みんなのシネマレビュー |
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1. 危険な情事 この映画を見て「浮気なんかするもんでない」と思った貴方は真面目な方。「相手は選ばないといけない」と思った貴方は不真面目な方。「今までこんな相手はいなかった」と思った貴方は運の良い方。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-17 23:04:51)(笑:1票) 2. パッチギ! LOVE&PEACE 評価が低い人のほとんどが、理由に事実と違っている事をあげているけど、少しがっかりだ。これは、歴史教科書ではない。同じように、日本人が好きな司馬先生の小説に対し、まるで鬼の首をとったといわんばかりに、事実と違っている点を指摘する人がいる。たとえ、そうだとしても、司馬先生の小説としての価値は変わらない。司馬さんが作った龍馬像への批判的な意見に対する黒鉄さんの言葉を借りれば、「ストライク、ボールの判定に興味はない」ということだ。これは映画だ。傑作のよびごえ高い前作をしのぐ会心の出来だよ。差別や家族の難病に苦しめられながらも力強く生きていく一家を、そのルーツを絡めながら描いている。前作に比べ、主人公達が大人になった分、キレまくっていた若いパワーが落ちたのは確かだが、分別と我慢が身についた分、情が全面に出てきた気がする。[DVD(邦画)] 10点(2010-06-07 15:17:00)(良:1票) 3. たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 田舎の武士のつつましい生活観がいいね。「おぬしほどの男が・・」という友人のセリフがあったが、どんな時代にしろ、他人から見たら出世できる才能があるのに、それを望まない人っているよね。逆に才能ないのに上に行きたがる奴も多いけど。実際、幕末から明治という時代は、立身出世が男達の常識みたいな雰囲気があるし、それは否定しないけど、だから余計に主人公の生き方がクローズアップされるよね。他人は、もったいないと思いながら内心馬鹿な奴とも感じている。そういう意味では、不評だけど最後の岸惠子のセリフが活きていると思うな。父は幸せだったと娘が思ってくれただけで十分なんだよ。娘達のために犠牲になったと言わず、それが父の望んだ生き方だというのがね。ところで、アカデミー賞とってほしかったな。こういう日本的な感覚は欧米人に受け入れられにくいのかな。チャンバラ場面増やしたら取れてたかもしれないけど、それじゃあねえ。宮澤りえはいいね。何で貴乃花は結婚しなかったんだろう。[DVD(邦画)] 9点(2010-01-10 14:05:17)(良:1票) 4. 隠し剣 鬼の爪 良かったんだけど、不満もあったな。原作が同じ作家なんだから「たそがれ・」と雰囲気は似てくるのは仕方ないとして、登場人物が特に同じでもないのに、たそがれパート2的な印象は何とかならなかったのかな。設定を少し変えても良かったと思うよ。主人公が朴とつな中にもユーモアとか志をちらっと見せると全然印象が違うよな。シリーズものにする必要性はなかったんだし。それから、松たか子の起用は疑問だな。好きな女優なんだが、百姓の娘には見えないよ。武家のお嬢さんの役だよ、彼女は。あの役は美人である必要はないから、純情で控えめであれば、顔はそれほどでもなくていいよなあ。例えば、あの妹役の人(田畑智子さんといいます。)。そういう訳で、満点にできない惜しい作品だな。喜劇っぽい演出も、無いほうがいいな。面白いけど、作品が軽くなってしまう。まあ、そこは減点要素ではないが、控えたに越したことはないと思うよ。音楽はよかったなあ。[地上波(邦画)] 8点(2010-01-11 22:42:06)(良:1票) |
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