベルの放射能により、人間が重度の被爆に冒されてしまうというリスクが有った。 その為に採掘会社は違法なクローンを作り出し、偽の記憶を植え付けた上で 月の採掘基地に閉じ込め 3年の任期(実は重度の被爆により寿命が3年程度しか持たない)を課して 偽りのローテーションを繰り返させていた。 つまり、3年でクローンを廃棄処分にしてまた新しいクローンに交換し 採掘業務を延々と継続させ、金儲けしていた。 この映画の新しい所は作品に登場する会社側の管理AI つまり、会社が騙しているクローンを監視し管理するコンピューターに 性格や許容性、そしてある種の感情を持たせている所です。 結果的にこのAIが主人公達を助けた事で、物語が大きく展開して行く。 惜しい所は時間の関係なのか、予算の関係か分かりませんが クローンである主人公が脱出ポッドで脱出した後の話が 非常に駆け足で、ちょっと尻切れトンボに終わっている事です。 この最後をキッチリ落とせていれば 私は10点でも足りないぐらいの作品だと思いました。 8点と付けましたが、限りなく9点に近い。 どちらにせよ、1度見て損は無い作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2012-08-16 19:34:33)(良:1票) 《改行有》


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