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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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101.  アカルイミライ 若者の怠惰な生活、すぐキレる性格、そして凶悪な殺人、、。親に対する息子の態度の醜悪さ、対する親の威厳のなさ、集団でたむろしては目的もなく犯罪を重ねる高校生、、。そんな描写から描かれるのは普通、現代の教育問題だったり、家庭問題だったりがテーマとして与えられ、現代社会の病巣が描かれたりするものです。そうなると、この先日本はいったいどうなるんだという不安や諦めが作品を支配するか、もがき苦しむ若者たちの悲壮感であふれた作品になるしかないはずである。しかしこの作品はそのどうしようもないひとつひとつの描写から見えないはずのほんの僅かな光を見ようとし、幻かもしれないその「アカルイミライ」を確かに画面に残した傑作だ。題材に縛られない演出をこれまでずっと観せ続けた黒沢清が、今回もネガティブな題材をポジティブな演出で観せた。殺人という、とり返しのつかない罪を犯した若者は、もしかしたら友人を助けるためだったのかもしれないという微かな光。もちろん殺人を肯定するものじゃなく、全くの闇じゃないという可能性の提示でしかない。しかしその可能性も見ようとしなければ見えないもの。擬似家族がさらに光を模索する。今の若者の凶暴性や欲深さや無気力さの原因がどこにあるかは描かない。そうなってしまった彼等は、彼等なりに生きるしかない。ラストシーンの無理やりに引き出した「アカルイミライ」が眩しかった。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-16 16:57:01)(良:1票)

102.  ALI アリ モハメド・アリの試合をリアルタイムで何度か見ている。(アントニオ猪木との異種格闘技世界一決定戦も見た。)蝶のように舞い、蜂のように刺す。ヘビー級では考えられないような華麗なフットワークをウィル・スミスが、そして足だけを映し出した映像が見事に再現していた。「弱い犬ほどよく吼える」は世界共通ではなかったと衝撃を受けたアリの試合前の強気の暴言が機関銃のごとく飛び出す様も、ウィルが鋭い眼光をもってうまく表現していた。アリのバックボーンに関しては、とくに宗教に関することについては全く知らなかったので、この映画でそのことに触れるたびに強さの裏に隠されたものを覗き見るような感覚を持ち、映画の出来不出来とは関係なく孤独のアリを見守り、崇高なるアリを称えながらこの映画の世界に浸った。つまりこの映画はどうしてもその内容(アリの生き様)にいってしまう。アリの強さを知っていれば知っているほど。そこで評価すると10点しかあり得ないのであるが、映画の満足度で言うとそんなにはあげられない。なぜならば、アリのバックボーンとクライマックスのキンシャサでの試合に、あるいはその結果に映画としてのつながりが(アフリカ系黒人とキンシャサというつながり以外に)見えてこないから。と、書いたもののやはり実在の偉大なボクサーの一角を切り取った映画としてはじゅうぶんに満足できる作品。 (追記)・・と、昨日書いてはみたものの、兵役拒否もブラック・ムスリムも端折るわけにいかないし、キンシャサはクライマックスとして的確だし、やっぱりコレでいいのかも。うーん、でも何かが足りない気が、、。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-02 16:18:35)

103.  愛のめぐりあい フランスとイタリアの4つの都市を舞台にした4話からなるオムニバス。なんでも、一度倒れて、その後遺症で言葉を発することができなくなったアントニオーニに対して制作費を出す条件がヴェンダースを共同監督とすること、だったそうで、ヴェンダースはこの作品の前と後、そして各エピソード間の挿話を撮っている。ヴェンダースが担当するのは第2話で登場するマルコビッチ演じる映画監督が次回作の舞台選びに4つの都市をまわっていくという所謂ロードムービーなわけで、彼らしさが発揮できる展開なわけで、当然こちらはアントニオーニとの高度な映像バトルを期待したわけですが、意外にも全てがアントニオーニ色に染まっている。もちろんアントニオーニの映画なので、ヴェンダースがアントニオーニ風に撮ったのでしょうが、そもそもヴェンダースの中にアントニオーニ的なものが備わっていたのだろうと思いました。とか言ってるあいだに4つのエピソードに関するコメントを書くスペースが無くなってしまった(トホホ..)。「ありえない恋の話」の町並み、「女と犯罪」の港、「私を殺さないで」のガラス張りの建物、「死んだ瞬間」の教会、どれもが有名無名の俳優たちが見事に情景に溶け込んだ美しい作品でした。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-08 15:09:23)(良:1票)

104.  アパッチ砦 後の『黄色いリボン』『リオ・グランデの砦』とともに騎兵隊3部作と言われる。軍人としての頑なな規律重視の態度と冷淡なまでの先住民蔑視を、強烈に印象づける独裁的リーダーが主人公であるにもかかわらず、娯楽映画として高い水準で楽しめたのは、アパッチ族に敬意を表し、話し合いによって問題を解決しようと試みるジョン・ウェインの存在があり、その彼が本質的にリーダーとしての信頼を皆から得ているということが伝わるから、というのが大きい。また、男のドラマに固執せず、女たちの、砦における生活の柱としてのたくましさと優しさを見せてくれたことで、より接しやすい作品となっている。しかし独断により部下もろとも壮絶な死をとげた事実を美談として伝説に昇華させるラストのくだりに、騎兵隊はあくまで国のために戦う軍であることをまざまざと見せつけられる。シリアスな題材に悲惨なシーンを削らずに娯楽映画として成功させたジョン・フォードはやっぱり凄い。[映画館(字幕)] 7点(2005-06-28 16:21:44)

105.  青の炎 原作を先に読んだのですが映画のキャスティングが決まってからだったので、二宮、松浦をいやでも想定して読んだのですが、全く違和感は無かったです。それどころか、ムフフな思いをさせていただきありがとう..(原作既読の方ならわかるでしょ)。そんなこんなで、映画を見てもキャスティングに関しては違和感なく入ってゆけました。問題は脚本と演出です。まず主人公がどんな人間なのかを冒頭10分くらいで見せることができれば優秀なのでしょうが、原作をなぞるようにしか描けていない。当然、活字によって細かく描写されたそれらのものを映画の中に収めるにはなぞるように描いていけば不足が生じる。不足を補うために主人公の日記というかたちで説明をしてしまう。これでストーリーは矛盾なく成立するだろうが、演劇じゃないんだからちゃんと映画的に料理してほしいもんです。だいたい、完全犯罪を綿密に計画する主人公の頭の良さと犯行後の嫌疑から逃れる術を熟考する周到さを考えれば証拠となる日記の存在じたいが矛盾している。原作に忠実とするならラストの主人公の行動も説明不足だと思う。紀子の存在が活かされていないのも松浦亜弥のせいではなく監督のせいである。映画初出演の山本寛斎がいい味を出していることが意外な収穫でした。[DVD(字幕)] 4点(2005-06-13 16:34:52)

106.  嵐の孤児 フィルムのまわる音とスライドの音(字幕がスライド式でした)だけで他の音が全くしないものを見ました。音が無いことがなんのマイナスにもならないほどの躍動感に大満足。姉妹の波瀾に富んだ行く末を綴ったストーリーであるが、説明文すらなくてもいいくらいに映像と俳優の表情が全てを語る。『イントレランス』での絞首刑のシーンをさらにハラハラ度をレベルアップさせたようなギロチンのシーンは、まさに完成されたクロスカッティングが効果的に使われ、これぞクライマックス!というものになっている。何度も言うがこれこそがクライマックス!!である。そしてグリフィスの映画ではお馴染み、永遠の少女・リリアン・ギッシュもまた、サイレント映画における演技の完成型を見せてくれる。この作品のリリアンは本当に美しい。必見![映画館(字幕)] 10点(2005-05-20 19:08:02)(良:1票)

107.  あの夏、いちばん静かな海。 主人公と主人公の彼女は耳が不自由です。凡作ならばそのことをまず説明するでしょう。彼等の家族や友人達が出てきて言葉で説明するでしょう。しかしこの作品ではそんな野暮なことはしません。サーフボードを抱えて歩く二人を見た友人はけして呼び止めずに石を投げる。それだけでわからせちゃう。あぁ、北野武はちゃんと映画を作ってるって思える瞬間です。 1回目のサーフィン大会でアナウンスを聞けなかったために出場できなかった主人公にふてくされたところがない。こんなことは聴覚障害者にとっては日常茶飯事だと言っている。と同時に彼等は孤独であり、諍いを避ける為にあえて孤独へと逃げていることを覗わせる。サーフィンを通して、仕事仲間のささえを描きながら、孤独から脱却してゆく主人公をカメラは静かに追っていく。彼女とのシーンでは言葉を交わせないゆえの勘違いが映されるが、それ以上に言葉が無くても通じ合えるということを描いてゆく。様々なことを静かな映像に語らせる。素晴らしい映画だと思います。悲しい結末なのになぜか癒されます。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-13 13:30:43)(良:4票)

108.  アメリカの影 役者に全てを委ねる(任せる)ジョン・カサヴェテスの原点となる作品はやはりというべきか即興映画だった。タイトルが示すとおり、根底には人種問題というアメリカの影があります。しかし描かれるのは兄の夢、弟の青春、妹の恋。けして人種問題を前面に出さない。迫害の場面があるわけでもなく、黒人蔑視の言葉があるわけでもない。三人の物語の背景として当たり前のように影が存在するだけ。その当たり前に存在するものを空気で見せる。三人の葛藤は特別なものではなく、誰もが持ち得る葛藤として描く。しかしやっぱり背景には影がしっかりと存在する。即興とは裏腹の綿密な計算がなされたであろう演出と即興ならではの生々しさが同居した素晴らしい作品です。7点(2005-03-14 12:01:52)(良:2票)

109.  愛に関する短いフィルム 究極の純愛を描いた作品。最近だとアルモドバルの『トーク・トゥ・ハー』が同じテーマを同じ角度から扱っています。この二つの作品を観て、「愛」という言葉はこういうことを指すんだろうなと思った。べつにストーカー行為や覗きが「愛」と言ってるわけじゃなく、その行為自体は単に「愛」に付随するものでしかなくてけして「愛」に含まれるものじゃないと思います。同じように相手を知りたいとか肉体関係を持ちたいというのも「愛」に付随するものでしかない。愛しているからこうするとか、こうしてほしいとかというのは嘘で「愛している」というのは「愛している」でしかない。(あー、何言ってんだかわからなくなってきた~。)とにかく「愛」が描かれています。そして「愛」は「孤独」と対に描かれることによってその本質を見せてくれます。(使いなれない「愛」という言葉を連発してちょっと恥ずかしい..)8点(2005-02-17 13:58:21)

110.  アマチュア ただカメラを持っているというだけで会社の宣伝用映画を撮らされ、アマチュア映画祭で評価されてしまいどんどん「映画」にはまっていく話なんですが、その中でアマチュアとプロの違いをまざまざと見せつけられます。映画に限らずなんでも突き詰めれば何かを犠牲にしなくちゃいけないところがあるだろう。そういう意味では私も今の仕事のプロではなくアマチュアなんだと思い知らされます(アマチュアのままでいいですけど)。「映画」の場合は犠牲を極力抑えてほどほどに付き合うということができない。それをしちゃうともう「映画」は作家の手から離れた商品でしかなり得ない。作家の描きたいものを映像で見せる。見せてしまったがために誰かを傷つけてしまうこともある。誰かが迷惑することもある。誰かが責任をとらされてしまうこともある。それでも描く。こういった覚悟の上に「映画」が成り立っている。この作品にはキエシロフスキー 監督の映画に対する想いがつまっています。「映画」のプロではなく「商品」のプロによって作られた最近のハリウッドや日本のメジャー作品にはこの「覚悟」が当然見えません。そんなことも思った映画でした。7点(2005-02-15 18:10:11)

111.  アンドレイ・ルブリョフ ロシア史上最も偉大なイコン画家と呼ばれるアンドレイ・ルブリョフが、大芸術家として目覚めるまでの過酷な生涯を描いた歴史大作。娯楽大作として十分に楽しめるエッセンスを含みながら、教会の鐘を作り上げるシーンに代表される芸術と強い信念の深い関わりをことさら強く描いたあたりに、タルコフスキー監督の過酷な状況下での妥協無き芸術活動と大いに被るように感じました。鐘にしてもイコン画にしても名声と権力しか考えない造らせる側の人達の描写や旅芸人を処刑するシーンなどは、タルコフスキー自身も常に当局から目をつけられ芸術活動を阻まれてきたという待遇にあったからこその描写なのでしょう。どんな環境にあっても強く信念を持つ、芸術に生きるということはそういうことなんだ、というメッセージを感じます。7点(2005-02-08 13:03:33)

112.  愛のイエントル 《ネタバレ》 全然ミュージカルしてないところにバーブラが自らの心情を語るときだけミュージカルになるという、良く言えば斬新、悪く言えばバーブラのための映画。学問が男だけのものだった時代にひとりの女性が敢然と立ち向かった、というたいそうなものではありません。ただ学びたいがために男に化けるが結局その地ではなく女性でも学んで良いという開かれた地へと旅だってゆくという結末からもわかるように。そういった特殊な環境の中で繰り広げられるコメディと言ったほうがぴったりくるような。霞みがかったような画に柔らかい光を採り入れ、時代と設定をうまく表現していた。6点(2005-02-04 13:21:15)

113.  アフガン零年 新聞でこの作品の記事を目にしました。主演の少女に悲しい表情を求めるのに監督が悲しいことを思い出すよう進言したところ、少女はぽろぽろと涙を流し何度も撮影を中断したと。その姿を見て“嘘は描けない”と希望を感じさせるエンディングを悲しいエンディングに変更したと。幼い少女がこれまでの人生の大半を空爆から逃げまどう人生、そして抑圧と恐怖の人生を送ってきたという事実を涙ながらに読んだ。そしてその後に本作を見た。当然、記事のことが頭から離れず少女が映し出されるたびに泣けてきた。新聞の記事を含めた感想であり、映画単体での評価ではありませんが、監督の“アフガンの悲劇を世界に知らせたい”という想いは伝わりました。自分の人生を自分で決められない世界を、変更されたエンディングが一番如実に物語っていると思います。「おかしい」「間違っている」ということがわかっていても泣くことしかできないお香屋の少年は監督自身を投影した存在なのかもしれない。7点(2005-01-31 12:01:03)

114.  アリス(1990) 裕福で安定した生活を送る主婦が、妄想や思い込みから決めつけていた自分と自分のまわりの真実を見つけ本当の自分にたどり着くという話。冒頭の旦那との語りから流れるような長回しでその裕福な生活ぶりをあっという間に見せる。相変わらずのアレン節も女に置き換えるとどこか可愛らしい女アレンが出来あがる。私が本当にやりたいことってなんだろう、ちゃんと真実を見てるのだろうか..アリスが最後に見せる活き活きととした笑顔が羨ましくもある。6点(2004-08-05 12:02:19)

115.  アニー・ホール 突然こちらに語りかける(おぉ!ゴダールだ~、でもちょっとしつこい)。 過去の回想シーンに現代の人達が立っている(おぉ!これは面白い)。 分割カット(ちょっと面白い)。 本音の字幕(いいねえ)。と、けっこう遊んでる。この頃からアレンはコメディアンの部分が薄れ映画作家の色を濃くしていきます。初期作品や最近の作品と比べるとちょっと小難しさを感じるところがありますが、様々な演出の工夫がうまく機能した良い例ではないでしょうか。この作品、凝った演出やアレンの独特なキャラとしゃべりが目立つが細部にわたってすごく丁寧に作られています。特に恋愛における男女の気持ちの部分で。一番好きなシーンはロブスター(?)との格闘&記念写真のシーンかな。その好きなシーンがパートナーが変わっても出てくるのがすごくせつなかった。アニ-との出会いのシーンのトンチンカンな会話も良かった。凝った手法と映画館での会話にSTING大好きさん同様ヌーベルバーグを感じました。7点(2004-08-03 12:54:40)(良:2票)

116.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 内容は妻の浮気願望ともとれる告白にうろたえた夫が逆に浮気しそうになってごめんなさいと妻に懺悔するという他愛も無い話。その中でキューブリックはどんな仕掛けをこの作品に入れたのか。CRUISE,KIDMAN,KUBRICKという文字から始まるこの映画、なんともハリウッド的である。話の舞台もニューヨーク。そのニューヨークの町並みが全てセット(凄い!)。これもハリウッド的だ。そしてハリウッドを代表するトム&ニコール夫婦の起用。主人公(と共に我々が)が入り込んだ幻想的な世界は主人公と我々が思うような世界ではなく結局は幻想であり虚構の世界であった。そこにハリウッドをダブらせているように感じました。やたらと華やかなクリスマスの電飾がいっそう虚構を強調しているように思った。ハリウッドスターも虚構の中で幻想を見ているのですよと。その虚構の中で生きるムービースターの生活を覗いてみましょうとでも言いたげなこの映画のCM。(CM製作もキューブリックが手がけたらしい。)二人のSEXを期待させるCMだが、いつまでたっても二人のSEXは無い。冒頭でトイレに座るニコールの姿にありのままを覗かせてくれると思わせておいて結局SEXは無い。最後にSEXしましょう、で突然終わる。ニクイなぁ、ホント。スターのオーラを脱がせる為の長い撮影期間のおかげで結果として二人は最高の演技を見せてくれます。すべて計算通りということか?  8点(2004-07-30 13:09:13)(良:1票) 《改行有》

117.  悪魔のような女(1996) 『氷の微笑』の出演を断ったI・アジャーニと同作品でブレイクしたS・ストーンが顔を合わせた話題作。アンリ・ジョルジュ・クルーゾーのオリジナル版は光と音楽による巧みな演出により「怖さ」が際立った作品だったが、リメイク版は観客を「騙す」「驚かす」ことに力を入れた作品。まあ楽しめるが一度きり、二度目からはそれほど楽しめない作品になってしまってる。ラストまでコンパクトにまとめているのはいいが、ライターとかサングラスとか、あるいはスーツをクリーニングに出した人物がいたと思われる部屋とかが一つの出来事として通りすぎるだけで、もうちょっとドキドキさせてくれと思ってしまう。この作品を結末を知ったうえでもう一度見る機会があればぜひチャレンジしてほしいことがあります。風呂場のシーンで男がどう見ても息を止めているところを同じように息を止めてみてください。私はやりました。死ぬかと思いました。5点(2004-07-15 12:45:48)

118.  暗黒街(1927) タイトルから重厚なものを期待したがえらく軽快な音楽に拍子抜け。ところがパーティ終焉あたりからどんどんシビアな展開へ。裁判官の説教(判決理由?)を裁判官の影とそれを聞くブルの苦々しい表情を同時に映すことで、まるで音のある映画のごとくその状況を映し出す。と思いきや↓なんと正義の象徴として大きく映していたとは..なるほど、奥が深い。終盤の銃撃戦はサイレントであることを忘れるくらいの臨場感。そしてやっぱり最後の名言が実に良い。サイレントをなめてはいけない。凄く面白いです。8点(2004-07-08 12:32:18)

119.  アデルの恋の物語 アデルの心の揺れを見事にとらえたトリュフォーの傑作ではあるが、トリュフォーの映画というよりアジャーニの映画といってもいいほど彼女の演技が素晴らしい。イザベル・アジャーニ弱冠19歳。女優をするために生まれてきたと言っても過言ではない。アデルの言動に最初から精神のバランスを崩しかけていることが伺えます。誰の目にも異常と見られるまでの変わりようも凄いが、それまでの目の演技が本当に素晴らしい。アデルが精神を病む根本に大詩人の娘であることと姉の死があるようですが、彼女もまた父と同じく天から授かった才能の持ち主だったのだろうと思う。ただ天才が女であるということを時代が許さなかった。後年、アジャーニは同年代に同じような運命を送ったロダンの愛人「カミ-ユ・クローデル」を演じます。天賦の才と自分自身とのバランスをとれなかった女性への鎮魂歌のように感じます。7点(2004-07-01 14:32:09)

120.  あこがれ (1958) 少年達がある年上の女性に魅せられ、好奇心と恋心が入り混じった感情でその女性を追っかけまわします。短い時間にほろ苦い思い出を凝縮したようなトリュフォーの短編。 しかし私だってあんなきれいなおね-ちゃんがスカートヒラヒラ自転車こいでたら追いかけていきたい。テニスの球拾いをして彼女に手渡したい。彼氏とウニャムニャしてるところを覗きたい。彼女のサドルに頬擦り...もうやめとこう。大人がすると逮捕されます。子供はずるい。7点(2004-06-25 19:20:36)(笑:1票)

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