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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. アラバマ物語 他の方も言及されていますが、2003年アメリカ映画協会でアメリカ映画ヒーロー第一位に選ばれたのが本作の主人公。てなことでバリッバリの差別告発社会派ドラマかと思いきや、良い意味で裏切られました。大恐慌時代のアメリカの田舎町における日常が子供の目を通して淡々と、しかし陰影を湛えて描かれていて、派手さはないものの観た後深い余韻が残りました。余談ですがこの作品で何度も繰り返される印象深いメロディ、あれって「この森で、天使はバスを降りた」の音楽に似ていた気がするのですが気のせいでしょうか?そういえばこの作品の「ブー」と「この森~」の「ジョニーB」のキャラクターにも似通った点が多いように思えました。[DVD(字幕)] 9点(2006-03-25 14:27:10) 2. 網走番外地 望郷篇 前作「続網走番外地」に続いて、「網走」とタイトルについているものの、刑務所は出て来ず、まあ言ってしまえば普通の任侠モノ。でも、この作品には彼独特のワイルドさ・ウサン臭さ(良い意味で)に溢れていてそれが魅力的。由利徹・田中邦衛らコメディリリーフも楽しいし、混血の孤児の少女と高倉健の交流も泣かせます。杉浦直樹演じる殺し屋ジョーも、キザなんだけど石井ワールドに上手くハマっています。前作・前々作で「鬼虎」を演じていたアラカンが何故か高倉健の親分を演じてたりするけれど、そこをツッコむなんて野暮はナシですよん。[DVD(字幕)] 7点(2005-07-11 20:54:20) 3. 網走番外地(1965) 「昭和残侠伝」での高倉健の役がイキな兄さん(アニさん)であるのと比べると、この作品での健さんは青二才のチンピラっぽい所もあってなかなか新鮮(健さんの“排泄”シーンなんて、他じゃあんまり見られないでしょ)。特にタレ目の田中邦衛の顔真似をしてからかうシーンが良かった。ゲヘゲヘ笑う南原宏治とのコントラストも良いっすね~。7点(2005-02-23 19:53:01) 4. 悪名一番勝負 マキノ監督といえば「江戸っ子気質」の印象がある。なので大阪を舞台にした「悪名」の一編を監督するというのはまるで下町のお寿司屋さんがお好み焼きを焼くみたいだなあ、などと観る前は思ったりしたのだけれど、意外にもこのお好み焼き、美味しい(笑)。土地は違えど「キップの良さ」と「男の心意気」は同じなんだなーと納得。長屋のワイワイガヤガヤした感じとか、いかにもマキノ監督らしい(オマエにマキノ監督の何が分かるんだ、という突っ込みは勘弁してたもれ)。江波杏子の女壺振師も良かったけど、個人的には津川雅彦(「昭和残侠伝・血染めの唐獅子」と同じような役だった。知らなかったんだけどこの人、マキノ監督の甥なんだってね。ひょっとして常識?)が良かったんで、もうちょっと彼を見せて欲しかったかな。7点(2004-07-27 16:45:08)(良:1票) 5. 赤い砂漠 アントニオーニの作品を観たのはこれが初めてだったのだけれど、その「画」の凄さに、まずヤラれてしまった。テレビ放映されたものを一度観ただけなので理解できないところも多かったのだけれど、他のアントニオーニ作品、モニカ・ヴィッティ出演作品と共に是非改めて観てみたい。 7点(2004-07-06 16:47:04)《改行有》 6. アラベスク 「シャレード」のケイリー・グラントがルパンだとすると、本作のソフィア・ローレンはさしずめ不二子ちゃん?あんまり細かい所はツッコまずに(っていうか僕も暗号の意味がよく分からなかった)ソフィア・ローレンのエキセントリックなセクシーさを堪能させて頂きました。しかし「アメリカの良心」と言われていたグレゴリー・ペックが自白剤を打たれてラリッちゃうシーンは、ある意味「大丈夫日記」のチョウ・ユンファに匹敵するものがありますね(笑)。7点(2004-01-16 17:29:16)(笑:1票) 7. アパートの鍵貸します いや、名作だと思います。シャーリー・マクレーンもなんとも初々しくて、可愛い。ただ、あまりにきちっと作られすぎていてスキが無いのがちょっと不満でした。それに、これは名作の宿命だと思うんですけど、後の作品に引用されたりパクられたりしまくりなんで、リアルタイムで観ていないものには展開が読めてしまうところもあるんですよね。ただしこれを観た時、すごくおなかが痛くて何度もトイレ中断してしまったために、物語に入り込めなかった、というのもあるんで、健康体の時にもう一度見直したいです。尾篭な話で申し訳ないです。7点(2003-12-15 22:40:16) 8. アルファヴィル 「難解」との評判から、ゴダールは長らく敬遠していたのです。果たしてゴダール初体験が本作って言うのはいいんだか悪いんだか・・・と思っていたのですが、意外なことに結構楽しめたんですよね。何か、ゴダールからのなぞなぞ(唐突に出てくる『元気です、ありがとう』っていう台詞とか、ネオンサインの“E=MC2”や“SUD”、“NORD”とかっていう言葉とか)が好奇心をそそって、分からないなりに面白かったです。きっとゴダールが好きな人はそこがたまらないし、嫌いな人はイヤミな感じがするんでしょうね。6点(2003-12-17 21:34:23) 9. 悪魔のようなあなた 名匠と言われた監督の晩年の作品にケチをつけるのは個人的に趣味じゃないのだけれど(自分を省みて、もしその年になったとして若い時と同じバイタリティを保てんのかい!と思うから)、これはちょっと・・・どうなんだ?と思ってしまった。でもコレだけ観てジュリアン・ディヴィヴィエという監督のことを分かったつもりになってはイカンと思うので、他の作品も観て、改めて考えてみたいと思う。5点(2004-07-06 16:52:38)
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