みんなのシネマレビュー |
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41. 明日の記憶 《ネタバレ》 渡辺謙の鬼気迫る熱演も見事だったが、妻役の樋口さんが印象的だった。こんなよく出来た嫁さんはなかなかいないと思うが、彼女が「大丈夫。私がついてるから」と励ますたびに涙腺が緩んでしまう。香川照之の「ポジティブ・シンキング」のくだりも泣けます。最後はほんとつらくてつらくて、滂沱の涙。大滝さんには笑わせてもらいましたが。[映画館(邦画)] 8点(2008-06-08 06:33:06) 42. アフタースクール 何を書いてもネタバレになってしまう。映画が始まった瞬間から、すべての観客は騙されている。エンドロールが流れ、客席からどよめきが起きた映画はこれが初めて。[映画館(邦画)] 8点(2008-05-30 08:16:18)(良:2票) 43. アクエリアス 《ネタバレ》 「仮面をかぶった殺人鬼」というスラッシャー映画の王道的な展開ながら、アルジェントの愛弟子ミケーレ・ソアヴィの作品らしく、流麗な映像美と残虐なスプラッター描写が印象的。ミュージカルシーンと本物の殺人を絡める序盤のシークエンス、死体のオブジェを作り悦に入る殺人鬼、等に独特の美意識が垣間見れる。同時期のスラッシャーホラーとは一線を画す出来。[ビデオ(字幕)] 5点(2008-04-15 22:30:24) 44. あなたのために ちょっとジョン・アーヴィングを思わせるエピソードの積み重ねが心地よい。幸せと不幸せは紙一重で、死は誰にでもあっけなく訪れる。話がうまくいきすぎ、という批評が見られるが、彼女は充分つらい目に遭ってきているのだから、少しぐらいは大目に見てあげないと。ナタリー・ポートマンのコメディ演技が新鮮で可愛かった。[映画館(字幕)] 7点(2008-04-08 08:24:45) 45. アパートメント(1996) 《ネタバレ》 ここでの評価が高いので申し訳ないんですが、主人公のマックスに感情移入できなかったので(あえてそうしてるんだろうけど)、あまり楽しめなかった。ろくな結末にならないことは最初の方で予測できたし、あまりにも行き当たりばったりで無責任な行動には腹が立つ。婚約者がいるのに、なぜ昔の恋人を探す?大口の仕事があるのに、なぜ約束をすっぽかす?せっかく昔の恋人に会えるのに、なぜ空港へ行く?彼女の愛を受け入れたのに、なぜ婚約者とヨリ(?)を戻す?全てが謎です。モニカ・ベルッチが宝石のように美しかったので、この点数。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-04-05 22:06:08)(良:2票) 46. 悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲 ヴィゴ・モーテンセンのお宝映像が観れるということ以外に、とりたてて誉めるべきところはない。ホラーファンにとってはケン・フォーレVSレザーフェイスの戦いは、ジェイソンVSフレディ並に感涙ものだが…。当然、前2作ほどの狂気は感じられず、凡庸なホラーと堕してしまっていた。ところで、ファミリーの家族構成が随分変わっていたようだが、彼らに一体何があったのだろうか?[ビデオ(字幕)] 3点(2008-04-03 22:05:14) 47. アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 オチを知った上での二度目の鑑賞。最初に観た時には分からなかった(意味不明すぎて苛々した前半)部分の本当の意味が手に取るように分かり、切なさが倍増する。しばらくボブ・ディランの曲が頭から離れません。 [DVD(邦画)] 8点(2008-03-31 07:12:17)《改行有》 48. アンブレイカブル 『シックスセンス』の衝撃を忘れられず、多大な期待を寄せて観た人の大半はズッコケたことだろう(自分もそのクチ)。ただ、もしこの作品が件の作品の前に作られていたとしたら、評価は随分違っていたことだろう。ちょっとしたカルト作になっていた可能性がある。アメコミ世界をこれほど地味にリアルに描いた作品は他にない。言いようのない哀しみと共に目覚める男。重度の障害を背負い、生きる意味を失いかけた男。自らの存在価値を見出そうとするふたりの対極の男たちの姿を、深く静かなタッチで描く。ラストに「衝撃の結末」を持ってきてしまったことが、この監督自身『シックスセンス』の呪縛から逃れられていない証拠のような気もするが、この話術の巧さは純粋に引き込まれるものがある。[映画館(字幕)] 7点(2008-03-02 21:14:55) 49. アビス/完全版 《ネタバレ》 アクション派のジェームズ・キャメロン監督がファンタジー路線を狙ったということで、公開当時はあまりいい評判を聞かなかったような気がする。それもそのはず、劇場公開版は、後半30分くらいがごっそり抜け落ちて、何を言いたいのかよく分からない中途半端な映画になっていたからだ。しかし、この完全版では、核戦争勃発の危機を前に、深海のエイリアンが人類へ警鐘を与えるというメッセージがしっかり描かれている。そのため、バッドとリンジーの自己犠牲の精神にも深い意味が生まれてくる。今観るとCGが陳腐というのは仕方がないが、当時は最先端の技術を駆使していた。また、海底基地や潜水艇などの造形がいちいち格好良く、キャメロン監督のメカへのこだわりを感じさせる。エド・ハリスの存在も大きかった。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-27 11:30:11) 50. アルゼンチンババア 堀北可愛いな~と思って観ていたら、2時間終わっちゃった。逆に言えば、それくらいしか見所はない。キャラは薄っぺらく、出演者が無駄に豪華なだけで、この内容ならTVドラマで充分かと。[DVD(邦画)] 4点(2008-02-14 10:02:55) 51. アポロ13 《ネタバレ》 これも定期的に観たくなる映画のひとつ。ラストは分かっていても感動する。トム・ハンクス以下、キャストは全員素晴らしいが、中でも地上指揮官のエド・ハリスがとにかく格好良い。よく観たら彼は専門的なことは何ひとつやっていないのだが、「NASA最大の危機」と浮き足立つスタッフたちに、「絶対生きて帰還させる」「栄光の時にしてみせる」と言い切る意志の強さが頼もしく、最後の彼の涙にこちらも目頭が熱くなる。[ブルーレイ(吹替)] 9点(2008-02-08 22:34:03) 52. アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 ここ最近のギャング映画の中では傑作の一本だろう。ハーレムの麻薬王として君臨するフランク(D・ワシントン)と、僅かな手掛かりからそれを追う特捜班のリッチー(R・クロウ)。クライマックスの〈アメイジング・グレース〉まで、二人が一切顔を合わせないという演出がニクイ。また、70年代の刑事映画へのオマージュがさりげなく挿入されているのもポイント。ポパイことエディー・イーガンが『フレンチ・コネクション』から押収したブツを他の刑事が横流ししていたり、拾った大金を警察に届け仲間から疎まれるという『セルピコ』な主人公。当時の警察は腐敗しきっていて、下手なギャングよりタチが悪かったらしい。その象徴である、ジョシュ・ブローリン扮する悪徳刑事の〈非道っぷり〉が実に素晴らしい。ひとつ納得がいかないのは、70年の刑を言い渡されたフランクが、警察に協力し密告しただけで、15年に刑期が短縮されるところ。映像を見ただけでも、彼は少なくとも3人は直接手を下して殺害しているし、麻薬の密売によって数え切れないほどの人間を死や廃人に追い込んでいるのに、これでは被害者も浮かばれないだろう。さんざん悪事を働きながら最後に善人面するよりは、自らに銃口を向けた悪徳刑事の方が潔い引き際だったと思う。[映画館(字幕)] 8点(2008-02-07 07:07:28) 53. アイアン・ジャイアント ええ、泣きましたとも。いい大人が涙で画面が見えなくなるくらい号泣しました。宝物のような映画です。[DVD(吹替)] 10点(2008-02-05 08:07:01)(良:1票) 54. アリゾナ・ドリーム 《ネタバレ》 登場人物が皆プッツンきてるんで、かなり観る人を選ぶ映画。コンディションの悪い時に観たら最悪かも…。この手のファンタジーは嫌いではないので、個人的には楽しめた。ギャロが『北北西に進路を取れ』の物真似をするところがサイコー!ジョニデも若い![DVD(字幕)] 6点(2008-01-18 08:57:31) 55. 愛の流刑地 いちいちクサすぎる台詞に爆笑。これってコメディですよね?トヨエツも佐藤浩市も大真面目に演技しているところがまたナイス。寺島さんの裸はもうあんまり有り難くないな~。ハセキョーに脱いでもらいたかったです。[DVD(邦画)] 4点(2008-01-12 08:42:04) 56. 穴(2001) 《ネタバレ》 『羅生門』的な作りだが、ミステリというよりも心理サスペンスに近い作り。だから謎解きなどを期待する向きにはお勧めできない。思春期の鬱屈した感情を見事に表現したソーラ・バーチの演技は素晴らしい。また、キーラ・ナイトレイの可愛い胸が見られる貴重な作品。[DVD(字幕)] 5点(2007-12-27 07:01:47) 57. 赤ひげ 前半は不幸な人の身の上話を延々と聞かされてちょっと辟易したものだが、後半、おとよのエピソードからは泣かされっぱなし。終わってみれば、いい映画を観たな~、としみじみ思った。尺はちょっと長いがそれに見合う作品だ。[DVD(邦画)] 8点(2007-12-23 11:50:57) 58. アポカリプト 古代マヤ文明を描いた映画というのは珍しく、それだけでもこの映画には価値がある。「映画を観る」ということの醍醐味は、その間、我々を他の時間、他の空間にいざなってくれることにあるからだ。現実を忘れさせるようなノンストップの展開にハラハラしっぱなし。メル・ギブソンの力技には唸らされる。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-26 17:46:17) 59. アンタッチャブル 《ネタバレ》 エリオット・ネスに裁判所の屋上から突き落とされるフランク・ニッティは、史実では、アル・カポネの逮捕後、組織のトップとして君臨したという。彼の最期は拳銃自殺だった(逮捕を恐れてのことらしい)。ニッティは『ロード・トゥ・パーディション』や『パブリック・エネミーズ』にも出ている有名なギャングだが、あんな殺され方をしてご愁傷様。映画なのだから脚色は当たり前か。ショーン・コネリーとチャールズ・マーチン・スミスの殉職シーンは何度観ても泣ける(が、これまた史実では、〈アンタッチャブルズ〉に殉職者はいなかったそう)。乳母車キャッチのアンディ・ガルシアも格好良い。バットを振り回すデ・ニーロは三谷幸喜にパクられてたな。同じデ・パルマの『カジュアリティーズ』でも思ったことだが、橋の両側から味方同士で銃を撃ち合ったら危ないんじゃないの?個人的には根津甚八がコスナーの吹き替えをやっていたTV版が好き。はじめて映画の面白さを教えてくれた作品として、10点献上。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2007-11-04 10:49:24) 60. アバウト・ア・ボーイ ウィルに共感しまくりでもうサイコー。ヒュー・グラントが好きになった。あんなお母さんイヤだけど、母親だからしょーがないよね。愛してくれてるのも分かっているし。マーカスの健気さにもノックアウトです。[DVD(吹替)] 7点(2007-09-21 20:19:53)
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