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プロフィール |
コメント数 |
25 |
性別 |
男性 |
年齢 |
65歳 |
自己紹介 |
西宮のおっさんです 。 データが古いので、新しい「亜輪蔵」で検索して下さい。 |
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1. パッチギ!
感想とは個人的なものです。よって個人の感情が結構入ってしまいます。
レビューにならないかも知れません。ですが「評価4」の理由を以下に示します。
つらい映画だった。私自身の記憶や思い出、朝鮮韓国人の友人の顔がそれこそ走馬灯のように出てきて映画から現実の世界に連れ戻されそうになる。
最後には涙が出て来そうになった。なぜかはわからない。思い当たるのは、この映画で描かれている数々のシーンが自分の経験とほぼ90%程度まで酷似していることだろうと思う。
水で煮る豚の臓物。アズキ餅の蒸す匂い。唐辛子を石臼で轢く音。マッカリの香り。
シルクのチョゴリの手触り。怖そうな親戚の親父。足技中心の喧嘩。
朝鮮語でスローガンを叫ぶ広告車。太鼓の音。突然いなくなった隣のお兄ちゃん。
警官の怒号。毎晩ある夫婦喧嘩。。。
監督は良く撮った。このテーマをしっかり書いた脚本、演出の方にも頭が下がります。演技する人もほぼ満足です。この点では8-9点です。
が、私自身つらい思いをいくつも思い出してしまった。形は違うが「ミュンヘン」的に。
知らなければならない現実もあるのはわかりますが、思い出したくないものもあるのだと。思い出になるにはまだ時間が経っていません。よってすいませんが4点。
私の脳細胞の奥のほうにあった思い出を引き出した監督には9点です。[DVD(字幕)] 4点(2006-02-17 09:26:40)(良:2票) 《改行有》
2. 黒の試走車(テストカー)
《ネタバレ》 黒いシリーズ というより増村映画の代表作の1つと思います。
登場人物のギスギス感、うさんくささがプンプン匂う映画です。人間臭いと申しましょうか。
この映画のクレジットをもう一度見直したいですが、主演はどう見ても高松英郎です。
田宮二郎はこの映画の場合はスポットライトのあたっている狂言回しの一人としか見えません。
映画を見終わった感想では、場面はほとんどが室内セット。印象に残るのは会社内の高松率いるグループの部屋。秘密を守るにはちゃっちい部屋で、ここで行われることがこの映画のカギですのでチャッチぶりをゆっくり見てね。あ、トリックなどまったくありませんから。
最後もお約束で終わります。
[地上波(邦画)] 6点(2006-02-20 09:05:21)(良:1票) 《改行有》
3. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 あ、9点にしてしまった。正直に点数つけると9.4点でしょうか。
-0.6はこの映画を見てから後にいろいろネタバレやらキューブリックの話やらが頭に入ってきたので、少しマイナスになってしまった。
原作は先に(中学のとき)読み、高校時代に「公開以来の再上映!」っていうので5回見た。それほどインパクトのある映像でした。おりしも「SFブーム」とやらで、いろんな雑誌が出てきたり、ヤマト関連からアニメブームとか言われたりしていた時代。
この映画を見た、見ていないで、SFマニアかどうか別れた時代。
黒澤の「七人の侍」ではないけれど、「みるべし!」と人に勧められる映画で、見た人との共有性がその頃はなんとも言えないものがあった。
15年前、大阪梅田の旧OS劇場閉鎖の時、初めてシネラマで見た。
高校時代の5回も高かったビデオを捨ててしまいたいようなさらにすごい映像だった。
この映画こそ、映画館で見るべき映画だと思います。DVD買ってしまったけれどねぇ。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-29 10:08:18)(良:1票) 《改行有》
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