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評価順12

1.  グラン・トリノ ★イーストウッド監督最後の出演作と言われる本作だが、あまりにも「それ」感の漂いすぎてるラストがイヤだ。こんな映画作っちゃって、ホントどうすんだ、イーストウッド? ★そりゃ理屈としては・・・ウォルトの論理からも、アジアンギャング達のバカさ加減からも、現代版西部劇というこの映画の立ち位置からしても、そしてイーストウッド監督の集大成としても、こうなるしかないラストだとは思うんだが・・・心情的にはどうしても納得できないぞ! ★どんだけ老醜さらしたっていいじゃないか。あがいてあがいてそれでも最後にはビシッと決める、そんなイーストウッドを見せて欲しかった。 ★PS.ふたつだけ。今回イーストウッドはとうとう家族ドラマとコメディと浪花節もモノにしてしまった。完全に邦画のお株を奪われてる、無敵。 ★ギャング達の描き方が浅すぎという批判もあるようだが、西部劇であるので仕方がない。個人的には、例え銃社会のアメリカと言えども、(護身用の小ピストルくらいならともかく)無差別大量対人殺傷兵器であるマシンガンをイキがって所有している時点で、同情の余地などない。  ★なお、点数についてはほんとはつけたくない(付けれない)のだがギリギリこれで。たぶんこんな点数つけるのは自分だけだと思うので、大勢には影響なかろう、かんべんして欲しい。[映画館(字幕)] 2点(2009-05-03 19:49:49)(良:4票)

2.  ボルト 《ネタバレ》 ★3Dで鑑賞。最初にオマケの「メーターの東京レース」。インチキ東京で繰り広げるレースが爆笑。これってあの某街道レース映画のパロディですよね。日本の警官もドーナツ好きなのか? ★さてBOLT。冒頭の店の窓ガラスに背景が映りこみ、さらに店内の奥行きが感じられるなど、所々とてもリアルで繊細な描写もしており、3D技術の進歩が感じられる。今後どんな風に発展していくか楽しみ。この映画では、もう「観客の目の前に怪物が飛び出し」みたいな脅かし系の演出はなかった。少なくとも作り手は、既に3Dがただの色物ではないと思ってる。 ★冒頭のチェイスシーンはそれこそ本物のアクション映画顔負けのかっこよさで(走りまくるボルトにぴったりくっつくカメラワークがすごい)わくわくするが、それからあとは以外にも地味な展開。しかし前後のギャップはともかく、自分はこういう地に足の着いたまじめな展開は嫌いではない。 ★ボルトは外の世界を知らず、初めてミトンズに普通の犬の「すること」を教わる過程がなんとも微笑ましい。トイレの水ネタや窓から顔出しネタって「Cats&Dogs」でもあったが、あれはアメリカじゃ定番の犬ギャグなのか?あとキャンプ場でミトンズに教わって「おねだり」するシーン。キャンプ場の客でなくても「ボルト飼いたい!」と思っちゃうほどカワイイ。さすがに「電柱おしっこ」はなかったか(笑)。★自分に超能力などないと知って落ち込むボルトを励ますライノは、夢想家のようで実はハムスターとして狭い世界にいるだけの無力な自分を逆に励ましてほしいと思ってる。猫のミトンズは、自分を捨てた人間を嫌いながら、そんな人間を一途に信じてるボルトをうらやましく思ってる。各キャラの描写は定番ながらとても丁寧。 ★最後ボルトはペニーを火事から助け出すため、自分の(スーパーボイスではなく)ほえ声で、普通の犬として助けを呼ぶ。このオチは地味だがとてもいい。ラセター体制で、ディズニーアニメもようやく復活するのか今後に期待したい。 ★余談だが実際のボルトはアメリカンホワイトシェパードという要はシェパードの白色種(の改良種)。過去には色が嫌われて本家ドイツでは生まれると処分などという不遇な目にも遭っていたとか。ドイツシェパードよりは社交的で飼いやすいようだが所詮は大型犬。ブームになって生半可な覚悟で飼うような輩がでないことを祈る。[映画館(吹替)] 8点(2009-09-09 01:06:57)(良:3票)

3.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 ★太平洋戦争直後の日本にゴジラが現れるというシチュエーションは面白かった。ただ自分は直接的にヒロシマ・ナガサキでゴジラの誕生・出現となるのかと思ったんだけど、そういう流れではなかった。 ★どころかゴジラの存在の意味は劇中ではまったく語られない(放射能というワード、核爆発を思わせるゴジラの熱線、米国の核実験の映像など連想させるモチーフはちりばめられてるが)。 ★なのでゴジラは本作では核ではなく戦争そのもののメタファー(と言うには終戦直後だから随分直喩なんだけど)と思える。それを主人公らが否定する。「今度こそは人死にを出さずに克服した!」そういう物語。 ★先ほど「存在の意味は語られない」と書いたが、まあ記号的な意味での「倒すべき敵(あからさまなどこかの国でなければ)」であればゴジラでなくても何でもよかった気がする。「宇宙戦艦ヤマト」における「ガミラス帝国」みたいなもの。 ★前作シン・ゴジラが庵野監督らしくミリタリー&集団(チーム)劇(オタク方向)へ全振り、人間ドラマは皆無だったのに対し、本作はチーム・集団劇はそこそこで主人公敷島の弱さ、葛藤、ゴジラへの復讐心など(ありきたりではあるが)個人に焦点を当ててドラマとして面白かった。戦いの決着も読めはするがハッピーエンドで素直に良かったと思えた。 ★過去作、ゴジラの倒し方もいろいろあったけど、試作機「震電」の特攻で爆弾で頭吹っ飛ばされてぶっ殺されるってのもなかなかインパクトあり。 ★核兵器のような威力を持つ熱線を吐き、深海の水圧やそこからの急浮上にも耐えれる怪物が口内爆発で一撃ってのはどうかと思うが(さすがにそれで片付いてくれなきゃ物語的に困るというものの)。 ★そしてエンドタイトル直前のお決まりのシーンも「敗戦からの復興」という物語には蛇足。 ★CGはきれいだしゴジラは怖かったし、それと昔の軍艦や戦闘機が戦うというビジュアルも面白かった。シリーズ中でも良作だと思う。[映画館(邦画)] 7点(2023-11-18 22:55:46)(良:2票)

4.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 ★今までのレビューを拝見して・・・みんな長いぞ!!レビュー数100も全然いってないのにもう4ページだよ。読むの大変じゃないか!みんなどんだけSWが好きなんだ! ★でもまあこれだけ長く続くコンテンツだと、実際以上に受け手の思い入れが増幅しすぎちゃって、たぶんもはや何をやっても収集は付かないと思うんですよね。 ★ただし、何をやってもいいから「もっと上手く作ってくれよ!」っていうのはあるわけで。どうもすっきりしない場面が多すぎる。レジスタンスの無策ぶりとか、意思疎通のなさ(反乱成功しちゃったらどうすんだ)、コード無効作戦のいきあたりばったりと結局は無駄足、師匠の過ちを繰り返してるだけのルーク、フォースとジェダイの関係性を切り離そうとする演出も上手く説明できてるとは思えない。 ★あとはキャラの魅力ですね。欧米人には準ヒロインともいうべきローズのルックスってどうなんだろう。私は最初少年兵かと思ったよ。バディムービー的なコメディリリーフで物語に絡んでいくのかと、そしたらなんと・・・はっきり言いたい。偽善はやめましょうや。スノークの悪の親玉あっさりやられて肩透かし、残ったカイロは感情に振り回されてフォース使ってるだけでトップの資格なし。レジスタンスも前述したとおりバラバラ。後ろ向きな戦い(撤退戦)であることを抜きにしても、誰も彼も物語を引っ張っていく魅力に欠けている。 ★ああ、なんか同じようなこと書いてしまった。でもしょうがないですよね^_^; ★レイアの宇宙遊泳、ルークの超遠距離分身の術は、フォースってなんでもあり、じゃなく彼らが特別なんだと思えば。それにルークは実際あれで命を使い果たしたわけだし。ルークのラストバトルはドキドキしたし、最後夕日の中消えるシーンはジンときましたよ。 ★まあ自分も旧作のファンの端くれですから、作られないはずだったEP7〜9が作られるってのはうれしかったわけです。ただそれは、新しい話が延々と続くっていうことじゃなくて、9で長大な物語が閉じる、っていう認識なんですよね。だから無駄に話を広げるんじゃなく、ちゃんと収束して欲しいわけです。旧作の主要キャラ全員いなくなって(レイアも多分次はほとんど出ないでしょうね・・あ、チューバッカが残ってるか)残ったキャラで9のお話がどうなるのか・・・不安ではありますが、まあ見に行きます。 ★結局自分も割と長く書いてしまった。[映画館(字幕)] 6点(2018-01-08 12:35:18)(良:2票)

5.  2012(2009) 《ネタバレ》 ★今でもID4がテレビ放映されると、ついつい観てしまう。エメリッヒの中身のない大風呂敷は、心ある映画ファンの方には大噴飯モノなのだろうが、ストーリーなんか置いといて、とにかくありえない映像で楽しませてくれる、という映画として重要な要素に特化したその姿勢はなんか清清しささえ感じてしまう。 ★そして今回は自国アメリカと、人間自身に対する皮肉もたっぷり。米空母のあの扱いに代表される、軍の無力さ。大統領は演説ブツも途中でぶっつり、エアフォースワンは単なる障害物。解決策は中国頼み、日本完全にスルーで笑えない極近未来。生き残るのもカネ次第という、ま考えりゃそーだろーなあの現実。結果残ったやつらの醜さ。死んじゃう人たちのドラマが、そこそこホロリの感動くれるのが逆に話のツマであるってのが逆にスゴイ。 ★そしてクライマックスはなんと主人公達の密航(=身勝手な行動)で箱舟が危機にさらされるという、それどうよな展開も、ちっぽけな人間風情のやるこたこんなもんだろと・・・ ★結局自分だったら完全に置き去りにされるか下手すりゃ最初の地震くらいで死んでる組だと思うから、もう種を保存するためなんて奇麗事言ってもやっぱ本音は自分達だけは助かりたいとゆー人間達のドラマなんて、ハナから感動できるわけないじゃん、ってなことで完全に冷めて見てましたからね。 ★あ、そうそうラスト、アフリカ大陸がかなり無事に残って喜望峰を目指すって、おそらくじゃあ北半球はほぼ壊滅なんかもね。ってこれもかなりの皮肉。いつの間にこんな皮肉屋になったんだエメリッヒ。 ★追記、映像については他の方がさんざ書いてるので・・・ただエンドロールのCGスタッフの数、ものすごい・・・ほんとこれ映画館で観なきゃ意味ないよねえ。[映画館(字幕)] 7点(2009-12-27 00:49:47)(笑:1票) (良:1票)

6.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers  (原作は未読です)★驚いた。あいかわらず説明はまったくないが、それでも今までの押井作品と比べると圧倒的にわかりやすい。物語の背景とか簡単に想像付くし。 ★特に、「イノセンス」みたいにごちょごちょ引用を使ってしゃべりまくるキャラがひとりもいなくてよかった。(だいたい活字ならどんだけ小難しい御託を並べてもかまわない。それこそディックの「ヴァリス」みたくわけわからん小説だって、好きなだけ時間使って反芻し、想像しながら読めるから。けど映画はそうはいかない。追いつけないのだ。ぼくは頭も耳も悪いんで・・・) ★しかしながら、精神的に閉じた世界、いつまでも終わることなく、ほんのちょっとだけ形を変えて繰り返される日常(戦争だけど)、それを打開しようとあがく主人公・・・昔のうる星(ビューティフルドリーマー)とやってることはいっしょっぽいな。 ★あと、精緻なCGと平板なキャラデザインは違和感最後まで消えなかった。こういうところは多少アナログでも、ジブリのバランス感覚のほうが好み。音楽は二重丸。 ★それとぼくは日常を虚無のうちに過ごす現代の若者達、なんてのにはあまり心を動かされないが、中盤の草薙の長台詞にちょっとどきっとするものがあった。もし今もチベットや中東や、グルジアなんかで不幸な目にあってる人たちが、みんなカメラに向かって、「おまえらがのうのうと平和に贅沢をむさぼってられるのは、俺達が犠牲になって死んでるからだ」って叫びだしたら、どうなるんだろうか。すいません、ポイント違いますよね。 ★でも、SFってよく現実のメタファーって言われるけど、そろそろ現実ってこんな映画を追い越してる部分があるんじゃないかなあ、と考えてみたりして。こういう白昼夢な世界、決してきらいじゃないんだけど・・・ PS, すごい瑣末なことなんだけど、どうして英語でちゃんと「すかいくろーらーず」って書いてあるのに、タイトルはスカイ・「クロラ」なの?なんか気になる。ネイティブに発音すると「くろら」なのかなあ。あとcrawlersって直訳すると「這い回るもの達」。キャタピラ運搬車、イモムシ、赤ちゃんの這い這い、水泳のクロール、WEBの検索ロボット・・・「大空を自由に飛びまわる者」じゃないんだ。いいねこのネーミング。[映画館(邦画)] 7点(2008-08-15 23:32:19)(良:2票) 《改行有》

7.  イングロリアス・バスターズ ★お得意の長々とした会話劇は、本作では戦争という否が応でも死と隣り合わせの状況であるが故に、緊迫感を高める効果に資するという役割が非常に明確である。そして少しの間がまんすれば、必ず見事にその緊迫を破る「ヤマ」が待っている。 ★登場人物は多いが、キャラクター造形は明確でわかりやすい。特にブラッド・ピットは今までにない役どころを怪演。ランダ大佐のねちねち感もよい。 ★章分割であるが、時間軸はそれほどぶれはなし。それより雰囲気の変わり方(西部劇~ラブロマンス~密室劇アクションその他・・)が面白かった。 ★グロシーンもあるにはあるが割りと控えめで苦手な人も我慢できるだろう。 ★そしてナチスの高官達を「ある方法」で皆殺しにするあのクライマックス。彼らの前に浮かび上がるあの映像は、まるでホラー映画のようでもあり、非常に効果的。このクライマックスは監督の映画愛に満ち溢れている。最後のオチも戦争モノらしくピリッと皮肉が効いている。 ★というわけで、タランティーノ映画としては破格に観やすく親切な本作、いつもの通りいろんなオマージュや引用もあるのだろうが、そんなことが分からなくても充分楽しめる。おそらくこの「一見さんお断り、撤回します!!」な親切すぎる造りが、コアなタランティーノファンにはものたりないのかも知れない。 ★ま、しかしタランティーノの才能を改めて世間に見せ付けたという意味では大成功だろう。確かにバスターズの活躍が少ないとか、映画潜入作戦がバカすぎるとか、キャラの掘り下げが足りないとか不満はあるから、大傑作とまではいかないけど、少なくとも今年一番の映画であったことは確か。[映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 22:59:49)(良:1票)

8.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 ★西洋人って、SFファンタジーみたいなジャンルで「壮大な法螺話」って言うとおしなべて「神(またはそれに近いような存在)殺し」っていうテーマに行っちゃうのかなあ。最近そんな感じのストーリーやけに多くないか?★まあ本作はそもそも「銀河の守護者」のお話なんだから、相手がどれだけ巨大でもノリで倒しちゃうってのが面白いとこなんだけど。それにしちゃ弱いよね。時空を超えて幾多の星を(変なぐにぐにで)襲う能力ありながら。全宇宙の生命体を滅ぼそうとしてたんでしょ?★ああ、よく考えたら今回はあんまりノリでおふざけのうちに解決しちゃった風じゃないよなあ。ちょっと真面目なストーリーだった。いや、エピソード一つ一つはお馬鹿なんだけど。★ロケットの「構って」な理由で電池を盗んだのが騒動の発端でメンバーの危機、最終的にはヨンドゥが命を落とすのは今ひとつ釈然としないが、最後彼がドラックスにほだされてポロッとしたとこなんかは良かった。ただ全体的に家族の絆みたいなエピソードが多くて、2作目にしてそこ(落ち着いた話)へ行っちゃうのかなあという気もする。★と文句も書いたが全体的には面白かった。ロケットが海賊を一人で翻弄したり、ヨンドゥが口笛を吹きながら裏切り者達を蹴散らしてくアクションシーンはとてもカッコいい。テンポよく、エピソードてんこ盛りな割にはだらけないし、ほかのマーベルにはない軽いノリがいい。ベビーグルートが爆弾を仕掛けるクライマックスは、(ふつうならそれまで間違いだらけだったんだから)「うまく行き過ぎ」と白けるとこだが、逆に「もうご都合主義でいいから上手くいってくれ!」と思ってしまった(笑)。スタローンにカート・ラッセル、デビット・ハッセルホフまで出てきておじさん世代には涙モノ。ついでにナイト2000(キット)も出てくればよかったのに。★おそらく次回作もあるのだろうが、あんまり真面目にならずに、あくまでもおふざけで楽しい、ちょっとだけほろっともできるエピソード挟む、結果的には宇宙の危機を救っちゃった、ってなお話を期待します。[映画館(字幕)] 7点(2017-05-28 21:14:24)(良:1票)

9.  アイアン・スカイ 月の裏側に隠れていたナチスが地球征服に攻めてくる、思いっきりバカそうな内容とあのポスターですが、やっぱ扱う題材がナチスだけに(そしてハリウッドでもアジアンでももちろん邦画でもなく)ヨーロッパ映画であるからにはただのオフザケにするわけには行かなかったんですね。 ★観る前はパーカー&ストーン(真性オチャラケ)かバーホーベン(SFの名を借りた暴力&風刺)か、というのを想像してたけど、意外とまともな風刺映画でした。 ★各国集っての防衛会議での痴話喧嘩も笑ったけどやっぱ本家アメリカこきおろしまくりです。戦争の政治利用、資源の独占、あからさまな黒人差別(結局今でもそうなの?)なんかそれに比べればナチスのプロパガンダのほうがマシに思えてきてしまうからコワイ(いや冗談じゃないよね)。 ★アドラーとレナーテの演説で流れるワーグナーのタンホイザー序曲、思わずかっこいいなあと、ああ怖い!!(もっともタンホイザーっていう歌劇の筋自体はナチスの好むとこなのかどうかはちと疑問だが) ★なお科学考証は思い切り無視ですので、気になるヒトは予め分かってたほうがいいかと。当時(その後も)品質で鳴らしたドイツの科学技術が、半世紀他国から隔絶されてスチームパンク的な発展を遂げたものが現代科学と対峙するって、実はSF的にはすごく面白い題材だと思うんだけど、そういうのは(最後のお決まりのドンパチ場面くらいしか)ほとんどないです。 ★あんまりまともな風刺劇だったんで、最後のオチが予想付いてしまったのがちょとなんだったかな。でもこういう映画、久しぶりなので面白かったです。[映画館(字幕)] 8点(2012-10-07 23:43:21)(良:1票)

10.  ヘルタースケルター(2012) 半年ぶり以上に観た映画がこれ(笑) ★原作は未読ですけど、知ってる人からはかなり原作に忠実だとか。「美」に狂う女性の恐ろしさ、というより、そういう人間すら「非耐久消費財」にしてしまう世間とマスコミの恐ろしさ、ってとこでしょうかね。テーマはそれほど目新しいものではないけど、確かに「ヘルタースケルター」度はなかなかのものでした。 ★沢尻エリカは、例のあほうな記者会見以来なにかと叩かれ続けのキャラですが、一般の人間にとってはほとんどくだらないテレビ番組の視聴率稼ぎのためのどうでもいいバッシング。(もちろん最上ではないが)今女優の若い子であれだけの美貌と演技力を兼ね備えてるのがいるか? ★その彼女は(全身整形のヒールキャラなんて)ほとんど自虐といってもいいはまりのキャスティングに、体当たりの濡れ場演技。出てくる人間がほぼ全員バカってのはいただけないが(いちいち指摘するのもめんどくさいんであれだが、とにかくこいつらなんでこんな行動するの?ってのが多すぎ。脚本の問題か?)バカすぎて、逆に他のみなさんが辟易してるあの刑事のクサ台詞にみょうな意味深を感じてしまったくらい(笑)。 ★まいいや、とにかく沢尻エリカ健在!を確認できただけでも、金払う価値はあった。これからもどんどん体当たり演技を続けてほしい。ついでにバカマスコミも徹底的にコケにしてやれ。っても干されない程度にね・・・[映画館(邦画)] 7点(2012-08-14 22:59:57)(良:1票)

11.  おくりびと 《ネタバレ》 ★美しい東北の風景と、そこで粛々と営まれる「死の儀式」、それを決して暗くではなくそこはかとないユーモアを交えながら淡々と描写していく。 ★ちょっと伊丹十三っぽいこの映画は、当然ハリウッドとも、その他の国の映画とも、あるいはまじめなだけの邦画とも違って、何かアカデミー賞審査員の心に触れるものがあったんでしょうね。 ★2時間超の超尺ですがそれほど長くは感じません。いきなりの腐乱死体や、葬儀現場での遺族のいさかいなど、決して「喜べる」職業でないこと、そのための「職業差別」が厳然として残っていること、社長の「困ったことに・・・」やその他の台詞にあらわれる日本人の「死生観」など、観ていていろいろ考えさせられるものがあります。 ★そういえば自分の祖父祖母の亡くなったときはどうだっただろうか、こんなびしっとした納棺師の人なんかいなかったような気がするんだけど・・・ ★気になった点は二つ。一つは広末さんのキャラ設定。自分は最初、彼女はカワイコブリッコでも実はどんな逆境にもめげない芯のある女性で、そのうち軟弱な夫を叱り飛ばすとかなんかと思ってた。実際は彼女も言いたいこといわず我慢してて、もっくんが黙って納棺師になったのにとうとう切れて出てってしまう、なんかその移り変わりがちぐはぐ。また東北の田舎に職業差別があるのは(類型的な気もするが)わからんでもない。しかし都会育ちであろう広末さんがあれほど生理的拒否反応を示すのは違和感がぬぐえない(単に近所の噂がいやってならわかるが、「汚らわしい!」とは?)。 ★二つめは音楽。久石さんの楽曲は嫌いではないが、実写でここまで大げさにBGMされるとちょっと鼻に付く。特に昔出てった父親が好きだったレコードかけて、久石さんのオリジナル曲が流れるのは???普通にバッハの無伴奏チェロ組曲にでもしとけば? もっくんが広末さんの前でピチカートでやった「ブラームスの子守唄」はとてもセンスいいなと思っただけに残念。(そうそう、彼チェロ猛特訓しましたね。弓使いとかすごく自然でした) ★個人的にはぼくはこの映画好きです。正直言うとアカデミー取るまでの凄みのある作品かってっとそうは思えません。普通にこの点数にしましたが、逆に賞なんて所詮は・・・とひねくれずに、観てみても損はないと思います。納棺師になりたいとは思いませんがね。[映画館(邦画)] 6点(2009-03-08 13:40:57)(良:1票)

12.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 ★「TUNAMI」と同じく普遍ワードと化した「KAIJU」、わりかし負けてなくてほっとした日本人のヒロイン(菊池凛子は若干華に欠けるが、この手のハナシでは普通の日本女優では無理だろ、で森マコって森雪?魔法のマコちゃん?)、芦田愛菜ちゃんの迫真演技力、日本愛と言いながらなんだかやっぱりおかしな日本語(香港だからか?萌&健太ビデオってなんだ(笑))、お約束のオタク博士、しかも二人、異星生物と平気で精神同期しちゃうキ○ガイっぷりがナイス。 ★ロボットの姿かたちは鉄人28号、頭部だけドッキングはマジンガーZか鋼鉄ジーグか。精神同期(エヴァ)、モーショントレース(ライディーン、Gガン)、複数操縦(これは明確に攻撃と操縦を分けているわけでないことから、ガンバスターみたいな合体ロボというよりは超人バロムワンに近い)と、幾つもの要素を組み合わせた複雑な操縦方法、マコの精神同期がズレてロボットが基地内で暴走しかけるなんてまんまエヴァじゃん。 ★怪獣の造形は若干クリーチャーテイスト(巨大寄生虫に「妊娠(なんで?)」と適度に生物くささが入ってる)だが、ハリウッドゴジラよりは遥かにマシ。最初の「ナイフ・ヘッド」は思わず「大悪獣ギロン」かよ!と。エヴァを思わせる肉弾的な対怪獣戦、平成ガメラを彷彿とする俯瞰多用で重量感たっぷり大迫力のカメラワーク(どうみてもヘリなんかで吊れそうにないぞ!)、これでもかとレベル(カテゴリー)の上がる戦いの絶望感(多分昔悪評紛々だったハリウッド版ゴジラが、カテゴリー1くらいだったのだ)、ここぞと出てくる必殺技(腕に砲塔は自分的にはサイコガンを連想。ロケットパンチorアームパンチにブレストファイアー、ガリアン・ソード笑った)。うさんくさいブローカーのおっちゃん、しぶとくてグー!!・・・ ★多分続編できるでしょ?(最後の決着はおそらく敵の前哨基地と「通路」を破壊しただけと思う)いや作って欲しい。えと、最後のクレジットで、ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐって出たのが涙。その前にスペシャルサンクスでキャメロンとクローネンバーグの名前も挙がってたのがおや。 ★ああ、全然レビューになってない。いつぞやの実写版ヤマトみたく、ディテールだけで楽しんでしまいました。ちゃんと批評してる方すいません・・・なおこの作品はヒトに迷惑がられようが万人に勧めたいので9点にします。[映画館(字幕)] 9点(2013-08-18 18:53:04)(良:1票)

13.  マレフィセント 《ネタバレ》 ★久しぶりの映画。ディズニーが好きなわけじゃなく、眠りのあのおはなしがどうなってるのか、ちょっと興味があった。 ★ま、よくある善悪逆転劇。元がペロー童話、単純なお話なんで、ちょっと奇抜にイジったところで「すげー!」と感心するほどのこともない、けど上手く肉付けされてて、映像も綺麗だし、オーロラ姫が目覚めるとこのオチもある程度読めたけど、面白かった。 ★王様、善玉妖精、王子様、揃いも揃ってクズor役立たずで笑った。むしろ途中からマレフィセントのお供になったカラスくんがあちこち偵察したり戦ったり姫の子守したり心配したりとなかなか健気に働いててカワイイ(笑)。 ★あとアンジー魔女役ハマリすぎでこわい。 ★あんまり期待してなかっただけになかなか拾い物の映画だと思いました。[映画館(字幕)] 7点(2014-07-27 01:03:00)(良:1票)

14.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 ★原作小説があるようだが、未読。子供の誘拐だのの絡むストーリーに、ミスティック・リバーやチェンジリングみたいな緊張感を予想もしたが、そんなこともないほのぼのした映画でした。 ★あの頃のメキシコがどんなだったか自分は知らないが、自分はあんなとこ行ったらあっという間にオダブツだろうな~よく90のじいちゃんが一人で行くなーと序盤は思っていたが、ストーリーは案外障害もなく進行していく。 ★ストリートキッズと化したラフォは牧場経営をダシにあっさりマイクに付いてくし、マイクたちを追いかけるラフォ母の用心棒は無能だし、麻薬取締の警官もそれほど深刻な展開もせずクリアしちゃうし、車盗まれてもすぐ次が(日本の置き傘(もちろん悪い意味で)感覚で)利用できたり。 ★そしてレストランの女主人マルタの親切に心をほだされ・・・最後しっかり彼女をモノにしてるのはフフッとしました。好きな女性や好きな動物たちに囲まれて暮らすのが一番って、なんてノーマルな着地。 ★まあ作中でもはや自らが「マッチョ」ではないことを認めちゃってますからね。それを期待して観るのは間違いでしょう。それでも所々粋なセリフ回しは健在ですが。あと、あ、と思ったのは非行少年ぽいラフォが案外信心深く(教会を宿代わりにするマイクを非難する)マイクもそれをあからさまに否定したりしないこと。やっぱりこれまでのイーストウッド作品らしくないのかな、なんて。 ★とにかく90超えたイーストウッドが監督主演してる!、ってことに価値を見出せる人の映画じゃないかなと。(縁起でもないが)いつ遺作になってもおかしくないんだし。なので甘く7点。 ★余談 雄鶏のマッチョ君がカシコ過ぎてかわいい(笑)。ムダ鳴きもせず車では大人しく座席にいるし、その車盗まれてマイクとラフォがトボトボ歩くのにトコトコついてくし(!)、悪人には飛び掛かって撃退するし・・・うちの実家に昔いたニワトリなんか、〇鹿なんで餌の時しか見向きもしないし、朝でもない一日中コケー!とトキの声上げてうるさかったぞ。個人的にはマッチョ君に主演男優賞あげてもいい(^^)/ 食べちゃダメだよ![映画館(字幕)] 7点(2022-01-30 16:53:02)(良:1票)

15.  劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 ★コロナで丁度去年の2月から映画館へ行くのを止めてしまった。今でもいってないが、テレビで放映されたので見た。 ★全体的な感想は、舞台を大正日本にダークな雰囲気といわくありげな感動エピソードを加えたドラゴンボール。 ★ジャンプの雑誌そのままのノリのギャグをダークな色調のアニメにも突っ込んで来るのはどうにも付いていけなかった。 ★登場人物やその背景や舞台設定などほとんど説明なく原作やTVアニメを見てない人は何が何やら。まあお話自体は別に複雑でもなんでもないが。 ★あの竹輪みたいなのを咥えた妹以外、主人公も脇役も果ては敵キャラまでくどくどうだうだぶつぶつとしゃべり過ぎ。特に黄色いのと猪は最初から最後まで超ヤカマしい。切った鬼の首を口に突っ込んでやりたくなる。クライマックスの煉獄さん感動的に殉職なのに、陳腐なセリフでしか盛り上げられないのか。 ★絵はまあきれいだし感動シーンはあるし煉獄さんのバトルはかっこいいんで、つまらなかったとまでは言わないが、まあTVで十分。[地上波(邦画)] 5点(2021-10-03 01:45:37)(良:1票)

16.  スターシップ・トゥルーパーズ3 ★本家バーホーベンの第1作のテイストをできるだけ再現しようという努力は感じられます。★ただ本家の切れっぷりと比べると、やっぱり迫力不足。★日本語HPの、「総製作費・CGシークエンス・バグズ・・・すべてが、前作の3倍!」というキャプションには笑った。前作は前前作の何分の1だったっけ(笑)★あとクライマックスのマローダー登場シーンも。それと意味なく裸体を見せるのも。連邦軍総司令官がアイドル歌手ってのも。マクロスかよ。★そうやって、随所にばかばかしさを見せるものの、やっぱりなんか真面目に風刺してるって感じがしちゃうんですよね。そしてやっぱ予算が足りないなと思うと、ストーリーや演出の、見なくてもいいアラが見えてしまう。★もったいないなあ、もう一度、本家バーホーベン監督で、予算を湯水のように遣ってぜひとも続編を!戦争いつまでも続きそうだし・・・[映画館(字幕)] 7点(2008-07-29 23:56:19)(良:1票)

17.  ハンコック 《ネタバレ》 ★大人から子供まで汚い台詞のオンパレード。ダークならぬダーティヒーローの無茶振りと一転のしおらしさに大笑い。 ★途中大どんでん返しにびっくり。それでも汚い台詞のオンパレード。 ★さらにはなんだか妙にシリアスに。それでも汚い台詞のオンパレード。 ★最初から最後までこればっかり(笑)。「もう一度言ってみろ!」さあ、みんなでゆっくり言い返そう。「×ss ×ole!」・・・・[映画館(字幕)] 6点(2008-09-16 23:17:31)(笑:1票)

18.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 ★素直に面白かった。庵野さんがオタク全開で好き放題やってるな、という感じがそこかしこに伝わってきた。 ★シン・ゴジラみたいに社会性の強く出た作品ではもともとないので~製作者の意図はともかく、要するに子供たちをターゲットとしたヒーローものだし~それをできるだけ大人の鑑賞にも耐えるもの(子供だまし、ご都合主義でない)にするための演出には凝りまくってたと思います。 ★ウルトラマンが音速を突破する描写、スペシウム光線のプラズマ効果、ハイテンポなバトル、ゴジラほどではないが政治と軍事ネタ、自衛隊と禍特対の対応シーケンス、と思ったらザラブ星人やメフィラス星人と日本政府のハチャメチャにイージーなコミュニケーション等々、宇宙人や怪獣がホントにいたらどうなるかなということを、シリアス(リアル)とおふざけとを混ぜこぜにして描写している。 ★多分、㈱カラーの前身であるガイナックスの「トップをねらえ!」や「新世紀エヴァンゲリオン(初期の)」とかを楽しめる人ならこのウルトラマンも楽しめるんじゃないかと思う。 ★ドラマはイマイチですよね、確かに。ラストバトルも緊迫させるだけさせといて、人類の結束と叡智でラスボス倒すかと思いきや、結局ウルトラマンの「犠牲」に頼る解決。しかも息切れしてしまったかのように安っぽいCGオンリーのビジュアルになっちゃうし。 ★あとまあ巨大化ネタとか匂い嗅ぐネタとか(犬か(笑))とか物議を醸しそうなトコもあったし ★でもこういうオタクな作品がほんとに世に受け入れられる時代になったのなら、喜ばしいことです。エロでもグロでもおふざけでも下品でもなんでもいい。感動しなきゃ!とかテーマやメッセージがなきゃ!ポリコレが!とかジェンダーが!とかとにかく正しくて高尚なのが正義みたいなのうんざりで。久しぶりに万人に受けなくてもいいやみたいな映画が見れて満足です。 ★追:「そんなに地球人が好きになったのか」って単に命を懸けて地球を守ろうとした行為、でなく、その前に「地球を滅ぼそうとする上司に逆らって」ってのがあったんですね。ちょっと手塚治虫のW3を思い出した。追2:ラストのCG、安っぽいって言っちゃったけど、最近は「見えないはずのブラックホールの映像が~」とか科学情報は日進月歩な感じだし、門外漢にはわからんオタクな知見をやっぱり披露してくれた映像なんでしょうかね。誰か詳しい人教えて? [映画館(邦画)] 8点(2022-06-02 22:01:27)(良:1票)

19.  シャーロック・ホームズ(2009) ★ぼくも「シャーロキアン」ではありませんが、ホームズ・ワトソンのコンビはおそらく詳しい人から見てもなかなか上手く原作のキャラをアレンジしてるんじゃないかと思います。 ★だらしないホームズが、かっこいいワトソン博士に精神的に頼ってる図ってのもなかなか日本のアニメっぽい設定です。そういやホームズはどうしても最近作の「戦うCEO」氏がアタマに浮かんじゃうのが難ですが。あの社長も執事に怒られてたっけ(笑)? ★昔のロンドンの薄汚さ、異国趣味雑多な感じは面白かったです。あと作りかけのロンドンブリッジ?なんてのはCGの発達した今じゃなきゃ見れない光景なんで、こういう使い方はいいですね。 ★イギリス民謡・舞曲を思わせる音楽もいい。ただあれはイングランド?なんとなくアイルランド系の音楽に聞こえるんだけど(すいませんよくわかってないです。頓珍漢な指摘だったらごめん) ★ストーリーはそこそこ。どうして映画になると起こる事件って、みんなあんな大げさになっちゃうんでしょうね。普通に、貴重な宝石強奪!とか政府の高官暗殺!とかそれくらいでいいじゃないですか(普通じゃないか)。しかもいろんな人物の視点からどたばたどたばた、おかげでこの映画、推理モノじゃなくてただのアクション映画に少々の推理をくっつけた、それこそよくある映画になっちゃった。 ★せっかくホームズなんですから、次回作、作っていただいてけっこうですので、そのへんの正統的面白さも加えてください。あの尺ならもう少し無駄な部分削って出来ると思う。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-22 23:14:04)(良:1票)

20.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター ★ぜんぜん怖くない。オリジナルへのリスペクトもさほど感じない。ま、所詮「お祭り」映画であることは最初から分かってるわけで、なんつうか観に行っちゃったヤツの負け、なんでしょうね。 ★何も知らない、何の罪もない、ほとんど抗うすべもない人間がただただ理不尽に無差別に虐殺されて行く。標的はもっぱら民間人で、しかも普通 は演出的に助かるだろう女子供も容赦なく次々とだから、感傷に浸る暇もなく、胸糞悪さだけが残る。 ★しかしそんなことを製作者サイドがわかってないはずなく、あえてこういう悪趣味な演出をしてるのでしょう。お前らこういうの好きなんだろう?高尚ぶってないで楽しめよ!と。 ★まあ、新種の細菌でいつのまにか世界中の人間がほとんど死んでました、とか、サイコ野郎が女子供を惨殺する連続事件、それに対して怒りを燃やす捜査官の苦悩といったいかにもなドラマとか、いろいろ理屈つけても結局人が死ぬことには変わりないし。 ★ただ安全な場所にいて他人の死ぬのを眺めているって気持ち悪いですね。なんだか戦争(の報道)とよく似てる。 ★おそらく低俗・俗悪で評価も低いだろうこの作品ですが、こんな気持ち悪さを感じさせてくれた点だけは評価します。白状するとぼくは胸糞悪くなりながらも結構楽しみました。プレデターは少なくとも前回よりは強かったし、オチも期待通りだったし。ただし他人には勧めませんので6点。あ、あと画面相変わらず暗いね。こういうのこそ3D化すればいいのに。[映画館(字幕)] 6点(2008-01-06 14:13:30)(良:1票) 《改行有》


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