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1. 風立ちぬ(2013)
同様の仕事をしている者として感慨深く観させていただきました。映画でも登場した青写真はコピー機が無かった時代の産物で、1970年頃入社したての頃でも資料として見ることが出来ました。計算尺は電卓の無い時代は三角関数を計算するための必需品で、HPの高価な関数電卓を入手するまでは重宝しました。ドラフターの前はT定規、その前は定規で図面を書いていたのですね。話はそれますが、ポルシェ博士の初スポーツカーは手書きの曲線で、こんな美しい図面がよく書けたものだと驚いたことを記憶しています。資料の山をかかえ、手計算で構造設計をしていた頃がよみがえって、楽しく観させていただきました。 「ひこうき雲」は荒井由実のファースト・アルバムを買ったときから好きな曲です。[映画館(邦画)] 8点(2013-07-24 10:01:49)(良:2票)
2. つぐない
《ネタバレ》 とにかく脚本と演出がすばらしい。タイプライターの音がとても面白い効果を出しています。メロドラマなので戦場の出来事は余談ではないかと思いつつ観ていましたが、後で納得しました。ヴァネッサ・レッドグレイヴは存在感があり、久しぶりなので嬉しく思いました。ただ彼女の行為は"つぐない"と言えるのだろうか。ただ罪悪感からの解放を求めただけなのではないか。罰も受けず、えん罪も救済されないのだから。[映画館(字幕)] 8点(2008-04-18 10:46:20)(良:1票)
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