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1. 帰って来た木枯し紋次郎
独断と偏見に満ちた点数です 市川ファンなもので…出演者の年齢的な事とか、ナレーターが変わってしまったことロケ地が限られてしまった事など不可抗力は減点していません なんといっても35ミリで、劇場で観れた、そして中村敦夫であるということでもう、満点です ほこりにまみれた朱鞘の長脇差にさっと月明かりが差すシーンには本当に目頭が熱くなりました 川原のカメラワークとか、養蚕農家のセットなど今の時代劇が失ってしまった、丁寧な職人仕事が堪能できます お約束の紋次郎の繕いもののシーンも○ 最後のタチマワリ前のカラダに和紙を濡らして貼りつけたり目釘に水をかけたりの芸の細かさ、いかに見せるかを知り尽くしたプロの芸術作品を見ているようでした もういちどこんな時代劇を観たいな いつまでも色褪せない名作だと思いました10点(2004-01-28 21:09:26)(良:1票)
2. Shall we ダンス?(1995)
《ネタバレ》 オープニングからしてなにか意味深
ファンタジーを予感させるシェイクスピアの言葉
水たまりに広がる小さな雫の波紋を踏みにじるハイヒール
好きも嫌いもないさ、仕事だよ
ルーティンの日常を破る時が来たのだ
先にハリウッド版を見てからの視聴でしたが、エンドレスで見続けられる数少ない邦画になりました
何度見ても新しい発見があります
緻密に張り巡らされた伏線が見事に回収されストンと落ちていく心地よさにやられました
ラストで、ダンスホールからブラックプールのボールルームに画面が替わって、本木の言葉がオーバーラップします
生きることさえ捨ててしまったかのような、感情のない言い回しと仮面のような表情からのヒロインの変貌
たくさんのカップルに紛れて私達には彼らが見つけられなくなる
このシーンだけでも何度見ても何度でも見れる
点数が辛いのはあまりにも日本的な夫婦観がおぞましいから
外では小さくなって言いたいことも言えないくせに配偶者は怒鳴りつける卑屈で醜い夫
男に依存し自立しないことに安住する幼児性の抜けない独占欲が強く嫉妬深い妻
つい、冒頭の杉山の言葉を言いかえてしまう
好きも嫌いもないさ、家族だよ
夫婦がパートナー足り得ない日本の夫婦
これだけが受け入れられなかった[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-07-14 14:58:29)(良:1票) 《改行有》
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