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1. ゴキブリたちの黄昏
《ネタバレ》 キワ物コメディだと思って何気なく観たのだが……意外や意外、感動できるし普通に面白かった。
無論、私はゴキ○リことGが大嫌いだ。
あの黒く照かるボディを見るだけで悪寒が走るし、物陰をコソコソ高速で動く起動も腹立たしく思うし、気配を感じるだけで気分がささくれ立つ程に嫌悪している。
一度姿を確認してしまえば、確実に死亡確認するまで、他の事には一切手が回らなくなる。
しかしそんな世間一般的なスタンスを持ちつつも、この作品には素直に感銘を受けた。
なるほどGの視点に立って見れば、我が家は広大な国家となり、そして一市民に過ぎない凡人も鬼神の如き力を持った存在になる事がよっく判る。
物語も青春群像劇から、恋愛三角関係物になり、最後は戦争物と二転三転して飽きない。
アニメーションとの合成も、観ている内に違和感は無くなる。
そしてこの作品は、なんと言うか……内容が結構ハードなのだ。
大量破壊兵器(殺虫剤)で片っ端から吹き飛ばされるG達の姿や、和平工作に失敗しダーツの餌食となった市長(だったかな?)、タイガー戦車(模型)で人類を嘲笑しながら死に行く将軍などなど……何処までも救われないし、それは主人公達であっても扱いは変わらない。
彼らは無抵抗な上に相手が神の如き戦闘力を持っている為、その散り際はどこまでも儚い。
主役の一人である青年Gがエアガンで蜂の巣にされるシーンなどは、その演出も相まって本作屈指の名シーンだ。
本作はGの視点に立つことで、生命の儚さと尊さ、そして生きる厳しさを切実に語った名作である……とは言いすぎだろうか?
……だからと言って、鑑賞後Gに対する態度が変わるかと言えばそんな事は無く、見つけ次第即座にスリッパを手にして追い掛け回してます。
ただ、心の中で「すまん」程度の詫びを言う様にはなったかな?
ただ途中、ウ○コが喋るシーンだけはどうかと思う。G達は仕方が無いとして生物じゃないじゃん![ビデオ(邦画)] 8点(2006-11-13 17:13:01)(良:1票) 《改行有》
2. ステルス
いや、最初から馬鹿映画だって認識はあったので、映像を観て楽しむ映画だと割り切ってました。
それでもやっぱり各所で「え~?」とか「おいおい……」と突っ込まざるを得ないお話でございますが、一言言わせてもらうなら…… エディへ真っ先に学習させるべきものは、何よりも「国際法」ではなかっただろうか? まるでRPGの勇者の様に、人様の家ん中に土足で上がり込みやりたい放題な米国が凄い。
巻き込まれる市民や義務を果たしているだけのロシア人パイロットは無論の事、某国国境警備隊の面々ですらこの映画では、明らかな被害者であります。
ラストシーンでは、「他に弔うべき者は幾らでもいるだろ?!」とツッコミを入れたくなる事請け合いです。
まぁ飛行機が主人公なので、メカが出ていないシーンは殆ど無意味です。
アジア美人ナンパとか、寿司バーでの語らいとか、クラブでフィーバー(?)とか要らないです。全部カットして下さい。
とにかく、真剣に物語を観ると損をするトンデモ映画なので、マクロスプラスをハリウッドがリメイクするとこんな感じになるのかな~? といった感じで臨み、飛行機の動きや空中戦を楽しめばそれなりに可。[DVD(吹替)] 3点(2006-06-07 08:07:55)(良:1票) 《改行有》
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