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21.  赤い風船 まずは何と言ってもフランスの美しい街並み、そんな美しい風景をより美しく描いたこの映画、私は大好きです。少年と風船、この描き方が何とも微笑ましくて観ていて本当に癒されます。作品全体を包み込むこの温かさ、それは正しくフランス映画ならではの良きファンタジーと言っても良いそんな素晴らしい映画です。近頃のやたらドンパチ、CGだらけによる映像ばかりのアメリカ映画きり観ている方に特に観て欲しいそんな映画です。こういう映画は心の優しい人間にしか撮ることの出来ない映画だと思います。わずか36分という短い間に色んな意味で素晴らしい体験を出来る貴重な作品![ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-19 21:25:07)(良:3票)

22.  赤い河 西部劇と言えば何もジョン・フォード監督だけではなく、この映画の監督、ハワード・ホークス監督もこれまた西部劇を撮らせたらジョン・フォード監督と同じぐらい上手い監督だと思っています。この作品にしても西部劇としての要素、面白さが全て含まれていて2時間以上の長さをまるで感じることなく楽しく見ることが出来ます。1万頭もの牛を運ぶスケールの大きさ、ジョン・ウェインも文句無しにかっこ良く、これも間違いなく映画史に残る西部劇の名作だと言って良いぐらいの映画です。[DVD(字幕)] 9点(2005-09-30 23:17:11)

23.  あなただけ今晩は 改めて書き直す。ビリー・ワイルダー監督とジャック・レモンにシャーリー・マクレーンといった「アパートの鍵貸します」のコンビによるドタバタコメディ!やや強引すぎる展開といくらなんでも、それゃあ、バレるやろ!と突っ込みの一つも入れたくなるような展開なのだが、面白い上に個人的には「アパートの鍵貸します」より好きかもしれない。いや、初めて見た時も面白かったけど、二度目、三度目と見ているうちにどんどん好きになっていく。この映画のジャック・レモンの変そうぶりがとにかく面白い。笑えて笑えて、とにかく好きです。私にとってはジャック・レモンの面白さもこっちの作品の方が同じシャーリー・マクレーンとのコンビでも「アパートの鍵貸します」よりも笑えるし、そういう意味でも私にとっての傑作である。[DVD(字幕)] 9点(2005-09-23 18:03:33)

24.  暗黒街の顔役(1932) 《ネタバレ》 ハワード・ホークス監督のギャング映画とはどんなものかと興味あって、ずっと前に借りてきて観たこの作品、やはり面白い。流石、ハワード・ホークス監督!ちょっとした何気ない工夫によって、ただのマフィア映画ではない凄さを感じました。雨の中での弾丸シーンやラストの「X」などこういう所も本当に上手いと思った。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-11 19:24:19)(良:2票)

25.  雨に唄えば 《ネタバレ》 ジーン・ケリーが雨の中を傘を振り回し踊りながら歌うシーンは何度観ても本当に楽しい気持ちになります。心から楽しそうに踊るジーン・ケリーの笑顔が凄く良い。世界中でジーン・ケリーほど雨に濡れてびしょびしょになる姿が似合う男はいないでしょう!ミュージカルが苦手な私でさえもこの映画は何度観ても楽しめるし、観終わった後、とても幸せな気持ちになります。[DVD(字幕)] 9点(2005-07-12 21:43:53)

26.  赤ひげ 《ネタバレ》 ヒューマニズムの塊のようなとにかく人間の生きるべき本当の姿はこうあるべきだと言わんばかりの映画である。赤ひげと呼ばれる三船敏郎演じる医者にとって医者はただ人の命を助けさえすれば良いというものではない。人の命も大切だけど心をケアしてこそ本当の医者の務めであるというその態度、例えば二木てるみ演じるおとよを療養所へ、保本へ預けるという場面でそれを邪魔する大勢の男達を一人一人とやっつけていく時の姿、ここでの三船敏郎の放つ台詞は思わず笑ってしまうぐらいだけど、医者であると共に一人の人間としての真の姿を大いに見せてくれる。この映画、特に後半の保本(加山雄三)とおとよ(二木てるみ)とのやりとり、介護するものとされる者との立場における二人の姿は感動的でもあり、また一人の小僧(長次)とおとよとのやりとりも泣けてくる。貧乏人同士でなければ解らない。金持ちなどには絶対に解らないであろうこの二人の会話、特に長次が盗んだ飴を一旦受け取ると見せて再び長次に渡すおとよの優しさ、こういう素晴らしい描写などは如何にも山本周五郎原作らしくそれをとても解り易く描く黒澤明監督の人間的素晴らしさ、色んな意味で人間が本来持つべき優しさを見せてくれている。こういう映画こそ金持ちの人間、特に自分達のことしか考えない政治家達に見せてやりたいし、観るべきである。最後に全編重苦しくて張り詰めた空気の中であの憎たらしい婆を演じている杉村春子に対して追っ払おうと大根で頭を叩く場面を見て、大根斬りとは正にこれだと思わず笑ってしまう。こういうちょっしたユーモアをも描くことで飽きることなく見せてくれる映画でもあるし、黒澤映画に笠智衆という珍しい場面などとにかく見所たっぷりの人間ドラマの傑作!黒澤映画は個人的にはこの「赤ひげ」までだと思ってます。この映画を見て黒澤映画は絶対に白黒に尽きるとそう感じる映画でもある。[DVD(字幕)] 9点(2005-07-02 18:29:05)

27.  アマデウス モーツァルトとサリエリ、方や天才、そして、もう一人は努力家、この二人の音楽家の苦悩を素晴らしい音楽と力強くスケール感たっぷりに描いた傑作!天才に対し、嫉妬するサリエリ、二人の人間性、人間関係はどこか神と人の様なものを感じせずにはいられない。この映画最大の功績はその見事なまでの構成にあるのではないでしょうか![DVD(字幕)] 9点(2005-06-01 21:54:42)

28.  哀れなるものたち 《ネタバレ》 なんか凄い物を見せられた気がするてのと、スタンリー・キューブリックの映画に近い雰囲気を感じる映画で、誰もが解る映画ではない。解る人だけ解れば良い!俺の描く映画はこうだ!どうだ?みたいな監督からの強烈なメッセージを作品から受け取る映画だ。いきなりエマ・ストーン演じる主人公ベラが海に落ちていく(自殺する)シーンから、何だ?てなる。その後もいつまた自殺するんじゃないか?てハラハラドキドキしながら見てました。次から次へと色んな男、それも本当に愛してる男ではなくて、ただお金の為に身体を売って生きるベラの変貌ぶりの凄まじさ、哀れなるものたちてタイトル通りの哀れぷり、ベラは勿論、ベラに振り回される男達が哀れな事といったらない。とにかくタイトルに相応しい哀れなものたちの哀れぷりが凄まじい。そんな中、エマ・ストーン演じるベラのラストの表情に単なる不幸な女ではない幸せみたいなものを感じずにはいられない。[映画館(字幕)] 8点(2024-01-29 18:52:25)

29.  あん 《ネタバレ》 あんとは日本人が大好きな和菓子の中の和菓子どら焼きの中に入っているもので、日本人が大好きという意味ではドラえもんが大好きなどら焼きを食べると美味しい。誰もが食べるとほっこりする味である。そんなあん作りに情熱をかけているドラマだ。樹木希林が作るどら焼きに惹かれた1人の男と店にやって来る客、樹木希林の過去が分かる後半の展開は前半のまったりとした雰囲気とは別で、樹木希林が演じるからこそ伝わってくる人生の重み、辛さ等が重なってきて、この人にしか表せない演技なのか?樹木希林そのものなのか?と思わずにはいられなくなる。ハンセン氏病という重く苦しいテーマの中に樹木希林が見せる優しい表情に引きこまれる。寅さんを見ると草団子、鰻、メロンが食べたくなる様にこの映画を見ていると無性にどら焼きが食べたくなって仕方なく、見終わった後、直ぐに近くの和菓子屋さんにどら焼きを買いに行ってしまった。どら焼き、あん(あんこ作り)そして、そんなほっこりする味とは対照的なハンセン氏病、間違ってもハリウッドでは不可能な日本映画だから作る事が可能なテーマ、生きる上で大事な人と人との繋がりを描いた映画である。[DVD(邦画)] 8点(2018-11-03 14:54:55)(良:3票)

30.  アキレスと亀 《ネタバレ》 武映画らしい、狂気と馬鹿馬鹿しさ、笑いにしてもヒールな笑いで単なる絵かきではない人生を描いている。絵が好きで好きでたまらない少年時代の主人公が自殺した母親のひたいから血を流している絵を描いてる不気味さから始まり、成年になってからも絵を描いてる姿での場面も馬鹿馬鹿しくて、そんな馬鹿馬鹿しさ丸出しな主人公を応援したくなる。沢山のペンキ、絵の具を乗せた自転車で壁にぶつかり、物足りないと車でぶつかり、死んでしまう仲間、武らしいです。この絵は?という問いに対するあらくまさんです。それは?あらくまさんの息子です。これは?娘です。と続くシーンの馬鹿馬鹿しさも武らしい。中年になってからの武演じる主人公の不気味さ、どんどんと狂っていく主人公の姿に監督北野武としての不気味さと拘りが見ることができる。トラックの運転手に絵を踏んで欲しいという後に事故が起きるあたりの恐さ、武映画は常に事故、人間の死というものを感じずにはいられなくなる。そして、絵に対する拘り、花に対する拘り、少ない台詞だけで物語を表現する映画作り、武にしか撮れない笑いと不気味さ、狂気に満ち溢れている映画です。20万のコーラをこれくださいと頼む妻との最後のシーンにやはりこの夫婦はこの夫婦にしか解らないであろう世界が見える。[DVD(邦画)] 8点(2017-05-27 10:17:53)(良:1票)

31.  アッシャー家の末裔 《ネタバレ》 怖い。怖い。古い屋敷に立ち込む沢山の煙り、家の中では沢山ローソクに火が灯ってる。そんな状況の中で何度となく繰り返し現れる。忍び寄る妻の痩せ細く、今にも死にそうな表情と肖像画、主人は主人でこれまた不気味で何を考えているのか分からない。サイレント映画だから当然、音など無いのだが、いや正確に言うとバイオリンやらピアノやらの音などは聞こえるのだが、それ以外の静かな音、例えばローソクの灯、屋敷の外の真っ白な煙り、川の水、空の色等、全てが音として聞こえてきそうな程、怖いし、不気味です。風の音までもが奏でるピアノの音に混じって聞こえてくる気がしてならない怖ろしさ、モノクロ映像が、これまた余計にこの映画をより一層怖くしている。下手に血を流さなくても、映像だけで怖がらせる事に成功している。サイレント映画だから伝わる怖さ、ホラー映画の見本のような映画だ。[DVD(字幕)] 8点(2017-04-04 21:13:30)

32.  悪の紋章 《ネタバレ》 冒頭、若い女の水死体が現れる。この若い女の水死体が後々、話の中で大きな影響、重要性として語られ、ある事がきっかけで冤罪となり、二年間刑務所に送り込まれた刑事が自分を罠にはめた奴らを一人、一人と復讐するのだが、浮かび上がってくる意外な人物像、それを原作者で脚本を書いてる橋本忍のスリリングな展開、人間の業を見せる作品で監督の堀川弘通もモノクロの映像で撮り、どの女も一癖、二癖もあって見応え十分です。山崎努の鬼の様な執念、新珠三千代の女の弱さ、幸薄そうな表情、岸田今日子の怖さが印象に残る。ヤクザの世界の裏の部分、人間の醜さも全て見せてしまう橋本忍という人のシナリオライターとしての上手さには毎度ながら感心させられる。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-12-04 10:41:59)

33.  アドレナリンドライブ 《ネタバレ》 笑った。笑った。ジョビジョバとかいう六人組のチンピラのやり取りの可笑しさ、自分の車を貸した相手に置き去りにされた上に、文句言いながらその相手を待ち続けるあの婦長といい、笑い所が満載です。主演の二人のヤクザからの逃走劇も失敗の連続、安藤政信演じる悟が指輪のサイズを聞かれて、フリーサイズと答えるシーンの可笑しさ、今ではメジャーな監督の一人として撮る映画、どれもがヒットの矢口史靖監督だけど、この作品は然程、ヒットもしてないと思われる。この監督の女優の選び方も良い。石田ひかりを持ってきたこのセンスを含め、この作品はキャスティングの勝利により面白い作品に仕上げる事に成功している。オリジナル作品というのも評価したい。[DVD(邦画)] 8点(2016-11-04 20:44:42)

34.  暗黒街の弾痕(1961) 《ネタバレ》 走る車、追い掛けるバイク、逃げる車を追い掛けるバイクという始まりからスピード感十分のまま、岡本喜八喜映画らしくテンポ良く進んで最後も気分爽快な終わり方!加山雄三、佐藤允の岡本喜八映画の名コンビぶりが良い。至って真面目風でありながらも喧嘩をやらせれば強い加山雄三、見た目からして喧嘩好きそうな悪人面の佐藤允と正反対な二人が岡本喜八監督の演出によって、活き活きしていて楽しそうに演じているのがよく分かる。他にも三橋達也やミッキー・カーティスなど個性的な顔ぶれだらけで、女優陣にしても一癖もふた癖もある顔ぶれだらけで、こんな面子を揃える辺りに岡本喜八監督のセンスの良さを感じます。スパイ映画ならではの面白さも岡本喜八監督による暗黒街シリーズの中でも一番感じられる。劇中流れる変な歌やジャズやらこの映画を見て岡本喜八監督って音楽の使い方もユニークだし、センスの良さを感じます。私の中では岡本喜八監督は川島雄三監督と並んでもっと評価されて良いと思うし、評価されるべきだと声に出して言いたい。[DVD(邦画)] 8点(2014-04-28 19:56:09)(良:1票)

35.  青い珊瑚礁(1980) 十代の若い男女の姿、眼を通して性とは何か?愛とは何か?親になることとはどういうことなのか?とまあ、色々と深いテーマを美しい海、景色によって描かれている。そして、扱っているテーマこそ重たい上に一歩間違えれば嫌らしくなりそうな所をそうは全く感じさせない雰囲気で描いている点がこの映画の素晴らしさであって、ラストシーンのを観ると幸せだった二人のその後のことを思うと何だか切なくなってくるほどこの映画の最後は何とも哀しい。面白いとかつまらないとかいうような映画なんかではないけど、凄く印象に残る映画になっているのは主演の二人の初々しさあればこそであり、特にこの映画の中で若くして母親となる運命を演じているブルック・シールズのあどけなさ、美しさはこれから何年時が経とうが絶対に失われることはないと思う。この映画一本でブルック・シールズという女優を忘れられなくなった映画ファンが果してどれぐらいいることか?私もそんな中の一人です。[DVD(字幕)] 8点(2012-06-09 21:11:02)(良:2票)

36.  アーティスト 《ネタバレ》 これは観る人の想像力を試しているような(試させる)映画かもしれない。今時、珍しいモノクロ映画でしかも、ほとんど台詞も無いサイレント映画である。この映画を製作した人達は私達映画ファンに対して映画とは何か?少ない台詞と役者の演技、表情だけでも何かを伝えることは可能であると言っているようである。色が無いということに関しても想像する楽しみを一人一人が感じ取って欲しいというような願いで撮られている。映画の中で映画を撮ることの面白さを見せる上でもそこに流れる空気、音楽にしてもコメディタッチな場面ではコメディぽい音楽をサスペンスぽい場面、例えば主人公が過去の栄光からどん底状態となって、自らフィルムを燃やして火傷して、病院送りとなる場面ではサスペンス映画らしい音楽が流れたりと音楽の使い方も上手い。この映画のラストのジョージとペピーとのタップダンスシーンはジーン・ケリーのミュージカルやフレッド・アステアのミュージカルを思わせるし、思わずにはいられなくなる。何となくジョージの顔がジーン・ケリーに見えてくるから凄い。フランス映画なんだけどアメリカ映画ぽくて、フランス映画が苦手な人でも楽しめると思う。だからこそアカデミー賞作品賞に選ばれたのだと思うし、アメリカ映画界が誇るミュージカルスターに対する敬意のようなものを感じさせる終わり方。ジーン・ケリーやフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースにジュディ・ガーランドがもしも今、この時代に生きていたら、この映画を見たら間違いなく感動するだろうなあ!最後にもう少し!フランスって犬を映画館の中に一緒に連れてっても良いのかな?[映画館(字幕)] 8点(2012-04-10 22:22:37)

37.  愛と追憶の日々 《ネタバレ》 最初のうちは何だか退屈な映画だなあ!ぐらいにしか感じなかったのに、見ているうちに段々と面白くなっていく。シャーリー・マクレーンとジャック・ニコルソンの演技が素晴らしい。自分に対してちょっかいばかり出す嫌な男なのに何故だか惹かれていくシャーリー・マクレーン、そこには女である以上、年齢なんて関係ないと言っているようであり、またその一方では娘を思う優しい母親の姿に良い母であるなあ!あの娘の為に注射をお願いする場面は辛い。辛すぎるし、泣かずにはいられない。人間の愛の深さ、母と娘の人間ドラマとして完成度の高い映画だと思うし、アカデミー賞が本当に良かった頃の作品という気がするし、アカデミー賞受賞も納得です。[DVD(字幕)] 8点(2012-01-07 20:20:30)(良:1票)

38.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 「歩いても 歩いても」とこのタイトルにあるように歩くことは素晴らしいと教えてくれているような気がする。私のように田舎で暮らしているとどうしたって、歩かなくなる。ほんのちょっとした距離の所でさえも、ついつい自動車で移動してしまう。歩くという行為によって生まれる距離感、歩きながらでなければ離せない会話、空間というものをこの映画はよく表しているし、家族のあり方、じいちゃんとばあちゃんにとっての息子とその子供、孫に対する態度の違い、また息子の嫁への態度の違い、医者である親父とその息子との会話、母親との会話、色んな意味でこれが現実、息子に対しても嫁に対しても冷たくあたったりするのにその子供、孫には優しく接するじいちゃんとばあちゃんの態度などは人間の本質を見せ付けられているようである。全く血の繋がりのない嫁にとっての居場所はやはり夫の両親との時間よりも夫と子供との間であるし、そういう意味では嫁って立場は色んな辛さを感じさせるものであるという事を考えると男よりも女の方が大変なのかもしれないと考えたりもする。ところでやっと思い出してもらったのに、最後は語られることなく終わってしまったお相撲さんの黒姫山、凄く可哀想でならない。ある意味、一番、可哀想なのは黒姫山かもしれない。[DVD(邦画)] 8点(2010-08-29 11:39:53)

39.  暴れん坊兄弟 これまた一つ面白い時代劇を発見!沢島忠監督らしいテンポの良さ、所々で笑える要素がちりばめられている所などは如何にも沢島忠監督らしい。東千代之介と中村賀津雄の二人が面白い。そこに絡んでくる他の人達とのやりとりも面白い。またこの作品、東映時代劇全盛期の頃の華やかさ、女優陣の顔ぶれもこれまた見所の一つで、中でも丘さとみ、やはりここでも可愛い。そして、中村錦之助、ここでは脇役だけど相変わらず良いとこ取りって感じの、殿様役もかっこいい。[ビデオ(邦画)] 8点(2010-04-24 21:09:37)

40.  ある日どこかで 《ネタバレ》 たった一枚の写真、そこに映っている魅力的な女性に心惹かれ、彼女に会いたい。その願いが叶ったけど、最後は・・・というまあ、いくらでも考えられそうな設定と、あんな簡単にタイムドラベル出来るものか?という疑問も残る。しかし、それでも最後は泣けたし、素直に楽しめた。その要因にあの美しい音楽がまずは挙げられる。美しいと言えば音楽だけでなく、映像美もとても美しい。またクリストファー・リーブの眼差しも、それに対して次第に惹かれていく女性、ジェーン・シーモアも美しい。マッケナ(ジェーン・シーモア)が演劇の場面でコリアー(クリストファー・リーブ)を前にして、劇にはない台詞(コリアーへの愛を言う台詞)を言う時の表情には女としての気持ちの全てが見えた。写真の中の彼女も実際の彼女も美しいが故に元に戻ってしまった後のクリストファー・リーブの姿が悲しく、それほどこのラストは惨酷であり、悲しい結末である。それにしてもこの映画を見ているとやはりクリストファー・リーブって実際の生活があまりにも悲劇的だったのと同じく思えてきてしまい泣けてくる。[ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-01 21:38:49)(良:2票)

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