みんなのシネマレビュー |
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1. バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 30thトリロジーが比較的値段が手頃だったのでそちらを購入。 三ツ矢さん目当て。 少し前に山ちゃんの声で放送あったが、どうしようもなく聞くに堪えなかった。 どうでもいいけど、この映画の日本版を見る度に、どうして88マイルを140キロと訳してしまったんだろう、と。 88という数字の緊張感が台無しになってる。 BDは非常に画質よく、暗い場面も明暗がくっきりで素晴らしいです。 1は最高過ぎる、2もなかなかいい、3は昔は嫌いだったが今はそこそこ見られる、 といった感じですが、この1、最初から最後まで無駄なくすっきり。 その中でも一番の見どころは1955年から見た1985年、でしょう。 雷に打たれて壊れた、壊されそうになってる時計台、 市長選で二期を狙う黒人市長、 俳優が大統領をやっている時代、 正に「30年前では考えられなかった」未来を生きている1985年の人、 から見た1955年の人。 特に一番の驚きはやはり母親ロレインであろう。 自分の母親としてはやたら女を語り、だらしない女を嫌っているのに 若かりしロレインは男に興味深々で、だらしないまでとはいかないまでも 少なくとも母親ロレインが見たら発狂もののキャラである。 この落差を描いただけでもこの作品は非常に素晴らしくある。 確かに、あまりに娯楽作である。 故に映画は何か重いものがないとダメという人には不向きであろうが、 そうではない10万人中の99999人受けする映画。 正にマスターピース。 ありがとう三ツ矢さん、ありがとう穂積さん、ありがとう玄田さん。 何気に三ツ矢さん版のいい味キャラは父親ジョージの古川さんであろう。 あと、映画と直接関係ないけど、マイケルは背が低すぎる。 ビフとは対比になっていいんだけれど、ジョージと並ぶと本当に親子か?と。 そんなこんなで久しぶりに見たい、という方は30thアニバーサリーが三本セットでお得ですよ、と。[ブルーレイ(吹替)] 10点(2021-07-19 21:51:12)(良:4票) 《改行有》 2. ルパン三世(1978) 《ネタバレ》 カリオストロを9点以下にするために、この作品は満点でなければならない。 ボトムズ脚本参加、星のカービィメイン脚本である吉川さんは、実質的に一人でこの脚本を書いたという。 当時流行りだったクローンを取り入れ、メインテーマとして「ルパンは本物かどうか」が掲げられる。 自分は自分がクローンだったとして自分であればそれでいいのであるが 当作品におけるルパンは自分がクローンであることをよしとしない。 原作漫画好きには原作に大して似てもいないと言われてしまうが、 それでもカリオストロと比べればカリオストロなんてどこがルパン?というレベルだろう。 そもそもが「どこがルパン?」という展開はその後も数十年続いたが 「峰不二子という女」という作品以降、主に深夜などで荒々しいルパンが復活してうれしい。 90年代あたりからのTVスペシャルのゆるいルパン、だめなとっつぁんみたいな展開はもうやめてほしいところ。 また、マモーは現代においてのほうがリアリティのある設定で、 非常に金持ちで、アメリカ、ソ連に匹敵するほどであり核を有するため最終的にアメリカに潰されるが 今のアメリカや中国の一部の人に巨万のどころか巨億の、巨兆の富が集まる構造であればありえなくもない。 まぁただ、すごい金持ちだと言ってるだけでルパンを攻めているときにそこまで金かけてる感はあまりない。 ルパンを殺したいわけではなく少しずつ精神的に攻めたかったようだからこれで合ってるんだろうけどね。 それと地上波での鑑賞とあるが、昔は言葉狩りされてないが今はルパンが寝ているシーンで マモーが「白痴」という言葉を出すが今の地上波ではまず削られている。 ルパンが最初にマモーの島に行ったときに奇妙な人たちに会うがここの多くも削られてる。 このシーンがこの映画の肝とも言えるシーンなのでぜひノーカットで見てほしい。 まぁいまどきの日テレの放送は頭おかしいところでCM入りするのでとてもじゃないが見てられないだろうけど。 とにかく、上述の「峰不二子~」以降を除けば、自分にとってアニメのルパンとはこの作品一本だけ、でいいです。[地上波(邦画)] 10点(2019-09-02 03:19:24)(良:3票) 《改行有》 3. ルパン三世 カリオストロの城 《ネタバレ》 これも昔のビデオ録画時代からずっと見てます。 一番好きなシーンが最初に金をばらまいてから流れるOPなので そこから先が蛇足にすら感じられるのが難。 よく「これはルパンじゃない」とか言われますが 「コナンvsルパン」程度に見るのが一番いいかと思われます。 最近のルパン映画(TVSP)と違って敵が小国の王というのもいいです。 ヒロインもただのヒロインではなく、かつてルパンと関係があったというところも良い。 ただ、他キャラを立たせ過ぎたか、次元と五エ門のキャラはかなり薄くなってますね。 モンキーパンチ先生は銭形はただのバカキャラじゃない、この作品のはいい、とは言ってましたが もう少し切れ味のあるシーンをいくつか入れてくれると尚良かった。 なんにせよルパン抜きに考えればかなり完成度の高い作品ですがこれは 「ぼくのかんがえるるぱんさんせいじゃない」って言ったところですかね。 その前の映画が「クローン人間」であることも考えるとどう考えてもあちらが正統ルパンですよ。 とは言いつつも最初のほうのスパゲティのシーンといい、今はこれがせいいっぱいといい、 非常に魅力的な演出で満ち溢れている作品なのでルパンをあまり見ない、全く見ない人ほどおすすめかと。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-06-02 04:40:57)(良:2票) 《改行有》 4. ソナチネ(1993) 《ネタバレ》 もう、二元論ではないが、この作品を高評価する人と低評価する人がいる、ただそれだけ。 低評価する人の意見とか全然いらないんだよなぁ。 低評価する人にわざわざ力説しようと思わないし。 強いて映画に関して言えばカット割が異常。 基本的に北野武はカット割が天才的というか天才だが、 この映画のは特に際立っている。 これであらすじはおぼろげで順撮りだっていうんだから天才と言うしかない。[DVD(邦画)] 10点(2021-01-16 02:09:15)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》 5. サマーウォーズ 《ネタバレ》 基本は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のあらすじを大筋なぞっている。 ただデジモンが40分だったのに対して本作品は115分となっているため、先輩への淡い恋、旧家への数日の旅行(上田という土地)、Ozというシステム、祖母と義理の子の関係、Ozの制作者、キングカズマ、裏本編とも言うべき高校野球などなど様々な要素が入っている。 Ozのような脆弱な仕組みがー、というが、サイエンスフィクションでもなくただの娯楽映画なのでこれくらい極端でいいのである。 このくらい極端なシステムにした場合のほうがあらゆるものを繋いでしまった後のリスクをわかりやすく体感できるのでそこを突っ込むのはナンセンスだ。 そこは製作者も十分わかっていて作ったはずなのだから。 それと一日一日の変化もまた劇的であり、非常に面白い。 一日目は先輩に頼まれるがままに先輩の親の実家に一緒に帰省。 次の日の明け方、謎のメールに返信することでアカウントを乗っ取られる。 それによりその朝にはニュースでOzの混乱を起こしたのは自分であると報じられる。 という形で半日、一日ごとの経過が非常に素晴らしい。 宮崎駿は知っている人は知っていると思うが、結末を最後まで作らずに書くし、その作り方が一番顕著なのはラピュタで、あれは普通に見ていればわかるがラピュタ到着後はかなり毛色が変わる、つまりその後を考えてなかったのでつぎはぎ的な印象を与える。 多少の整合性がなかったとしても、この作品にはそういうものがない。 とりあえず粗筋を予め決めてから作っている、というのがわかるため、見ていて非常に面白いし、特に野球と上田での現実のシンクロ具合は見ていて最高に面白い。 尚、その後の細田作品は先細りではないがどんどん脚本が荒く適当になっていってしまって残念である。 声優はできればうまい人のほうがいいし、作画もきれいに越したことはないが、何より脚本がつまらないのでは意味がない、と思える。 数年前だとポストパヤオは細田さんと言われていただろうが今は確実に新海さんであろう。 少なくとも「おおかみこども」や「バケモノ」や「ミライ」では次期パヤオには絶対なれない。 でも正直、新海氏はもっとミニマムに動くべき人だと思うので、ケモナーに走らず話を一般人向けに面白く展開してくれるのは細田さんだと信じています。 あー、この作品で一番ワクテカするシーンは、婆さんの死後男たちが力を集めて大学に納入するPC(スパコン?)を家にぶちこんで電力は船から取って冷却は氷の柱で行って、画面もハイビジョンブラウン管を使う、回線も自衛隊のミリ波回線を拝借、といったあの場面ですね。 ああいう、大人たちがそれぞれOzでの格闘のために本気を出してくれるシーンってのはやっぱり見てて爽快だし、「男っていつまでもバカだなぁ」と思わせる良シーン。 多分、最近放送してたとは思いますが、テレビでは見ないのでわかりませんがノーカットでもなければ削られるシーンも多いため、見るならオンデマンドやレンタルBDで見ることをおすすめします。 Ozの設定が緩いと言ってる人がいますが、このくらい緩くないと物語は作れないよ! こまけーこたいいんだよ! それより敵のアバターが最後二人になるが、あれは敵当人と主人公のアバターだろうな、と。 ここからは「知ってる人が見てたら少しくすりとできる」話。 その辺に似たようなまとめがあるかも。 まず、携帯は全てドコモのものです、どのメーカーのどの機種かも特定できるレベル。 唯一出てくるiPhoneは海外用にソフトバンクSIMを入れて利用してるのでしょう。 ドコモSIMでも利用できないことはない時期でしたがドコモでiPhoneが出てない時期ではSBのSIM入れるのが普通でしょう。 あと、これは割と見ててわかる人が多いと思いますが、ゲーム機はDSです。 PSPが一台もないのが実に不思議。 ソニーが嫌いなのかといえばHDブラウン管はソニーです。 スパコンの見た目はNECのもの、200テラフロップスは今の技術でぎりぎり普通レベル、当時はあの大きさじゃ無理。 100Gbpsはいまだに実現できてない数字。 まぁ、こういう現実と妄想の狭間あたりが面白いんでしょうね。 追記 衛星を自分ちに落とさなければどこでもいいのか、という発言がありますが、 あれ、落ちた先は陣之内家の私有地でしょう。 なので、私有地で温泉湧いてまた儲かる、ではないけれど、 家は壊れてもそのもとは取ったというエンドだと思いますよ。[ブルーレイ(邦画)] 9点(2019-07-07 01:54:41)(良:1票) 《改行有》 6. 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 《ネタバレ》 エウレカセブンは映像作品はほぼ閲覧してます。 テレビ版50話、エウレカセブンAO、AO外伝、虹がいっぱい、ハイエボリューション1、2、テレビ版51話音声といった具合で 多分相当好きな部類なんだとは思いますが、ハイエボリューション1はやっぱり勧めるのは難しい。 まずテレビ版をうろ覚えの人に見せてもどういう展開かわかってもらうのは難しいし、 テレビ版を神を崇拝する人なら、なんだこのツギハギだらけの映像は、と怒らせるかもしれない。 要するに自分のように京田作品ならとりあえず見るしあまり文句を言わないよって人向け。 それでも新作カットの合間合間に旧作の映像が挿入されて、しかも旧作カットの中で新しい本編が作られているので見づらい。 素直に全部新作カットの新編エウレカとして作ってくれたらここまでの混乱はなかったと思う。 単純にそこは監督か誰かに才能がなかったんだと思われる。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2019-10-06 16:43:23)(良:1票) 《改行有》 7. スター・ウォーズ 《ネタバレ》 これも地上波初登場の録画で見ました。 最初にタモリとC3-POたちの寸劇があります。 声優も伝説の渡辺徹その他でした。 それはそれでいいんだが、なんだあの90年代後半のCG追加は。 今BDで見ていたが90年代でCGが浮いているのを踏まえたとしても全く要らない要素。 これが監督が望んでいた世界だとすると我々と乖離がありすぎる。 今から見る人はCG付きDVDに超額縁にはなるが CGなし版が収録されてるものがあるのでそれを見ることをおすすめする。 では77年版のレビューですが、非常に素晴らしい。 オープニングで出てくる超巨大戦艦(本当は3mくらいで作りたかったらしいが 90cmで作ったものを撮影工夫したらしい)がまず我々を圧倒してくれる。 その後もルークの住んでいる星には月が二つあるんだなぁとか。 ルークが旅立つ伏線はいくつか既にできてはいたところに叔父叔母の死で決断、 そこから軽くフォースについて教えられ、ラストいきなり本番をやらされるという無茶展開。 そこに関わってくるのがハンソロだが、とにかく美味しいところを持って行ってしまうタイプ。 今でいうツンデレであろう。二期(EP5)以降はツンデレが加速するが。 レイアはぶさいくぶさいく言われるがそんなにぶさいくには見えないんだよなぁ。 さすがにEP6のあの服は微妙だが嫌いじゃないです。 オビワンは殺陣がしょぼいのは仕方ないにしても最後多分霊体になったんだろうが あれ初見ではわからんレベルよね。 まぁ、ただのSF娯楽作として見ればスターウォーズ史上最も楽しめる作品であることは間違いない。 いつか日本語声優全コンプリート版が出ることを祈るのみ。[地上波(邦画)] 9点(2019-06-02 04:54:00)(良:1票) 《改行有》 8. 銀河鉄道の夜(1985) 《ネタバレ》 宮沢賢治「銀河鉄道の夜 第四稿」のアニメ化。 主人公たちは賛否両論のネコであるが、タイタニックで亡くなった人たちが人の形だったのでその対比としては良かったと思います。 この作品の出会いは恐らく1987年頃に深夜に放送されていたものをベータで録音したものを何度も見ていた、といった感じです。 ベータはVHSなんてザコ規格と比べて画質が格段によく、録画状況が良ければDVDよりも明らかに画質は上でした。 ただ、以前ブルーレイを買ったのですがブルーレイ特有の細かに見えてしまうノイズが除去しきれてないためか見ていて気になるレベルにはなっています。 話としては多過ぎ四稿のものを大筋なぞってはいますが、自分は第一稿が好きなので、見る側には多少SF要素が強くなるかもしれませんがあれはあれで提示すべき内容ではないかなとは思います。 一稿で博士が言っている言葉は賢治の言葉ではなく、賢治から賢治に向けられた言葉でしょう。 なんにせよ全体に暗い雰囲気、影のある少年、電車内での謎の多過ぎる乗客、どこへ行くのかわからない銀河鉄道などなど、本当に魅力的なシーン満載で作られてます。 つまらない人にはつまらないでしょうが、つまる人にはつまりまくります。[ブルーレイ(邦画)] 10点(2019-07-07 02:15:14)(良:1票) 《改行有》 9. ドラえもん のび太の宇宙開拓史 《ネタバレ》 よそでも書きましたが、見るならDVDよりAmazonプライムがいいです、HD画質。 映画は恐竜、開拓史、大魔境から鬼岩城、魔界大冒険からと、ドラえもん作画が目まぐるしく変わった時期。 内容としてはF氏の集大成。 まず、大好きな西部開拓時代をベースに、自分が考えたキャラクターや世界観をこれでもかと詰め込んでます。 大魔境以降のドラは、舞台とちょっとしたキャラクターだけ準備して物語を練ってますが、 開拓史は、月が二つ、重力が軽い、のび太がスーパーマン、四季がある、奇妙な動物がものすごくたくさん出る。 ストーリーもいい。 まずは、映画としての手法が定まっていなかったからか、ドラとのびだけで物語が進むのがいい。 何よりいいのは、ロップルくんたちの世界に、のび太たちは二度と辿り着けない、というところ。 時間的に全く別な世界か、別次元か知らんが、 ドラの科学力を持ってしてももう二度とロップルくんたちに会えないところが良い。 ぶっちゃけた話、のび太の恐竜のピー助にだって会おうと思えば次の日にでも会える。 他のほとんどのキャラもそうである。 なのにロップルくんたちにだけはもう二度と会えないのである。 万能に近いドラ能力を持ってしても会えないというところが非常に良い。 まぁ映画については、ころしやの倒し方に不満。 新映画にいたっては新キャラもそうだし、脚本がアホかレベル。 本当に、本当に、漫画を底本にして素直に映画作れば大傑作間違いなしなのにねぇ。。。[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-18 00:36:04)(良:1票) 《改行有》 10. 機動戦士ガンダムUC/episode 7 虹の彼方に 《ネタバレ》 本編はOVAだと7巻、それを再編集したテレビ版が22話です。 テレビ版は各サブスクリプションにありますが、冒頭のあらすじがひたすら長いのと、 編集がどうにもスポイルされている部分があるため、出来ればOVAを見ていただきたいところ。 ラプラスの箱のネタバレを含みます。 約100年間、人類は宇宙へ「棄民」をし続けてきたが、宇宙の民に参政権はない。 ラプラスの箱は「新人類(ニュータイプ)が現れたら参政権を与える (優先的に政府運営に参画させる事とする)」と書いてある。 すなわち、新たな奴隷制度であった宇宙棄民にも 再度参政権を与える可能性を示唆したものであった。 再度考えると、0079年にジオンが攻めた理由も宇宙移民の独立であったが、 この条文が元から提示されていたのであればそもそもその戦争すら起きなかった可能性が高い。 というわけで、軽視されがち(がっかりされがち)なラプラスの箱ですが、 内容としてはかなりすごいですよという。 物語自体は非常に完成度が高いんですが、最後のコロニー間レーザーも 二体の超すごいガンダムだけで封じちゃうってのはどうなのよ感がありますね。 ネオジオングだったら止めても絵的にありえる感じはしますが。 まあそういった細かい突っ込みさえしなければ物語としては非常に良作です。 むしろ、ここまでの完成度のものを作られるとこれからが不安になるレベル。[ブルーレイ(邦画)] 9点(2022-09-25 21:22:50)(良:1票) 《改行有》 11. 未来のミライ 《ネタバレ》 最初は一時間もしないうちに一度見るのをやめたんですが次はながら見ながらも完走。 全編見て思ったのは、未来の未来ちゃんの出番少ない、と。 ひいじいちゃんみたいなかっこいい大人を描くのは本当にうまいですね。 逆に一番下手だと思ったのは最後のどこの世界かわからない駅ですかね。 子供の悪夢をイメージしてるのかもしれませんが、ひどい。 あと、主人公の声が小さな男の子に聞こえない、不快、うるさいので減点。 そこさえまともな声優使ってれば6点上げてもいいかな、 というくらいにストーリーはぶつ切りながらもなかなかまともだとは思った。 少なくとも全体としてはバケモノの子よりはいいです。 この監督作品としては サマウォ>>>時かけ>おおかみ>>>ミライ>>>バケモノ といった感じですかね。 ちなみに時かけとサマウォは奥寺さんが脚本、おおかみは奥寺さんと細田共同、 バケモノは細田脚本で奥寺さんは協力、ミライは細田単独脚本。 うーん、話がどんどん悪くなっていってる原因は明確だと思いますが。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2019-08-26 05:25:03)(良:1票) 《改行有》 12. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017) 《ネタバレ》 ヒロインのメインビジュアルが一枚絵の時点では化物語の戦場ヶ原ひたぎ、動いていると阿良々木火憐にしか見えない。 それはいいとして、前半はいいムードだったのに後半というか中盤以降、何度もやり直しする時点で萎え萎え。 なんだこの脚本、原作無視の駄作じゃないか!と思ってググったら岩井(テレビ版の監督)も脚本会議に参加していた。。。 もうこのシナリオは原作者完全公認です、岩井の才能のなさ、いや枯れに泣きましょう。[DVD(邦画)] 3点(2019-08-09 19:42:13)(良:1票) 《改行有》 13. そして父になる 《ネタバレ》 去年の6月にテレビで見たらしいがCMが多くて変なCM入りだったとあるので地上波かな。 プロットは割と単純で、出生時に取り違えになった男の子ふたり。 父親二人は、片方(福山)はエリートで多忙で嫌味、もう片方(リリー)は貧乏で奔放で暇。 ちょうどエリートのほうは、なんで自分の子供なのにこんなにできないんだ?と思っていたところ、という。 ここまではまあまあよくある話なんだが、ここからの味付けで本当に才能に差が出るなぁと。 まぁ、ただ、嫌味に見ればこれは逆算の映画かな、と。 最初にたぶん福山ありきで持ち掛けられた話じゃないかなと。 そこで監督は思いつくわけだ、そうだ、福山を嫌な役にしようと。 福山といえば大体いい役だから、そういう「役職」の「いやな性格」に、 その逆といえばで意表を突いたと言えるのがリリーだろう。 以降リリー=貧乏父さんというイメージが付いて回るわけだが。 なんにせよこの話の気持ち悪いところは、誰にでも共感できるところだろう。 子供を自分の子供じゃないと思うのは男親だけかもしれないが 子供がこの親本当に自分の親なのだろうかと考えるのは人生に一度くらいはあるだろう。 親がよく冗談で言う「(元から)うちの子じゃない」「橋の下から拾ってきた」の延長とも。 それにしても元々俳優である福山の演技はお世辞にもうまいとは言えないのが 元々漫画家だった演技のうまいリリーとの対比で、福山の演技も許せるかなぁと。 この見せ方も明らかに監督の計算だろうのは言うまでもないのでやはりうまい。 そして何よりこのタイトル、これは明らかに福山が演じる父親に100%かかっている。 リリーの演じるほうではない、というところだろう。[地上波(邦画)] 8点(2019-08-21 03:42:27)(良:1票) 《改行有》 14. ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 今、Amazonプライムでドラえもん映画が全てHD画質で見られます。 恐らく大山ドラのBDは出ないので、プライムで見るのがよろしいかと。 バギーがなんたらというレビューがよそも含めかなりあるが、 バギー=ロボットの象徴であろう。 そして、徐々にしずかに惹かれるというのもロボットに人間性が芽生えた象徴であろう。 その対比になるのがポセイドンであり、人間がいなくても自動報復システムを延々動かしている。 まぁ、人間がロボットみたいになる場合もあるよね。 自動報復どころか勝手に他国に攻めたりして。 以下のレビュー。 【にんじん】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-10-30 12:57:16) 大長編ドラえもんとしては四作目。 アメリカとソ連の冷戦を見立てたムー大陸とアトランティス大陸。 地上よりも広くて深い海底を舞台にしている。 夏休みという開放的な気分と、海底という暗い部分のコントラストが素晴らしい。 味方であるはずのムーがアメリカ的ではなくソ連的な閉塞感のある社会主義的な描き方をしているのも秀逸。 全体として非常に暗い演出ではあるが、それでも海底1万メートルや海賊船、謎の魚、死なないジャイスネ、プランクトンから食事を作るといった要素が非常に魅力的。 初期5作のうち唯一リメイクされてないが、冷戦が根本だから難しいのかな? それでも90年代後半には舞台化されているということだし、今作るにはそれはそれでいいのかもしれないが、それこそ社会的な要素が大きくてリメイクできないのかも。 ドラえもん好きじゃなくても面白がれる要素多々あり。 尚、ポセイドンの声は日テレ版初代ドラえもんの富田さんです。[インターネット(邦画)] 9点(2019-10-30 12:57:16)(良:1票) 《改行有》 15. ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形- 《ネタバレ》 テレビ版とOVAを既に見てから見ました。 最低でも五話までは見ておくといいかな、王家との関係は。 ヴァイオレットちゃんにとっての本編はどうにも好きになれないんですが、 他の誰か、例えば小説家だったりお母さんだったり、そういう人の「愛してる」を紡ぐのは、もう泣くんです。 なんか、多分ほとんどの人にはどうでもいいシーンでもこの作品は泣いちゃうんです、変なスイッチ入ります。 なので、テレビ版の「普通」の話がちょっと長くなったような「外伝」が来られても、 それがつまらなくなければもう最低9点は確定です。 物語は、姉と妹の話。 それぞれ前編後編約45分ずつでしょうか。 前半は姉の話。この最初の姉が一枚絵イメージであったんですが、 髪は長いけど僕って言ってるから男か女かわからないなぁってのが見る前の感想。 見たら、男か女かわからない少女が女になるっていう。 後半は妹の話。ドールっていう職業もまぁ素晴らしい職業ですけど他にも素敵な職業はありますよねっていう。 多分、見てて泣いてしまうのは、ヴァイオレットちゃんが誰かに何かを聞くところが多いと思う。 いろんなことを知りたい、赤子から幼児くらいには成長した彼女の、なんでどうしてに弱いんだろうなと。 こればっかりは好き嫌いあるでしょうから、上で言った五話まででこの作品の小テーマを知ってほしいかなと。 DVDレンタルかNetflix、DVD/BD購入で閲覧できます。 あと、「永遠」ですね、そう、皆、多くのことを忘れていくけど、永遠になれることもあるよねっていう。 また、音楽は新作はあるかわからんですがほとんどはテレビ版の流用ですけど、非常に良い。 エンディングは、テレビほどはひどくはなかったが、いやだいぶ良かったが やっぱり長門じゃない人に歌ってもらったほうがいいんじゃないかなと。 一度レビューを書いて気づいたのはタイトルとか音楽とか、全部10点だったこと。 ですが作品自体に10点をつけるにはあまりにも映画らしくない、という理由で、すごく好きですが9点で。 かなり上映館数が少ないようなのでNetflixに来るのを待つのもいいかもしれません。[映画館(邦画)] 9点(2019-09-19 22:06:39)(良:1票) 《改行有》 16. 天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 親がかなり親切な人だったのでベータ環境で初回放送のものを何度も見てました。 物語としてはパズーの住む村、海賊船、城の中と進んでいきます。 この、海賊船までは非常によくできてはいるのですが城の中の、特にシータが捉えられてからの展開がかなりおおざっぱです。 そう感じないとしたら監督の力量が素晴らしいということになるのでしょうが、 飛行石による「バルス」は正に「デウスエクスマキナ」の集大成と言っていいほどに投げやりな展開です。 実際この映画を作っているときの竹熊インタビューで 半分くらいまで作った時点で宮崎監督はラストをまだ考えてないと言ってましたが多分これは事実です。 ただ、ラストに物語としての破綻があるにせよ、全体としてこの物語は非常に完成度は高いですし、 自分もベータ、DVD、BDとで100回は見てます。 尚、宮崎アニメによくある、場面転換したら全く別アニメのように皆のふるまいが違うのもご愛敬。 あと、初回放送録画を持っていると言いましたがその後何度か放送毎に録画してましたが 都市伝説にあるようなパズーがシータの住んでる場所まで連れて行くという展開は一度もなかったです。[ビデオ(邦画)] 10点(2019-06-02 04:30:01)(良:1票) 《改行有》 17. 未知との遭遇 《ネタバレ》 昔はテレビ放映されていたものの録画を見て、最近(数年前)BDで見た。 前半部分の主人公の精神を病んだ人にしか見えない描写がすごく好き。 逆に秘密エリアの宇宙船が出てきたあたりから白けてきて テレビのときには気にならなかった宇宙人の描写が BDで見たときには「ただの子供のお遊戯会じゃん」となってしまった。 何にせよ家庭を崩壊させても追い求めたいものがある人、 そんな人への風刺に、なってるようななっていないような。 原題「第三種接近遭遇」という言葉は当時ごく一部では流行ったような。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-09-21 04:29:20)(良:1票) 《改行有》 18. 死霊の盆踊り 《ネタバレ》 当時入ってた大学のサークルで皆で見ようということで見せられたと思います。 内容はもうほとんど覚えてませんが、どんな素人でもこれ以下の映画を撮ることは難しいと思います。 なぜ皆で見ようということになったか、今となってはわかります。 こんなの一人で見たら気が変になるからです。 酒のつまみ程度に斜め75度くらいの角度から見るのがちょうどいいかと。 内容が面白いなんて思って見てはいけません、見る行為自体が面白い、くらいにやらないと。 今どきならYoutuberになった気分で、映画にツッコミを入れる感じで見ないと無理です。[DVD(字幕)] 0点(2019-06-12 23:04:06)(笑:1票) 《改行有》 19. 踊る大捜査線 THE MOVIE 出れば出るほど劣化していくシリーズってのはあって、その最たるものがこれ。 テレビドラマがマスターピースで、テレビスペシャルや映画は全部蛇足。 まだ見てない人がいたら、テレビドラマはサブスクにないからDVDレンタルでもして見てくれ、 それ以外はあともう見なくていいから、本当に!と言いたくなる。 テレビドラマ版の何が良かったって、相当にパトレイバーを意識した作りだったし (この映画のTHE MOVIEもパトレイバーの劇場版のぱk、オマージュ) 何より、フジテレビが移った湾岸という土地が、ちょうど閑散として空き地だらけというのも、 本当に時期的にパトレイバーをパクるには最高の舞台だった。 逆に数年置きに新作が出ることでいかに短期間にこの街が栄えたかも見ることができる。 そんなこんなでこの映画自体には何の思い入れもなくても、 20年も経って、大傑作ドラマの続編ってだけでもうなんか楽しめてしまうんだよね。 後半になるほど見てらんなくなっちゃうのは欠点だけど。 そうそう、何かに似てるといえば、順番は逆だけど、こち亀映画に似てる。 映画だからって話大きくしすぎるからつまらなくなるんだよ。 ドラマの良かったところは小さな事件だったということ。 ドラマをまだ見てない人がいたら、宅配レンタルででも借りて見てね。[インターネット(邦画)] 6点(2020-05-09 03:36:16)(良:1票) 《改行有》 |
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