みんなのシネマレビュー |
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1. メメント 深くまで読み取れる方なら分かっていると思うが、この映画では、短い記憶=人の一生、刺青=歴史、になぞらえている。つまり製作者の意図は、歴史の教科書にそう書いてあったからといってそれが真実かどうかなんて誰にもわかる訳がない、真実のあやふやさ、という事だ(これは途中、意味も無くギデオンの聖書を出している点でも明らか)。この映画の凄い所は、そういった映画の主題をストーリー進行(巻き戻すと真実が分かる)と合致させている点にある。だからこの映画の構成は、別に奇をてらったものでも何でもなく、“必然”とさえ言える。こうした、主題と構成を見事なまでにマッチさせた映画は近年まれだったため、満点を付けました。10点(2003-12-02 02:36:24)(良:6票) |
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