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81.  あらくれ(1957) これは凄い喧嘩だなあ!高峰秀子の演技がとにかく凄い。ここまで気の強い女が主人公の成瀬映画で観たのは初めてかもしれない。加東大介との喧嘩も凄いがとにかくよく喋る。あの凄い台詞の応酬はまるで喜劇のようである。上原謙に愛想つかして出て行く高峰秀子が見せるあの顔付き、これを観て男のだらしなさと女の強さを改めて思い知らされた気がする。成瀬作品では大変珍しいこのヒロインのもたらす意味会い、強い女の前に男は何も出来ないという成瀬映画を見ている感覚であると同時に川島映画のような感じもする何とも不思議な作品!それにしても高峰秀子は上手い。これを観ると成瀬監督が如何に高峰秀子という女優を気に入っていたか?またこの演技を見せ付けられるとこれは成瀬監督でなくても高峰秀子を主演に強い女がヒロインの映画を撮りたいと思わずにはいられなくなるだろう![CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-07 22:57:51)(良:3票)

82.  暁の脱走 脚本に黒澤明って名前があるだけあって、物凄く男臭さを感じる。更に戦争ものでありつつも、雰囲気は完全に西部劇です。ジョン・フォード監督を尊敬するだけあって、とにかく風景、描写といい、何から何まで西部劇です。戦時中における男、池部良と女、山口淑子の恋愛模様が繰り広げられる中にあって、小沢栄(後の小沢栄太郎)の副官の何とも嫌な奴ぶりは凄まじい。あの嫌な男ぶり、悪人ぶりは「妻は告白する」の滝川亮吉以上です。これだけ女を敵に回す嫌な奴を演じて似合う。ハマル俳優は他にはいないと思えるぐらいの悪人ぶり!この小沢栄の悪人ぶりがあまりにも際立っていて、他の俳優の存在感が薄く思えるなど欠点も多い。また、力作なのかもしれないけど、個人的感想としてはそれほど好みの作品ではない。それはそうと、やはりここでも若山セツ子は可愛かった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-04 14:39:17)

83.  暗黒街の対決 岡本喜八監督らしいと言えば確かにその通りなんだろうけど、アクションシーンの切れ味の良さなど見所もあるし、つまらなくもない。ただ、何か物足りなさが残る。三船敏郎に絡む鶴田浩二が刑事もののアクションものなのに、まるで任侠映画の時とほとんど変わらないのが気になって仕方ない。岡本喜八監督の作品の常連さんがここでも見られるのは嬉しいが、岡本喜八作品としてはごく普通の感じにしか思えない。司葉子のあのママ役もちょっと違和感が残る。所々、笑えるものの、あと、一押し足りない。けして、つまらなくはないのでこの点数ですが、岡本喜八作品としてはやはり普通の感じがする。[ビデオ(邦画)] 6点(2008-04-28 15:57:14)

84.  赤ちゃん泥棒 《ネタバレ》 コーエン兄弟は断然、昔の作品の方が良い。個人的には「ミラーズクロッシング」とこの作品が私の中では同じぐらい大好きです。まず何よりもコーエン兄弟の温かさを感じることが出来るのが良い。囚人と府警という夫婦の組み合わせも面白い。そんな二人には子供が作れないという理由から赤ちゃんを盗む。しかし、単なるドタバタした話でない、何か人間的な温かさ、優しさが伝わってきて泣ける。笑えて泣けるのだ。赤ちゃんを盗んでからの二人の行動のチグハグさの中にも赤ちゃんに対する優しい感じが物凄く滲み出ていて観ていて幸せな気持ちにもなれる。だからこの映画が私は大好きです。車の中で盗んだ赤ちゃんを抱きしめている時のホリー・ハンターの嬉しそうな姿は、一人の人間としてのまた女性ならではの幸せを感じる何とも微笑ましい場面だし、ラストのあの夢のシーン、未来に向けての希望のようなあの場面、例えそれが正夢にはならなくてもきっとあの二人はこれからもずっと二人で仲良く生きていくことだろう!全てにおいて優しくて温かいこの映画、誰が何と言おうと、どんなに周りの評価は低かろうが、私は大好きだ。[DVD(字幕)] 9点(2008-04-05 16:04:21)(良:1票)

85.  あにいもうと(1953) 《ネタバレ》 これは本当に物凄いドロドロした兄と妹のドラマであるなあ!妹の京マチ子のことを思えば思うほどその妹への愛情が裏返しとなって妹に子供をはらませた男(船越英二)への暴力となっていく兄、森雅之のなんとも頑固で意地っ張りですぐにかぁっとなる所、そんな兄と妹の喧嘩の凄まじいことといったらない。演技てよりも本物の喧嘩でも見ているようである。そんなとにかく何もかもドロドロしている中で浦辺粂子の母と父との全く対照的な感じがこれまたいかにも昭和の家族って雰囲気を表している。また京マチ子の妹の久我美子の清潔感溢れる優しさも良い。そんな久我美子のことを「さんちゃん」「さんちゃん」て言う人達の呼び方もこれまた良い意味で作品を和らげている感じがして良い。これだけのドロドロした内容にも苦にすることなく見れたのは成瀬巳喜男監督の相変わらずの上手さであって、川で遊んでいる子供達、流れる川の美しさ、こういう何気ない描写がこの監督らしい持ち味をここでも発揮しているところが凄い監督さんだと改めて思ったと共にこの監督の映し出す世界には人間の持っている身勝手さと優しさとがどちらもきちんと描かれているところも流石だと感じました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-03-09 09:55:03)(良:1票)

86.  阿波の踊子 《ネタバレ》 これはもう完全に高峰秀子の為にあるような映画!高峰秀子のこの可愛さ、何という可愛さだことか!自分が長い間、募っていた男が眼の前に現れた瞬間に見せるあの笑顔、嬉しそうな顔付き、本当に高峰秀子が可愛い。この映画の高峰秀子の可愛さは絶品でございます。そんな高峰秀子が長谷川一夫の真似をして阿波踊りをする時のあの可愛さはもう忘れられなくなるぐらいです。ただ、この作品、高峰秀子は物凄く可愛いものの、それだけで話としては盛り上がりに欠ける。マキノ映画らしい踊りのシーン満載なのにいまひとつなのは何故だろう?次郎長三国志シリーズでよくあるような粋な感じ、喧嘩も祭りだみたいな感じが影を潜め、また長谷川一夫の存在がそうしているのかどうか?はよく解らないが、あれだけの凄い祭りのシーンを最後に見せてくれるのに、思ったほど盛り上がらない。いや、だからと言ってつまらなくはないのだが、マキノ映画にしてはちょっと物足りない。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-16 22:38:48)

87.  明日は日曜日 《ネタバレ》 菅原謙二と若尾文子の「青空娘」コンビとそこに森繁久彌が加わるという何という会社なんだろう!上司に森繁久彌、部下には若尾文子だなんて、菅原謙二の立場になって考えてみると、何だかそれだけでも楽しそうで良いなあ!そんな仕事場なら私は毎日が楽しくて良いだろうなあ!そんな楽しそうな感じとは裏腹にちょっしたことで喧嘩してしまう二人、菅原謙二と若尾文子、もう一つ、同じく奥さん(市川春代)との喧嘩と社長に叱られて落ち込んでいる森繁久彌を何とかして立ち直らせようとする菅原謙二と若尾文子の二人のお陰で何とか立ち直った森繁久彌が社内旅行での宴会上でこれまた歌声を聞かせる。森繁久彌の歌声、ここでも何だか観ていて森の石松みたいだと思った。話としてはそれほどの凄い内容でもないが、全体的に明るい雰囲気で楽しめる内容にはなってる。それにしてもここでの若尾文子のあの健康的な明るさ、笑顔、本当に可愛い。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-09 18:55:05)

88.  暗黒街の顔役(1959) 《ネタバレ》 岡本喜八監督と言うと喜劇のイメージが強いがこのようなアクションものでもなかなかやるなあ!と感じる仕上がりになっていて、鶴田浩一二がヤクザから足を洗いたいと願ってる弟を何とかしてやろうとする兄貴を演じている。脇を固める俳優陣が凄い顔ぶれです。あの三船敏郎が脇役としてなかなか公演!ヤクザ相手に一歩もひけを取らないのは流石だが、脇役に徹していながら主役の鶴田浩二を食ってしまうのはどうかとは思ったりもするのだが、いずれにせよ話のテンポが良くて楽しめるのでこんな岡本喜八作品も良いなあ!そう思った。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-19 23:09:27)

89.  暗黒街の弾痕(1937) 《ネタバレ》 なるほどね!確かに運命は惨酷だ!何の罪も犯しちゃいないのに、犯罪者扱いされるわ、愛する女も最後はあんなことになってしまうとは、何だかこれ、どこかで観てる?こっちのが先だろうけど「俺たちに明日はない」に似ている。最後、森の中に逃げ込んだ二人、ヘンリー・フォンダに抱かれている妻が言う一言「あなたともう一度生きたい」この台詞、男なら誰もが言われてみたいと思うに違いない。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-06 17:56:03)

90.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 監督、ドン・シーゲル、主演にクリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」コンビによる脱出劇!しかも、作り物ではなくて、実話を元に描かれている。その画き方が何とも丁寧にじっくりと描かれているから凄い。絶対に脱走不可能と言われている刑務所の中でのドラマにじわりじわりと張り詰めた緊迫感、緊張感漂う作品になってます。クリント・イーストウッド演じる主人公と親しくなった絵を書くことの好きな囚人が冷酷な所長の手によって、書いた絵を取られておかしくなる姿が何とも痛ましい。刑務所の中でたった一つの楽しみであるはずの絵を書くことへの自由を奪われた彼のあの変貌振りは人間の狂気、やるせなさを描いているし、また人の自由を奪う冷酷な人間の姿がじっくりと描かれていて感心させられる。物凄いアクションや凄いCGなどを駆使して、驚かせようとする近年のハリウッド映画のようなものなど一切、無い。しかし、だからと言ってつまらなくはないし、むしろ、そういう凄い映像だらけの大作よりもずっとずっと見ていて楽しめるし、緊張感も持続しつづけている。冷酷極まりない所長への警告のようなあの囚人達の脱走への計画、それを夜中に張り詰めた空気の中で実行に移す彼ら、その模様がじっくりと描かれていて面白い。クリント・イーストウッド演じる主人公が脱走しようとしている所をバレタのかと思わせておいて、一旦は何もなかったかのように見せる演出、上手い演出だ!そして、再び行なわれる真夜中の脱走劇、脱走に成功し、海の中、島から去っていく男達、脱走後、ここであの例の人形を見回りに来た所長に見せて、あっと言わせる。上手い。上手すぎる。クリント・イーストウッドが悪人にしては、やはり正義の男ぽく見えてしまうのはマイナスだが、それでも十分、面白い。下手なアクションものなんか観るよりは絶対にこの映画の方が良い。[DVD(字幕)] 8点(2007-12-30 18:08:58)(良:1票)

91.  ある殺し屋の鍵 《ネタバレ》 前作同様、またしても市川雷蔵の殺し屋ぶりは殺し屋ぽさを感じさせずに仕事を取り組む。前作との比較で言うならば、私には前作の方が楽しめました。そんな中で、にじばぶさんが書かれていらっしゃる。佐藤友美って女優さんがとても良い。私もあの細い足、好みです。どこかで見覚えのある女優さんだと思ったら「喜劇・逆転旅行」に出ていたあの女優さんかあ!ところでそんな佐藤友美を捕まえておいて「金で動く女には用はねえ」なんて事を言っておきながら、そういう自分は金で動くのは、何か違うんやろ?て突っ込みを入れたくなります。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-12-23 16:50:17)

92.  愛のお荷物 川島雄三監督、この監督、本当に頭の中、どうなってるのかと思いたくなります。この作品にしても何とも不思議な魅力いっぱいで、観ていて楽しい。よくこんな内容の作品を思いつくものだと感心させられます。まずは冒頭の証人喚問でのやりとりからして笑える。本当は赤ちゃんなど欲しくなかった筈なのに赤ちゃんが出来てしまった。そのことに対しての証人喚問とその時の周りの人間の見つめる視線、そして、代議士とその息子、更にはその嫁さんにその両親と、その他色んな人達を交えての人間模様、いやあ、何と言うのかこれもまた可笑しくて、どこか哀愁も漂う。個性派の俳優勢揃いで楽しい作品になってます。個人的には東野英治郎のじいちゃんが最高です。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-11-29 22:05:34)

93.  紅いコーリャン チャン・イーモウ監督の監督第1作は、最初の作品からしてその映像美、赤をモチーフにした映像に監督ならではの拘りを感じることが出来ます。この映画のコン・リーの美しさ、表情なんて、どことなく山口百恵に似ていると思うけど、私だけかなあ?そんなコン・リーの母親に対して叫ぶ子供の姿があまりにも哀しい。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-18 18:07:12)

94.  赤いハンカチ 日活映画が活気づいていたと言われている時代の映画の一つで、石原裕次郎の代表作でもある。そして、そんな石原裕次郎作品は今までにも沢山、見ているけど、私としては石原裕次郎よりも何と言っても芦川いづみ目当てに見ているのだが、今回はそんな芦川いづみは出てません。そして、もう一人、石原裕次郎映画に多く出ている北原三枝も出ていない。しかし、この映画は石原裕次郎の代表作として挙げて良いと自信を持って言える。それは何故か?ヒロイン役の浅丘ルリ子が抜群に良いからです。この時代の日活アクションものにありがちな決まりきった展開も、浅丘リル子の存在があればこその作品として、舛田利雄監督の切れのある演出も冴え渡り、ヨーロッパ映画のような独特な雰囲気を醸し出し、少なくとも私にとっては今まで見た舛田利雄監督の作品の中で一番の作品です。三人の複雑な男女の関係、三人が互いに憎しみ合いながらも惹かれ合うという話そのものはそれほど新鮮味を感じないが、石原裕次郎と二谷英明の二人の男を心から受け止める女を演じて見せた浅丘ルリ子、この映画の成功は一にもニにも浅丘ルリ子という女優があってこそのそんな作品だと思います。浅丘ルリ子という女優さんは男の気持ちを理解し、時には喧嘩もするけど、その一方で男に対して優しさを見せる。そういう役を演じさせたら抜群に上手い。それは「男はつらいよ」シリーズのリリーを見ていれば解る。とにかく石原裕次郎と並んでこの作品、浅丘ルリ子の代表作として挙げられる作品だと思います。[DVD(邦画)] 8点(2007-09-24 11:06:01)

95.  ある殺し屋 《ネタバレ》 小料理屋の主人でありながらもその裏では殺し屋という市川雷蔵扮する男がどう見ても殺し屋には見えないというそんな大きな欠点を良い意味で上手く利用し、そして、あのアパートの室内から見える外の景色、ギラギラした雰囲気、シャープな映像、何もかもが宮川一夫カメラマンの手にかかれば、ここまで見事に映し出されるのには頭が下がる。話そのものはそれほど面白いという感じはしないが、俳優陣の好演、特に脇を固める俳優陣、中でも野川由美子のあばずれ女ともう一人、成田三樹夫のお調子の良さ、ラストで全てを持っていてしまうあの台詞、市川雷蔵の台詞の真似をああもあっけらかんと言うなんて、私もついつい「お前は寅さんか!」て突っ込み入れてしまいました。それにしてもこの映画、いくら「殺し屋」てタイトルにもあるように殺し屋の映画だからって、お墓の前でしかも、あんなにも沢山、お金持ってるのに住んでる市川雷蔵の殺し屋、そんなんで良いのか?[ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-21 23:04:23)

96.  あいつと私(1961) 《ネタバレ》 石原裕次郎と芦川いづみのコンビで石坂洋二郎原作と言うと真っ先に「陽のあたる坂道」を思い出しますが、これもやはり雰囲気は似ている。石原裕次郎の演技とは思えない。何かそのまんまのような感じと、それよりも何もやはりこの作品でも芦川いづみですよ。田代くみ子とは全然、違うものの、またしても可愛い。怒ってても可愛いのだからたまりません。この当時の時代背景、雰囲気もなかなか出ていて、良いものの、何か物足りない。途中でデモのシーンが出てくるけど、あのシーンにおける芦川いづみを一人置いてデモに参加する男二人、なんて奴らだ!なんだかこのキャスティングだと私はどうしたって川島雄三監督の作品を思い浮かべてしまう。それともう一つ、石原裕次郎のあの変な歌、どうにかしてほしい![ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-15 15:06:04)

97.  秋津温泉 岡田茉莉子の映画出演百本目となる記念の作品てことらしいけど、この映画の岡田茉莉子の美しさは現代の日本の女性には欠けている。いや、欠けているというよりは欠けてしまった。失われてしまったと言った方が良いかもしれない美しさ、それはただ単に外見から溢れ出る美しさだけでない内面的な美しさ、人間の持っている感情表現の仕方にしても見せ方にしてもそう、上手く説明出来なくて申しわけありません。とにかく全てにおいて美しい。そんな岡田茉莉子ともう一人、これは確かにミスキャストかもしれない長門裕之の二人の互いの気持ち、お互い好きなくせにそれをなかなか言い出せない二人、相手のためになら死ねるという二人の気持ちが秋津温泉の地を背景にして、何とも美しい映像と共に見せる。話としての暗さ、最後も何か納得いかない結末ではあるけれど、美しい四季の香りと美しい音楽によって描かれていて、この映画はそんな美しい映像だけでも見ていて損はないと思う。それにしてもこの映画の岡田茉莉子の美しさときたら、言葉で表すのが難しいぐらいの美しさだし、岡田茉莉子という女優には温泉がよく似合う。そんなイメージを抱かせるそんな作品です。[DVD(邦画)] 7点(2007-09-09 14:53:35)(良:1票)

98.  悪名(1961) ずっと前から観たくて、観たくて仕方なかった。皆さんのコメント通りの面白さ、既に全員が書かれているようになんてたって、勝新と田宮二郎のコンビが良い。アウトローな勝新とまたそれとは対照的にやたら勝気な田宮二郎、この二人を見ているだけでも楽しい。この映画について書かれている人を観るとやっぱりと言いいますか、予想通り、全員男!これは正に男の映画であって、女には解らん。理解出来ない世界だろうけど、こういうのに男って奴は弱いのでございます。それにしても一番、驚いたのが中村玉緒ですよ。何やねん?あの可愛さは、そりゃあ、勝新が惚れるのも解るってもんよ!この映画は一言で言えば粋な映画!つまりそういう事です。[DVD(邦画)] 8点(2007-07-13 20:51:17)

99.  赤い殺意(1964) これこれ、これこそ今村昌平監督らしい演出の力強さ、後味こそあまり良くないが、何か観ていてゾクゾクとする。寒気のする演出によって生まれる恐ろしい映画になっている。主演の春川ますみの不気味な表情とトボケた表情がどことなく哀しい。哀れな人生をここまでやるか?ここまでじっくり描くか?今村昌平監督!尊敬する東北は青森県生まれの川島雄三監督に対する思いが東北弁の台詞により見てとれる。そして、この映画、撮り方も本当に恐い。電車に煽られる春川ますみが本当に恐い。「黒い雨」も含めてそれ以降の今村作品には不満の方が多いが、やはりこの頃の作品は凄い。まだ未見の今村昌平監督作品がかなりあるので、これがベスト作品かどうかは他のも観てから決めたいと思うが、晩年の今村作品にはないゾクゾクとする雰囲気がこの映画には十分ある。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-16 17:58:51)

100.  あした来る人 《ネタバレ》 これ、観て思った。こういう駄目な男、優柔不断で女に弱く、何をやっても中途半端な駄目男を演じさせたら三橋達也の右に出る俳優はいないと思う。あの大傑作「洲崎パラダイス赤信号」を見ても解るようにこういう男が本当によく似合う。そんな三橋達也に対し二人の女、一人は奥さん(月丘夢路)、もう一人は別の男(山村聡)の愛人でありながらも忍び寄る異常なまでの怪しさと美しさの両方を持つ新珠三千代、何ともこれまたドロドロした雰囲気なのだが、川島雄三監督作品らしい才気と軽快さが少し薄い。いや、薄いというよりも無い。そこが不満ではあるが、これはこれでなかなか見応えのある出来にはなっている。二人の対照的な女性が見せる女としての哀しさとやるせない雰囲気がどことなく「洲崎パラダイス赤信号」に通じるものがある。ただ、やはりあっちに比べるとどこか弱い。川島雄三作品としてはけして、傑作の部類には入らないだろう![CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-12 22:48:16)

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