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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 人間の動物的な本能と社会的規範の対立といったテーマについては『時計仕掛け…』と通じるものがあって面白いけど、こちらについてはちょっと内容が薄すぎやしないかと思う。159分て……時間をかける必要性が感じられない部分が多く、せめて二時間以内に抑えてくれれば高得点をつけていたかもしれない。いつもに比べると映像美も劣るので退屈さが抑えきれなかったし、肝心の謎の儀式の場面はどちらかというと滑稽に感じられた。最後のニコール・キッドマンの一言がなければ完全に切り捨てていたと思う。あの一言で作品全体が引き締まった。[DVD(字幕)] 6点(2006-02-14 20:54:25) 2. アモーレス・ペロス 奪い、奪われた者がさらに誰かから何かを奪う。そんな負の連鎖が描かれていると思いました。ほとんどのほとんどの登場人物が独りよがりの愛のために誰かを傷つけ、自らも大切なものを失う。殺しあう闘犬のように、自分がすることに何の疑いを持たない。事を起こした動機は愛情だったはずなのに、そのくせ他人を傷つけることに何の疑いも持たない。ぞっとする話です。最後の最後に初めて、無償の愛情を与えるエピソードになるかと思ったら、「愛してる」という言葉は届かない。一見確かにそこにあるように見えた愛が、結局は空虚なものしか残さない。彼らの人生は交錯しても、心が交錯していない。 それでいてラストシーンに希望があるのには驚きました。シビアな目を持ちながら、けっして希望は捨てない。こういう姿勢は大好きです。7点(2005-01-12 15:31:48)(良:1票) 3. 悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクト これは…キてます、かなりキてます。監督は確実に頭のネジが緩みまくったお方で、常人には思いつきもしない、思いついたとしても人格を疑われるので実行に移さないでおくようなことを平然とやってのける。途中でカンフーを出したくなったからといって主要登場人物を皆殺し。脚本が事実上リセットされてしまうという離れ業! しかもどうみても普通の玩具の怪獣を手で動かしているだけなのに、「怪物」と言い張るその強気ぶり! ていうか無意味な裸を出しておいて、モザイクかけるの忘れてるぞ。ゾンビとの戦いは、残酷の度が過ぎてもはや物理法則すら無視している。役者たちはすべて大根、やる気もない。たぶん現場で元気だったのは、監督だけだったのではないだろうか。超エネルギッシュなだけの、大バカ野郎……想像するだに恐ろしい。あらゆる意味でありえない映画である。配給会社はあきらかに適当なモノローグを付け足してブレア・ウィッチっぽく見せかけているが、これについては許そう。さじを投げるのも当たり前、叙情酌量で無罪だ。字幕もまったくやる気が感じられない。中国人に対して悪役たちがぶつける差別語がなぜかすべて中華料理に翻訳されているのには驚いた。「このチャーシューが!」とか「死ねラーメン野郎!」とか罵られても、中国人も怒るに怒れないと思う。 そして一番恐ろしいのは、原題に「Ⅲ」という文字が入っていること。すでに第三弾らしい。何を考えているんだドイツ人は?? このソーセージ野郎どもが![ビデオ(字幕)] 7点(2004-02-28 06:56:16) 4. アメリカン・ヒストリーX 話自体はたいしたことない。でもとにかくノートンがすごすぎてそれだけで点数が倍増。頭がよく、それでいて狂った人間が放つ独特のカリスマ性は、演技とは思えないくらい怖かった。[映画館(字幕)] 6点(2004-02-25 04:03:00)(良:1票)
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