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1. アイアンマン
《ネタバレ》 見直すとシリーズ中この最初の話が一番面白いと思った トニー・スタークがさほど人でなしではなくて、いい気な金持ち程度のキャラクターに抑えられている 2作目以降、大金持ちの人でなしぶりがフューチャーされすぎて、嫌みなヒーロー振りが鼻につくキャラクターとなっている 冒頭からアフガンゲリラに拉致されて、限られた機材でプロトタイプアイアンマンを作る天才振りが充分時間を取って描かれていて掴みは抜群だ 無骨なプロトタイプから流麗なアイアンマン初号機に作り替えられるあたりは非常にいい 出来上がった新アイアンマンでアフガンゲリラを一蹴するシーンは抜群 途中にも汎用型のアイアンマンに友人の黒人将校が次作の活躍を思わせるセリフやら、アベンジャーズへの参加を匂わせるエンディングのおまけ映像もこの作品が続くだけじゃなくて「アベンジャーズ」などとリンクする奥深さがすでにこの映画にあるのは凄い[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-11 16:11:11)
2. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 前半、椎名が主人公の話はミステリアスだがコミカルで不穏な感じはまったくない 一転して瑛太が主人公のブータン人のドルジのパートはシリアスでハード 二部構成の後半は退屈しないがいささか戸惑った 全体的には青春残酷物語だが濱田岳が出ると、とたんに話がシリアスじゃ無くなるな 前半の本屋襲撃のパートで広辞苑と広辞林を間違う所で河崎が文盲じゃ無いかと思う 椎名の本が無くなる所で若干ネタバレする なのでこの辺のエピソードは無理に入れる必要が無かったと思う 椎名の家族のエピソードも椎名とドルジを遠ざけるだけの役割に見えた その中で印象的に登場する「風に吹かれて」をコインロッカーに閉じ込める件もちょっと上滑りな気がする 元々言い出した琴美の言葉に今ひとつ共感できなかったせいか このタイトルにもなっているテーマは原作を読まないと深く伝わらないんじゃなかろうか? しかし冒頭の本屋襲撃の話が物語中盤にも語られて、さらに最後にもう一度冒頭のシーンが繰り返されてそれが種明かしになるなどは意外で引き込まれた 引きこもりのドルジの耳に椎名の口ずさむ「風に吹かれて」が冒頭の何気ないシーンに重なって、この時のドルジが最悪の状態だったのかと思うと涙が出た 反面、琴美が殺されるボウリング場のシーンのディテールが悪くてげんなりさせられる 警察の対応とか悪すぎるし警官の目の前で琴美をひき殺した犯人達が釈放される訳が無い 主人公のドルジが殺人に走るための大事なシーンなので違和感無く作って欲しかった[DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 01:39:22)(良:1票)
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