みんなのシネマレビュー |
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1. アイランド(2005) CGよりも実写にこだわっただけに、重量感のあるアクションシーンはかなりの迫力で、見応えがあった。 主人公達の置かれた絶望的な境遇設定がそのまま作品の深みや奥行きになっているので、ストーリー的なボリューム感を抱えたまま余計なことを考えずに2人の顛末をハラハラしながら見守ることが出来た。 追跡者の黒人の男もなかなか存在感があってよかった。 ただ、ラスト「何がどうなってそうなったのか」がドサクサの中であっさり流された感じがして良く分からなかった。 見せたいアクション全て見せちゃったからフォロースルーはかなり淡白。 でも満腹になったからダラダラするよりは丁度良いかも。 メッセージ性もあり、なかなか面白かった。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-12 11:33:52) 2. アビエイター 《ネタバレ》 主人公がかなりエキセントリックで共感できる点が少ないので、ストーリーがやや遠くに感じました。 独善的で気まぐれな野望を有り余る財力をバックに自由にかなえ、生死をさまよう大怪我もあっという間に治ってしまう主人公には感情移入の余地がありません。 狂言回しが一人居て感情面がフォローされていれば、もう少し入れたかもしれません。 鬼気迫るディカプリオの演技は見所ですが、その彼に人はなぜ付いていったのか、お金以外の人間的な魅力がほとんど描かれていないのがこの作品の片翼な所だと思います。 墜落も止むなしと言ったところでしょうか 。[DVD(字幕)] 6点(2005-09-22 15:29:18) 3. アイス・エイジ 《ネタバレ》 まあ無難な子供向けアニメ。ラストで3頭仲良く歩いて行ってしまうわけだが、あそこはサーベルタイガーが「目的は果たされた。おれは行くが、二度と会わないことを祈るぜ。」ぐらいのセリフをはいてクールに去って行ったほうが作品が締ったんじゃないかなと思った。5点(2004-09-11 17:40:58) 4. 雨あがる 寺尾聰の静かなたたずまいの中に一瞬背筋の冷たくなる殺気を感じました。でも、むやみに人を斬らないのがいいですね。命の重みのあるチャンバラは、たとえへっぴり腰でも緊張感があって好きです。ラストの5~6分のもたもた感はもっと何とかならなかったのかなと思った。あそこをもっとすっきりと描けばもっと評価が高くなってたはず。宮崎美子の良妻ぶりが光っていた。まさに天然記念妻。トキより貴重。しかし仲代達也はいいですね、ほんのチョィ役でもみんな持って行っちゃう。大きな役者です。6点(2004-06-20 02:12:53) 5. アバウト・シュミット この親父どっかでなんかやらかすぞと、自分の親父を見るようにハラハラして見た。 複雑で多くの感情を観るものに喚起するニコルソンの演技は見事。 誰もが地平の先で、たどり着くかもしれない悩みや苛立ちの「かたち」を演出過多に陥ることなく見せてくれたので、自分の将来と重ね合わせてしんみり考えながら観ることが出来た。 どんな小さなことでもいいから気持ちが通じて、その気持ちが報われたとき、人は何よりの幸せを感じる。と言うことをニコルソンの最後の表情が静かにあらわしている。 良作。7点(2004-06-13 15:00:17) 6. アマデウス ディレクターズカット 《ネタバレ》 モーツアルトが天才なのは分かっているが、その天才っぷりをどのように描いてくれるのか期待して見たが、少々拍子がはずれた。 ピアノをアクロバティックに弾いたりサリエリが楽譜を見たときの表情でそれも伝わらないではないが、内面的にきらっと輝く天才っぷりも演技力で見せてほしかった。 F・マーレイ・エイブラハムはさすがだったが、彼一人に負ぶさってしまった感があり、人中心で見た場合3時間の大作にしては圧巻という感じでは無かった。 貧しい人々の暮らしが描かれていなかったので、あの夢のようなきらびやかな暮らしはどこまでがリアリティーの範疇なのか判断するのが難しかった。死してごみのように扱われる様は、往々にして後にその真価を認められる芸術家という職業の皮肉なさだめを感じた。 6点(2004-03-22 13:09:37) 7. あずみ あ、あなた「あずみ」のファンでしょっ。ホ、ホントにこ、これで良かったんですかっ、北村監督っ。3点(2004-01-05 01:52:02) 8. アンタッチャブル 気軽に楽しめるマフィア映画の定番といったところか。それぞれのキャラクターが際立っておりスタイリッシュでスマートな、つぼを押さえた展開はとても観やすい。同ジャンルで双璧をなす作品として「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」が挙げられるが、これとパックで観るとそれぞれの作家性の違いが良く分かって面白いと思う。 8点(2004-01-04 10:57:12) 9. AKIRA(1988) スペクタクルシーンのスピード感、リアリティー、迫力はハリウッドの大作をも凌ぐクオリティーだ。CGには出せない熱気がひしひしと伝わってくる。多くの作家が影響を受けるのもうなずける。しかしストーリーと人物描写の掘り下げ方が浅く、演出も表層的で見終わったあとの内容の印象が薄い。そうは言っても何年かに一回は見たくなり、そのつど「凄い」と思わせてくれる古びれないパワーもそこにある。大友克洋の作品ともなれば期待も大きくおのずとハードルも高くなるが、日本を代表するアニメーションであることに違いは無いだろう。8点(2003-12-17 18:24:25)(良:1票)
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