みんなのシネマレビュー |
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21. アカルイミライ 語り得ぬものについては沈黙しなければならない、というマキシムが浮かぶ。クラゲに安易にメタファーを乗せるのではつまらない。映画でしか表現できないものを表現している。不思議な作品である。語ろうとすればするほど、語りたいものとは程遠いものができあがる。まだこの作品の真価は自分には見極められていないが、映像美と個々のシーンの素晴らしさくらいは多少は分かっているつもりだ。[DVD(邦画)] 7点(2010-10-28 00:21:37) 22. 赤い風船 色彩の鮮やかさと、撮り方がうまい。風船は何の象徴なのだろう? 風船に乗った子供はどこへ行くのだろう? 一見ファンタジックな映画ですが、なかなか奥が深そうです。[DVD(字幕)] 7点(2009-06-26 23:13:57)(良:1票) 23. アイム・ノット・ゼア 単なるボブ・ディランのこれまでの生涯を振り返るだけのつまらないドキュメントではなく、独自の工夫を凝らしたクリエイティブな作品であることは評価できます。その手法が成功したかどうか微妙ですが。 ケイトブランシェットは素晴らしい。一番ボブディランを体現していました。ヒースレジャーも、最初の黒人の男の子も良かったです。劇中ずっと流れているボブ・ディランの音楽が最高です。彼に興味を持たない人は観ないほうがいいでしょう。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-03 18:43:01)《改行有》 24. アニー・ホール シリアスにふざけているのが笑えます。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-24 01:10:31) 25. 愛と呼ばれるもの 普通のストーリーですが、リバー・フェニックスに尽きます。かっこいいわ歌上手いわギター弾くわファンにはたまらないですね。音楽の質もすごくいいので楽しめました。ただ楽しめない人はほんとに楽しめないと思います。リバーフェニックスが好きで音楽も好きな人は観たほうがいいですね。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-17 00:38:03) 26. 愛、アムール テーマとしては凡庸(これはやはり特殊日本的な事情なんだろうか)だが、良質のドラマ。ハネケらしい不気味さというか、ぎこちなさ、居心地の悪さが随所に感じられて非常に「らしい」映画になっている。よく言えば円熟味を増してきたというところか。ハトや執拗なまでのドアの描写は非常に巧みだが、やはりテーマ、その切り口に凡庸さを感じざるを得ない。[DVD(字幕)] 6点(2013-08-19 22:51:46) 27. アバウト・シュミット ロードムービーかと思いきやそこまでではなく、毒づきもそこまでではなく、ランドールの一家のめちゃくちゃさもそこまでではなく、全て中途半端になっている印象があって、ジャックニコルソンでなければきつかった。キャシー・ベイツが動けないニコルソンに食事をさせてあげるのは完全にキャリーのパロディ。面白かった。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-28 11:51:29) 28. アウトレイジ ビヨンド キャストの割に凡作だったというのが最もシンプルな評価であろう。細かい点は他の方がすでに指摘されている通り。前作の圧倒的な迫力には及ばない。[映画館(邦画)] 6点(2012-10-09 00:28:38)(良:1票) 29. あの夏、いちばん静かな海。 退屈だが面白い。不思議な映画。[映画館(邦画)] 6点(2012-09-11 09:21:56) 30. アミスタッド Give us free!がすごくよかった。が、セリフにいまひとつ冴えが見られない。感動とスペクタクルを得意とするスピルバーグだけに小気味よいセリフは苦手なのだろうか。セリフのない奴隷船のシーンは圧巻だっただけに、惜しい映画である。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-30 23:59:25) 31. ア・フュー・グッドメン 数ある法廷モノの中でこの映画が言及されるとしたら、その固有性はジャック・ニコルソンと、「軍隊」という点にあるだろう。この映画は何から何まで軍隊づくめで、民間人なんてほとんど出てこない。中尉だの大佐だの上等兵だの出てきて、検察側から弁護人、陪審員から裁判官まで全て軍人。これが軍事法廷というなのだろうが、その異様さを予感させるオープニングが素晴らしかった。終始無難なカメラワーク、構図だったが、唯一「絵」として特筆すべきはオープニングの訓練シーンだろう。セリフはアーロン・ソーキンっぽくて特徴的。基本的にあっさりと進むので、意外なほど見所は少ないかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-26 23:23:11) 32. アーティスト 《ネタバレ》 フィクションであることの自覚がこの映画を支配している。無声映画も所詮演出に過ぎず、実は無声映画ということへの言及をメタなレベルで行っている。ラストシーンが象徴的であるが、映画を撮影しているところを撮るというある種ありきたりになってしまったメタ的演出によって、この映画のフィクション性を強調し、「結局はトーキーなのだ」という印象を余計に観客に与えてしまう。サイレントを装ったトーキーは、意図しているかどうかはともかくとして、最終的にはサイレントへの決別を提示している。[映画館(字幕)] 6点(2012-04-12 23:25:56)(良:1票) 33. アザーズ それなりに面白いが、もう一押しかな。なるほど、と思わせるラストではあったが、そこまでの見せ方や、より効果的な演出がほしかった。伏線は良かった。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-09 13:14:37) 34. “アイデンティティー” 《ネタバレ》 ラストの直前までは複数の人格が統合されて一つになっていく過程を描いているサスペンスだと思ったが、よく考えるともう一人居たわけで。驚きというよりもよく考えると必然的なラストでした。恣意的とか無理やり、というのも脳内で起こっていることなので文句つけようないし、なるほどと思わせられる。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 17:11:35) 35. アウトロー(1976) 冒頭の機関銃は「ワイルドバンチ」、へんてこな仲間を増やして歌を歌うのはハワードホークス、と西部劇の伝統をしっかりと踏まえている。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-11 10:40:38) 36. 青い春 これは青春ではなく青い春なのであって、これは青いという形容詞がついた春であって青春という一語ではない。花は散るからこそ美しいとは本当だろうか、花が咲かない植物は存在するのだろうか、花とは何なのであろうか。さまざまな問題提起を含むようであるが、結局のところこれは青木の物語であるように思われる。彼の行動が真に愚かであると言い切ることができないような、そんな躊躇を覚えさせる彼の生き様を描いたのがこの映画である。青木の生き様を見よ。[DVD(邦画)] 6点(2011-06-29 23:52:47) 37. アバター(2009) 面白い。が世界観が二番煎じ過ぎる上に設定が意味不明すぎて突っ込みどころ満載なので駄目。特にラストはどういうことなのかさっぱり。要するに面白いけど駄目な映画です。というよりも駄目だけど面白い映画です。賞味期限付映画。それが早いか遅いかだけでしょう。 それにしてもシガニー・ウィーバーはやはりこういう強い女性の役回りなのね。あの髪型じゃないから最初誰かと思いました。監督がキャメロンだけに、にやりとしてしまいました。大佐のキレっぷりはダーティーハリーのイーストウッドに近いものがありますね。顔も似てるし、そういう細かいところは面白かった。[DVD(字幕)] 6点(2011-03-07 23:56:53)《改行有》 38. アンヴィル!夢を諦めきれない男たち 《ネタバレ》 シーンとして良かったのはラストだけ。ラストはけっこう感動したけれど、そこに至るまでが彼らの惨めさとその友情しか描いていないので、だからなんだよという気にさせる。メジャーで出さずにマネージャーもつけなかったから失敗したんだと言う割には自主販売してるし、なんだか彼らが成功できなかった理由が分かる気がします。その愚直さが逆に彼らのひたむきさを引き立てているようにも感じます。一度は成功したものの没落したメタルバンドという設定は面白いけれど、ドキュメンタリーとして何を記録したかったのかがいまいち分かりませんでした。あのクライマックスがある時点でなんだか最初から脚本があるかのようです。(これは他のレビュアーが指摘していることでもありますが。例えばケンカのシーン)他にも日本に来た途端に何だかプロモーションビデオのような演出のあざとさが見えてげんなりします。この脚本できちんと映画を作ったほうが面白いと思います。 そういえば私でレビュアーが13番目ですね。This is thirteen.[DVD(字幕)] 6点(2010-09-20 00:16:36)《改行有》 39. Undo “アンドゥー” 映像が美しい。それだけでいいかなー。[レーザーディスク(字幕)] 6点(2010-04-10 21:08:57) 40. アフタースクール これを観てから「運命じゃない人」を観ればよかった。面白かったけどね。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-01 23:13:06)
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